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2020年8月

2020年8月26日 (水)

2020 北九州記念 G3 レース回顧

モズスーパーフレア、ジョーカナチャン、ラブカンプーの前半の先行争いが見どころかに思われたが、あっさりとモズスーパーフレアが先行し格の違いを見せつけた。前半かなり速くなり末脚のしっかりした馬が有利になることは容易に想像できるものの、末脚の信頼できる馬が少ない組み合わせであったため予想が難しいレースであった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月23日(日) 2回小倉4日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第55回テレビ西日本賞北九州記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 18頭立

馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク B

2020082503

雨により多少時計のかかる馬場になっていたが、前半スピードが出しやすいコース形態のため、前半がかなり速くなった。これはモズスーパーフレアの先行力が桁違いであることが大きいのだが、それでもこれだけ速いと最後の直線の減速が大きく、直線だけで伸びてくる馬が上位にきやすい展開になった。


2.完全タイム差検証

2020082504

0.4秒程度低く見た方がよさそう。

3.各馬の分析

1着 4番 レッドアンシェル 牡 6 福永祐一 57 1.07.8 34.2

スタートはよく、中団のインのポジションを取る。直線に入ってジワジワ伸び続け、ゴール直前でモズスーパーフレアを捕らえ1着となった。
昨年のCBC賞勝ち以降、極端に調子を落とし前走復調の兆しが見えて、今回はブリンカーの効果が絶大になり完全復調した。
本来の実力を発揮すれば、末脚勝負のレースになればかなり強いのだが、気性面でアテにしにくいところが難点となる。

2着 10番 モズスーパーフレア 牝 5 松若風馬 56.5 1.08.1 35.7

好スタートから難なく先頭を取り、かなり速い逃げでL1Fはさすがに脚色が鈍ったが、それでも2着に粘り切った。
やはり小倉や中山のように前半飛ばしまくれるコースであればかなりやれることを示した。今回前半が速い馬が多かったものの、その中でここまで圧倒的に先行力の違いを見せつけるとは意外だった。G1馬の格の違いを見せつけるレースだった。

3着 11番 アウィルアウェイ 牝 4 川田将雅 55.5 1.08.1 34.2

後方を追走。直線に入っても後方であったが、L1Fの減速に乗じて外から鋭く伸びてモズスーパーフレアをわずかにとらえ切れず惜しい3着。
後方待機から直線だけで伸びてくる馬なのだが、今回はその脚質がハマった形になった。戦績から直線で坂のないコースがよいという面はありそう。

4着 6番 クライムメジャー 牡 6 鮫島克駿 54 1.08.2 34.1

かなり後方のインを追走。直線に入って後方インから伸びてきたが3着まで。
ゴール直前でジョーカナチャンと接触する場面があったが、着順を左右するほどのものではなかった。後方から直線だけでインから伸びてくる戦法ではチャンスは少なそう。今回、直線だけの伸びでも前に来れる展開に恵まれての4着。

4着 15番 アンヴァル 牝 5 北村友一 54 1.08.2 34.3

後方外追走から、直線だけで、アウィルアウェイの外から、同じような脚色で伸びてきた。
終始外を回った分のロスはあった。前走は先行して好走したが、中途半端な先行力では小倉コースの外枠は厳しいということなのかもしれない。末脚一辺倒の馬ではないので、今後チャンスはありそう。

6着 5番 トゥラヴェスーラ 牡 5 武豊 55 1.08.3 34.9

中団インを追走。4角から加速して直線に入ってすぐは伸びそうな雰囲気があったが、そこから伸びなかった。
好位追走から早めに前を捕らえようとする正攻法の競馬をしたが、この馬自身の末脚が大したことないので、今回は展開がハマらなかった。

7着 18番 ジョーカナチャン 牝 5 菱田裕二 55 1.08.3 35.6

2番手追走から、かなりギリギリまで粘っていたものの、ゴール前の後方勢の追撃により7着になった。
単純に前半のスピード勝負ではモズスーパーフレアに劣ったが、この馬もかなり速く粘り強いことを示した。

8着 1番 プリディカメント 牝 5 浜中俊 52 1.08.3 34.4

後方イン追走から、直線でインから伸びてきたが、そう鋭い脚ではなかった。インの距離得と軽ハンデがあるので評価できない。

9着 17番 タイセイアベニール 牡 5 松山弘平 56 1.08.4 34.7

後方追走から直線で外から伸びようとしたが、さほど伸びなかった。
これだけ速いペースになると追走だけで手いっぱいで末脚が削がれてしまうようだ。

10着 13番 メイショウキョウジ 牡 5 藤岡康太 55 1.08.4 34.9

中団外追走から、4角の終わりから外から伸びてこようとするものの、末脚は大したことなかった。
オープンで通用する末脚はなさそう。3勝クラスのときの格上挑戦で北九州短距離Sで差して2着の実績があるものの、このときは道悪で上りがかなりかかったことに恵まれて末脚が通用したということだったようだ。

11着 3番 ブライティアレディ 牝 7 幸英明 52 1.08.5 34.8

後方イン追走。4角で外に出し早めの進出を試み、直線でも少しは伸びていたが大した脚色ではなかった。

12着 12番 マイネルグリット 牡 3 国分優作 53 1.08.6 34.5

後方追走。最後は大外から伸びようとするも大した脚色ではなかった。

13着 9番 ダイメイプリンセス 牝 7 秋山真一 56 1.08.6 35.1

中団インを追走するも直線で伸びなかった。得意なコースなわりには伸びなさすぎ。小倉、新潟でしか良績がなくもう年齢的に上がり目もなさそうなので、今後好走のチャンスは少なそう。

