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2021年9月

2021年9月29日 (水)

2021 神戸新聞杯 G2 レース回顧

ダービーを見返してステラヴェローチェとシャフリヤールの着差から、前者はクロノジェネシスと同じバゴ産駒、後者は古馬の成長力がイマイチのディープインパクト産駒であることを考えるとこの秋で逆転する可能性があると考えることができて、さらに今回馬場がかなり悪化したので、僕と同様にステラヴェローチェの逆転を予想する人が増えたようでステラヴェローチェの人気はレース直前にかなり上がっていた。しかしながら、シャフリヤールが3着にすら入れないというのは、このメンバー構成を考えるとかなり予想は難しく、シャフリヤールは多くの人の機会をかなり下回る情けない結果だったと言わざるを得ない内容だった。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月26日(日) 5回中京7日 天候: 雨 馬場状態:不良
11R 第69回神戸新聞杯
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2200m 10頭立


馬場差 設定不能 完全タイム差 設定不能
タイムランク 設定不能 メンバーランク C

LAP :13.1-11.4-12.5-13.6-13.2-12.8-12.5-12.4-11.9-12.2-12.4
通過:37.0-50.6-63.8-76.6 上り:74.2-61.4-48.9-36.5 平均:1F:12.55 / 3F:37.64

かなり馬場はわるかったのだがそれでもスローペースと言える展開だった。馬場差設定不能とするほど悪かったのか疑問が残る。


2.完全タイム差検証


2021092702

設定不能なので、基準タイムを仮置きして前走と比較してみるのだが、3歳秋の成長度合いをどう見るかで設定が変わってしまうので、かなり真完全タイム差の設定が難しいところ。一旦+1.0と置いてみたが、各馬まるで成長していない可能性もあるので、各馬の次走を見て改めて検証する必要がありそうだ。


3.各馬の分析


1着 5番 ステラヴェローチェ 牡 3 吉田隼人 56 2.18.0 35.6

後方追走4角でもまだ後方で外を回るも直線では馬郡の真ん中を割って伸びてきて、最後までしっかり伸び続けて1着となった。
後方待機の馬とはいえ10頭立てでこの後方待機はかなり危なっかしく見えたが、それでも4角で落ち着いていたので直線勝負でなんとかなる相手という算段が騎手にはあったのかもしれない。バゴ産駒で自身も道悪実績があったので、馬場悪化で人気が上がったのも当然で1着なのは当然の結果だった。しかしながら、今回のメンバーで道悪競馬ならばもっと圧勝してもよかったのではないかと思え、期待ほど3歳秋の成長はしてない可能性もあるかもしれない。


2着 7番 レッドジェネシス 牡 3 藤岡康太 56 2.18.0 35.9

後方追走していたが、4角であえてインを通り、距離得で直線入口ではかなり前の位置に進出する。そこからしっかり伸びて2着を確保した。
上り最速で走ることが多い馬で、今回の上り3ハロンタイムも2番目のものだったのだが、今回は距離得に恵まれてのものなので、あまり評価できない。道悪でも馬場の悪いところを苦にせず走れるのは強みではあるが、今回の着順ほどの評価はできない。

3着 4番 モンテディオ 牡 3 池添謙一 56 2.18.5 36.8

2番手を追走4角終わりで、インぴったりを回っていた先頭をやや外を回りながらもしっかり交わして直線入口では先頭に立ったが、上位2頭にはあっさりと直線途中で交わされてしまう。が、後続が何も来なくて3着に残った。典型的な前残りでこの馬を最後交わせなかった4着以下の馬がだらしなかったと見たい。ただ、戦績からこの馬の前残りを予想するのは難しかった。

4着 10番 シャフリヤール 牡 3 福永祐一 56 2.18.7 36.6

中団追走。4角で外を回り直線入口ではステラヴェローチェのすぐ外の少し前の位置にいたものの、そこからの伸びが足りなかった。
道悪は得意でないとしても最後バテていた3着馬すら交わせないのはかなり情けない走りだった。ディープインパクト産駒は古馬になってからの成長力がない馬が多いので、この馬もマカヒキのようになる可能性はかなりありそうに思う。

5着 3番 キングストンボーイ 牡 3 ルメール 56 2.18.7 36.5

後方追走。4角では外を回り、シャフリヤールのすぐ外の少し後ろから、シャフリヤールと同じような脚色で伸びてきていたが、シャフリヤールより少し劣る脚色だった。この馬の成長力もあまりなさそうに見えた。

6着 8番 イクスプロージョン 牡 3 松山弘平 56 2.19.1 37.3

外の3番手を追走していたが、直線では伸びなかった。

7着 1番 セファーラジエル 牡 3 鮫島克駿 56 2.19.2 36.4

最後方追走から、最後の直線では外から少しは伸びては来ていた。


8着 2番 ワンダフルタウン 牡 3 和田竜二 56 2.19.4 37.5

中団のややインを追走していたが、直線では伸びを欠いた。

9着 9番 テイエムタツマキ 牡 3 富田暁 56 2.20.6 39.1

逃げたたが4角終わりであっさり後続につかまり後退した。

10着 6番 シゲルソウサイ 牡 3 岩田康誠 56 2.22.2 40.4

4番手のややインを追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。

 

 

2021 オールカマー G2 レース回顧

4歳牝馬の成長力を見誤ったと感じさせられたレースになった。こんな結果をになることが最近多く「4歳牝馬の成長力は侮れない」ということは近年のトレンドとして肝に銘じる必要がありそうだ。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月26日(日) 4回中山7日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第67回産経賞オールカマー
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2200m 16頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +1.1
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.6-11.1-12.4-12.2-12.4-12.1-12.0-11.8-11.5-11.7-12.1
通過:36.1-48.3-60.7-72.8 上り:71.2-59.1-47.1-35.3 平均:1F:11.99 / 3F:35.97

ややスローながら平均ペースに近いスローなので、タイムランクSLとの設定には疑問が残る。スローで補正しきれないレースだとは考えられない。


2.完全タイム差検証


2021092701

タイムランクSLであるがほぼ妥当な値に思える。このレースのレベルはあまり高くない。


3.各馬の分析


1着 1番 ウインマリリン 牝 4 横山武史 55 2.11.9 35.1

好スタートからインぴったりで3番手を追走。4角で外の馬が早めにスパートする中スパートを遅らせるも、距離得を活かして前からすぐ後ろのポジションをキープ。直線に入ってスパートするも前が壁になり、それでも落ち着いて対応して外に出すと、前にいたレイパパレ、グローリーヴェイズをまとめて交わして1着となった。
インぴったりで距離得があったとはいえ、G1で好走したレイパパレ、グローリーヴェイズをまとめて交わして後続に0.3秒差をつけたのだから力をつけているのは確か。4歳牝馬の成長力は侮れない。ただ、天皇賞は前目のポジションにつけれず敗退したので、前目のポジションにつけれる展開になることが好走条件になりそうだ。

2着 2番 ウインキートス 牝 4 丹内祐次 55 2.12.2 35.1

インぴったりの中団を追走。4角では距離得を活かして難なく直線入口で勝負圏内の位置につける。直線でのスパートはややもたついたように見えたが、ジワジワ伸びてゴール直前で2着に浮上した。
インぴったりの距離得に恵まれたのは確かだが、最後のひと伸びでG1馬を交わしたのだがら、この馬も力を付けている。やはり4歳牝馬の成長力は侮れないということは近年のトレンドとして意識すべきことなのだろう。しかしながら、この馬はスローペース戦であることが好走条件になる。

3着 11番 グローリーヴェイズ 牡 6 M.デム 57 2.12.2 35.2

スタートをやや失敗して後方からになる。3角から早めに外から進出して4角終わりには前から3番手のポジションにまで押し上げる。直線に入って先頭にいたレイパパレを交わそうとするもレイパパレもしぶとくなかなか交わせず。ゴール前でようやく交わしたら後ろにいた1,2着馬に差されてしまった。
スタートの失敗が痛かったが、そういい脚が長い馬ではないので、仕掛けが早過ぎた面はあった。この馬は不調で凡走することも多いのだが、今回の走りは不調時のようなものではなく、展開と脚の使いどころがハマればG1でも好走の可能性がありそうな走りだった。

