2021 京成杯オータムハンデ G3 レース回顧
僕にとっては函館記念以来久々に万馬券的中で少し儲けることができたレースになった。
近走の僕のレース回顧記事を見返せば、中山1600mでこのメンバーならば近走成績が安定しているカテドラルを軸馬としてピックアップするのは難しくはなく、加えて、開幕週で前残りが起こりやすいことを考えると相手として中山得意のコントラチェックをピックアップするものさほど難しなかった。加えてコントラチェックの前走はそう悪いものではなかったことが僕のレース回顧記事からもわかるわけて、こうして地道にレース回顧していると必ずいいことがあるということを実感できる機会となった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 9月12日(日) 4回中山2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第66回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立
馬場差 -1.6 完全タイム差 +0.3
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.3-11.2-11.1-11.0-11.2-11.4-11.4-12.4
通過:34.6-45.6-56.8-68.2 上り:68.5-57.4-46.4-35.2 平均:1F:11.50 / 3F:34.50
速いラップを刻み続けてL1Fで少し減速している。開幕週で前有利の馬場でも、持久力がないと先行力があっても前残りは叶わない展開となった。
2.完全タイム差検証
3.各馬の分析
1着 2番 カテドラル 牡 5 戸崎圭太 56 1.32.0 33.9
スタート後周囲の馬が速く中団のやや後ろのポジションになる。残り600mから勢いをつけるとグングン進出していき、4角を外を回りすぎないように回り、直線入口ではやや内の6番手くらいのポジションになり、そこから前が壁になり少し外に出すロスはあったが、外に出すとそこから強烈な末脚を繰り出して1着になった。
末脚勝負の追い込み馬ながら近走は4角からの進出がよくなったので、中山コースでも勝負できる馬になっていた。このメンバーでは末脚上位であることはわかっていたので、直線で外に出すロスがあっても安心して見ていられた。今後もG2,3レベルであれば安定して走る可能性は高い。今回はやや人気がなかったので、馬券的においしいレースだった。
2着 9番 コントラチェック 牝 5 大野拓弥 55.5 1.32.0 35.2
楽に先手を取り、やや速いペースで逃げる。4角で少し差を広げたその貯金で最後まで粘り切り2着になった。
前走8着とはいえ、着差0.4秒差で決して悪くなく僕のレース回顧で「4角の走りはよかったので、どこかで条件がハマって好走できる可能性はありそう。」と書いていた。加えて1200m戦から1600戦のになって楽に先行できそうだし、中山の実績からこの馬の前残りを予想するのはそう難しいことではなかった。今回この馬人気なさすぎで、馬券的においしかった。
3着 1番 グレナディアガーズ 牡 3 川田将雅 56 1.32.1 34.0
中団のカテドラルの少し前を追走。4角ではカテドラルほどの勢いはなく、外を回り直線入口ではかなり後ろの位置になる。そこからジワジワ伸び続け、ギリギリの3着となった。
道中あまりよい走りではなかったが、それでも直線だけで3着まで浮上したので力があることは示した。
性格が難しい馬のようで、すべてがハマると圧勝までありそうだが、アテにはしずらく馬券の軸には向かない馬と考えた方がよさそうだ。
4着 13番 スマートリアン 牝 4 三浦皇成 53 1.32.1 34.6
4,5番手を追走。4角はややじっくり乗って直線に入って追い出すといい走りを見せて3着はあるかといった状況だったもののギリギリでグレナディアガーズに差された。
オープン特別で2戦続けて好走しているのでこれだけやれても不思議ではない。前目のポジションにつけて最後ひと伸びできるのが特徴のようなので、今後も好走の機会はありそう。
5着 10番 カラテ 牡 5 菅原明良 57 1.32.2 34.4
中団追走。4角では外を回り、手応え今一つ。それでも直線に入って、カテドラルのすぐ外の少し後ろの位置でしばらくはカテドラルと接戦を演じたが最後はカテドラル、グレナディアガーズと比べると少し劣る脚色になった。
末脚が少し劣るので今回のメンバー、コースは少し厳しかったようだ。
6着 6番 レイエンダ セ 6 津村明秀 57 1.32.3 33.8
後方追走からインぴったりを回り、最後までしっかり伸びていた。
前走の大敗から、今回はまともにレースをさせることが目標だったようなのだが、それなりに善戦してみせた。インぴったりを回ったものなので数字ほど上り3ハロンタイムは評価できないが、復調の兆しは見せたと考えてよさそう。条件がハマれなまだどこかで好走できる可能性はありそう。
7着 5番 ステルヴィオ 牡 6 横山武史 58 1.32.4 34.9
5番手あたりを追走。4角で早めの進出で3番手まで上がるものの、最後まで足は続かなかった。
58キロで今回のペースで早めの競馬をして末脚を削がれた感はある。元々実力のあった馬なので、まだどこかで好走する可能性はありそうで、今後も警戒が必要。
8着 7番 マルターズディオサ 牝 4 田辺裕信 55 1.32.4 33.6
スタートで勢いつかず後方の位置になる。最後の直線で外からよく伸びたものの、勝負圏外のものだった。
先行して持ち味を生かす馬ながらこのところ先行できないレースが続いている。G1ではダメなもの、G2,3では何度も好走してきた馬なので、そこそこ人気にはなるのだが、今回の走りから、再度先行できるようになるまで軽視してもよさそうに思える。
9着 8番 ワイドファラオ 牡 5 柴田善臣 57.5 1.32.7 34.9
中団追走。4角でインをまわり、最後もそこそこ伸びているもここでは通用しなかった。
10着 16番 スマイルカナ 牝 4 柴田大知 55 1.32.8 35.8
2番手を追走し、直線の途中までよく粘っていたが、最後は伸びなかった。
ラップを見ると今回のペースはこの馬には厳しいものだったようだ。それでも、2戦前のダービー卿CTのときほど最後はバテておらす、今後復調の可能性は示した。
11着 4番 グランデマーレ 牡 4 藤岡康太 55 1.32.9 35.4
4番手あたりのインを追走。4角、直線もインぴったりを回るもここでは通用しなかった。
12着 12番 カレンシュトラウス 牡 4 池添謙一 55 1.33.0 34.7
やや後方追走から最後は大した脚を発揮できなかった。重賞で速いペースで末脚を削がれた感があった。
13着 15番 アカノニジュウイチ 牝 4 横山典弘 53 1.33.1 34.3
後方追走のまま見せ場なく終わる。重賞では能力が足りなさそう。
14着 3番 ベステンダンク 牡 9 武藤雅 56 1.33.2 34.5
中団追走から向こう正面で早くも後方に下がり、何もできずに終わった。
15着 11番 バスラットレオン 牡 3 藤岡佑介 54 1.33.3 34.8
ダッシュつかず後方から、後方のまま見せ場なく終わる。元々控える競馬を試そうとしたようだが、控えてもいいところがなかったので、次は何がなんでも先行する戦法に戻すかもしれない。
16着 14番 マイスタイル 牡 7 横山和生 57 1.33.5 36.3
3番手追走から4角で早くも手応えが怪しくなり、伸びなかった。
今回は速い馬が多かったので、展開が厳しかったようだ。
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