13着 14番 メジェールスー 牝 5 岡田祥嗣 52 1.08.6 35.3

中団外を追走して、直線では伸びなかった。

15着 16番 ジョイフル 牡 6 川又賢治 56 1.08.7 34.4

後方追走から最後は外から少し伸びてはいた。

16着 8番 ラブカンプー 牝 5 藤田菜七 54 1.09.3 36.1

4番手追走から、最後は伸びないものの、不調時のような極端な後退はなかった。
単純に前半のスピード負けが響いた。

17着 2番 ゴールドクイーン 牝 5 古川吉洋 55.5 1.09.4 36.6

3番手追走から、最後は伸びなかったが、それでも大きく負けてはいない。
この馬にここまでのスピード能力があったのは意外で、どこかでこの先行力を活かして好走する機会はあるかもしれない。

18着 7番 カリオストロ 牝 3 酒井学 51 1.09.8 36.5

中団追走するも最後は伸びず明らかな力負け。

2020年8月25日 (火)

2020 札幌記念 G2 レース回顧

強い馬が強い走りをするG2戦らしいレースとなった。その中で、ラッキーライラックは近走ほどの走りが出来なかったので、今後の扱いが難しくなった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月23日(日) 2回札幌4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第56回札幌記念
3歳以上・オープン・G2(定量) (国際)(特指) 芝 2000m 12頭立

馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C

2020082501
前半はかなり緩かったものの、L4Fからスパートが始まる、先行勢には持続力が問われるレースとなった。


2.完全タイム差検証

2020082502

ほぼ順当に近いが、あと0.2秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析

1着 1番 ノームコア 牝 5 横山典弘 55 1.59.4 34.5

好スタートから、その気になれば先頭に立てそうな雰囲気はあったが、インで先頭集団からさほど差のない6.7番手を追走。3,4角もじっくり回り残り400mの少し前からスパートを開始し、直線に入って鋭く伸びて前を差し切り1着になった。
末脚は堅実で強力な馬ながら直線だけで追い込むレースが多いので、直線の短い札幌では不安があったが、好スタートでなおかつスローペースだったのでこの馬としては前目のポジションが取れたことが大きい、さらに4角が緩いのでコーナーでの加速がさほど問われないのもよかった。札幌コースは合っていたということだと思う。


2着 2番 ペルシアンナイト 牡 6 大野拓弥 57 1.59.6 34.5

スタートは遅くインのかなり後方からになる。それでもペースが緩いので向こう正面ではノームコアの少し後ろまでポジションを上げる。3,4角の走りはじっくり回るもので、直線に入ってもノームコアの少し後ろ、伸びては来ているがノームコアより勢いがなかったが、ゴール直前でひと伸びして2着に浮上した。
L1Fでひと伸びできるこの馬の個性を活かしての2着だった。4着以降のメンバーが弱く、ここでは自力の違いを見せての2着。

3着 6番 ラッキーライラック 牝 5 M.デム 55 1.59.8 35.5

2番手追走。残り600mの少し前からジワジワ先頭に迫っていき、直線に入って先頭に立ったものの、最後まで脚が続かず3着だった。
先行力があるものの、最後が今一つと、今年に入って成長する前の状態に戻ってしまったような走りだった。ここ数戦では4角で少し抑えて脚を貯めてその分最後までいい脚が使えた印象だったのだが、今回は直線が短いのを意識しすぎたのか、4角で脚を使いすぎてしまっている。この馬の特性をよく知っているはずのデムーロ騎手らしからぬ騎乗に見えたが、そもそも馬の調子がよくなかったのかもしれない。牝馬だけに一度調子を崩すと時間がかかるパターンも考えられるので、しばらくは疑ってかかった方がよいかもしれない。

4着 10番 ポンデザール 牝 5 ルメール 55 2.00.0 35.3

ノームコアより外の少し前を追走。4角で早めにスパートするも前との差はなかなか詰まらず、それでも最後までしっかり伸びて4着になった。
持続力はあるがトップスピードは大したことない印象。

5着 9番 イェッツト 牡 5 横山武史 57 2.00.0 34.5

最後方追走から、4角はやや内を回り、最後まで伸び続けることで5着に浮上した。
スローペースの最後方を追走して、直線短いコースなのに5着に浮上できたのは、6着以下で先行していた馬の実力がかなり劣ったということのように思える。


6着 3番 トーセンスーリヤ 牡 5 横山和生 57 2.00.3 35.7

スタートは速くないものの二の足は先頭グループに加わるもあっさりと5番手程度の位置にさがる。直線では大して伸びず。
先行して好走する馬だけに前半の走りはかなり消極的に見えたが、騎手のコメントだとまだ状態が本物ではなかったとのこと。
どこかで先行前残りの競馬をする警戒はしておいたほうがよさそう。

7着 8番 カウディーリョ 牡 4 藤岡佑介 57 2.00.3 35.9

スタートはまずまずながら2角で外から3番手まで進出する。4角でスパートを試みるも前との差を詰めることが出来ず、直線でも大して伸びず。
真っ向勝負をして歯が立たず、ここでは実力不足は明らか。

8着 12番 トーラスジェミニ 牡 4 木幡育也 57 2.00.4 36.2

前半は巴賞とおなじような緩いペースで逃げれたが、このメンバーでは通用しなかった。

9着 7番 ブラックホール 牡 3 石川裕紀 54 2.00.4 35.5

ノームコアのすぐ後ろの外を追走。4角で外を回った距離ロスがあったとはいえ、伸び脚は大したことなく。直線でも大したことなかった。
なぜか穴人気なっていたが、基準タイムが古馬3クラスよりも0.3秒遅く設定されている日本ダービー7着馬ではこの程度の走りでも当然の結果。


10着 11番 アドマイヤジャスタ 牡 4 吉田隼人 57 2.00.6 35.4

後方追走のまま見どころなし。前走のように上りがかなりかかる状況にならないと好走は難しそう。

11着 4番 ドレッドノータス セ 7 坂井瑠星 57 2.00.7 36.2

インで3,4番手を追走。3角あたりから早くも後退し始める、直線では少しだけ盛り返そうとするも大した脚ではなかった。
先行力はあってもコーナーの加速がよくなく末脚も劣り、かなり極端な状況にならないと、好走は難しい。

12着 5番 ルミナスウォリアー 牡 9 川島信二 57 2.01.4 36.0

後方のまままるでいいところなし。年齢的にもう上がり目はなさそう。

 