4着 12番 レイパパレ 牝 4 川田将雅 56 2.12.3 35.6

好スタートから2番手を追走。4角で外から早めにグローリーヴェイズに迫られるもこの馬もスパートしてなかなわ交わさせないしぶとさを見せたが、残り100mで甘くなり4着に沈んだ。
戦績を考えると、今メンバー、展開で3着以内を外したのは意外だった。前目につけてひと足つかうタイプなので、2200mは長いということなのかもしれない。宝塚記念の真完全タイム差を少し下方修正した方がよいのかもしれない。

5着 16番 ステイフーリッシュ 牡 6 横山和生 56 2.12.3 35.4

スタートから大外枠ながら好ポジションを取りに行き、4,5番手あたりを追走する。4角は外を回りすぎないように回り、直線入口ではウインマリリンのすぐ後ろの外の位置にいたが、そこからの伸びが足らず5着までだった。
4角終わりまでに3番手以内につけないと3着以内にはなれない馬なので仕方ないところではあるが、心房細動から期間を開けずにここまで回復したのはさすがで、ほぼ毎回同等の能力を発揮するのは健在なようだ。こうして安定的に能力を発揮してくれる馬は真完全タイム差でレースレベルを把握する上でとてもありがたい存在である。

6着 8番 サトノソルタス 牡 6 大野拓弥 56 2.12.4 35.1

後方追走。グローリーヴェイズが早めにスパートしても慌てず脚を貯め、残り500mくらいから外を回ってスパートするも直線入口ではまだ後方の位置でそこからジワジワ伸びてはいるのだが、足りなかった。
前目のポジションにつければないと好走できない馬だったが、今回レースで上り3ハロンタイムが最速だった。この馬がオープンに入って3ハロンタイムが最速を出したの初めてであり、4角の加速もよかったので、ハイペース戦で後方待機で好走する機会があるかもしれない。

7着 6番 ランブリングアレー 牝 5 戸崎圭太 54 2.12.5 35.4

中団を追走。4角は外を回りすぎないようにまわり、直線入口ではステイフーリッシュの少し後ろの位置にいたがそこからの伸びが足りなかった。
牝馬限定戦ばかり走ってきた馬であり、前走G12着とはいえ、グランアレグリアの0.7秒差ということと、5歳ということで、この程度の実力と見てよさそう。


8着 4番 アドマイヤアルバ セ 6 柴田善臣 56 2.12.6 35.4

中団インを追走していたが、4角では他馬が速くかなり後方の位置まで下がってしまう。それでも直線インでひと足つかい、8着まで巻き返したが、ここでは能力が足りないのは明らかだった。

9着 10番 キングオブコージ 牡 5 横山典弘 56 2.12.9 35.8

中団外を追走。4角の加速はスムーズに見えたものの外を回った分あまり前に進出できず、直線の伸びもジワジワとしたもので、上位進出できそうなものではなかった。50週ぶりの休み明けでは厳しかったようだ。ここまで好走できたことが多かった馬なので、もう一戦様子を見たいところ。

10着 15番 ロザムール 牝 5 三浦皇成 54 2.12.9 36.3

外枠ながら果敢に先頭を奪ったものの、残り200mで沈んだ。2200mは少し長かったということはありそう。

11着 13番 ゴールドギア 牡 6 田辺裕信 56 2.13.2 35.6

後方追走から特に見どころなく終わった。重賞では少し足りないと見てよさそう。

12着 5番 ソッサスブレイ セ 7 柴田大知 56 2.13.2 36.0

後方追走から特に見どころなく終わった。重賞では少し足りないと見てよさそう。


13着 9番 マウントゴールド 牡 8 岩田望来 56 2.13.2 36.3

中団追走から4角で早めに前に出ようとして騎手の手が激しく動いたが、直線では伸びなかった。

14着 7番 ブレステイキング 牡 6 内田博幸 56 2.13.3 36.0

後方追走から特に見どころなく終わった。重賞では少し足りないと見てよさそう。


15着 3番 セダブリランテス 牡 7 石川裕紀 56 2.13.4 36.1

後方追走から特に見どころなく終わった。重賞では少し足りないと見てよさそう。

16着 14番 アールスター 牡 6 長岡禎仁 56 2.13.8 36.9


中団外を追走していたが4角の勝負所から後退してしまった。もう重賞での好走は無理そう。

 

 

2021年9月22日 (水)

2021 セントライト記念

僕のレース回顧を振り返ると、1番人気のタイトルホルダーは前残りの展開に恵まれて好走していることが多く、危険な人気馬であることがわかり、最近のレース回顧で騎手の大幅強化は激走のヒントであるということを書いたことから、相手候補としてアサマノイタズラをピックアップすることができた。ソーヴァリアントが軸馬にふさわし馬であることは戦績からこのメンバーであればわかりやすかった。ルメール騎手騎乗といえどもホープフルS以来の馬が好走することを予想するのは難しかったが、馬連万馬券はGETすることができた。
やはり地道にレース回顧することは確実に馬券的中に直結するということを実感できるレースとなった。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月20日(祝) 4回中山5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第75回朝日杯セントライト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2200m 14頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +1.1
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.3-11.8-12.2-12.2-12.0-12.2-12.2-12.0-11.5-11.7-12.2
通過:36.3-48.5-60.5-72.7 上り:71.8-59.6-47.4-35.4 平均:1F:12.03 / 3F:36.08

平均ペースであるが、先団グループが大きくなり、各馬早めを意識するレースだった。

 


2.完全タイム差検証


2021092202

3歳馬の成長力の判断が難しいが一旦妥当な完全タイム差と判断する。


3.各馬の分析


1着 2番 アサマノイタズラ 牡 3 田辺裕信 56 2.12.3 34.6

中団やや後方を1頭ポツンと追走。3角で気合をつけるも大して上がらず4角では最後方の位置になる。それでも馬郡が詰まっているのでさほど後方過ぎる位置でないポジションで直線に入り、そこから外に出すとグングン伸びてゴール直前で1着に浮上した。
多くの馬が早めの競馬を意識しすぎたため、漁夫の利で追い込みが決まった感はある。3,4角でもたついたように見えるも騎手の手はさほど動いていないので、元々余裕を持って走った可能性は高い。騎手のレース後コメントからも菊花賞に向けて余力残して権利を取ろうとしていたことがわかる。今回から騎手が大幅に強化したことは大きく、菊花賞でも侮れない存在となった。

2着 12番 ソーヴァリアント 牡 3 戸崎圭太 56 2.12.4 35.1

先団馬郡の6番手あたりを追走。4角で外からジワジワ進出すると直線入口ではもう先頭に追い付き楽な手応えで後続を突き放すかに見えたが、ゴール直前でアサマノイタズラが迫ってくると騎手が鞭を入れて抵抗するも、アサマノイタズラの決め脚に屈してしまった。
2着とはいえ人気馬らしい真っ向勝負でしっかり2着になったので、人気馬の責任は十分果たした。戦績を見てもほとんど前目のポジションにつけて、速い上がりを使っているので、コーナー4つのコースでは堅実であり馬券の軸に向いている馬。

3着 10番 オーソクレース 牡 3 ルメール 56 2.12.7 35.3

先団馬郡のやや後ろ8番手あたりを追走。4角気合をつけると少しづつ上がっていき、最後の直線の伸びは今一つに見えたものの、最後に一伸びして3着に浮上した。
ホープフルSからここまでレースしていなかった馬なので、評価が難しかった。休んでいてもここで好走できるだけの成長はあったということのようだ。途中反応が今一つのところがあったので、次走さらに良くなる可能性はありそう。

4着 9番 カレンルシェルブル 牡 3 横山和生 56 2.12.9 35.6

先団馬郡のやや後ろ8,9番手あたりを追走。3角で早めに外からスパートを試みるも4角の終わりまで勢いは続かず、直線でも伸びないかに見えたものの最後に一伸びした。
外を通った距離ロスもあり、スパートもやや早すぎた感じで、器用に乗りこなせばもう少し成績を上げられそうな感はあった。

