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2020年11月 3日 (火)

2020 天皇賞 G1 レース回顧

G1ホースが2戦級の馬をねじ伏せる、見ごたえのあるレースになった。レースレベルも今年のレースの中では高い方だと思う。

1.レース結果の基礎データ

2020年11月 1日(日) 4回東京8日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第162回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2000m 12頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク B

2020110301

 

スローの瞬発力勝負となった。L3Fが速いのは、スローで逃げていたダノンプレミアムが早めにペースを上げて後続の末脚を削ぐことを試みていて、確かに2線級の差し馬は封じるとこはできたが、上位3頭には通用しなかった。

 

2.完全タイム差検証

2020110302

ほぼ順当に近いが、0.3秒ほど下方修正した方がよさそう。それでも今年のG1としては高レベル。


3.各馬の分析

1着 9番 アーモンドアイ 牝 5 ルメール 56 1.57.8 33.1

好スタートから4番手で折り合って追走。直線に入って、残り300m辺りから追い出すとジワジワ伸びて最後まで勢い衰えず1着となった。
ややスパートが長かったため、最後はさすがに後ろの2頭に迫られたが、それでも危なさは感じさせない強さだった。スタートを決めてスローペースを前目の位置でしっかり折り合えたところで勝負あったなのだが、超一流のルメール騎手ですらレース後涙してしまうくらいのプレッシャーを感じていたことが印象的だった。現役トップクラスの実力はまだまだ衰えない。間隔を10週以上開けたレースでは負けていない。


2着 6番 フィエールマン 牡 5 福永祐一 58 1.57.9 32.7

スタート後、両サイドが狭くなり少し挟まれるようになり、このおかげで予定より1列後ろの位置になったようだ。やや後方を追走し、直線入口でも後方。前が狭いので外に持ち出すのに少し時間がかかったが、残り300mくらいから追い出すと、そこからの瞬発力がものすごく最後はアーモンドアイの半馬身差近くまで迫っての2着だった。
今まではコーナーからの加速で早めの追い出しで勝負していた馬だったので、直線の瞬発力がここまであるとは思わなかった。瞬間的なトップスピードはアーモンドアイ以上のものがった。後方に位置して追い出しが遅れたのがかえってよくて、新味を発揮できたということなのかもしれない。昨年の有馬記念では早めの加速で最後失速して、天皇賞ではその経験を活かして追い出しを遅らせて成功していた。今後は追い出しの制御を間違えなければ高いレベルで成績は安定しそうだ。大川さんは有馬記念は危険なようなことを言っていたが、僕は今年は有力だと思う。


3着 7番 クロノジェネシス 牝 4 北村友一 56 1.57.9 32.8

スタートは速くなく、両サイドが狭くなり、フィエールマンとぶつかることにより、この馬としては中団のやや後方とやや後ろの位置取りになる。
直線に入ってもまだ後方で、追い出すとジワジワ伸びてきたが、最後はフィエールマンよりわずかに脚色が劣っての3着だった。
前目の位置で早めスパートで勝負する馬なので、序盤の位置取りで失敗している。北村騎手もレース後コメントで反省している。ただ、瞬発力勝負の不安はやや解消した。アーモンドアイ、フィエールマンのような超一流馬と比べてしまうとトップスピードは劣るが、2戦級以下の馬は余裕でねじ伏せられる能力は見せた。

4着 11番 ダノンプレミアム 牡 5 川田将雅 58 1.58.2 34.0

スタート後、外枠だったが、1角までに楽に先頭を取り切る、その後スローペースに落として、粘りこみを図ったが、上位3頭には通用しなかった。
先行馬ながら、平均ペース以上にペースを上げると最後粘れないのが今までの戦績から明らかなので、今回は絶妙なペースで逃げることができた。それでも通用しなかったのだから、それだけ上位3頭が強かったということだろう。川田騎手は最高の騎乗をしたと思う。もっとペースを上げるべきだったという指摘は完全に間違っている。

5着 8番 キセキ 牡 6 武豊 58 1.58.6 34.1

近走ではスタートがかなりよく3番手に自然体でつけることができた。しかし、直線に入っての伸びは今一つだった。
明らかにスローの瞬発力勝負は向いていない。しかしながら、近走では逃げてペースを上げようとすると暴走する危険があるので、それもできないので、あいかわらず、能力は高いがアテにできない馬。

6着 3番 ダイワキャグニー セ 6 内田博幸 58 1.59.0 34.5

好スタートから2番手追走。直線でもそれなりに粘っていて、これより下位の2戦級の馬の末脚は封じているのでこの馬も、G2,3レベルの能力はあるが、G1では足らない。

7着 12番 ジナンボー 牡 5 M.デム 58 1.59.1 34.4

スタート遅く後方から、3角あたりから前への進出を試みて外から5番手くらいの位置まで押し上げたが、直線の伸びはいまひとつだった。
スタートは遅いがどこかで前につける機会を得て、勝負所までに前の位置につけたときだけ好走する馬だが、今回は早めに前の位置につけるチャンスがなく、またチャンスがあったとしても、このメンバーでは能力が劣っていたので好走は不可能だっただろう。

8着 2番 カデナ 牡 6 田辺裕信 58 1.59.2 33.9

後方追走から最後直線外から追い込んできた。
そもそも能力が足りないのだが、この馬はインをつくべき馬なのに、ここ2戦関東の騎手が乗ってイン突きを試みていない。

9着 10番 スカーレットカラー 牝 5 岩田康誠 56 1.59.2 33.7

最後方追走から4角で比較的インを回って追い込んでくるがこのメンバーでは足りなかった。

10着 5番 ウインブライト 牡 6 松岡正海 58 1.59.4 34.5

中団追走するが直線ではまるで伸びず。戦績から瞬発力勝負は向いていないのは明らか。

11着 1番 ブラストワンピース 牡 5 池添謙一 58 1.59.5 34.6

中団でインにこだわり追走していたが、勝負所からの伸びがなかった。58キロで以上ではやはりだめ。


12着 4番 ダノンキングリー 牡 4 戸崎圭太 58 2.00.7 35.8

まるでいいところがなかった。これで2戦続けていいところがなかったので、復調の兆しが見えるまでは疑った方がよさそうだ。

 

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