2021 ローズステークス
春の実績馬にしろ上り馬にしろ、戦績今一つのメンバーなので、難解なレースだった。ただ、差し、追い込み馬が人気だったので、前残りが叶いそうというヒントはあった。
1.レース結果の基礎データ
2021年 9月19日(日) 5回中京4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第39回関西テレビ放送賞ローズS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立
馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C
LAP :13.1-10.9-12.3-12.7-12.2-12.0-12.2-11.6-11.3-11.7
通過:36.3-49.0-61.2-73.2 上り:71.0-58.8-46.8-34.6 平均:1F:12.00 / 3F:36.00
2ハロン目だけ早いが以降はスローペースとなった。
2.完全タイム差検証
3歳馬の成長力の判断が難しいが一旦妥当な完全タイム差と判断する。
3.各馬の分析
1着 12番 アンドヴァラナウト 牝 3 福永祐一 54 2.00.0 33.8
中団追走。4角もじっくり回り、最後の直線に入るとやや外からジワジワ伸びて1着となった。スローペースで直線では横一線の追い比べの展開になった中、1頭だけ抜けた末脚を使ったように見えた。1勝クラスを勝ったばかりであるが、デビュー以来の成績は1着か2着で、成長力もありすでに2勝クラス以上の実力を備えていたということのようだ。
2着 10番 エイシンヒテン 牝 3 松若風馬 54 2.00.2 34.8
好スタートから先手を取り、後続を少しだけ離す逃げを打つ。4角終わりでも後続との差をキープしたものの、直線に入ってすぐ後続が追い上げてきて、そのまま下がるかと思いきやここからがしぶとく、1着馬には交わされたものの最後は2枚腰を見せて1着馬以外を寄せ付けず2着になった。
スタートが速かったのがよかった。ややスローでも後続を離すことが出来たことに恵まれた感はある。人気馬が追い込み馬だったので、後続が脚を貯めることを意識していたことが後続を離す逃げを打てたことの要因に思える。
3着 14番 アールドヴィーヴル 牝 3 松山弘平 54 2.00.3 33.9
中団の、アンドヴァラナウトから少し離れた後ろを追走。直線に入っての追い出しではややもたついたように見えたが、少しづつ勢いがついて残り200mからさらに勢いがつくも、2着馬に追いつくまでには至らなかった。
勝負所でややエンジンのかかりが遅いように見えたが、さすがにオークス5着で今回1番人気になる評判通りの力は見せた。
4着 7番 ストゥーティ 牝 3 吉田隼人 54 2.00.5 34.4
3番手のイン追走。4角をインでじっくり回り、直線入口では後続が迫り5番手くらいになったが、そこからしぶとく4着に粘った。
粘り強いというよりは後続の末脚が大したことないことに恵まれた面はある。ただし、前目のポジションでレースできる強みがあるので、自己条件の2勝クラスはすぐに勝てそう。
5着 16番 タガノディアーナ 牝 3 和田竜二 54 2.00.5 34.0
後方追走。4角で少しだけポジションを上げ、直線外から伸びようとするも伸び脚はジワジワとしたもので、5着といっても大したことないように見えた。
速い上がり3ハロンタイムで走ることが多い馬ながら今回は大した末脚が発揮できなかったので脚の使いどころが難しい面があるようだ。加えて多頭数の外枠で、後方からでは色々ロスがあった面もありそう。
6着 17番 オヌール 牝 3 川田将雅 54 2.00.5 33.9
後方追走。4角で追い上げようとするも、大してポジションを上げれず、直線に入っても大して伸びないように見えたが、坂を上がってから伸びてきてはいた。
まだ調教でビシッとやれない現状ということなので、伸びしろはありそう。今後調教でどれだけやれるようになったかを、予想の際にチェックする必要がありそうだ。
7着 2番 エンスージアズム 牝 3 岩田望来 54 2.00.7 34.0
インの後方を追走。4角をじっくり回るも距離得で直線入口で勝負圏内のポジションにつける。が、そこからの伸びは今一つで最後に少しだけ伸びてようやく7着。
インぴったりで走れる器用さはあるが、末脚が足りない。
8着 3番 アイコンテーラー 牝 3 亀田温心 54 2.00.7 34.7
3,4番手を追走するも最後の末脚は大したことなかった。前目につけれても最後の末脚が足りないので、自己条件の2勝クラスでも苦戦しそう。
9着 11番 プリュムドール 牝 3 武豊 54 2.00.7 34.2
中団追走するも最後の末脚は大したことなかった。上り34秒台後半で最速となるようなレースで好走しているので、この馬には今回は上りが速すぎたということのようだ。
10着 4番 スパークル 牝 3 藤岡佑介 54 2.00.9 34.9
4,5番手辺りを追走し、4角で3番手につけたものの、そこからの伸びが足りなかった。2勝クラスを勝っているものの、それは恵まれた勝利だったようだ。自己条件の3勝クラスでは苦戦必至だろう。
11着 5番 クールキャット 牝 3 ルメール 54 2.00.9 34.1
ゲートの体勢が悪く、スタートしたあと二の脚の差でポジションを取れず後方からになり、スローで上りの速いレースになったため、出番はなかった。
前目のポジションが取れたときに好走する馬ながら、序盤のスピードが速くないので、ポジションが取れないこともしばしば起こる馬なので、まるでアテにできない馬となる。
12着 9番 タガノパッション 牝 3 岩田康誠 54 2.00.9 34.3
後方追走のままいいところなし。オークスで上り最速だった脚が34.2秒だったので、速い上がりへの対応力が今一つだったということのようだ。
13着 13番 コーディアル 牝 3 鮫島克駿 54 2.01.0 34.1
後方のまま見どころなく終わる。序盤躓き気味になったりしてスムーズさを欠いたので、実力以下の走りだった可能性はある。
14着 15番 オパールムーン 牝 3 横山典弘 54 2.01.0 35.1
スタートは速くなかったが、1コーナーまでに脚を使い強引に2番手の位置を取る。後続とさほど差のない2番手の位置だったので、最後の直線では後続に飲み込まれてしまった。
今まで後方の位置で末脚を繰り出してきた馬だったので、スローペースで2番手位置につけるのは戦法としてはよかったが、まるで末脚が使えなかったので、この馬には距離が長かったと考えてよさそう。
15着 6番 メイショウオニユリ 牝 3 池添謙一 54 2.01.1 34.9
中団追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。
16着 18番 レアシャンパーニュ 牝 3 浜中俊 54 2.01.2 34.4
後方追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。
17着 1番 イリマ 牝 3 幸英明 54 2.01.3 35.0
中団追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。
18着 8番 オータムヒロイン 牝 3 古川吉洋 54 2.01.4 34.4
後方追走から見どころなく終わる。ここでは能力不足。
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