« 2020 京阪杯 G3 レース回顧 | トップページ | 2020 ステイヤーズステークス G3 レース回顧 »

2020年12月 1日 (火)

2020 ジャパンカップ G1 レース回顧

コントレイル、デアリングタクトはどの程度強いのかの疑問に答えが出る機会が早めに訪れた形であるが、2頭とも3冠馬にふさわしい素晴らしい走りを見せて、来年への期待を膨らませてくれた。アーモンドアイの引退は寂しいが来年に向けて楽しみな存在が出てきたことを素直に喜びたい。

1.レース結果の基礎データ

2020年11月29日(日) 5回東京9日 天候: 曇 馬場状態: 良
12R 第40回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 15頭立

 

馬場差 -1.3 完全タイム差 -0.1
タイムランク C メンバーランク A

2020113001


キセキの暴走で、L2Fの坂が13.2秒もかかる珍しいレースになった。後続はかなり離れての追走だったものの、かなり厳しいレースを強いられたようだった。

2.完全タイム差検証

2020113002

かなりいい線行ってる完全タイム差のように思えるが、上位馬のパフォーマンスアップの度合いを考えるとあと0.3秒ほど下に見るとしっくりきそう。

3.各馬の分析

1着 2番 アーモンドアイ 牝 5 ルメール 55 2.23.0 34.7

好スタートから、内のカレンブーケドールを前に行かせないように気迫のこもったダッシュをしてインのポジションを取り1角までに5番手の位置で追走する。4角で少し外に出し、直線では先に抜け出したグローリーヴェイズの後ろでじっくり追い出しを我慢し、残り300mくらいから追い出すとグングン伸びて1着になった。
この日の午後辺りから馬場の内外の差があまりない状態になったらしいので、ルメール騎手はインを走るレースを行ったとのこと。ここではアーモンドアイの実力が1枚上だったのは確かなものの、ルメール騎手の好騎乗も光った勝利だった。

2着 6番 コントレイル 牡 3 福永祐一 55 2.23.2 34.3

まずまずのスタートから中団を追走。4角から直線で大外に出し、残り400mから追い出すとグングン伸びるもかなり内にもたれる。そこで左鞭を入れると今度は外にもたれ、追うとまた内にもたれたりとフラフラした走りながらそれでも上がり3ハロン最速の脚で2着を確保した。
アーモンドアイには適わなかったが、それでも能力が高いことを示した。厳しいレースで最後の直線はかなりふらついたが、これが矯正されればさらに成長できそうと、伸びしろがあることを示した。

3着 5番 デアリングタクト 牝 3 松山弘平 53 2.23.2 34.4

スタート後は中団の位置にいたが、2角で少しポジションを上げ、アーモンドアイの少し後ろの外を追走する。しかし4角の走りがやや遅く直線入口ではコントレイルに外から追いつかれてしまう。コントレイルが追い出して大きく内によれた際に、すぐ後ろにいたこの馬も怯んだのか大きく内にもたれる。そこから伸びるも、坂の終わりあたりに大きく内によれる。最後は内によれるのを騎手が矯正しながら伸びて、それでも地力で3着を確保した。
いつも後方待機のこの馬が積極的に位置を取る競馬をしたのだが、そのせいか4角の加速がいまいちで直線ではよれてしまった。しかし、それでも3着に入るのだからかなりこの馬も強い。最近は古馬になって成長する牝馬が多いので、来年以降の伸びしろはコントレイルよりあるかもしれない。そうした期待を持たせてくれる走りだった。

4着 1番 カレンブーケドール 牝 4 津村明秀 55 2.23.2 34.8

スタートでアーモンドアイにあっさり前の位置を奪われ中団を追走。4角で外に出して早めに進出し、直線に入ってジワジワ伸び続けたものの4着までだった。
この馬が一本調子でジワジワ伸び続ける中、内と外でフラフラ走っているコントレイルとデアリングタクトの映像を見ると着差は僅かながら迫力とか瞬発力は2頭の三冠馬より劣るように見えた。ただ、前目につけて好走する馬のわりには、序盤のポジション争いに消極的なことが多いのが気になる。騎手を強化すればもっと成績が良くなるのではないかという気がしてしまう。