2020年8月20日 (木)

2020 関谷記念 G3 レース回顧

実力馬のプリモシーン、クリノガウディーが明らかに能力以下の走りをし、能力今一つながら常に堅実な走りをしていたサトノアーサーが勝つ結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月16日(日) 3回新潟2日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第55回関屋記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m・外 18頭立

 

馬場差 +0.3 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク D

2020081803  
前半やや速い。関谷記念はマルターズアポジーがかつて勝ったように先行馬が好走するケースが多い。今回も2着に逃げ馬が残ったので、関谷記念の予想では今後も前残りのパターンの可能性を考慮した方がよさそうだ。


2.完全タイム差検証

2020081804

過大評価であり0.6秒ほど低く見た方がよい。サトノアーサーはいつも堅実に走る馬であり、今回は自身のいつもの能力程度で勝てるメンバーだったということだと思う

3.各馬の分析

1着 17番 サトノアーサー 牡 6 戸崎圭太 56 1.33.1 33.7

スタート遅く後方から、3,4角は後方のインで距離ロスなく回る。直線に入って、じっくりと少しずつ外に出していき、残り400mくらいからスパート開始し、残り200mから末脚に勢いが増して1着となった。
堅実に末脚を使う差し馬ながら、末脚の鋭さが足りず重賞ではいまいちの成績が続いていた。33秒台の末脚を使ったのは久々であるが、+0.3の馬場になっていたこともよかったのだろう。良馬場であれば33秒台前半以上が出る馬場なので、そうなると対応できず、今回の33.7秒がこの馬の末脚の限界の可能性が高い。あと、今回は末脚の鋭い馬がいなかった、あるいは他馬に末脚はあっても発揮することができなかったことに恵まれた面は大きい。

2着 18番 トロワゼトワル 牝 5 三浦皇成 54 1.33.3 35.5

スタートは特に速くはないものの、二の足が速く2ハロン目で徐々に内に切れ込んで先頭を楽に奪う。直線に入っても最後まで勢いが衰えず2着になった。
かなり速い逃げ馬ながら良績は高速馬場のときに集中していたのだが、今回+0.3の馬場で粘れたのは新味を見せた。直線に坂のないコースであれば高速馬場でなくてもこのくらいはやれるということかもしれない。ただ、L1Fではかなり減速していて、今回は末脚が鋭い馬がいなかったことに恵まれた面はありそう。


3着 3番 アンドラステ 牝 4 岩田望来 54 1.33.5 34.7

スタートよく、中団のインのポジションを取る。直線に入ってインから伸びようとするものの、ジワジワとしか伸びず。それでも最後まで伸び続けて最後は3着に浮上した。
昇級馬で、勝った3勝クラスの前走は33.5秒の末脚を使えていたが、この時はスローペース。直線でもたつくように見えたようにオープンの平均以上のペースでは苦戦するように見えた。それでも今回3着に入れたのはメンバーに恵まれた面が大きい。

4着 8番 ミッキーブリランテ 牡 4 岩田康誠 56 1.33.5 34.2

まずまずのスタートからやや後方のインを追走。直線に入って、インから伸びようとするもジワジワとしか伸びず、それでも残り200m辺りで一瞬鋭い脚を見せるもののその勢いはゴール前まで続かず4着にとどまった。
直線の長いコースの末脚勝負ではワンパンチ足りないようだ。


5着 10番 ミラアイトーン 牡 6 横山和生 56 1.33.5 35.2

スタート速く2番手を追走。直線に入っても残り200mまでは粘っていて、そのあとも止まらず5着を確保した。
末脚の鋭い馬がいないことに恵まれての5着。

6着 12番 エントシャイデン 牡 5 川須栄彦 56 1.33.6 34.4

後方追走。直線に入って外に出してジワジワ伸びてきたもの最後は少し勢いが鈍った。
外差しの真っ向勝負では少し足りないということなのだろう。これまでは前が詰まることが多い馬であり、立ち回りで能力が足りないことをカバーできれば好走可能性の馬。これまで一流騎手の騎乗が少ない馬なので、いい騎手が乗ればもう少しはやれるかもしれない。


7着 16番 グルーヴィット 牡 4 M.デム 56 1.33.6 35.1

外から4番手を追走。直線に入ってからの伸びは大したことなかったものの、最後は少し伸びて盛り返していた。
前目で追走できる能力はあるものの、末脚が今イチなので好走するのはさらに恵まれる要素が必要なのだろう。

8着 4番 メイショウグロッケ 牝 6 柴田善臣 54 1.33.8 35.3

インの4,5番手を追走するも直線の末脚は大したことなかった。
ここでは能力不足。

9着 6番 アストラエンブレム セ 7 北村宏司 56 1.33.9 35.0

中団のやや後方を追走。直線に入っての伸びは大したことなかった。
近走の成績からもう少しやれてもよさそうなので、今回は調子が悪かった面もありそう。

10着 14番 プロディガルサン 牡 7 丸山元気 56 1.34.0 35.5

スタート後行く気を見せるも速くなく中団外を追走。直線に入ってもいいところはなかった。
前走のオープン特別では速いペースで逃げて4着に粘っていたが、元々は末脚勝負の馬で、近走ではいい末脚が発揮できなくなっていた。今回はレースぶりに特にアイディアがない凡走だった。

11着 7番 ジャンダルム 牡 5 藤井勘一 57 1.34.2 35.1

スタート速くなく中団のやや後ろ追走から特にいいところがなかった。
先行力でたまに好走する馬なので、前の位置につけれなかった時点で終了だった。

12着 5番 メイケイダイハード 牡 5 石橋脩 56 1.34.3 35.7

積極的に前のポジションを取りに行き、4,5番手あたりを追走したものの、直線に入った時点で勢いがなかった。
やはり前走の中京記念で勝てたのは極端に恵まれる状況だったということなのだろう。

