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2020年7月22日 (水)

中京記念 G3 レース回顧 

単勝163倍の不人気馬が、前残りでも極端な追い込みでもない形が勝利する、珍しい決着のレースとなった。なぜこんなことが起こったのか考えることがレース回顧のポイントとなる。

1.レース結果の基礎データ

2020年 7月19日(日) 4回阪神6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第68回トヨタ賞中京記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m・外 18頭立


馬場差 +0.2 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.3-10.5-11.2-11.8-11.7-11.3-11.4-12.5
通過:34.0-45.8-57.5-68.8 上り:69.9-58.7-46.9-35.2

ハイペース戦であるが、早めにペースアップが始まるかなり長い持続力が必要な勝負となった。L1Fでかなり減速しているのに追い込み馬が届かない展開になっている。
また、かなりインが悪く外差しの馬場にはなっていたが、内がまるで伸びないわけではなかったようだ。馬場差+0.2になっているように良馬場なのにかなり時計のかかる馬場になっていた。
上りがかなりかかったので、速い上りが使えない馬でも立ち回り次第で好走可能な馬場、展開になったということが言えそう。

2.完全タイム差検証

2020072201

かなりの過大評価。1.4秒ほど低く見た方がよい。
おそらく馬場状態のわりに走破タイムが速いため過大評価になっているのだろうがハイペースで時計が出やすい展開になったのが、走破時計に響いたと思う。メンバーレベルが低く、上りも遅く、最低人気馬が1着になるレースを-0.3の完全タイム差で評価するのは明らかにおかしい。

3.各馬の分析

1着 14番 メイケイダイハード 牡 5 酒井学 53 1.32.7 34.8

まずまずのスタートから中団のやや後方の外を回る。残り600mの少し前から外を回って進出を開始し、直線の入口で内で前にいた馬を射程圏内入れる位置まで上がり、直線でジワジワ伸びて1着になった。
上りがかかる展開の中、直線入口で先行勢を差し切る可能な位置に押し上げれたこと、外差しの馬場で馬場のいいところを通ったところが大きかったようだ。この馬の上り3ハロンタイムの実績を見ると、34秒後半でしか走れない馬なので、良馬場でも時計のかかる馬場がよかったのだろう。加えて、600m以上のロングスパートで持続力が必要だったので、53キロのハンデも味方したようだ。

2着 13番 ラセット 牡 5 秋山真一 55 1.32.7 33.9

スタートは遅く、後方から2番手を追走。4角はややインで距離ロスなく回り直線で外に出したが、それでも位置は後方で、阪神外回りの直線が長いことを活かし直線の途中からグングン伸びたが2着までだった。
位置取りが後ろすぎるのはいつものことながら、今回のようなハイペースであれば前が止まり届きそうなものなのだが、力のいる馬場になっていたことが最後のひと伸びを欠いたことにつながったのかもしれない。惜しい2着。


3着 18番 エントシャイデン 牡 5 川須栄彦 56 1.32.8 34.7

スタートは遅かったが、二の足で挽回しようとするも メイケイダイハードより少し後ろの位置になる。意識的にインを距離ロスなく走るようにし、直線に入ってもインからジワジワ伸びて3着になった。
後方から距離ロスなく立ち回るものの、前が詰まってしまうケースが多いのだが、今回は直線で前がばらけてスムーズに走れたことが大きい。ただ、うまくかみ合っても3着がせいぜいなので、今後も重賞での好走は難しそう。

4着 7番 ケイアイノーテック 牡 5 岩田望来 57 1.32.8 34.7

スタート遅く後方からになるが、中盤で外からエントシャイデンと同じような位置までポジションを上げる。残り600mの少し前から大外を回って進出を開始しメイケイダイハードの少し後ろの外にいたが、そこからはジリジリとしか伸びなかった。
前走でコーナーで加速して直線勝負圏内に入る競馬を見せて、今回も同じような戦法を取ったが、道中外を回る距離ロスがあったり中盤で余計な脚を使ったことが響いたように見える。それでも4着なので、まだどこかでチャンスはありそう。、