5着 15番 グローリーヴェイズ 牡 5 川田将雅 57 2.23.3 35.2

外枠から積極的にポジションを取りに行き、4番手でアーモンドアイの少し前の位置を追走する。残り400mの坂で追い出すとこの出の加速がよく一瞬後ろのアーモンドアイとの差を広げるも、坂を上がったところでアーモンドアイに交わされ、その後少し粘るもののゴール直前で他3頭に交わされた。
速い上りの勝負は向かない馬なので、良馬場の東京コースは合わないのだが、直線坂の加速でいいところを見せた。これなら中山の最後の坂でいい所見せるかもしれない。この秋はこの馬は調子がよいようだ。あと、アーモンドアイとおなじシルクレーシングの馬なので、アーモンドアイの前で早めにスパートしてあえて目標になるような走りをした可能性はある。

6着 3番 ワールドプレミア 牡 4 武豊 57 2.23.8 35.0

後方インを追走。4角でもインを走り直線に入って外に出して追い出すも伸び脚は大したことないように見えたが、外からミッキースワローがいい脚で迫ってくると、ミッキースワローを交わさせない勝負根性を見せた。
レース映像を見ると最後の直線のミッキースワローとのたたき合いは面白く、G3戦であれば見ごたえのある勝負になっていたであろう戦いだった。地力でミッキースワローよりも上であることを示したが、この馬1年近くの休み明けで馬体の張りはいまひとつだったので、今後さらに調子を上げる可能性はある。


7着 7番 ミッキースワロー 牡 6 戸崎圭太 57 2.23.8 34.7

後方追走から、残り300m当たりの末脚は目立つものだった。ただそのあとの末脚はワールドプレミアに見劣った。ここでは能力は劣るのは明らかだったが持てる能力をしっかり発揮した走りを見せた。

8着 4番 キセキ 牡 6 浜中俊 57 2.24.1 38.9

スタートよく逃げ宣言していたヨシオを問題にせずあったり先手を奪うも、やはり制御が効かず暴走気味の逃げとなる。G1では珍しいL2Fのラップ13.2が示すように直線の坂で大きくバテたのだが、それでも1着から着差0.8秒に粘ったことがこの馬のすごいところ。制御さえきけばまだまだG1級の能力のある馬なのだが・・・

9着 12番 マカヒキ 牡 7 三浦皇成 57 2.24.2 35.1

後方からそこそこ伸びてはいるのだが、最後の末脚はすぐ前を走っていたミッキースワロー 、ワールドプレミアに明らかに見劣った。


10着 8番 ウェイトゥパリス 牡 7 M.デム 57 2.24.6 35.1

最後方追走から、最後はちょっとだけ伸びてはいた。追走にかなり苦労していたようだった。

11着 10番 パフォーマプロミス 牡 8 岩田望来 57 2.24.8 35.6

後方追走から最後はなだれこんだだけで、ここでは明らかに能力が劣った。

12着 13番 ユーキャンスマイル 牡 5 岩田康誠 57 2.25.0 35.7

後方追走から、直線では残り400mから少しいい脚を見せるものの、いい脚は長く続かず最後は一度交わした馬に交わされてしまった。
やはり休み明けのアルゼンチン共和国杯のふがいない走りからの復調はなかった。去年の秋の天皇賞4着の走りがこの馬のビークだったのかもしれない。


13着 11番 クレッシェンドラヴ 牡 6 内田博幸 57 2.25.3 37.0

中団追走で4角までの走りはよかったが、直線ではズルズル後退していいところなかった。小回りコース向きの馬なので当然の結果。

14着 9番 トーラスジェミニ 牡 4 田辺裕信 57 2.25.6 37.5

2番手追走するも、直線ではズルズル後退。

15着 14番 ヨシオ 牡 7 勝浦正樹 57 2.29.2 40.0

逃げるつもりが離れた2番手もあっさりトーラスジェミニに奪われ、4角に入るころにはもうかなり後方まで下がってしまった。

 

 

 

「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。

 

完全タイム差を検証する表について説明します。

 

« 2020 京阪杯 G3 レース回顧 | トップページ | 2020 ステイヤーズステークス G3 レース回顧 »

競馬」カテゴリの記事

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 2020 京阪杯 G3 レース回顧 | トップページ | 2020 ステイヤーズステークス G3 レース回顧 »

2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

オススメ商品

無料ブログはココログ