5着 3番 ヴィクティファルス 牡 3 池添謙一 56 2.12.9 35.4

中団のやや後ろを追走。4角で外を回りすぎないようにじっくり回り直線にはいって前が壁でやや追いづらそうな位置ではあったが、最後には人伸びしていた。
直線の走りで脚を余したように見えたものの、道中でじっくり脚を貯めてれもこの程度なのであまり評価はできない。

6着 1番 ベルウッドエオ 牡 3 吉田豊 56 2.12.9 35.1

後方追走。4角で外を回りすぎないようにじっくり回り直線に入って外に出すと最後は少し伸びていた。
6着とはいえ、前の馬が早めの競馬を意識過ぎて最後勢いが鈍ったことに乗じての6着なので、あまり評価できない。

7着 11番 ルペルカーリア 牡 3 福永祐一 56 2.13.0 36.0

スタートは速くなく、1角までに6番手くらい位置になる。2角でも位置を上げていき2番手の位置につける。4角の終わりで一旦先頭に立つもそこから勢いは続かなかった。
前半に脚を使いすぎた感はあった。前のポジションを楽に取れる展開が理想なようだ。

8着 8番 レッドヴェロシティ 牡 3 M.デム 56 2.13.0 35.3

序盤勢いつかずほぼ最後方。4角で外から上がっていくも直線では伸びを欠いた。
ワンペースの馬なので、序盤で勢いがつかなかったことが絶望的だった。アテにはできない馬。

9着 13番 グラティアス 牡 3 松山弘平 56 2.13.3 36.2

3番手追走。4角で上がっていくも4角の終わりで早くも騎手の手の動きが激しくなる。直線でも激しく追うも勢いは今一つだった。
戦績から、前目のポジションにつけれても末脚は今一つなことがはっきりしている。


10着 5番 ノースブリッジ 牡 3 岩田康誠 56 2.13.4 36.2

スタート速く先頭に立つが、2角でワールドリバイバルが迫ってきたので先頭を譲り、インで脚を貯める。インをじっくり回るうちに5番手くらいの位置になるものの、直線の途中インから伸びそうになったが、いい脚は一瞬だけだった。
今回意図的に控える競馬を試したようだが、いい脚は短く、やはり逃げた方が持ち味がだせそう。

11着 14番 ワールドリバイバル 牡 3 津村明秀 56 2.13.4 36.5

スタートは速くなかったが、コーナーで強引に進出して先頭に立つ。直線の途中まで粘れてはいたが、最後は勢いが止まった。
序盤で強引に脚を使いすぎたわりにはそこそこ粘れているので、また恵まれて好走する機会はありそう。

12着 6番 レインフロムヘヴン 牡 3 石橋脩 56 2.13.5 35.5

ほぼ最後方追走。最後の直線は大外から、伸び脚は大したことなかった。

13着 7番 タイトルホルダー 牡 3 横山武史 56 2.13.6 36.4

3.4番手追走。4角ではやや内をじっくり回り、距離得により4角の終わりではソーヴァリアントから半馬身差程度の位置まで上げるものの、前が壁になり進路が探せず、最後は騎手が諦めたようだった。
実力以下の着順だったことは確かなものの、戦績から末脚が足りないことは明白なので、好走するには前残りの展開で恵まれる必要がある馬。今回の不利を受けたとして次走再度人気になるようだったら嫌った方が妙味がありそう。

14着 4番 タイムトゥヘヴン 牡 3 柴田善臣 56 2.13.8 36.4

中団イン追走。4角も最内を通り、直線では前が壁になったが、つけ抜けそうな勢いはそもそもなかった。

 



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2021 ローズステークス

春の実績馬にしろ上り馬にしろ、戦績今一つのメンバーなので、難解なレースだった。ただ、差し、追い込み馬が人気だったので、前残りが叶いそうというヒントはあった。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月19日(日) 5回中京4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第39回関西テレビ放送賞ローズS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C

LAP :13.1-10.9-12.3-12.7-12.2-12.0-12.2-11.6-11.3-11.7
通過:36.3-49.0-61.2-73.2 上り:71.0-58.8-46.8-34.6 平均:1F:12.00 / 3F:36.00

2ハロン目だけ早いが以降はスローペースとなった。


2.完全タイム差検証


 

 

2021092201

3歳馬の成長力の判断が難しいが一旦妥当な完全タイム差と判断する。


3.各馬の分析


1着 12番 アンドヴァラナウト 牝 3 福永祐一 54 2.00.0 33.8

中団追走。4角もじっくり回り、最後の直線に入るとやや外からジワジワ伸びて1着となった。スローペースで直線では横一線の追い比べの展開になった中、1頭だけ抜けた末脚を使ったように見えた。1勝クラスを勝ったばかりであるが、デビュー以来の成績は1着か2着で、成長力もありすでに2勝クラス以上の実力を備えていたということのようだ。

2着 10番 エイシンヒテン 牝 3 松若風馬 54 2.00.2 34.8

好スタートから先手を取り、後続を少しだけ離す逃げを打つ。4角終わりでも後続との差をキープしたものの、直線に入ってすぐ後続が追い上げてきて、そのまま下がるかと思いきやここからがしぶとく、1着馬には交わされたものの最後は2枚腰を見せて1着馬以外を寄せ付けず2着になった。
スタートが速かったのがよかった。ややスローでも後続を離すことが出来たことに恵まれた感はある。人気馬が追い込み馬だったので、後続が脚を貯めることを意識していたことが後続を離す逃げを打てたことの要因に思える。

3着 14番 アールドヴィーヴル 牝 3 松山弘平 54 2.00.3 33.9

中団の、アンドヴァラナウトから少し離れた後ろを追走。直線に入っての追い出しではややもたついたように見えたが、少しづつ勢いがついて残り200mからさらに勢いがつくも、2着馬に追いつくまでには至らなかった。
勝負所でややエンジンのかかりが遅いように見えたが、さすがにオークス5着で今回1番人気になる評判通りの力は見せた。

4着 7番 ストゥーティ 牝 3 吉田隼人 54 2.00.5 34.4

3番手のイン追走。4角をインでじっくり回り、直線入口では後続が迫り5番手くらいになったが、そこからしぶとく4着に粘った。
粘り強いというよりは後続の末脚が大したことないことに恵まれた面はある。ただし、前目のポジションでレースできる強みがあるので、自己条件の2勝クラスはすぐに勝てそう。

5着 16番 タガノディアーナ 牝 3 和田竜二 54 2.00.5 34.0

後方追走。4角で少しだけポジションを上げ、直線外から伸びようとするも伸び脚はジワジワとしたもので、5着といっても大したことないように見えた。
速い上がり3ハロンタイムで走ることが多い馬ながら今回は大した末脚が発揮できなかったので脚の使いどころが難しい面があるようだ。加えて多頭数の外枠で、後方からでは色々ロスがあった面もありそう。

6着 17番 オヌール 牝 3 川田将雅 54 2.00.5 33.9

後方追走。4角で追い上げようとするも、大してポジションを上げれず、直線に入っても大して伸びないように見えたが、坂を上がってから伸びてきてはいた。
まだ調教でビシッとやれない現状ということなので、伸びしろはありそう。今後調教でどれだけやれるようになったかを、予想の際にチェックする必要がありそうだ。

7着 2番 エンスージアズム 牝 3 岩田望来 54 2.00.7 34.0

インの後方を追走。4角をじっくり回るも距離得で直線入口で勝負圏内のポジションにつける。が、そこからの伸びは今一つで最後に少しだけ伸びてようやく7着。
インぴったりで走れる器用さはあるが、末脚が足りない。

