2021 ダービー卿チャレンジトロフィー G3 レース回顧
スマイルカナの意外な大敗が印象的なレースだった。今までしっかり好走することが多く馬券の信頼度は高い馬だったものの、今回のレースぶりから今後信頼できなくなってしまいとても残念な結果だった。それにしても今年の4歳世代は能力把握が難しい。
1.レース結果の基礎データ
2021年 4月 3日(土) 3回中山3日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第53回ダービー卿チャレンジT
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立
馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C
やや速い流れで、最後まで減速の少ない平均ペースだった。
また、外差しの効く馬場になっていたようだ。
2.完全タイム差検証
やや過大評価で0.7秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 9番 テルツェット 牝 4 M.デム 53 1.32.6 34.7
スタートは今一つで、軽く促して中団追走。残り500mを過ぎたあたりで大外から進出し、その勢いのまま直線でも伸び続けゴール前では1頭抜け出す形になり1着になった。
大外を通った正攻法の差し切り勝ちなので、強いと考えてよさそう。過去3連勝すべて上り最速だったように、瞬発力が武器になる馬で、コーナーでの加速、加速の反応のよさもよいので、好走できるレースの幅は広そうだ。
2着 11番 カテドラル 牡 5 田辺裕信 56 1.32.8 34.2
後方追走。後方追走。4角で外から進出を開始し、直線入口ではテルツェットの少し後ろの位置にいたがそこかだしっかり伸びて2着を確保した。
以前はエンジンのかかりが遅いこともあったが、4角からしっかり加速できて中山コースに対応できた。今期は調子がよさそうで、差しが決まる馬場、展開になれば今後も活躍できそう。
3着 2番 ボンセルヴィーソ 牡 7 木幡巧也 55 1.32.8 35.3
スタートは一番早く一旦先頭に立つもペースが速いので5番手に控える。4角でややインを回り勢いをつけるとジワジワのびて3着を確保した。
しっかりと末脚を発揮し、前残りで好走できたというわけではないので力がある。戦績を見ると中山で木幡巧也騎手が乗った時は好走することが多いので、今後もこの組み合わせの時は警戒が必要そうだ。
4着 10番 マイスタイル 牡 7 横山和生 57 1.33.0 35.9
先手を奪い速いペースで逃げて、残り100mくらいまでは粘っていたが、上位勢にはあっさり交わされた。それでもしっかり粘り4着を確保。
1年間の休養明けだったが、休養前はひどい成績が続いていて、かなり久々にこの馬らしい先行力と粘りが見られたので、休養中に何らかの立て直しが行われそれが成功したようだ。この走りならば前残りが適うレースで好走する可能性は十分ある。
5着 14番 アトミックフォース 牡 5 武藤雅 55 1.33.2 35.4
中団を追走。残り600mを過ぎたあたりから早めに外から進出を開始するも4角の終わりの反応が今一つで外にいたテルツェットに交わされる形になる。そこからジワジワと伸びて5着になった。加速の反応はよいもののコーナーの加速は今一つのようで、トップスピードも速くなく、メンバーがかなり弱くないと3着以内に入るのは難しそう。
6着 13番 トーラスジェミニ 牡 5 原優介 57 1.33.3 36.0
2番手追走から直線ではやや伸びを欠いた。
スローで逃げたときだけ好走できる馬だったが、2番手追走でもそこそこやれることを示した。これならば前残りが適う展開で好走できる可能性はありそう。
7着 5番 ブラックムーン 牡 9 吉田豊 55 1.33.3 35.0
後方追走。4角の加速はなく直線入口でも後方。そこから伸びては来ていた。末脚は堅実ながら最後の直線でしか伸びないので、相当展開に恵まれないと好走は難しい。
8着 12番 メイショウチタン 牡 4 津村明秀 54 1.33.4 36.0
外の3番手を追走するが直線では伸びを欠いた。1600mは少し長いのかもしれない。
9着 8番 ショウナンライズ 牡 8 内田博幸 54 1.33.6 35.8
中団追走から特に見どころはなかった。
10着 7番 ベステンダンク 牡 9 北村宏司 56 1.33.7 36.0
中団追走するも4角の加速に対応できず、直線入口では後方になり、最後は少しだけ伸びてはいた。
11着 15番 エメラルファイト 牡 5 丹内祐次 55 1.33.7 34.5
後方追走から4角でも後方のままで最後は少しだけ伸びてはいた。
12着 3番 ソーグリッタリング 牡 7 川田将雅 57 1.33.8 36.1
インで中団を追走したが、直線では伸びを欠いた。かなり調子が悪いようで成績が悪い状態が続いている。
13着 4番 ルフトシュトローム 牡 4 ルメール 56 1.33.9 36.0
インの中団追走し最後までインでうまく立ち回ったが全く伸びなかった。古馬とのレースで好走実績がないのでこの程度の走りでも不思議はなく、明らかに過剰人気だった。
14着 1番 スマイルカナ 牝 4 柴田大知 55 1.34.2 36.8
インの3,4番手を追走するも直線では全く伸びなかった。まるでらしさが見られず、敗因がはっきりせず、精神面の問題の可能性もあるので当面は疑ってかかったほうがよいかもしない。
15着 6番 レイエンダ 牡 6 丸山元気 57 1.54.9 50.1
全くスピードがつかず離れた後方に位置して、レースにならなかった。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
« 2021 高松宮杯 G1 レース回顧 | トップページ | 2021 大阪杯 G1 レース回顧 »
「競馬」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
「レース回顧」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
コメント