2021 関屋記念 G3 レース回顧
頭数はそろったものの、低調なメンバーでこれならばソングラインの楽勝かと思えたレースだったが、ソングラインの走りが案外でがっかりさせられる結果となった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 8月15日(日) 4回新潟2日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第56回関屋記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m・外 18頭立
馬場差 -0.5 完全タイム差 +1.1
タイムランク E メンバーランク C
平均ペースとなり、L1Fで少し減速しているものの、末脚の鋭い馬がいないため前のポジションを取った馬が有利な展開となった。
2.完全タイム差検証
妥当な完全タイム差に思える。
3.各馬の分析
1着 6番 ロータスランド 牝 4 田辺裕信 54 1.32.7 34.1
先頭から少し離れたインで2,3番手を追走。残り200mの少し前で先頭に立ちそのまま押し切って1着となった。
先行してひと足使う能力を活かしての1着。ただ、上り3ハロンタイムの順位は今回も8番目ということでやはりオープンでは上りがやや劣る。今回は平均ペースになったことと、鋭い末脚を使う馬がいない組合わせに恵まれての1着。
2着 13番 カラテ 牡 5 菅原明良 56 1.32.9 34.0
外の中団を追走。直線に入っても外からジワジワと最後まで伸びて2着に浮上した。
しっかりやや前の位置を追走できればこのメンバーならばこの程度走れても不思議はない。そう鋭い末脚ではないのでポジショニングが重要となる馬。
3着 11番 ソングライン 牝 3 池添謙一 51 1.32.9 34.0
中団追走から、直線ではカラテよりも先に伸びてきていて、突き抜けそうな勢いがあったものの、最後少し勢いが鈍った。
このメンバーで斤量51キロだったら勝って当然の存在だったが、最後の一伸びがなかったのは案外で、今後活躍できるかどうか疑問となる結果だった。
4着 17番 マイスタイル 牡 7 横山典弘 57 1.32.9 34.8
楽に先頭に立って、後続を少し離した逃げを打ち、最後まで粘り切った。
前走2000mで惨敗したものの1600mであれば直線が長くても粘れる力がまだあることを示した。ただ、上り3ハロンタイムの順位は16番目ということで絶妙なペースで逃げれたのがよかったということのようだ。
5着 1番 グランデマーレ 牡 4 藤岡佑介 56 1.33.0 33.8
やや後方のインを追走。直線に入ってすぐはややもたついているように見えて、最後になってグイっと伸びてきた。
上り最速ではあるものの、インを効率よく通ったもので、あまり評価できない。
6着 14番 クリスティ 牝 4 M.デム 54 1.33.1 34.3
4,5番手辺りを追走。直線に入ってすぐは3番手にはなりそうな勢いがあったが、最後はやや勢いが鈍った。
前目につけて粘る馬なので、3着以内に入るには工夫が必要な馬で、今回は4,5番手辺りを追走した時点でノーチャンスだった。
7着 3番 シャドウディーヴァ 牝 5 福永祐一 54 1.33.2 34.2
中団追走。直線ではさほど伸びないように見えた。
速い上がりが使えないので、長い直線の勝負は分が悪い。
8着 8番 アンドラステ 牝 5 岩田望来 55 1.33.2 34.1
中団追走。直線ではさほど伸びないように見えた。
速い上がりを使った実績はあるものの、超スローペースに限られるので、平均ペースになった時点でノーチャンスだった。
9着 18番 パクスアメリカーナ 牡 6 内田博幸 56 1.33.4 34.6
4番手追走するも、直線の伸びは今一つだった。
さすがに長期休養明けでは厳しかったようだったが、途中までの走りはよかった。休み明け2戦目の変わり身に要注意。
10着 5番 アトミックフォース 牡 5 武藤雅 56 1.33.4 34.6
インの中団を追走。直線に入ってすぐはロータスランドのすぐ後ろにいたが、そこからの伸びを欠いた。
前目につけてたまに恵まれたときに好走する馬であるが、今回は恵まれる要素がなかった。
11着 12番 サトノアーサー 牡 7 戸崎圭太 57 1.33.4 33.9
後方追走から直線伸びも大したことなかった。伸びなさすぎにも思えるので、休み明け2戦目でもう一戦様子を見たいところ。
12着 10番 ブランノワール 牝 5 丸山元気 54 1.33.4 34.0
後方追走から特に見どころはなかった。
13着 9番 ソッサスブレイ セ 7 柴田大知 56 1.33.5 33.9
後方追走から最後は大外から少し伸びてきた。
14着 7番 ハッピーアワー 牡 5 丸田恭介 56 1.33.5 33.9
後方追走から直線ではインを突くもさほど伸びず。
上り3ハロンタイム順位は2番目であるものの、インを効率よく通ったもので、まったく評価できない。
15着 4番 ラセット 牡 6 秋山真一 56 1.33.6 34.2
後方追走から特に見どころはなかった。
16着 2番 ベストアクター セ 7 柴田善臣 56 1.33.9 34.7
後方追走から特に見どころはなかった。
17着 15番 ミラアイトーン 牡 7 津村明秀 56 1.34.0 35.4
2番手追走から直線でズルズル後退した。
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
« 2031エルムS レース回顧 | トップページ | 2021 小倉記念 G3 レース回顧 »
「競馬」カテゴリの記事
- 2022 NHKマイルカップ レース回顧(2022.05.11)
- 2022 新潟大賞典 G3 レース回顧(2022.05.11)
- 2022 京都新聞杯 G2 レース回顧(2022.05.11)
- 2022 天皇賞 G1 レース回顧(2022.05.03)
- 2022 青葉賞 G2 レース回顧(2022.05.03)
「レース回顧」カテゴリの記事
- 2022 NHKマイルカップ レース回顧(2022.05.11)
- 2022 新潟大賞典 G3 レース回顧(2022.05.11)
- 2022 京都新聞杯 G2 レース回顧(2022.05.11)
- 2022 天皇賞 G1 レース回顧(2022.05.03)
- 2022 青葉賞 G2 レース回顧(2022.05.03)
コメント