13着 15番 ペプチドバンブー 牡 5 津村明秀 56 1.34.5 35.2

後方追走。直線では大外から追い込むも大した脚ではなかった。

14着 9番 ハーレムライン 牝 5 木幡巧也 54 1.34.6 35.7

中団追走していたが、直線では伸びそうな雰囲気がなかった。

15着 1番 プリモシーン 牝 5 福永祐一 56 1.34.6 35.5

中団イン追走から直線ではまるでいいところがなかった。
元々、エンジンのかかりが遅く、馬郡を裁くのが下手なところがあるのだが、そういったことは関係ない明らかな凡走だった。騎手のコメントによると「返し馬からトモの掛かりが悪かったです。スタートはサポートして出せましたが、その後はずっとトモが流れていました。最後まで体が沈まず、いい頃の走りとは違いました。」とのこと。最近どうも能力が発揮できないケースが増えてきているようで、こうなると信頼できないので馬券の軸にはできない馬になった。

16着 13番 ドーヴァー 牡 7 田辺裕信 57 1.34.8 35.8

後方追走から見どころなし。

17着 2番 ブラックムーン 牡 8 内田博幸 57 1.35.1 35.7

後方追走から見どころなし。

18着 11番 クリノガウディー 牡 4 横山典弘 56 1.36.7 38.3

2,3番手の位置につけるも、直線でズルズル後退した。
先行して最後ひと足使う馬ながら、前走は1200m戦で極端にペースが速く好意につけれなかったが、今回は先行できたのでかなりやれる期待はあったものの、かなりがっかりな走りだった。喉の調子が悪かった可能性があるようだが、こうなると今後は信頼できない馬になった。

 

2020年8月19日 (水)

2020 小倉記念 G3 レース回顧

1,3着馬は展開やポジショニングに恵まれた結果であり、予想するのは極めて難しかった。こうした馬がなぜ連対したのかしっかりレース回顧して、こういうことも起こりえるということをしっかり記憶することが大切である。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月16日(日) 2回小倉2日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第56回農林水産省賞典小倉記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 14頭立

馬場差 -1.8 完全タイム差 +1.5
タイムランク E メンバーランク D

2020081801


かなりの高速馬場になっている。
ここ数年の小倉記念に比べて、前半の3ハロンはかなり速いのだが、向こう正面の中盤はそう速くはない、それでもコーナーでのスパートが早めになる展開になったのでここで脚を使った馬は苦しくなり、後方待機だったり、コーナーをじっくり回った馬が直線で浮上する展開になった。極端な追い込み馬が2着になっているが、追い込み決着になるほどの展開になっていないことはしっかり記憶すべき。


2.完全タイム差検証

2020081802

タイムランクEの時は妥当な評価が多いのだが、それでもやや高めの評価に見える。あと0.2秒ほどは低く見た方がよい。


3.各馬の分析

1着 3番 アールスター 牡 5 長岡禎仁 53 1.57.5 34.8

スタートはまずまずよくて中団のインにつける。3,4角では加速はあまりつかないものの、最内を距離ロスなく走れたことが活きて直線に入るころには前から5頭目くらいの勝負圏内の位置につける。残り200mを過ぎたあたりから最内をついて加速すると一気に伸びて1着になった。
最内を距離ロスなく走れたこと、4角で加速した馬が直線ではバテたり、追い込み馬が極端に外を回ったことなど、多くのことがかみ合ったとしか言いようのない勝ち方だった。まだ3勝クラスの馬だったところかハンデも恵まれており、さすがにこれだけ条件がかみ合うことは今後はないのではないだろうか。いい脚も一瞬しかつかえず、コーナーの加速もよくない。

2着 5番 サトノガーネット 牝 5 松山弘平 55 1.57.7 34.3

かなり後方を追走し、向こう正面では最後方まで下がってしまう。4角から大外回って加速するもそれでもかなり後方の位置。残り200mから鋭く伸びて2着に浮上した。先行した馬、早めに進出馬が最後バテるのに乗じた追い込みで展開がハマった形だが、中日新聞杯での好走の時も書いたが、G1,G2を走ることが多い馬であり、そこで成績今一つでもG3では能力上位ということはまだ健在なようだ。追い込み馬ならが、ここ数戦は上り3ハロンタイムの順位がよくなかったのだが、それでもG3戦では通用する上りを使えていたということのようだ。こうしたところは、しっかりチェックすべきだったということが今回の反省点になる。
狙うのが難しい馬が上位に来るレースになったが、この馬だけは狙いが立つ要素があった。

 

3着 4番 アウトライアーズ 牡 6 丸田恭介 54 1.57.9 35.1

最初は離れた最後方を追走するも、向こう正面で少しづつポジションを上げ、3,4角はあまりスパートせず、外を回りすぎないようにじっくり回り直線で伸びてきて3着になった。
直線の伸び脚は大した脚には見えなかったが、バテる馬が多かったのに恵まれて3着に浮上できた印象。向こう正面のこのレースとしてはペースが緩んだところでポジションを上げて、3,4角ではじっくり回って脚が貯めれたことが大きい、戦績からもここまでハマることは今後なかなかなさそう。馬券対象にピックアップするのが極めて難しい馬だった。

4着 7番 アメリカズカップ 牡 6 和田竜二 55 1.57.9 35.1

スタートは速くなく、アールスターの少し後ろのインを追走。3,4角でもあまり加速せず、4角の終わりあたりから少し外に出してスパートし、あまり目立つ脚ではなかったものの、最後は4着まで上がった。
この馬としてよい着順になったが、早めにスパートした馬がバテたのに乗じた4着でありあまり評価できない。オープン戦でほとんど凡走しているこの馬が4着ということはこのレースのレベルがかなり低いことを示している。


5着 1番 ノーブルマーズ 牡 7 高倉稜 56 1.58.0 35.5

インで先頭からは少し離れた3,4番手を追走。インを回ることで3,4角もじっくり回ることが出来たが、直線での伸びは大したことなかった。
先行して最後ひと足使う馬ながら、追走に脚を使いすぎると最後のひと足が使えないので、今回いいポジションにつけれても、このペースではこの馬の出番はなかった。