8着 3番 アイコンテーラー 牝 3 亀田温心 54 2.00.7 34.7

3,4番手を追走するも最後の末脚は大したことなかった。前目につけれても最後の末脚が足りないので、自己条件の2勝クラスでも苦戦しそう。

9着 11番 プリュムドール 牝 3 武豊 54 2.00.7 34.2

中団追走するも最後の末脚は大したことなかった。上り34秒台後半で最速となるようなレースで好走しているので、この馬には今回は上りが速すぎたということのようだ。

10着 4番 スパークル 牝 3 藤岡佑介 54 2.00.9 34.9

4,5番手辺りを追走し、4角で3番手につけたものの、そこからの伸びが足りなかった。2勝クラスを勝っているものの、それは恵まれた勝利だったようだ。自己条件の3勝クラスでは苦戦必至だろう。

11着 5番 クールキャット 牝 3 ルメール 54 2.00.9 34.1

ゲートの体勢が悪く、スタートしたあと二の脚の差でポジションを取れず後方からになり、スローで上りの速いレースになったため、出番はなかった。
前目のポジションが取れたときに好走する馬ながら、序盤のスピードが速くないので、ポジションが取れないこともしばしば起こる馬なので、まるでアテにできない馬となる。

12着 9番 タガノパッション 牝 3 岩田康誠 54 2.00.9 34.3

後方追走のままいいところなし。オークスで上り最速だった脚が34.2秒だったので、速い上がりへの対応力が今一つだったということのようだ。

13着 13番 コーディアル 牝 3 鮫島克駿 54 2.01.0 34.1

後方のまま見どころなく終わる。序盤躓き気味になったりしてスムーズさを欠いたので、実力以下の走りだった可能性はある。

14着 15番 オパールムーン 牝 3 横山典弘 54 2.01.0 35.1

スタートは速くなかったが、1コーナーまでに脚を使い強引に2番手の位置を取る。後続とさほど差のない2番手の位置だったので、最後の直線では後続に飲み込まれてしまった。
今まで後方の位置で末脚を繰り出してきた馬だったので、スローペースで2番手位置につけるのは戦法としてはよかったが、まるで末脚が使えなかったので、この馬には距離が長かったと考えてよさそう。


15着 6番 メイショウオニユリ 牝 3 池添謙一 54 2.01.1 34.9

中団追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。

16着 18番 レアシャンパーニュ 牝 3 浜中俊 54 2.01.2 34.4

後方追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。

17着 1番 イリマ 牝 3 幸英明 54 2.01.3 35.0

中団追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。


18着 8番 オータムヒロイン 牝 3 古川吉洋 54 2.01.4 34.4

後方追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。

 



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2021年9月14日 (火)

2021 京成杯オータムハンデ G3 レース回顧

僕にとっては函館記念以来久々に万馬券的中で少し儲けることができたレースになった。
近走の僕のレース回顧記事を見返せば、中山1600mでこのメンバーならば近走成績が安定しているカテドラルを軸馬としてピックアップするのは難しくはなく、加えて、開幕週で前残りが起こりやすいことを考えると相手として中山得意のコントラチェックをピックアップするものさほど難しなかった。加えてコントラチェックの前走はそう悪いものではなかったことが僕のレース回顧記事からもわかるわけて、こうして地道にレース回顧していると必ずいいことがあるということを実感できる機会となった。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月12日(日) 4回中山2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第66回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立


馬場差 -1.6 完全タイム差 +0.3
タイムランク D メンバーランク C


LAP :12.3-11.2-11.1-11.0-11.2-11.4-11.4-12.4
通過:34.6-45.6-56.8-68.2 上り:68.5-57.4-46.4-35.2 平均:1F:11.50 / 3F:34.50

速いラップを刻み続けてL1Fで少し減速している。開幕週で前有利の馬場でも、持久力がないと先行力があっても前残りは叶わない展開となった。


2.完全タイム差検証


2021091303 0.5秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 2番 カテドラル 牡 5 戸崎圭太 56 1.32.0 33.9

スタート後周囲の馬が速く中団のやや後ろのポジションになる。残り600mから勢いをつけるとグングン進出していき、4角を外を回りすぎないように回り、直線入口ではやや内の6番手くらいのポジションになり、そこから前が壁になり少し外に出すロスはあったが、外に出すとそこから強烈な末脚を繰り出して1着になった。
末脚勝負の追い込み馬ながら近走は4角からの進出がよくなったので、中山コースでも勝負できる馬になっていた。このメンバーでは末脚上位であることはわかっていたので、直線で外に出すロスがあっても安心して見ていられた。今後もG2,3レベルであれば安定して走る可能性は高い。今回はやや人気がなかったので、馬券的においしいレースだった。

2着 9番 コントラチェック 牝 5 大野拓弥 55.5 1.32.0 35.2

楽に先手を取り、やや速いペースで逃げる。4角で少し差を広げたその貯金で最後まで粘り切り2着になった。
前走8着とはいえ、着差0.4秒差で決して悪くなく僕のレース回顧で「4角の走りはよかったので、どこかで条件がハマって好走できる可能性はありそう。」と書いていた。加えて1200m戦から1600戦のになって楽に先行できそうだし、中山の実績からこの馬の前残りを予想するのはそう難しいことではなかった。今回この馬人気なさすぎで、馬券的においしかった。


3着 1番 グレナディアガーズ 牡 3 川田将雅 56 1.32.1 34.0

中団のカテドラルの少し前を追走。4角ではカテドラルほどの勢いはなく、外を回り直線入口ではかなり後ろの位置になる。そこからジワジワ伸び続け、ギリギリの3着となった。
道中あまりよい走りではなかったが、それでも直線だけで3着まで浮上したので力があることは示した。
性格が難しい馬のようで、すべてがハマると圧勝までありそうだが、アテにはしずらく馬券の軸には向かない馬と考えた方がよさそうだ。

4着 13番 スマートリアン 牝 4 三浦皇成 53 1.32.1 34.6

4,5番手を追走。4角はややじっくり乗って直線に入って追い出すといい走りを見せて3着はあるかといった状況だったもののギリギリでグレナディアガーズに差された。
オープン特別で2戦続けて好走しているのでこれだけやれても不思議ではない。前目のポジションにつけて最後ひと伸びできるのが特徴のようなので、今後も好走の機会はありそう。

5着 10番 カラテ 牡 5 菅原明良 57 1.32.2 34.4

中団追走。4角では外を回り、手応え今一つ。それでも直線に入って、カテドラルのすぐ外の少し後ろの位置でしばらくはカテドラルと接戦を演じたが最後はカテドラル、グレナディアガーズと比べると少し劣る脚色になった。
末脚が少し劣るので今回のメンバー、コースは少し厳しかったようだ。

6着 6番 レイエンダ セ 6 津村明秀 57 1.32.3 33.8

後方追走からインぴったりを回り、最後までしっかり伸びていた。
前走の大敗から、今回はまともにレースをさせることが目標だったようなのだが、それなりに善戦してみせた。インぴったりを回ったものなので数字ほど上り3ハロンタイムは評価できないが、復調の兆しは見せたと考えてよさそう。条件がハマれなまだどこかで好走できる可能性はありそう。

7着 5番 ステルヴィオ 牡 6 横山武史 58 1.32.4 34.9

5番手あたりを追走。4角で早めの進出で3番手まで上がるものの、最後まで足は続かなかった。
58キロで今回のペースで早めの競馬をして末脚を削がれた感はある。元々実力のあった馬なので、まだどこかで好走する可能性はありそうで、今後も警戒が必要。

8着 7番 マルターズディオサ 牝 4 田辺裕信 55 1.32.4 33.6

スタートで勢いつかず後方の位置になる。最後の直線で外からよく伸びたものの、勝負圏外のものだった。
先行して持ち味を生かす馬ながらこのところ先行できないレースが続いている。G1ではダメなもの、G2,3では何度も好走してきた馬なので、そこそこ人気にはなるのだが、今回の走りから、再度先行できるようになるまで軽視してもよさそうに思える。

9着 8番 ワイドファラオ 牡 5 柴田善臣 57.5 1.32.7 34.9

中団追走。4角でインをまわり、最後もそこそこ伸びているもここでは通用しなかった。

10着 16番 スマイルカナ 牝 4 柴田大知 55 1.32.8 35.8

2番手を追走し、直線の途中までよく粘っていたが、最後は伸びなかった。
ラップを見ると今回のペースはこの馬には厳しいものだったようだ。それでも、2戦前のダービー卿CTのときほど最後はバテておらす、今後復調の可能性は示した。

