2021 武蔵野ステークス G3 レース回顧
タガノビューティー以外の実績馬が順当に上位となるレースだった。タガノビューティーについては初の24週の休み明けというこが、事前に予想し得る懸念点だった。やはり休み明けは割り引いて考えるべきということである。
1.レース結果の基礎データ
2021年11月13日(土) 5回東京3日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第26回東京中日スポーツ杯武蔵野S
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立
馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C
LAP :12.2-10.6-11.6-12.1-12.0-11.9-11.7-12.9
通過:34.4-46.5-58.5-70.4 上り:72.2-60.6-48.5-36.5 平均:1F:11.88 / 3F:35.63
前半やや速くL1Fで減速している。
2.完全タイム差検証
ほぼ順当に近いが、0.3秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 16番 ソリストサンダー 牡 6 戸崎圭太 56 1.35.0 36.0
中団やや後方を追走。4角を外を回りすぎないように回り、直線入口では外の勝負圏内の位置まで進出。そこから楽な手応えで伸びてきて直線の途中で先頭に立つとそのまま押し切った。重賞級のメンバーとのレースとして強い勝ち方だったが、こうなると、エルムSやフェブラリーSの敗因がよくわからない。調子に大きく左右されるところがあるのかもしれないので、全幅の信頼はできない、扱いに困る馬。
2着 14番 エアスピネル 牡 8 田辺裕信 56 1.35.2 36.5
5番手を追走。4角ではややインを回り、直線でインから伸びようとしたが、前にいた馬が伸びないので、少しポジションを下げてしまう。直線途中でようやく外に切り出すと外から鋭く伸びて2着になった。8歳だが堅実さは健在で、直線スムーズだったら勝てていたかもと思える走りだった。ワンターンのダート競馬であれば信頼度は高い。
3着 11番 オメガレインボー 牡 5 横山和生 56 1.35.3 35.7
後方追走。直線外からよく伸びて3着になった。末脚は堅実ながら、いつも後方のポジションで外から追い上げることが多くなるのでどうしても距離ロスがあるので、2、3着の可能性は高くても勝ち切るのは難しそう。
4着 10番 ブルベアイリーデ 牡 5 丸山元気 56 1.35.4 36.1
中団やや後方追走。4角を外を回りすぎないように回り、直線ではよく伸びているのだが、上位馬とはわずかに脚色が劣った。ここ数戦上り3ハロンタイム順位3番目のレースが多いように、末脚は堅実ながら少し足りないので、堅実でも重賞では3着以内を外すことも多くなりそう。
5着 6番 スリーグランド 牡 4 津村明秀 56 1.35.4 36.3
中団追走。直線ではブルベアイリーデの少し内から同じような伸び方で、上位馬とはわずかに脚色が劣った。この馬も堅実ながら重賞では少し足りないようだ。
6着 1番 タガノビューティー 牡 4 石橋脩 56 1.35.6 36.3
中団追走。直線では前が壁になり、大きく外へ進路を切り替えるロスがあった。外に出してからよく伸びてきてはいた。いつも速い上がり3ハロンタイムで走れていたのに、今回上りが6番手になったのは直線のロスが大きい、加えて、出走間隔が24週空いたのは今回初めてだったのでその分反応が遅くなった面もありそう。今回実力以上に負けたことをよく覚えておく必要がある。
7着 3番 ワンダーリーデル 牡 8 横山典弘 56 1.35.7 36.1
後方追走から4角でインを回り、インから伸びようとするも進路がなく大きく外に進路変更してそこからはよく伸びてきていた。この馬も直線でのロスが大きく今回実力以上に負けた印象。
8着 15番 ダイワキャグニー セ 7 内田博幸 56 1.35.9 37.3
3番手追走し、残り200mまでは頑張れたものの、そこから伸びを欠いた。芝でもダートでも先行力はあることを示したのだが、今年に入ってからは上りが足りないレースが続いているので、衰えもありそう。
9着 4番 テイエムサウスダン 牡 4 岩田康誠 57 1.35.9 37.2
インで5番手を追走し、直線インからのびようとしたが、最後はダイワキャグニーと同程度の脚色となった。中央の重賞ではやや足りない。
10着 12番 ワイドファラオ 牡 5 柴田善臣 58 1.36.0 36.9
中団追走から直線で伸びてはいるものの伸び脚が足りなかった。中央の重賞ではやや足りない。
11着 9番 スマッシャー 牡 3 坂井瑠星 56 1.36.2 36.9
中団追走。4角の手応えが悪く、ズブさを見せる間に内から寄られる不利があり、そこで置かれてかなり後方になり体勢を立て直してからは盛り返してきた。不利により実力以上に負けたのは確かだが、不利がなくても上位進出は難しそうだった。
12着 2番 リアンヴェリテ 牡 7 国分恭介 56 1.36.5 38.0
逃げたが、元々末脚の劣る馬なので、東京コースでの好走の可能性は低い馬。
13着 8番 バスラットレオン 牡 3 菅原明良 57 1.36.7 38.1
3番手追走したが、まるで伸びず。古馬重賞では足りない存在だが、ダービー以降末脚がまるで使えていないので、どこかで立て直して好走する可能性はありそう。
14着 7番 レピアーウィット 牡 6 横山武史 57 1.37.0 36.1
大きく出遅れて最後方。先行力を活かす馬なので、スタート時点で絶望的な状況だった。
15着 5番 ヒロシゲゴールド 牡 6 亀田温心 57 1.37.7 39.2
2番手追走するも、直線でまるで伸びず。先行力があっても末脚が足りないのあきらかで、長い直線のコースは向いていない。
16着 13番 サトノアーサー 牡 7 岩田望来 56 1.37.7 38.1
後方追走のまま見どころなく終わる。ダートは向いてなさそう。
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