5着 12番 ミッキーブリランテ 牡 4 福永祐一 54 1.33.0 35.4

まずまずのスタートで中団を追走し、残り800mを過ぎたところで外から進出し、残り600mの手前で一気に先頭を伺う位置までポジションを押し上げ、直線の途中で一旦先頭に立つも最後まで脚が続かなかった。
明らかに仕掛けが速すぎた。騎手もレース後コメントで反省している。が、コーナーでの加速力のよさは記憶すべき。

6着 15番 ギルデッドミラー 牝 3 北村友一 51 1.33.0 35.3

外の5,6番手の位置を追走。3,4角で後方の馬が早めに仕掛ける中。ポジションをキープしつつじっくりコーナーを回り脚を貯めようとしたようだが、直線では伸びなかった。
この時期の3歳馬が明らかに能力が劣るもののハンデ差を活かして好走するケースがあるのだが、この馬はハンデ差を活かせなかった。この馬はインで距離ロスなく走るのが向いているので、内が悪い馬場は向いていなかった。さらに、コーナーをじっくり回るタイプなので、後続が早めに仕掛けて、ポジションが悪くなったのもよくなかった。


7着 11番 ソーグリッタリング 牡 6 川田将雅 57 1.33.2 35.3

中団のやや前を追走。コーナーをじっくり回り直線に入って内から一瞬いい脚で伸びそうになったが、長く続かなかった。
いい脚が長く続かない馬なので、ロングスパートの持続力勝負は向かなかった。

7着 17番 ストーミーシー 牡 7 幸英明 56.5 1.33.2 35.5

ギルデッドミラーの外の半馬身程度後ろと、やや前目のポジションを追走。4角をじっくり回るも直線では大して伸びなかった。
やはり重賞では足りないが、速いペースを先行して末脚が削がれてしまった面はある。

9着 8番 ディメンシオン 牝 6 鮫島克駿 53 1.33.2 35.2

スタートから先行争いに加わろうとするも他馬が速く中団までポジションを下げてしまう。周囲の早めのペースアップに反応して早めに動いたものの、直線で伸びず、特に見どころのない走りだった。

10着 9番 ブラックムーン 牡 8 藤井勘一 57 1.33.2 34.8

後方追走4角でも特にペースアップせず、直線で大外から伸びてこようとするも、前を脅かす脚ではなかった。

11着 3番 ロードクエスト 牡 7 松若風馬 57 1.33.3 34.3

最後方追走から直線だけで大外から伸びてきた。
やはり追走力がないのが絶望できて、外差しの馬場で距離ロスが大きくなることも響いている。

12着 16番 リバティハイツ 牝 5 西村淳也 53 1.33.3 35.8

2番手を追走。ミッキーブリランテが早めに上がってきたことに反応して、直線の途中まで2頭でたたき合いを繰り広げたものの、残り200mで脱落した。
ここまで先行できたのは久々であることは覚えておきたい。

13着 2番 ハッピーアワー 牡 4 小牧太 55 1.34.0 35.3

後方追走のまま見どころなし。

14着 10番 プリンスリターン 牡 3 原田和真 52 1.34.2 36.3

ややインの6,7番手を追走するも4角から早くも手応えが怪しくなり伸びなかった。
ここでは能力不足は明らか。

15着 6番 ペプチドバンブー 牡 5 富田暁 54 1.34.7 36.0

後方のまま見どころなし。

16着 5番 レッドレグナント 牝 5 斎藤新 51 1.35.7 38.0

再内の3,4番手で距離ロスなく走れたものの、4角の終わりあたりから苦しくなってしまった。

17着 4番 トロワゼトワル 牝 5 三浦皇成 54 1.36.4 38.9

速いペースで逃げたが、他馬がコーナーから速めに仕掛けてくる展開に反応できなかった。気分よく逃げれないと脆いようだ。

18着 1番 ベステンダンク 牡 8 松山弘平 57 1.38.1 40.1

インで中団を追走するも4角で早々と脱落。近走はスローペース戦のオープン特別でそこそこやれていたが、8歳になった今の状態ではハイペース戦に対応できないのかもしれない。

 

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