11着 4番 グランデマーレ 牡 4 藤岡康太 55 1.32.9 35.4

4番手あたりのインを追走。4角、直線もインぴったりを回るもここでは通用しなかった。

12着 12番 カレンシュトラウス 牡 4 池添謙一 55 1.33.0 34.7

やや後方追走から最後は大した脚を発揮できなかった。重賞で速いペースで末脚を削がれた感があった。

13着 15番 アカノニジュウイチ 牝 4 横山典弘 53 1.33.1 34.3

後方追走のまま見せ場なく終わる。重賞では能力が足りなさそう。

14着 3番 ベステンダンク 牡 9 武藤雅 56 1.33.2 34.5

中団追走から向こう正面で早くも後方に下がり、何もできずに終わった。

15着 11番 バスラットレオン 牡 3 藤岡佑介 54 1.33.3 34.8

ダッシュつかず後方から、後方のまま見せ場なく終わる。元々控える競馬を試そうとしたようだが、控えてもいいところがなかったので、次は何がなんでも先行する戦法に戻すかもしれない。

16着 14番 マイスタイル 牡 7 横山和生 57 1.33.5 36.3

3番手追走から4角で早くも手応えが怪しくなり、伸びなかった。
今回は速い馬が多かったので、展開が厳しかったようだ。

 



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2021 セントウルステークス G2 レース回顧

終わってみればほぼ順当な結果になったレースだったのだが、ピクシーナイトがここまでやれたのは意外だった。この時期の3歳馬の評価は難しい。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月12日(日) 5回中京2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第35回産経賞セントウルS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 17頭立


馬場差 -1.7 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク B

LAP :11.9-10.3-10.7-10.9-11.1-12.3
通過:32.9-43.8-54.9-67.2 上り:67.2-55.3-45.0-34.3 平均:1F:11.20 / 3F:33.60

開幕週ということもありかなり速いペースとなり、減速ラップで持久力が問われる展開となった。


2.完全タイム差検証


2021091302 ほぼ順当に近いのだが、0.3秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 8番 レシステンシア 牝 4 ルメール 54 1.07.2 34.0

好スタートから一旦先頭に立つも2番手に控える。残り300mあたりで先頭に立つと、最後まで後続の追撃を凌いて1着となった。
先行力はこのメンバーでは上で、最後は甘くなる馬ながら、なんとか勝ったのだが、よりメンバーが強くなると1着は危ういのではないかと思えるような走りだった。

2着 15番 ピクシーナイト 牡 3 福永祐一 54 1.07.2 33.3

中団外を追走。直線に入ってすぐの伸び脚は大したことないように見えたものの、ジワジワ伸びて最後はひと伸びして2着に浮上した。
1200m戦を使うようになって好位差しの戦法が板についてきた。前走から1キロ増も問題なかった。今回のメンバーでこれだけやれたので、今後も1200m線では安定して走れそう。

3着 14番 クリノガウディー 牡 5 岩田康誠 56 1.07.4 33.8

中団のインを追走。4角をインぴったりで走り、直線で外に出すとしぶとく伸び続け、3着を確保。
コーナーをインぴったりで走る立ち回りはよく、鋭い末脚はないがしぶとく脚を使うので、勝負所までのポジショニングが重要となる馬。一時期の不調はなんだったのかと思うほど最近は成績が安定している。G1でも内枠に入ればそこそこやれそう。

4着 10番 ジャンダルム 牡 6 浜中俊 56 1.07.4 32.6

スタートが上手く勢いつかず後方からになる。直線で大外から追い込んできたが4着まで。
2戦続けてスタート失敗したので、今後もアテにはできない。ただ近走は安定して末脚が発揮できているので、馬券の軸には向かないが相手候補として警戒が必要。

5着 11番 カレンモエ 牝 5 松山弘平 54 1.07.6 34.0

4番手辺りを追走。直線ではクリノガウディーとよく競り合っていたが、競り負け、最後はジャンダルムにも競り負けてしまった。
先行して安定して能力を発揮してきていた馬だが、今回はこの馬としてはポジションがやや後ろになってしまったので、今回のように3,4ハロン目まで速いペースがつづくレースだと先行するのは厳しいのかもしれない。そう考える急流になりやすいスプリンターズSでは厳しいかもしれない。

6着 2番 シャインガーネット 牝 4 鮫島克駿 54 1.07.7 33.5

中団追走。直線よく伸びてはいるが、ここでは足りなかった。
古馬重賞では連対実績がないのだが、善戦はしているのでどこかでチャンスはありそうなのだが、どういうときに好走できそうかイメージするのが難し馬ではある。

7着 5番 タイセイビジョン 牡 4 石橋脩 56 1.07.7 32.7

後方追走。直線は大外からよく伸びてはいたが、極端な後方追走でのものなので評価できない。

8着 16番 ラヴィングアンサー 牡 7 岩田望来 56 1.07.8 33.1

後方追走から最後は伸びてきてはいた。
毎度追走力がまるでない馬なので、末脚が発揮できても勝負にならない。


9着 7番 ベストアクター セ 7 富田暁 56 1.07.8 33.2

中団イン追走。4角のインぴったりを回ったが伸びを欠いた。
長い休養明けからはまるで能力が発揮できていないので、衰えたと考えてよさそう。

10着 13番 ナランフレグ 牡 5 丸田恭介 56 1.08.0 33.0

後方追走から直線では大外から伸びてはいた。
追走力はないが堅実に末脚を使う馬ではるが、通用するのはオープン特別までの馬。

11着 17番 シゲルピンクルビー 牝 3 和田竜二 52 1.08.0 33.5

中団追走から見どころなく終わる。やはり古馬重賞では足りない。

12着 1番 ボンボヤージ 牝 4 川須栄彦 54 1.08.1 33.1

後方追走から見どころなく終わる。重賞では足りない。

13着 3番 ラウダシオン 牡 4 M.デム 57 1.08.2 34.3

インの中団を追走。直線に入ってまずまずの走りをしていたが、残り100mで後続にどっと交わされた。
今回のペースでは最後まで脚が持たなかったようで、もう少し落ちついたペースのレースであればやれそうな雰囲気はあるので、この一戦で見限らない方がよさそう。

14着 4番 レッドアンシェル 牡 7 武豊 56 1.08.3 33.5

やや後方追走から直線でも伸びを欠く。
ムラ馬なので、だめなときはこんなもの。

15着 12番 メイショウチタン 牡 4 幸英明 56 1.08.4 34.2

特にみどころなし。

16着 9番 ジャスティン 牡 5 菱田裕二 57 1.08.4 35.2

レシステンシアの外の3番手を追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。

17着 6番 シャンデリアムーン 牝 5 斎藤新 54 1.08.6 35.7

速いペースで逃げたが、直線で大きくバテた。

 



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2021 紫苑ステークス G3 レース回顧

終わってみれば能力差がはっきり出るレースではあったが、ファインルージュが2000mに対応できるのかなど、未知の要素が多いレースだった。過去実績を重視して予想する僕のような予想スタイルの人はこういうレースはパスすべきなのかもしれない。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月11日(土) 4回中山1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第6回紫苑S
3歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

 


馬場差 -2.2 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.2-11.1-12.0-11.9-12.5-11.9-11.8-11.8-11.4-11.6
通過:35.3-47.2-59.7-71.6 上り:71.0-58.5-46.6-34.8 平均:1F:11.82 / 3F:35.46

スローペースなのだがやや縦長の隊列になった。それだけ能力差のある組み合わせということだったのかもしれない。


2.完全タイム差検証


2021091301

やや過大評価で0.8秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 11番 ファインルージュ 牝 3 福永祐一 54 1.58.2 34.2