6着 14番 ランブリングアレー 牝 4 武豊 53 1.58.2 35.8

外を回って5番手を追走。3角で外からロードクエストがマクッてきたため、早めにスパートせざるを得なくなり、直線に入ってすぐは一旦先頭に立つも最後まで脚は続かなかった。
好ポジションにつけて早めのスパートで先頭に立ち押し切る、小回りコース向きの馬ながら、早めにスパートせざるを得なくなったことが不運だった。ただ、オープンではそもそもこの程度の能力の可能性もある。

7着 12番 ショウナンバルディ 牡 4 鮫島克駿 53 1.58.2 35.5

中団でアールスターと同じような位置の外を追走するも、直線では大してのびなかった。
3勝クラスながら、ランブリングアレーとあまり差のない競馬をした実績があり、ハンデがよいので少し期待したが、そもそも先行力が武器の馬なので、道中ランブリングアレーの後ろを位置を取ったことでノーチャンスだった。先行馬ながらオープンでは先行力は通用しないようだ。


8着 13番 ロードクエスト 牡 7 西村淳也 57 1.58.3 35.7

中団やや後ろの外を回る3角に入って残り600mのかなり前からスパートしてしまい、直線では先頭グループの位置にいたものの、最後まで脚は続かなかった。
持続力がある馬ではないので、早仕掛けなのは明らか、騎手のコメントによると反応が良すぎたとのこと。以前は追走力が劣り末脚はよくても勝負圏内まで来れない馬だったのだが、近走では追走がかなりましになってきているので、どこかでチャンスはあるかもしれない。

9着 10番 レイホーロマンス 牝 7 秋山真一 51 1.58.4 35.5

後方インを追走。直線で後方インから伸びようとするも大した脚は使えなかった。
後方の位置でも、この馬にとってはペースが速かったようで脚を貯めれる場面がなかったようだ。差し馬ながらどこかでペースが緩むことが必要な馬。

10着 6番 サラス 牝 5 松若風馬 53 1.58.5 35.4

後方追走。直線では大外回って伸びようとするも大して伸びず。
休み明けから2戦凡走を続けたので、この程度の実力と考えてよさそうだ。

11着 11番 サトノルークス 牡 4 川田将雅 56 1.58.5 35.8

中団追走から特にいいところがなかった。
菊花賞2着から人気になりがちであるものの、古馬重賞では2戦続けて凡走している。古馬戦線で戦うには能力不足の可能性が高く、今後も人気になるようなら嫌った方が妙味がありそう。

12着 9番 タニノフランケル 牡 5 幸英明 55 1.58.7 36.4

2番手で先行するも、直線に入って苦しくなってしまった。
先行力はあるものの、末脚がないので内枠で軽ハンデになるなどかなり恵まれた条件にならないと厳しい。

13着 8番 サマーセント 牝 4 酒井学 52 1.59.5 37.1

外の3,4番手を追走するも直線で大きく脱落した。
先行力はあってもここでは能力不足なのは明らか。

14着 2番 ミスディレクション セ 6 太宰啓介 54 2.02.8 40.5

速いペースで逃げたが、3角で早々とバテた。
オープン初戦の逃げ馬だったが、速いペースでの逃げ実績が今一つなので妥当な結果。

 

2020年8月12日 (水)

2020 レパードS G3 レース回顧

ケンシンコウの扱いが難しいレースだったのだが、3歳戦は過去のレース戦績のみならず、成長の余地があるかどうかを考えるのが重要だということを改めて思い知らされる結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月 9日(日) 2回新潟6日 天候: 曇 馬場状態:不良
11R 第12回レパードS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) ダート 1800m 15頭立


馬場差 -1.8 完全タイム差 -0.5
タイムランク B メンバーランク C

2020081003

かなり時計の速い馬場になってはいたが、最初の直線が長いわりには、あまり逃げたい馬がいなかったのか、序盤のペースは速くなかった。このことが意外な馬が逃げたひとつの要因になっている。
新潟ダートは3,4角が急なことから、ここを逃げ馬がインぴったりを回って直線に入るまで後続との差を広げることがやりやすいので前残りが発生しやすい傾向があるのだが、L4Fからペースアップすることで、このレースもまさにそんな展開となった。


2.完全タイム差検証

2020081004

0.7秒ほど低く見た方がよい。それでもややレベルは高く見えるが、この時期の3歳重賞は2勝クラスより0.5秒速い程度の基準タイムとなっている。


3.各馬の分析

1着 1番 ケンシンコウ 牡 3 丸山元気 56 1.49.2 36.6

スタートは特に速いわけではなかったが、最初の直線で先行争いをする馬が多い中、最内枠を活かして、最初のコーナーのコーナーワークで先頭に立つ。外から、タイガーインディが突いてくる形になり後続を少し離した逃げになったが、ペースはそう速いわけではなかった。3,4角の急なコーナーを速いスピードで回り、距離得を活かして最後の直線入口で後続との差を広げるとそのまま押し切った。
過去6戦している中、5戦が後ろからで、1戦のみ先行できていた馬なので、この馬が逃げると予想するのは極めて難しかった。前走の前半3Fが12.1-10.9-11.2で先行勢についていけなかったのが、今回は12.6-11.1-12.0と脚抜きのいい馬場を考慮するとそう速いわけでなかったので、前に行けたということのようだ。あと、1番枠で距離ロスなく走れたことが大きい。ただ、手前を変えてほしい時に変えない課題があるようなので、まだ成長の余地を残している。
ユニコーンSで3着だったものの、このコースには合わないと考えてしまい軽視してしまったが、まだ成長途上の3歳馬なので、新味を見せる可能性を考慮すべきだった。特に、この馬の過去の騎手のコメントを見ると、「まだ子供っぽい」とか「気性面の成長が必要」といったことが書かれていたので、成長の余地があったことを考慮に入れることは可能であった。
3歳戦の予想では過去のレースの実績のみならず成長の可能性を考慮すべきということを改めて思い知らされる結果だった。

