2020 京阪杯 G3 レース回顧
1.レース結果の基礎データ
2020年11月29日(日) 5回阪神9日 天候: 晴 馬場状態: 良
12R 第65回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m・内 16頭立
馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク D
やや速いものの最後の坂でさほど減速していない。内を通った馬も伸びているので、外差しの馬場にはなっていなかったようだ。
2.完全タイム差検証
上位勢に、前走からのパフォーマンスアップに納得できる馬が多かったので、妥当な完全タイム差に思える。
3.各馬の分析
1着 10番 フィアーノロマーノ 牡 6 吉田隼人 57 1.08.2 33.7
気合をつけて中団の位置で追走。4角では少し外を回るも、凝縮した馬郡なので、直線入口では前を射程圏内に捕らえる位置につけれた。そこからグングン伸びてゴールの少し前で前の馬を捕らえ1着となった。
前走の札幌戦では意外なほど伸びなかったが、やはり馬場が合わなかったとの評価でよさそう。最後しっかり伸びてくる馬なので、前が射程圏内にあれば十分勝負になる馬。阪神、中山での成績がよいので、最後に坂があるコースが合っているのかもしれない。
2着 13番 カレンモエ 牝 4 松若風馬 54 1.08.3 34.3
スタートはそうはやいわけではなかったが、二の足が速く2番手の位置まで上げる。2番手にしてやや外を回り、4角の終わりでは内を回った馬に追いつかれそうになってしまったが、直線に入ってからの伸び脚がよく、一旦先頭に立つも、ゴール前で交わされて2着になった。
速いペースの先行争いに加わり、やや外を回る距離ロスがありながら、最後伸びたので、かなり強い。オープン初戦だったが、ここまでの8戦がすべて単勝2倍台以下の1番人気で3着以内を外したのは1回だけといった高い戦績を示していた。前走の真完全タイム差も高レベルだったので、ここで十分やれる下地はあった。ただ、やや外を回ったのが気になる。コーナリングがあまり上手くない可能性がある。
3着 7番 ジョーアラビカ 牡 6 和田竜二 56 1.08.3 33.5
やや後方になるも、めざとくインに入り、3,4角をインぴったりで距離ロスなく走る。4角をインで加速することにより労なく直線入口でいい位置まで上がる。直線に入って最後までしっかり伸びて3着を確保した。
インをうまく立ち回ったのに尽きるのだが、前走の3勝クラスの勝ちは阪神の最後の坂をくいっと一伸びした感じだったので、阪神の坂があっているのかもしれない。しかしながら、あまりレベルの高くないと思われる3勝クラスを勝ったばかりの馬が、ここで通用すると予想するのは難しかった。
4着 2番 アンヴァル 牝 5 酒井学 54 1.08.4 33.7
後方インを追走するも3角でなぜか内をあけていたので、後ろにいたジョーアラビカに4角で内をすくわれる。4角の終わりで勢いをつけてやや外に出して進出を開始するも加速にもたつき、ゴール直前でようやく伸びてくるも3着馬を交わすにはいたらなかった。
さらに後方を追走していたジョーアラビカと比べると無駄の多い走りであることは歴然。最後少し伸びる馬ではあるものの、重賞では足りないということのようだ。
5着 11番 シヴァージ 牡 5 藤岡佑介 56 1.08.4 33.5
後方追走から大外回って伸びてくるも5着まで。
これで7戦続けて上り3ハロンタイム最速で走っているが、極端な追い込み馬なので好走する機会は少ない。
軸にしてはいけない馬。
6着 16番 トゥラヴェスーラ 牡 5 丸山元気 56 1.08.5 34.1
中団やや外を回る。直線入口ではフィアーノロマーノと同じような位置にいたが、そこからの伸びが足りなかった。
7着 5番 ロードアクア 牡 4 田中健 56 1.08.7 34.5
インで4,5番手追走。インぴったりを回ることで距離得を得て、直線に入ってインから少し伸びていたが、最後の坂で勢いが鈍った。オープン初戦だったが、立ち回りは悪くなく。最後坂のないコースならばもっとやれそう。
8着 9番 リバティハイツ 牝 5 団野大成 55 1.08.7 34.0
中団やや後方追走するも4角の走りがあまり勢いつかず、直線入口ではやや外の後方の位置になる。直線では少しは伸びているが大した末脚ではなかった。
9着 15番 タイセイアベニール 牡 5 石橋脩 56 1.08.9 34.3
あまり見どころなく、重賞では足りないと考えてよさそう。
10着 4番 プリモシーン 牝 5 北村宏司 56 1.08.9 34.1
後方追走。4角ではあまり外を回りすぎないように走り、直線では大した脚ではないものの、最後まで伸びてはいた。
馬郡を裁くのが下手で、エンジンのかかりが遅い馬なのだが、内外ばらける馬郡になったので、後方からでもさばきやすい形になったが、エンジンのかかりが遅いのは相変わらず。1200m戦は追走で苦労するので合わないと思うのだが、今回の走りが刺激になって次走1600m戦で復活することはあるかもしれない。
11着 6番 ビリーバー 牝 5 杉原誠人 54 1.09.0 34.8
4番手あたりを追走していたが、直線の勢いが足りず最後は後退してしまった。
12着 8番 ジョーカナチャン 牝 5 菱田裕二 54 1.09.0 35.2
スピードを活かして果敢に逃げたが、残り200mで脱落。最後に坂のあるコースはだめそう。
13着 1番 ジョイフル 牡 6 川又賢治 56 1.09.1 34.2
後方のまま見どころなし。
14着 3番 レッドアンシェル 牡 6 幸英明 57 1.09.2 34.6
中団追走から直線はまるで伸びなかった。近走ブリンカーをつけることによって好走が続くかと思われたものの、今回はパドックで入れ込んで発汗していたとのことで、確かにGCのパドック解説者の評価もよくなかった。ムラ馬なので、軸には向かない。
15着 12番 クライムメジャー 牡 6 鮫島克駿 56 1.09.3 33.6
離れた最後方追走から、最後は少し伸びる。
追走力がなさすぎる。
16着 14番 ラブカンプー 牝 5 斎藤新 56 1.10.2 36.1
3番手追走から最後は失速。今回は1着馬からの着差が2.0秒になり、最後の失速がまた不調期に戻ってしまったようだ。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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