好スタートから最初の直線のうちに前目のポジションを取り、6.7番手で追走する。4角で外からジワジワ進出していき直線に入って追い出すと他馬とはレベルの違う伸び脚で残り200mあたりで先頭に立つと、後続を寄せ付けず1着になった。
桜花賞の成績からここでは能力が違う可能性が高い馬だったが、2400mのオークスで凡走したので、2000mに対応できるかどうかが未知数だった。今回福永騎手は桜花賞の時のフォームで鍛えるように厩舎にリクエストして、正攻法の競馬をしてそれでダメだったら路線変更と考えていたそうだが、結果、2000mでも対応できることを示した。今回のメンバーで能力が一段上だったが、今回上り3ハロンタイムは5番目で、戦績からしても上り3ハロンタイムがそう速いわけではないので、平均ペース以上のレースが合っているのかもしれない。

2着 1番 スルーセブンシーズ 牝 3 大野拓弥 54 1.58.5 34.3

中団インを追走。4角でもインぴったりを回り、脚を貯めつつも直線入口で勝負圏内の位置につけれたのだが、前が壁になりやや追いづらい状況になる。それでも残り150mくらいのところでやや外に出すとそこから鋭く伸びて2着に浮上した。
デビューから3銭すべて上り3ハロンタイム最速で4走目のオークスでは8番目の上り3ハロンタイムだったものの、一瞬いい末脚を見せて最後まで脚が続かない状況だったので、一瞬の脚が活かせればそこそこやれる馬ということなのかもしれない。今回はインぴったりで距離ロスなく走れたこともよかった。

3着 3番 ミスフィガロ 牝 3 津村明秀 54 1.58.5 33.9

インの中団のやや後ろを追走。4角で外に出し、直線入口でもまだ後方だったが、そこからジワジワ伸びて3着に浮上した。
レース映像の印象から、最後はこの馬の末脚がすごいというよりも前にいた馬がバテ過ぎあるいは末脚が大したことなかったということのように見える。


4着 6番 シャーレイポピー 牝 3 鮫島克駿 54 1.58.6 34.8

3番手追走。直線ではよく伸びているように見えたものの、上位3頭の末脚に屈した。
先行力はあるがここでは末脚が少し足りなかった。

5着 2番 トウシンモンブラン 牝 3 三浦皇成 54 1.58.7 34.7

インの中団を追走。4角でも最内を突き、直線インから少し伸びてきていたが、上位争いには足りなかった。
距離ロスのない走りをしてもこの程度なので、5着でも評価できない。

6着 8番 メイサウザンアワー 牝 3 石橋脩 54 1.58.9 35.1

中団追走。4角で外を回りすぎないように回り、直線入口ではやや内で勝負圏内の位置につけたが伸びが足りなかった。
立ち回りはよかったがここでは能力不足。

7着 17番 ホウオウラスカーズ 牝 3 横山和生 54 1.58.9 34.4

中団やや後ろを追走。直線で外から伸びては来ていたが、最後の末脚が足りなかった。
ここでは能力不足。

8着 13番 ハギノピリナ 牝 3 藤懸貴志 54 1.58.9 34.1

やや後方を追走。直線で外から伸びては来ていたが、最後の末脚が足りなかった。
戦績から2000mでは距離が足りず能力が発揮できないようだ。

9着 7番 パープルレディー 牝 3 田辺裕信 54 1.59.0 33.6

後方追走。4角で外を回りすぎないように回り直線馬場の真ん中から追い込んではいたが、最後の末脚が足りなかった。
ここでは能力不足。

10着 9番 アイリッシュムーン 牝 3 富田暁 54 1.59.0 35.0

中団インを追走し、4角もややインを回り直線でも少しは伸びていたが、最後の末脚が足りなかった。
ここでは能力不足。

11着 18番 プレミアエンブレム 牝 3 横山武史 54 1.59.0 34.8

中団外を追走。直線で伸びては来ていたが、最後の末脚が足りなかった。
ここでは能力不足。

12着 12番 アビッグチア 牝 3 嶋田純次 54 1.59.1 35.7

楽に先手を奪い速くないペースで逃げれたが、最後の坂で後退した。
先行力はあるが、ここでは末脚が足りない。

13着 14番 ホウオウイクセル 牝 3 丸田恭介 54 1.59.4 33.4

後方からまるでついていけない感じで追走。4角ではやや内を回り、勝負圏外の後方で少しは伸びてはいた。
上り3ハロンタイム最速であるが、追走力がなさすぎるのでまるで評価できない。

14着 10番 エイシンチラー 牝 3 M.デム 54 1.59.5 34.3

後方のまま見どころなし。

15着 15番 スライリー 牝 3 石川裕紀 54 1.59.8 36.2

2番手追走したが、直線でまるで伸びなかった。

16着 5番 キヨラ 牝 3 内田博幸 54 1.59.8 34.7

後方のまま見どころなし。

17着 4番 エクランドール 牝 3 ルメール 54 1.59.8 34.3

後方のまま見どころなし。
デビューから2連勝していたが、下級クラスの超スローペースしか経験がないので、今回程度のペースでもまるで通用しなかった。

18着 16番 クリーンスイープ 牝 3 戸崎圭太 54 1.59.9 36.1

3番手追走していたが、最後は大きくバテた。終始手応えが怪しかったということなので、この馬にとっては厳しいペースだったようだ。

 



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2021年9月 7日 (火)

2021 新潟記念 G3 レース回顧

マイネルファンロンの好走を予想するのが難しいレースだったのだが、今回騎手が大幅強化されたということで予想のヒントはあった。こうしたことを予想の検討時にしっかり考慮すべきということが今回の大きな教訓となった。


1.レース結果の基礎データ


2021年 9月 5日(日) 4回新潟8日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第57回農林水産省賞典新潟記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m・外 17頭立


馬場差 +0.4 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.9-10.9-11.5-12.2-12.5-12.2-11.8-11.3-11.0-12.1
通過:35.3-47.5-60.0-72.2 上り:70.9-58.4-46.2-34.4 平均:1F:11.84 / 3F:35.52

ややスローで直線入口では横一線のレースとなった。その割には瞬発力ある馬が少なかった印象だった。


2.完全タイム差検証


2021090801

明らかに過剰評価であり、1.4秒ほど低く見た方がよさそう。

 


3.各馬の分析


1着 16番 マイネルファンロン 牡 6 M.デム 55 1.58.4 33.4

躓いて後方を追走。4角から直線入口で大外に出し、外ラチ沿いをグングン伸びてきて1着になった。
元々は先行して好走する馬だったので、長い直線の勝負で33.4秒の末脚が繰り出せることを予想するのは難しかった。と思ったが、戦績を振り返ると2018年に東京コースで33.1秒で3番目に速い上がり3ハロンタイムを発揮していたことがあった。さらに今回は騎手が大幅強化されていたことが予想する上でのヒントにもなっていた。こうした、かなり過去の実績と、騎手強化といったことを予想の際に考慮することを忘れないようにするというのが教訓となった。

2着 17番 トーセンスーリヤ 牡 6 横山和生 57.5 1.58.5 33.9

好スタートだったが、中団の外を追走。
4角から直線入口で大外に出し、早めに進出し先頭に立つが最後は大外のマイネルファンロンに差されてしまった。
道中から外を回っていて、最後の直線で大外を狙っていたようだ。直線入口では大外でもかなり前のポジションだったので、実質先行力を活かしたような競馬になった。このコースでトップハンデでも最後2着に粘れたと乃は、瞬発力に秀でた馬があまりいなかったことに恵まれた部分が大きそう。

3着 13番 クラヴェル 牝 4 横山典弘 52 1.58.5 33.7

後方追走。4角から直線入口で大外に出したかったようだが、マイネルファンロンがすぐ外にいたため大外には出せず、前にはトーセンスーリヤがいたので、、少し内に進路を切り替えてそこからグングン伸びて3着。
末脚をしっかり活かせるこの馬向きの展開になったのだが、マイネルファンロンほどの瞬発力は出せず、トーセンスーリヤも交わせないのだから瞬発力勝負ではこのあたりが限界ということのようだ。