2着 7番 ミヤジコクオウ 牡 3 和田竜二 56 1.49.6 36.1

スタート後騎手の手が激しく動き、鞭が1発入ったが、序盤は速くなく、インで7,8番手を追走。3角から鞭が激しく入り進出しようとするもののなかなかエンジンがかからず、直線大外から、末脚を伸ばしてきたが、さすがに最後まで鋭い脚は続かず、内にいたブランクチェックをギリギリで競り落としての2着だった。
エンジンのかかりが遅いズブさを見せていたが、過去のレースでほとんど上り最速で走っているように末脚が堅実であり、このメンバーで上位の末脚があることを示した。展開があまり向かない中での2着なので力はあることは明らか。ただ、かなりズブいことは記憶すべき。

3着 2番 ブランクチェック 牝 3 戸崎圭太 54 1.49.7 36.4

まずまずのスタートから、インで6番手を追走、3,4角をインぴったり走ることが、前にいた馬との差を少しづつ詰めていき、直線に入っての脚色はよかったものの、いい脚は長く続かず。それでも最後まで粘って3着を確保した。
先行力と内枠の利を活かしての3着だった。最後脚色が鈍ったのでもう少し短い距離の方がよいのかもしれない。

4着 4番 デュードヴァン 牡 3 川田将雅 56 1.50.0 36.8

4,5番手を追走。4角でもあまり加速できず、直線に入ってミヤジコクオウの少し内で併せ馬のようにして伸びてきたが、最後は脚色が少し鈍った。
全走と違って、前目のポジションが取れるペースであったが、追走に脚を使ったためか、最後の伸び脚が足りなかった。
ユニコーンS2着からか1番人気になったが、コース形態の違いからユニコーンS好走馬が苦戦することが多いこと、この馬自身コーナー4つのレースが初めてだったことを考えると危険な1番人気馬であった。

5着 13番 ニュートンテソーロ 牡 3 北村友一 56 1.50.6 36.6

スタートは遅いが、最初の直線でインに切れ込み、後方のインを追走。4角でも後方のままインを回り、直線で少し伸びたが、直線入口での位置が後ろ過ぎた。末脚はそこそこあるものの、前半の追走力があまりよくないようだ。

6着 5番 ラブリーエンジェル 牝 3 木幡巧也 54 1.50.7 37.0

後方インを回り最後の直線で少し伸びた。追走力に難がある。

7着 6番 ラインベック 牡 3 M.デム 56 1.50.8 37.9

3番手追走するも最後は伸びなかった。
前走は前走は2勝クラスで勝ったとはいえ3ハロン目が13.3とかなり緩いペースだったので、今回のペースでは末脚は発揮できないようだ。

8着 3番 タイガーインディ 牡 3 鮫島克駿 56 1.50.9 38.2

2番手追走し、直線でも粘ってはいたが、最後は脚色が鈍った。
先行力がある馬ながら、1400m戦までの経験しかなかったことから、1800mは少し長いようだ。
スタート後の先行力は一番よかったが、すぐに内に切れ込むことをせず、ケンシンコウにあっさり前を譲ったので、逃げるよりも2番手追走がよいと判断があったようだ。

9着 8番 ダンツエリーゼ 牝 3 太宰啓介 54 1.51.1 36.8

少しあおり気味のスタートでダッシュがつかず後方から、最後はちょっと伸びては来ていたが、追走力がなさすぎる。

10着 11番 フレイムウィングス 牡 3 西村淳也 56 1.51.5 37.8

中団追走から見どころなし。1勝クラス勝ち直後ではここでは能力不足なのは明らか。

11着 14番 フリーフロー 牡 3 丸田恭介 56 1.52.1 38.1

後方追走のまま見どころなし。1勝クラス勝ち直後ではここでは能力不足なのは明らか。

12着 10番 ライトウォーリア 牡 3 岩田望来 56 1.52.5 39.2

4,5番手を追走していたが、3角あたりから手応えが怪しくなり、直線で後退するのみだった。
前走の走りからすると負けすぎに感じるが、前々走も惨敗しているので、成績の安定しないムラ馬ということなのかもしれない。

13着 15番 フェイバリット 牡 3 原優介 56 1.52.6 38.7

特に見どころなし。

14着 12番 バンクオブクラウズ 牡 3 藤井勘一 56 1.52.9 39.2

特に見どころなし。

15着 9番 メイショウダジン 牡 3 幸英明 56 1.52.9 39.0

出遅れて後方のまま見どころなし。

2020年8月11日 (火)

2020 エルムS G3 レース回顧

人気先行になりがちだったタイムフライヤーが初めて古馬重賞を勝ったことから、今後また人気になりそうなので、タイムフライヤーの走りをどう評価するかが、このレースを回顧するポイントになりそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月 9日(日) 1回札幌6日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第25回エルムS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 14頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

2020081001

スローペースだとL2Fがかなり速くなることはよくあることだが、このコースではL2Fがほぼ4コーナーであることが大きな特徴である。そのため、コーナーでの加速力、立ち回りの上手さが重要になった。4角での加速の仕方、進路取りに注目してレース映像を見ると、タイムフライヤーとウェスタールンドの着差は能力差ではないことがよくわかる。


2.完全タイム差検証

2020081002

0.4秒ほど低く見た方がよさそうだ。


3.各馬の分析

1着 13番 タイムフライヤー 牡 5 ルメール 56 1.43.4 35.7

スタートは速くなく中団のやや外を追走。残り600mを過ぎたあたりからジワジワ進出を開始し、4角の終わりでウェスタールンドが外から迫ってきたところで、スパートを開始そこからしっかり伸びて1着になった。
直線でウェスタールンドを突き放したように見えたものの、スパートの位置と差を内外の距離差があったので、実力差によるものではない。
今まで末脚が今一つで凡走を続けてきたが、前走から小回りで4角を上手く立ち回ることで好走できるようになった。しっかり折り合えるようになったことが勝てるようになったポイントに思えるが、中央4場のコースで最後の直線での末脚勝負になったときでも好走できるかどうかはまだ半信半疑でいた方がよいと思う。


