2021 高松宮杯 G1 レース回顧
ダノンスマッシュが今までと異なるローテーションで臨んだことをどう見るかがポイントになるレースだった。結局、ダノンスマッシュは休み明けがもっとも走るということが示される結果となった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 3月28日(日) 2回中京6日 天候: 雨 馬場状態: 重
11R 第51回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 18頭立
馬場差 +1.5 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク B
馬場が悪い中、やや速い程度のペースとなった。
2.完全タイム差検証
ほぼ妥当な完全タイム差に思える。
3.各馬の分析
1着 14番 ダノンスマッシュ 牡 6 川田将雅 57 1.09.2 34.3
中団追走。直線に入ってもやや後ろの位置で前が壁で狭いところを難なく抜けてくると派手な末脚ではなものの、確実にグングン伸びてきて最後は1着になった。
今まで、先行したり立ち回りの上手さで勝ってきたことが多かったのに正攻法の差し切り勝ちは少し驚かされた。今回休み明け初戦でG1と今までと違うローテーションがどうかと思ったものの、今回でこの馬は休み明けが最大のパフォーマンスが出せる状態であることがはっきりした。
2着 16番 レシステンシア 牝 4 浜中俊 55 1.09.2 34.5
外の中団を追走。直線ではダノンスマッシュの外から同じような脚色で最後は伸びてきたがわずかに最後は劣っての2着。
逃げて最後はややバテる馬が、中団からしっかり伸びる競馬ができることに驚かされた。この戦法ができるのであれば、今後安定した活躍が期待できそう。
3着 9番 インディチャンプ 牡 6 福永祐一 57 1.09.3 34.5
中団イン追走。直線もインを突いて坂の途中から鋭く伸びてきたが、最後は外の2頭に脚色が劣った。
直線で鋭い脚を使い、らしさを見せたものの最後少し甘くなるのはいつものこの馬の特徴。それでも今回最高の走りで3着なのでやはり少し衰えてきているのかもしれない。
4着 13番 トゥラヴェスーラ 牡 6 鮫島克駿 57 1.09.4 34.4
中団やや後方を追走。4角を外を回りすぎないように回り、直線は馬場の真ん中あたりを鋭く伸びてきた。
上り34秒台の決着になればこの馬もこのくらいの脚は使えても不思議はない。
5着 4番 モズスーパーフレア 牝 6 松若風馬 55 1.09.5 35.4
抜群のスタートで先頭に立ち、直線にはいってすぐは後続を引き離せたものの、ゴール前で上位勢に捕まった。
うまく後続との差を広げて直線を迎えることができたものの、これで最後粘り切れないのは少し衰えがあるのかもしれない。
6着 17番 サウンドキアラ 牝 6 松山弘平 55 1.09.6 34.8
外の中団を追走。最後伸びてはいるが勢いが足りなかった。今季調子が悪いようなのだが、多少復調の兆しは見せた。
7着 8番 エイティーンガール 牝 5 酒井学 55 1.09.6 34.3
後方追走から最後は大外からよく伸びているが、位置取りが後ろ過ぎるのでかなり展開の助けがないと厳しい。
8着 15番 マルターズディオサ 牝 4 田辺裕信 55 1.09.6 34.5
後方追走から直線でもさほど伸びなかったように見えた。。8着ながら0.4秒差で自身の能力は出し切っているように思える。
9着 12番 セイウンコウセイ 牡 8 幸英明 57 1.09.7 35.2
外から3,4番手を追走し、直線でもはじめは伸びそうな雰囲気はあったもののL1Fで失速。
大きく負けてはいないので、弱いメンバーになればもう少しやれる可能性はありそう。
10着 18番 ミッキーブリランテ 牡 5 和田竜二 57 1.09.8 34.7
後方追走から最後は外から少しは伸びてきていた。好位につけないとだめな馬なので、1200mは向いてなさそう。
11着 5番 ダイメイフジ 牡 7 菱田裕二 57 1.09.8 34.6
ダッシュつかず後方からになり、いいところなし。騎手の話だと洋芝ならダッシュがつくというのだが・・・
12着 6番 ダノンファンタジー 牝 5 藤岡佑介 55 1.10.0 35.6
2番手でスムーズな競馬はできたが、直線入り口では騎手の手が動き出していて、横一線の追い比べから坂で脱落した。
やはり戦績からも阪神カップがたまたまハマっただけでそもそもこの程度の実力と見るべきだろう。
13着 7番 アストラエンブレム セ 8 杉原誠人 57 1.10.1 34.9
後方追走から直線では大して伸びず。
14着 10番 ラウダシオン 牡 4 M.デム 57 1.10.1 35.6
3番手の外を追走。手応え良く直線を向き、馬場の中ほどから前を追ったが、直線の坂でトモを滑らせるような格好になって失速した。
道悪はよくないということのようだ。
15着 11番 カツジ 牡 6 中井裕二 57 1.10.2 35.5
中団追走から特に見どころなし。
16着 1番 アウィルアウェイ 牝 5 吉田隼人 55 1.10.4 35.0
後方追走から直線ではいつものような伸びはなかった。道悪はだめなようだ。
17着 3番 ライトオンキュー 牡 6 横山典弘 57 1.10.9 36.3
中団追走するも最後まるで伸びず。負けすぎなのだが、鼻出血をしていたとのこと。
18着 2番 レッドアンシェル 牡 7 池添謙一 57 1.11.3 36.7
中団追走したが、最後全く伸びず。ムラ馬でアテにできないのは相変わらず。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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