4着 12番 ヤシャマル 牡 4 菅原明良 54 1.58.5 33.9

中団追走。直線に入ってすぐはあまり勢いを感じられなかったが残り200mを過ぎると少しづつ外に出しながら勢いがついて伸びてきていた。
条件戦でまずまずの瞬発力を発揮していて、前走のオープン初戦は平均ペースで瞬発力が繰り出せなかったが、今回くらいのペースであればそこそこの瞬発力が繰り出せることを示したのだが、重賞ではややスケール不足の瞬発力のようだ。

5着 11番 ラインベック 牡 4 津村明秀 54 1.58.7 34.6

2番手を追走し、最後までよく粘っているのだが、瞬発力に秀でた馬がいないことに恵まれた5着のように思える。

6着 15番 プレシャスブルー 牡 7 柴田善臣 54 1.58.8 33.6

後方追走から大外に出し、最後は伸びては来ているものの、上位に食い込めるような位置ではなかった。
末脚はそこそこあるものの、かなり展開に恵まれないと上位進出は難しそう。

7着 1番 サトノアーサー 牡 7 石川裕紀 57 1.58.9 34.3

中団追走から最後はさほど伸びず。
最後の直線ではやや馬場の内に近いところを走っていたので、外を走った馬とは馬場の違いがあったとも考えられるが、それでもいい時のこの馬であればもう少し瞬発力が出せたはずなので、やはり今季は調子が悪いと見た方がよさそう。

8着 14番 エフェクトオン 牡 5 木幡巧也 53 1.58.9 34.0

後方追走から最後の直線では馬場の真ん中あたりを通り、馬場の真ん中あたりで競り合っていた馬の中ではそこそこ末脚を繰り出せているように見えた。今回がオープン初戦で、競り合いになればそこそこやれそうな雰囲気があったので、今回とは違ったコースのオープン戦ではそこそこやれる可能性はありそう。

9着 5番 リアアメリア 牝 4 川田将雅 55 1.59.0 34.8

3番手を追走し、直線では外に出すが瞬発力は繰り出せなかった。
古馬重賞では実力不足であることは明らか。

10着 4番 レッドサイオン セ 5 杉原誠人 53 1.59.0 34.5

中団追走から、最後はインを走りそこそこ粘っているように見えた。10着でも着差は0.6秒差なのでさほど負けておらず、オープン特別で張ればどこかでチャンスはあるかもしれない。

11着 6番 パルティアーモ 牝 5 横山武史 52 1.59.2 34.7

中団追走から最後は伸びを欠く。
下級クラスでそこそこ瞬発力を繰り出せていた馬なのだが、かなりスローにならないと瞬発力は出せなさそうだ。

12着 10番 ラーゴム 牡 3 池添謙一 53 1.59.3 33.9

後方追走から見どころなく終わる。古馬重賞では実力不足なのは明らか。

13着 2番 ザダル 牡 5 石橋脩 57.5 1.59.4 35.1

中団追走から最後は伸びず。戦績からするともう少し厳しいペースの方が向いているのかもしれない。ただ、そもそも能力は高くなく、かなり弱いメンバーにならないとダメというのはある。

14着 3番 ショウナンバルディ 牡 5 戸崎圭太 55 1.59.4 35.4

逃げたが、最後は伸びず。新潟の長い直線勝負では仕方のないところ。

15着 9番 アドマイヤポラリス 牡 5 三浦皇成 55 1.59.4 35.0

中団追走から最後はさほど伸びず。オープン入りして2戦続けて凡走したので、少なくとも重賞では能力不足と考えてよさそうだ。

16着 7番 マイネルサーパス 牡 5 柴田大知 56 2.00.0 35.8

3番手追走するも最後は伸びず。末脚はまるでダメな馬なので、当然の結果。

17着 8番 ギベオン 牡 6 岩田望来 57.5 2.01.2 36.9

4,5番手追走するが最後は伸びず。先行力と立ち回りのよさでたまに好走する馬なので、このコースでは最初から出番はなかった。

 

 



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2021 小倉2歳S G3 レース回顧

前走道悪で辛勝した馬が、良馬場で違った走りを見せて快勝したり、前走ダートを走った馬が3着に入ったりと、やはり実績の少ない2歳戦の予想は難しい。

1.レース結果の基礎データ

2021年 9月 5日(日) 4回小倉8日 天候:小雨 馬場状態: 良
11R 第41回小倉2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 10頭立


馬場差 -0.5 完全タイム差 -0.3
タイムランク B メンバーランク D

LAP :11.8-10.7-11.1-11.2-11.6-11.5
通過:33.6-44.8-56.4-67.9 上り:67.9-56.1-45.4-34.3 平均:1F:11.32 / 3F:33.95

小倉1200mとしては前半はさほど速くない。それでいて上りが速くないので、やや凡戦だったのかもしれない。

2.完全タイム差検証

データ不足のため、検証保留とする。

3.各馬の分析

1着 9番 ナムラクレア 牝 2 浜中俊 54 1.07.9 33.9

中団追走。4角の終わりで勢いをつけて大外に出すと外からグングン伸びて1着になった。
外を回ってこのメンバーでは瞬発力の違いを見せたが、そもそも最後の末脚に優れた馬がいない組み合わせであった可能性もあり、この1戦で強いと判断しない方がよいかもしれない。


2着 7番 スリーパーダ 牝 2 福永祐一 54 1.08.3 34.2

中団追走。4角ではやや内を回り距離得から直線入口ではほぼ先頭に近い位置になり、最後までしっかり伸びて2着を確保した。
内を上手く立ち回っての2着に見えたのだが、騎手のコメントによると4角で力んでしまったとのことで、外に出さなかったことを後悔していた。次走は先方を変えてもう少しやれる場面があるかもしれない。

3着 10番 アネゴハダ 牝 2 幸英明 54 1.08.5 34.2

後方追走。直線入口でも後方だったが、大外に出すそこからグングン伸びて3着に浮上した。
4着馬以降の末脚がないことに恵まれての3着ではあるが、ダート新馬戦を勝った馬が芝重賞でやれることを予想するのは難しかった。

4着 5番 デュガ 牡 2 武豊 54 1.08.6 34.9

2,3番手追走していたが、最後は伸びを欠く。
前走と異なって先行力を活かした競馬をしてそこそこやれた。まだ未勝利馬。

5着 4番 インプロバイザー 牡 2 松若風馬 54 1.08.6 34.7

中団追走から最後は伸びず。ここでは能力不足のようだ。

6着 8番 ブレスレスリー 牝 2 藤岡康太 54 1.08.8 34.9

中団追走から最後は伸びず。ここでは能力不足のようだ。

7着 3番 ショウナンマッハ 牡 2 松山弘平 54 1.09.1 35.5

先頭に立つも最後は伸びず。最後の末脚はないにしても、4角で引き離すこともできなかったので、ここでは能力不足だったようだ。

8着 6番 エトワールジェンヌ 牝 2 国分優作 54 1.09.3 35.3

中団やや後方を追走するも、4角で鞭がはいってもあまり反応せず。直線でも伸びを欠いた。

9着 2番 ソリッドグロウ 牝 2 岩田康誠 54 1.09.5 35.7

スタートは速くないで二の足でインの3番手位置になる。直線入口では接戦の中一旦先頭にたつ場面もあったが、そこから伸びなかった。
デビュー戦ではかなりスピードがあるかに見えてのだが、単に相手に恵まれただけだったようだ。

10着 1番 シュンメキラリ 牝 2 秋山真一 54 1.10.0 35.5

一頭だけ後方のまま何もできず終わり。ここでは極端に能力差があった。

 

 



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2021 札幌2歳S G3 レース回顧

近年仕上がりが速くなった2歳馬の1800m戦重賞ということで、今の時期でも今後を占う重要なレースとなっているこのレース。今年はジオグリフの強さがやたら目立ったものの、ジオグリフがどれだけ強いかは2着馬以降の今後の戦績を見て判断することが必要なようだ。

1.レース結果の基礎データ

2021年 9月 4日(土) 2回札幌7日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第56回札幌2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1800m 10頭立


馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.6-11.9-11.9-11.9-12.0-12.0-12.2-12.1-12.5
通過:36.4-48.3-60.3-72.3 上り:72.7-60.8-48.8-36.8 平均:1F:12.12 / 3F:36.37