2着 8番 ウェスタールンド セ 8 藤岡佑介 57 1.43.7 35.5

最後方追走から、残り600mを過ぎたあたりから一気に大外から進出を開始し、4角の終わりには一気に先行集団を飲み込みそうな勢いがあったものの、最後の直線ではタイムフライヤーの方が勢いが勝り2着だった。
スローペースで速いラップタイムになった4角で脚を使い過ぎでさらに外を回る距離ロスがあったため、直線での勢いがやや削がれたのは仕方のないところ、タイムフライヤー以外のメンバーとは力の差を見せつける2着だった。


3着 10番 アナザートゥルース セ 6 大野拓弥 58 1.43.8 36.5

好スタートから2番手を追走。4角の終わりで先頭を競り落とし、そこからしっかり粘ったものの上位2頭には屈した。
緩いペースにはなれば、先行力と粘りを活かし好走できる馬なので、終わってみれば納得の3着なのだが、リアンヴェリテの逃げが緩いペースになることを予想することは難しかった。

4着 12番 ハイランドピーク 牡 6 横山和生 56 1.44.0 36.6

アナザートゥルースのすぐ外の3番手を追走。最後までしっかり粘ったもののアナザートゥルースを脅かすまでには至らなかった。
この馬は湿った馬場の方がよいので、良馬場ではこの程度ということなのだろう。

5着 4番 ワンダーリーデル 牡 7 横山典弘 57 1.44.0 35.7

後方を追走し、4角から進出を試みるもののさほど速くなく、直線だけで大外から追い込んでの5着だった。
コーナーで加速できないので、直線が短いコースでは当然の結果であるが、最後の末脚はまだまだ衰えていないことを示した。

6着 11番 アルクトス 牡 5 田辺裕信 56 1.44.1 36.3

スタートは速くなく中団のややインを追走。4角もじっくり回り直線ではちょっとだけ伸びた。
前の位置を取り、最後ひと足使うことで好走してきた馬なので、前半の位置取りが絶望的だった。今まで最初のコーナーで3,4番手の位置を取ってきていて、最初のコーナーの位置が9番手になったのは初めてだったので、なぜそうなったのかが疑問になりこの馬の過去数戦のスタート時の映像を見返してみた。
この馬の場合、促して位置を取りに行ったわけではなく、馬の行く気に任せて、自然体で先行ポジションが取れていたということのようだ。なので、今回も馬の行く気に任せたらあまりいい位置が取れなかったということだったようだ。騎手のコメントによると息遣いが本当ではなかったとのことなので、休み明けで本調子になかったようである。あと、この馬は芝スタートの方がスムーズに先手が取れるのかもしれない。
騎手が促すことなく自然体で先手が取れていた馬の場合、今回のようなことがある可能性があることを意識すべきということが、今回の教訓となった。


7着 2番 エアスピネル 牡 7 武豊 56 1.44.1 36.5

4,5番手のインを追走。4角をじっくり回って4角の終わりから進出しようとするもまるで伸びなかった。
厳しい流れでも好意につけて最後ひと足使えるのが強みなので、スローペースでは目立つ末脚が使えなかったということはあるが、それでも伸びなさすぎ。前走は馬場差-1.0で今回-0.4だったことから、馬場差マイナス1以上になるような脚抜きのいい馬場でないとダメな可能性がある。

8着 7番 ワイルドカード 牡 6 北村宏司 56 1.44.2 36.3

中団のやや後ろを追走。4角での加速が遅く一旦ポジションを下げるものの、直線では少しは伸びていた。
重賞を走るようになって苦戦が続いているが、この馬は前の位置が取れたときのみ好走しており、前半で13秒台まで緩むようなレースにならないと先手を取ることは難しいようだ。そのため、重賞での好走可能性は極めて低い。


9着 5番 アディラート 牡 6 吉田隼人 56 1.44.8 37.1

中団追走から、4角、直線ともに伸びは大したことなかった。

10着 6番 リアンヴェリテ 牡 6 国分恭介 56 1.44.8 37.6

スローペースで逃げれたが、4角の終わりで早くも脱落してしまった。
速い逃げでないと持ち味が活きない馬なので、それが出来なかったということはかなり調子が悪いということなのだろう。

11着 9番 ロードゴラッソ 牡 5 池添謙一 57 1.45.1 37.1

出遅れて後方からになりまるでいいところがなかった。

12着 14番 バスカヴィル 牡 6 浜中俊 56 1.45.5 38.0

先行したが、4角のペースアップに対応できなかった。

13着 3番 サトノティターン 牡 7 藤岡康太 56 1.45.9 37.7

後方追走から、3,4角では鞭が多数入るも反応できなかった。
このところ2100mのレースを使うことが多かったので、1700mのペースに対応できなかったことはありそう。加えてコーナーでの加速がうまくないこともこのレースには合わない要因だった。


14着 1番 ヒラボクラターシュ 牡 5 横山武史 56 1.47.0 39.5

インで先行したが、4角のペースアップに対応できず、ずるずる後退した。

2020年8月 5日 (水)

2020 クイーンS レース回顧

人気馬スカーレットカラーは堅実ではあるものの、差してきても届かず、穴馬が勝つといったパターンを予想することはさほど難しくないものの、レッドアネモスをピックアップすることは難しかった。こうした馬を目ざとくピックアップできるようになるべく、しっかりレース回顧をしていく。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月 2日(日) 1回札幌4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第68回北海道新聞杯クイーンS
3歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬場差 -1.7 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

2020080402


今回からラップタイムを視覚的に表現することを試みてみる。
序盤はそう速いわけではないものの、ペースが落ちるところがなかったので先行していた馬には息が入りにくい厳しい展開になった。


2.完全タイム差検証

2020080401

ほぼ全馬前走よりパフォーマンスを大きく上げているように見えてしまうので、明らかに過大評価。上位馬はパフォーマンスを前走より上げているので、0.8秒ほど低く見るのが妥当と思える。


