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2021年4月21日 (水)

2021 皐月賞 G1 レース回顧

実力拮抗と、異なるタイプのレースを経験してきた馬の戦いで能力比較が難しいレースだったが、終わってみればエフフォーリアがここでは能力が抜けた存在であることを示す結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2021年 4月18日(日) 3回中山8日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第81回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 16頭立


馬場差 -0.3 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C

2021042005

全体のラップでは平均ペースになるのだが、かなり緩急の激しいレースになった。福永騎手がスローペースと表現していて、緩むところではかなり緩んだということなのだろう。こうなるとギアの上げ下げの対応力も問われそう。緩急への対応にスタミナを消費してしまい本来の走りが出来なかった馬もいそう。
また、今回は外を回るとダメで、インを上手く立ち回った馬が上位にくる馬場になっていた。


2.完全タイム差検証

2021042006

過大評価されることが多い皐月賞にしては珍しく過小評価になっている。これは緩急があるペースで時計が出にくいレースになったためと考えられる。0.5秒ほど上方補正した方がよい。

 

3.各馬の分析

1着 7番 エフフォーリア 牡 3 横山武史 57 2.00.6 36.7

まずまずのスタートから積極的に前のポジションを取りに行く。最初の直線でインのポジションを確保し、外から上がってくる馬がいる中1角はコーナーワークで3番手のポジションを確保する。向こう正面でペースが緩んだところで外から上がってくる馬がいたので、5,6番手になるもがっちり自身のペースで折り合う。4角でインをじっくり回るも距離得で直線入口では先頭の直後につけ追い出すとグングン伸びて後続を3馬身離して圧勝した。
スローペースでの好走が多く流れるペースへの対応が未知数であったが、緩急のあるペースでもしっかり折り合って能力が発揮できることを示した。今回のメンバーでは実力上位であることを示した。前目のポジションを取って早めの進出が出来るので好走できるレースの幅は広そう。ダービーの有力候補であることは間違いない。


2着 13番 タイトルホルダー 牡 3 田辺裕信 57 2.01.1 37.5

好スタートながら、内のワールドリバイバルが速いので2番手につける。緩急のあるペースにしっかり対応して、向こう正面でペースが緩いなか後続の馬が競りかけてきたときにムキになりかけたものの、自身のペースを守り4角でジワジワ進出し先頭に立ちエフフォーリアにはあっさり交わされたものの後続の追撃を凌いだ。
前走から力をつけているように見えるものの、レース映像を見ていると後続の馬が上手く末脚を繰り出せなかったようにも見える。真完全タイム差的にも前走とさほど変わらないパフォーマンスなので前残りの流れに恵まれた面も大きいように思える。

3着 3番 ステラヴェローチェ 牡 3 吉田隼人 57 2.01.1 36.7

中団やや後方のインを追走。早めにペースアップする展開にやや苦労しているように見えたものの、残り600mの手前くらいから加速してインを距離ロスなく走ることで、直線入口では勝負圏内の位置に上げる。ここから外を回ったアドマイヤハダルと同じような脚色で差してきてタイトルホルダーをわずかに交わせずの3着だった。
アドマイヤハダルとは内外の差でほとんど差はない。立ち回りの良さが活きた。瞬発力勝負がは分が悪いので上りのかかる展開になったのもよかった。

4着 1番 アドマイヤハダル 牡 3 ルメール 57 2.01.2 37.1

中団インを追走。エフフォーリアの少し後ろの位置にいて、4角でエフフォーリアと同じような位置から進出を開始し、4角の終わりでやや外に出してそこから伸びてきてはいたが4着までだった。
この馬もインでうまく立ち回っていたので、インで立ち回りの良い馬が上位に来るレースとなった。レース後コメントでルメール騎手はエフフォーリアをマークしていたとのことで、今回のような混戦でもマークすべき強い馬をしっかり把握していたのはさすがだった。ただし、一流騎手が乗って最高の立ち回りをしても4着までの馬ということも覚えておきたい。

5着 6番 ヨーホーレイク 牡 3 岩田望来 57 2.01.2 36.6

後方追走。4角からあまり外を回りすぎないように進出し、直線に入ってよく伸びてきたが、5着までだった。
末脚は確実に使ってくる馬ながら道中の位置取りが後ろ過ぎるので、上位進出は難しい。

