2021 NHKマイルカップ G1 レース回顧
1,2着馬ともに前走で今一つの内容から今回大きくパフォーマンスアップしたパターンだったので、予想が難しいレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 5月 9日(日) 2回東京6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第26回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 1600m 18頭立
馬場差 2.1 完全タイム差 -0.5
タイムランク B メンバーランク C
2ハロン目が速くやや速いペースになった。
2.完全タイム差検証
やや過大評価で0.8秒ほど低く見た方がよい。
3.各馬の分析
1着 15番 シュネルマイスター 牡 3 ルメール 57 1.31.6 34.0
中団後方、馬群の切れ目でスムーズに追走。直線に入ってもまだやや後方で最初はあまり伸びないように見えたが、残り200mからグングン加速してギリギリでソングライン
を差したが、ほぼ同着に近い勝ちだった。
前走の回顧で「最後の伸び脚が案外だったのは、馬がマイラーで距離が少し長かった可能性がある」と書いたがやはりそういうことだったようだ。あと、坂を上がってからの加速がよかったので、ゴール前が平坦のコースがよいのかもしれない。
まだキャリアが浅くキャラがつかみきれないので、今後の活躍については未知数。
2着 10番 ソングライン 牝 3 池添謙一 55 1.31.6 34.3
互角の発馬から二の脚がついて、中団の前めを追走。3角で内からタイムトゥヘヴンが張り出してきて接触したが、リズムを崩すことはなかった。前にグレナディアガーズを見て、手応え十分に4角を回る。直線は反応鋭く再びタイムトゥヘヴンと接触する場面があったが弾き飛ばす勝負根性を見せ、粘るグレナディアガーズを残り1ハロンで交わす。そこから懸命に逃げ込みを図ったが、最後の最後に苦しくなって内へモタれてしまった。その分の負けだが、ほぼ同着に近い2着だった。
前走は接触で気持ちが切れてしまっての凡走だったが、今回はそれが早々と矯正されたようだ。前走から多頭数のレースは疑わしいと思ってしまったが、もうそう考える必要はなさそうだ。好位につけて早めにひと足使えるので好走できるレースの幅は広そう。
3着 8番 グレナディアガーズ 牡 3 川田将雅 57 1.32.1 35.1
好スタートから外の5,6番手の位置を追走。4角でやや外を回り早めに加速し、残り400mで一旦先頭に立つも、上位2頭には交わされてしまった。
やや外を回る距離ロスがあり早めの競馬をしても上位2頭以外には交わされなかったのでやはり力はある。ただ今回は仕掛けが速すぎた。
4着 5番 リッケンバッカー 牡 3 横山武史 57 1.32.2 33.9
後方インを追走。追走にやや苦労しているようだったが、直線に入ると伸びてきてL1Fではかなりの伸び脚を見せて4着に浮上した。
末脚はかなりよいが、追走力が今一つのようなので、安定して活躍できるかは疑問。
5着 16番 ロードマックス 牡 3 岩田望来 57 1.32.3 34.5
中団追走。直線に入っての伸び脚は大したことないように見えたが、最後までしっかり伸びて5着を確保した。
長い直線コースが向いているというのはあるかもしれない。
6着 7番 タイムトゥヘヴン 牡 3 M.デム 57 1.32.3 34.9
中団追走。直線でグレナディアガーズが先頭に立ったところでその後ろから一瞬伸びそうに見えたが、ソングラインと接触して弾き飛ばされて、そこから伸び脚はいまひとつだった。
元々末脚は今一つなので今回のメンバーではこの程度の成績が当然の結果。
7着 2番 アナザーリリック 牝 3 津村明秀 55 1.32.4 34.8
中団追走。直線で大して伸びないように見えたが、最後まで伸びてはいた。
能力通りの結果に思える。
8着 12番 ランドオブリバティ 牡 3 石橋脩 57 1.32.4 35.2
5番手辺りのインを追走。直線でインから伸びようとしていたが、伸び脚が足りなかった。
9着 13番 ホウオウアマゾン 牡 3 武豊 57 1.32.6 35.6
2番手を追走できたが、今回は最後のひと脚が使えなかった。
今回はこの馬にとってペースが速すぎたようだ。
10着 3番 ルークズネスト 牡 3 幸英明 57 1.32.8 35.6
スタートは速かったが他馬が速くインの5,6番手のポジションになる。直線に入って大して脚が使えなかった。
やはり前走のように楽に先手が取れる展開にならないとダメなのかもしれない。
11着 11番 ヴェイルネビュラ 牡 3 戸崎圭太 57 1.32.9 34.8
後方追走のまま見どころなし。
12着 18番 ピクシーナイト 牡 3 福永祐一 57 1.32.9 36.0
逃げたが残り400mを過ぎてあっさり交わされる。
ペースが速かったにしても負けすぎの感はあるのだが、馬がかなりエキサイトしていたとのことなのでその影響があるのかもしれない。
13着 14番 ショックアクション 牡 3 田辺裕信 57 1.33.0 35.2
特に見どころなし。冬以降凡走が続いているので、典型的な早熟馬と考えてよさそう。
14着 6番 シティレインボー 牡 3 三浦皇成 57 1.33.1 35.0
後方のまま見どころなし。
15着 1番 レイモンドバローズ 牡 3 浜中俊 57 1.33.4 34.7
後方のまま見どころなし。
やはり初速の速い馬が揃うと先行できない。
16着 9番 ゴールドチャリス 牝 3 田中勝春 55 1.33.4 35.4
後方のまま見どころなし。
17着 17番 グレイイングリーン 牡 3 武藤雅 57 1.34.1 37.1
先行グループにつけれたが、直線ではまるで伸びなかった。
競争中止 4番 バスラットレオン 牡 3 藤岡佑介 57
スタートで落馬して競争中止。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
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