3.各馬の分析

1着 1番 レッドアネモス 牝 4 吉田隼人 55 1.45.9 35.0

スタートはよかったが、先行争いには加わらずインぴったりの中団を追走する。4角もじっくり回り4角の終わりでやや外に持ち出すとそこからしっかり伸びて1着となった。
前走はコーナーでの加速にもたついたものの、最後はしっかり伸びていたのだが、今回はインを距離ロスなく走ることでコーナーをうまく立ち回ることができたことが大きい。軽い走りをする馬ということなので、良馬場だったことと、コーナーの緩い馬場だったこともよかったかもしれない。
近走大敗したのは道悪競馬だったり、昨年はオープン特別で今年宝塚記念3着のモズベッロに勝っていることからこれだけ走れても不思議ではない。こうしたことにレース前から気づけるようになりたいものである。


2着 9番 ビーチサンバ 牝 4 福永祐一 55 1.46.0 34.9

スタートはよくなく後方から4番手あたりのインを追走。向こう正面から少しづつポジションを上げ、4角の終わりころにはレッドアネモスの少し後ろの位置につけたが、そこから外に持ち出す際に前の馬が壁になりさらに外に出すロスがあったが、残り200mで前が開くとグングン伸びて2着になった。
レース映像からはっきりわかるように、4角の終わりから直線入口のロスによってレッドアネモスと差が出来てしまったことが大きい。末脚は堅実ではあるが、近走はゲートで動いてしまうことが癖になっているのか、スタートがよくないことが多いようだ。


3着 2番 スカーレットカラー 牝 5 岩田康誠 56 1.46.0 34.7

後方から2番手のインを追走。4角もじっくり回るもコーナーワークでポジションを上げ、直線に入ってイン突きを狙うも前が開かずもたつき、残り200mを越えたあたりで騎手が焦って進路を外に変え、必死に鞭を入れて追い込み3着になった。
インぴったりを距離ロスなく走って最後鋭い末脚を使うこの馬の典型的なパターンの競馬をした。前走は乗り替わりで騎手がうまく乗れず「難しい馬」とコメントしていたが、岩田騎手が乗ればしっかり能力を引き出すことができるようだ。しかしながら、位置取りが後ろ過ぎたのと、直線に入ってからのロスが大きかった。岩田騎手も「笑うくらい下手に乗ってしまった。」と自虐的なコメントをしている。

4着 14番 シャドウディーヴァ 牝 4 内田博幸 55 1.46.1 34.9

後方でやや外を回り追走する。残り600mの手前から外を回って追い上げを開始し、最後までしっかりのびたが4着までだった。
追走力に難があるが、いい脚が長く続くことが強みであり、外を回る距離ロスを考えれば強い競馬をしている。600mを越えるロングスパートでいい走りをしていたことはしっかり記憶しておきたい。


5着 6番 カリビアンゴールド 牝 6 藤岡康太 55 1.46.1 35.4

5,6番手でやや外を回り追走。600mの手前で追い上げを開始し、最後までしっかり伸びて上位とあまり差のない5着となった。
この馬もいい脚が長く使える。シャドウディーヴァとはトップスピードの速さで劣るものの、追走力があり、前目のポジションにつけれることが強みとなる。噛み合え馬どこかでチャンスはありそう。


6着 8番 フェアリーポルカ 牝 4 和田竜二 56 1.46.1 35.3

中団追走。4角の終わりでじっくり外に出してきて、直線入口では突き抜けそうな雰囲気があったものの、他馬と脚色はあまり変わらず、6着までだった。
重賞2連勝していたが、あまり強さは感じられない走りだった。2連勝したのは福島、中山の1800mが似たようなコース形態だったことが大きかったようだ。


7着 10番 リープフラウミルヒ 牝 5 丹内祐次 55 1.46.2 35.1

中団追走。4角ではじっくり乗りすぎたのか、一旦最後方近くまで位置を下げたが、直線に入って鋭く伸びてきた。しかし、最後まで脚は続かなかった。
いい脚は長く使えないようで、脚の使いどころが難しい馬のようだ。

8着 3番 ナルハヤ 牝 6 藤田菜七 55 1.46.3 36.4

スタート速く先手を取る。2番手の馬にずっと突かれる厳しい展開になるが、2番手の馬は直線の手前で脱落する中、この馬は残り100mあたりまでしぶとく粘れていた。
まだ3勝クラスの馬ではあったが、先行力があり、展開次第では十分重賞で戦える能力を示した。

9着 13番 サムシングジャスト 牝 4 武豊 55 1.46.3 35.0

後方追走。最後は大外から伸びては来ていたが、大した脚ではなかった。

10着 7番 コントラチェック 牝 4 ルメール 55 1.46.6 36.4

スタートは速くなく中団の位置になったが、1,2角で外からポジションを上げ3番手を追走する。が、直線に入っての伸びがなかった。
ルメール騎手のコメントによると「彼女にはちょうどいいペースだったし、3番手で息も入っていた。ただ、追い出すと頭を上げてやめてしまった。」とのこと。戦績から、マイペースの逃げにならないと好走できない馬のようで、近走は初速もあまり速くないので、今後好走する機会はあまりないかもしれない。


11着 5番 アロハリリー 牝 5 池添謙一 55 1.46.6 36.0

インぴったりの4,5番手を追走。4角を距離ロスなく回ることで、直線入口では勝負圏内の位置につけたが、そこから伸びなかった。
先行力や立ち回りの上手さはあるものの、重賞では末脚が足りない。


12着 12番 オールフォーラヴ 牝 5 横山武史 55 1.46.6 35.7

中団追走、4角と直線で2度前が詰まる不利があったが、他馬より勢いが劣るから受けたものであり、特に見どころのある走りではなかった。

13着 4番 タガノアスワド 牝 6 西村淳也 55 1.47.8 37.8

2番手追走するも4角の終わりで脱落した。
戦績から逃げないとダメな馬なようだ。

14着 11番 モルフェオルフェ 牝 5 柴田善臣 55 1.47.9 37.3

前の3頭から少し離れた4番手を追走していたが、4角で脱落した。

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