6着 15番 グラティアス 牡 3 M.デム 57 2.01.3 37.2

中団外を追走。4角から進出し、直線入口で内の馬にぶつけられるもひるまずそこからヨーホーレイクと同じような脚色で伸びてきていた。
終始外を回ったので距離ロスがあったのは明らか。流れるレースの経験は初めてだったもののまずまずの走りだったし、ぶつけられても怯まない勝負根性は見せた。

7着 11番 ディープモンスター 牡 3 戸崎圭太 57 2.01.4 36.8

後方追走。4角ではかなり極端に外を回るのでここでの距離ロスが大きかった。直線ではよく伸びてきてはいた。

8着 16番 レッドベルオーブ 牡 3 福永祐一 57 2.01.8 38.1

序盤は中団を追走していたが、2角の終わり辺りからポジションを上げていき向こう正面で先頭に迫る位置まで上がるが、ここでタイトルホルダーと競り合いそうになり3番手に少し位置を下げる。直線入口では3番手をキープしていたものの、最後は差してくる馬に交わされた。
立ち回りの上手さで好走する馬なので、そもそも外枠がよくなかった。加えて緩急のあるペースに翻弄されてしまった。福永騎手は2走つづけて、反省するコメントを出しているが、どこかで名誉挽回してくれるのでないかと思う。

9着 5番 ヴィクティファルス 牡 3 池添謙一 57 2.02.1 37.7

中団やや後方を追走。4角で外を回り鞭が入るも勢いは今一つ。直線ではそこそこ伸びてはいた。
前走同様コーナーの走りはよくなかった。前走ような外差しの効く馬場でないと好走は難しいのだろう。

10着 4番 イルーシヴパンサー 牡 3 大野拓弥 57 2.02.2 37.2

後方イン追走。早めのペースアップ対応できず一旦最後方に下がるも、インぴったりで4角を回ることでポジションを上げていったが、直線ではあまり伸びなかった。立ち回りの良い走りができてもここでは10着までの馬。

11着 10番 シュヴァリエローズ 牡 3 三浦皇成 57 2.02.4 38.0

中団やや後方を追走。4角では極端に大外を回り距離ロスがあったが、そもそもその後の直線での末脚も大したことなかった。

12着 12番 ワールドリバイバル 牡 3 菱田裕二 57 2.02.4 38.8

スタートよく先頭に立つも4角の終わりで早くも3番手まで下がってしまう。その後後続に飲み込まれるが大きく後退はしなかった。
ここでは能力は足りなかったが、どこかで前残りが叶うチャンスはありそう。

13着 9番 ラーゴム 牡 3 北村友一 57 2.02.6 38.5

中団追走するも、直線でまるで伸びなかった。
騎手のレース後コメントでは「単走でゆったりと走れるようになったのですが、競馬ではブレーキに対する操縦性が利きづらかった」とのことで、緩急のあるペースへの対応に課題があるようだ。さらに多頭数競馬もよくないのかもしれない。

14着 2番 ルーパステソーロ 牡 3 木幡巧也 57 2.02.9 38.4

後方追走のまま見どころなし。

15着 8番 ダノンザキッド 牡 3 川田将雅 57 2.03.1 39.3

先行グループのすぐ後ろを追走し、4角で外から早めの進出を試みるもエンジンのかかりが遅いのはいつも通りなものの、今回はその後全くエンジンがかからずに終わってしまった。ここまで走らないのは何か精神面の問題の可能性がありそう。当面アテにしない方がよい。

16着 14番 アサマノイタズラ 牡 3 嶋田純次 57 2.03.6 39.8

発馬を互角に出たあとは押して好位の外、ダノンザキッドを見る位置。3角で少し内へモタれ気味になり、ダノンザキッドと接触。3~4角も外を回り、ここで脚を使い切ってしまった。直線は失速し、最下位入線。
今回はかみ合わず能力以上に負けているのは明らか。好走するには騎手を強化する必要があると思う。

 

 

「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。>

 

 

 

完全タイム差を検証する表について説明します。

 

 

 

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