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2020年8月11日 (火)

2020 エルムS G3 レース回顧

人気先行になりがちだったタイムフライヤーが初めて古馬重賞を勝ったことから、今後また人気になりそうなので、タイムフライヤーの走りをどう評価するかが、このレースを回顧するポイントになりそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2020年 8月 9日(日) 1回札幌6日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第25回エルムS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1700m 14頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

2020081001

スローペースだとL2Fがかなり速くなることはよくあることだが、このコースではL2Fがほぼ4コーナーであることが大きな特徴である。そのため、コーナーでの加速力、立ち回りの上手さが重要になった。4角での加速の仕方、進路取りに注目してレース映像を見ると、タイムフライヤーとウェスタールンドの着差は能力差ではないことがよくわかる。


2.完全タイム差検証

2020081002

0.4秒ほど低く見た方がよさそうだ。


3.各馬の分析

1着 13番 タイムフライヤー 牡 5 ルメール 56 1.43.4 35.7

スタートは速くなく中団のやや外を追走。残り600mを過ぎたあたりからジワジワ進出を開始し、4角の終わりでウェスタールンドが外から迫ってきたところで、スパートを開始そこからしっかり伸びて1着になった。
直線でウェスタールンドを突き放したように見えたものの、スパートの位置と差を内外の距離差があったので、実力差によるものではない。
今まで末脚が今一つで凡走を続けてきたが、前走から小回りで4角を上手く立ち回ることで好走できるようになった。しっかり折り合えるようになったことが勝てるようになったポイントに思えるが、中央4場のコースで最後の直線での末脚勝負になったときでも好走できるかどうかはまだ半信半疑でいた方がよいと思う。


2着 8番 ウェスタールンド セ 8 藤岡佑介 57 1.43.7 35.5

最後方追走から、残り600mを過ぎたあたりから一気に大外から進出を開始し、4角の終わりには一気に先行集団を飲み込みそうな勢いがあったものの、最後の直線ではタイムフライヤーの方が勢いが勝り2着だった。
スローペースで速いラップタイムになった4角で脚を使い過ぎでさらに外を回る距離ロスがあったため、直線での勢いがやや削がれたのは仕方のないところ、タイムフライヤー以外のメンバーとは力の差を見せつける2着だった。


3着 10番 アナザートゥルース セ 6 大野拓弥 58 1.43.8 36.5

好スタートから2番手を追走。4角の終わりで先頭を競り落とし、そこからしっかり粘ったものの上位2頭には屈した。
緩いペースにはなれば、先行力と粘りを活かし好走できる馬なので、終わってみれば納得の3着なのだが、リアンヴェリテの逃げが緩いペースになることを予想することは難しかった。

4着 12番 ハイランドピーク 牡 6 横山和生 56 1.44.0 36.6

アナザートゥルースのすぐ外の3番手を追走。最後までしっかり粘ったもののアナザートゥルースを脅かすまでには至らなかった。
この馬は湿った馬場の方がよいので、良馬場ではこの程度ということなのだろう。

5着 4番 ワンダーリーデル 牡 7 横山典弘 57 1.44.0 35.7

後方を追走し、4角から進出を試みるもののさほど速くなく、直線だけで大外から追い込んでの5着だった。
コーナーで加速できないので、直線が短いコースでは当然の結果であるが、最後の末脚はまだまだ衰えていないことを示した。

6着 11番 アルクトス 牡 5 田辺裕信 56 1.44.1 36.3

スタートは速くなく中団のややインを追走。4角もじっくり回り直線ではちょっとだけ伸びた。
前の位置を取り、最後ひと足使うことで好走してきた馬なので、前半の位置取りが絶望的だった。今まで最初のコーナーで3,4番手の位置を取ってきていて、最初のコーナーの位置が9番手になったのは初めてだったので、なぜそうなったのかが疑問になりこの馬の過去数戦のスタート時の映像を見返してみた。
この馬の場合、促して位置を取りに行ったわけではなく、馬の行く気に任せて、自然体で先行ポジションが取れていたということのようだ。なので、今回も馬の行く気に任せたらあまりいい位置が取れなかったということだったようだ。騎手のコメントによると息遣いが本当ではなかったとのことなので、休み明けで本調子になかったようである。あと、この馬は芝スタートの方がスムーズに先手が取れるのかもしれない。
騎手が促すことなく自然体で先手が取れていた馬の場合、今回のようなことがある可能性があることを意識すべきということが、今回の教訓となった。


7着 2番 エアスピネル 牡 7 武豊 56 1.44.1 36.5

4,5番手のインを追走。4角をじっくり回って4角の終わりから進出しようとするもまるで伸びなかった。
厳しい流れでも好意につけて最後ひと足使えるのが強みなので、スローペースでは目立つ末脚が使えなかったということはあるが、それでも伸びなさすぎ。前走は馬場差-1.0で今回-0.4だったことから、馬場差マイナス1以上になるような脚抜きのいい馬場でないとダメな可能性がある。

8着 7番 ワイルドカード 牡 6 北村宏司 56 1.44.2 36.3

中団のやや後ろを追走。4角での加速が遅く一旦ポジションを下げるものの、直線では少しは伸びていた。
重賞を走るようになって苦戦が続いているが、この馬は前の位置が取れたときのみ好走しており、前半で13秒台まで緩むようなレースにならないと先手を取ることは難しいようだ。そのため、重賞での好走可能性は極めて低い。


9着 5番 アディラート 牡 6 吉田隼人 56 1.44.8 37.1

中団追走から、4角、直線ともに伸びは大したことなかった。

10着 6番 リアンヴェリテ 牡 6 国分恭介 56 1.44.8 37.6

スローペースで逃げれたが、4角の終わりで早くも脱落してしまった。
速い逃げでないと持ち味が活きない馬なので、それが出来なかったということはかなり調子が悪いということなのだろう。

11着 9番 ロードゴラッソ 牡 5 池添謙一 57 1.45.1 37.1

出遅れて後方からになりまるでいいところがなかった。

12着 14番 バスカヴィル 牡 6 浜中俊 56 1.45.5 38.0

先行したが、4角のペースアップに対応できなかった。

13着 3番 サトノティターン 牡 7 藤岡康太 56 1.45.9 37.7

後方追走から、3,4角では鞭が多数入るも反応できなかった。
このところ2100mのレースを使うことが多かったので、1700mのペースに対応できなかったことはありそう。加えてコーナーでの加速がうまくないこともこのレースには合わない要因だった。


14着 1番 ヒラボクラターシュ 牡 5 横山武史 56 1.47.0 39.5

インで先行したが、4角のペースアップに対応できず、ずるずる後退した。

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