平均ペースなので、能力の劣る馬には厳しいレースとなった。

2.完全タイム差検証

データ不足のため、検証保留とする。

3.各馬の分析

1着 9番 ジオグリフ 牡 2 ルメール 54 1.49.1 36.1

最後方追走。3角から少しづつ前に出していって、直線入口で楽な手応えで先頭に立つとそこから後続を突き放して1着になった。
ここでは明らかに能力が違っての勝利。
楽勝すぎて能力レベルの判断が難しく、2着馬以降の馬の今後の戦績を参考にして判断した方がよさそう。

2着 7番 アスクワイルドモア 牡 2 武豊 54 1.49.8 36.5

後方追走。3,4角ではあまり動かず、直線入口でもまだ後方の位置だったが、そこからしっかり伸びてきた。
末脚はそこそこあることを示したが、札幌の直線で後方からの差しが通用したので、他のメンバーが弱かった可能性もある。

3着 10番 トーセンヴァンノ 牡 2 山田敬士 54 1.50.0 36.9

後方追走から最後はジワジワ伸びたのだが、2着のアスクワイルドモアとは末脚のレベルが明らかに1段劣った。

4着 6番 オンリーオピニオン 牝 2 柴田大知 54 1.50.1 37.7

2番手追走から最後までよく粘れてはいたのだが、相手に恵まれての4着の感はある。

5着 2番 トップキャスト 牝 2 団野大成 54 1.50.4 38.1

逃げて最後まで粘れていはいたが、相手に恵まれての5着の感はある。

6着 1番 リューベック 牡 2 横山武史 54 1.50.5 38.0

3番手追走するも特に伸びず。ゲート内でかなり暴れて平常心で臨めなかった面はありそう。

7着 4番 エーティーマクフィ 牡 2 藤岡佑介 54 1.50.5 37.5

中団追走するも特に見どころなく終わった。

8着 5番 ユキノオウジサマ 牡 2 横山和生 54 1.52.7 38.4

3角でついていけずかなり後方に下がり、最後はバテた馬を1頭交わしたが、まるで勝負ならない結果だった。

9着 8番 クリノメガミエース 牝 2 菱田裕二 54 1.54.3 41.5

4角で後方に下がり、最後は大きくバテた。芝はまるでダメなようだ。

 



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2021年9月 4日 (土)

祝『行くぜ!日本武道館!つばきファクトリー26時間スッペシャル』放送決定!

昨年後半あたりから、BSスカパーでつばきファクトリーが見れる機会が多くなり、例えば季節ごとにやるアイドルフェスではほぼヘッドライナー扱いで毎回つばきファクトリーが登場したり、「ハロプロ東京散歩」ではつばきファクトリーがレギュラーになって、春には2時間特番をやったり、そしてついに最近冠番組「行くぜつばきファクトリー」が始まったりとBSスカパーには感謝でいっぱいなのですが、なんとつばきファクトリーを冠にして26時間特番が行われることが発表されました。



■『行くぜ!日本武道館!つばきファクトリー26時間スッペシャル』
出演:つばきファクトリー
ゲスト:モーニング娘。’21、アンジュルム、Juice=Juice(各グループ出演メンバー未定)
放送日時:9月10日(金)午後7時~9月11日(土)午後9時

■タイムテーブル(変更になる場合あり)
▽9月10日(金)
午後7時~7時30分 行くぜ!つばきファクトリー#1 ※オープニングVTR付
午後7時30分~9時 メンバープロデュースLIVE ※生放送
午後9時~11時 メンバーと観る『つばきファクトリー ワンマンLIVE First Blossom』 ※生放送
午後11時~11時30分 行くぜ!つばきファクトリー #2
午後11時30分~深夜1時 深夜のパジャマトークLIVE ※生放送
深夜1時~3時 Hello! Project 2017 WINTER~Crystal Clear~

▽9月11日(土)
深夜3時~午前4時55分 Hello! Project 2020 Winter HELLO! PROJECT IS [ ] ~side A~
午前4時55分~6時45分 Hello! Project 2020 Winter HELLO! PROJECT IS [ ] ~side B~
午前6時45分~9時15分 スペシャプラスまつり vol.5 supported by スカパー! -開花の刻、出航の刻ー完全版
午前9時15分~11時25分 ハロプロ!TOKYO散歩 Season2 #1~#4 ※おはようメッセージ付
午前11時25分~午後0時30分 行くぜ!つばきファクトリー #3~#4 ※感想コメント付
午後0時30分~2時30分 つばきファクトリーのハロプロ!TOKYO散歩~メジャーデビュー4周年記念!スペシャル~
午後2時30分~4時40分 メンバーと観る『つばきファクトリー ライブツアー2019春・爛漫メジャーデビュー2周年記念スペシャル』 ※生放送
午後4時40分~7時00分 メンバーと観る『ハロプロ・オールスターズ シングル発売記念イベント ~チーム対抗歌合戦~』 ※生放送
午後7時~9時 日本武道館トークLIVE ※生放送



生放送の番組も沢山あって、楽しみすぎます。先月も「ソロフェス」や「朝まで生竹内」の放送があったりして、ハロプロファンはBSスカパー契約必須ですね。僕はグリーンチャンネル見るためにBSスカパーは常時契約しているので、いつでもスタンバイOKです。


そしてなんと、元つばきファクトリーの小片リサちゃんのカバーアルバムの発売も発表されました。そして、9月11日には江戸川区総合文化センターのM-Lineライブに小片リサちゃんが出演するとともに、「カバーアルバム発売記念イベント 2ショットチェキ会」も行われるとのことです。9月11日は朝から晩までつばきファクトリーが見れて、さらには小片リサちゃんにも会えるというつばきファクトリー・ファンには至福の一日になりそうです。






 


2021年9月 3日 (金)

「水曜馬スペ!競馬自由研究~ハンデ戦を攻略しよう~」は競馬ファン必見の凄い内容だった

グリーンチャンネルの番組「水曜馬スペ!競馬自由研究~ハンデ戦を攻略しよう~」ものすごく充実した内容の番組だった。馬券で勝ちたいと考えている人は必見で永久保存すべき番組なので、見逃した人はリピート放送での録画をお勧めする。

番組では今年春までJRAハンデキャッパーをやっていた人がハンデ戦でハンデをどうやって決めているかを語る内容がメインで、実際にハンデを決めるときに使っているドキュメント資料が画面に表示されたり、ハンデを決める上での考え方など具体的に詳細に語れていて、ここまで詳細な情報は僕は初めて見た。例えば以下の画面はハンデキャッパがハンデをつけるときの参考にするために、レース結果を記録している台帳システムの画像なのだが、

一瞬だけ表示された画像は、昨年の七夕賞のもののようなのだが、ハンデキャッパーがどういう観点でレースを回顧しているのかを知ることができる大変興味深いものだった。そんな感じでこの番組は1時間の内容の中に物凄い量の情報が詰まっていた。「水曜馬スペ!」はたまにすごい濃い内容の番組を放送するので侮れない。

ハンデキャッパー以外にも調教師、騎手、競馬記者の取材もあり、とても見ごたえのある内容だった。

 


  • 「難解なハンデ戦攻略を自由研究!」
    各馬に等しく勝機を与えようと設定された負担重量を背負って行われるハンデ戦。他の条件よりも難しくなるだろうと思われるハンデ戦を攻略すべくリサーチ。そして最後にリサーチ結果も踏まえてハンデ戦で馬券勝負!
    【出演者】
    ナビゲーター:伊吹雅也
    中竹和也調教師、本田優調教師、酒井学騎手、津村明秀騎手
    大田康二氏(元JRAハンデキャッパー)、木南友輔記者
    ナレーション:津田麻莉奈

    9月3日(金) 14:00~15:00

    9月6日(月) 18:00~19:00

    9月7日(火) 21:00~22:00

    9月8日(水) 23:00~24:00

    9月10日(金) 14:00~15:00

    9月12日(日) 20:00~21:00

    9月13日(月) 18:00~19:00

    9月14日(火) 24:00~25:00

 

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