2021 福島記念 G3 レース回顧
かなり極端なハイペース戦になった。
1.レース結果の基礎データ
2021年11月14日(日) 2回福島4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第57回福島記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立
馬場差 ±0 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C
LAP :11.9-10.8-10.9-11.9-11.8-11.9-12.4-12.4-12.1-13.1
通過:33.6-45.5-57.3-69.2 上り:73.7-61.9-50.0-37.6 平均:1F:11.92 / 3F:35.76
2000m戦なのに3ハロン目が10秒台となるのがかなり特殊であり、L1Fで大きく減速しているが、それでも先頭が逃げ切れたのは道中でセーフティーリードを保てたことが大きかった。
2.完全タイム差検証
ほぼ順当な完全タイム差に思える。
3.各馬の分析
1着 8番 パンサラッサ 牡 4 菱田裕二 56 1.59.2 37.6
速いペースで逃げて、直線入口までに十分なセーフティリードを取り、上り3ハロンタイムは13番目だったもののまんまと逃げ切ってしまった。早めにセーフティリードを取るレースで2連勝。ここまでうまくいくことはそうないだろうと思うものの、2連勝したので、今後も侮れない。
2着 12番 ヒュミドール セ 5 吉田豊 55 1.59.8 35.6
中団のやや前といっても前の馬がかなり飛ばす縦長の隊列のため先頭からはかなり後方を追走。4角で外を回りすぎないように回り、ジワジワ伸びてきて残り200mを過ぎたところで2番手に上がった。いつもそこそこの末脚を使える馬で今回はポジションよく、前の馬がバテたのに乗じての2着。前走伸びなかったのは2400mの距離が長かったのかもしれない。
3着 10番 アラタ 牡 4 大野拓弥 56 1.59.9 35.3
後方追走。直線外からよく伸びてはいたものの、3着まで。オープンでも堅実にやれることを示したが、差し馬なので、取りこぼしも多くなりそう。
4着 9番 ステイフーリッシュ 牡 6 坂井瑠星 57.5 1.59.9 37.0
4番手追走していたが、4角での進出に手間取り、直線に入って少ししてようやく2番手に上がれたが、最後末脚が足らず4着どまり。相変わらずの堅実さを示したが、4角で進出できなかったのが厳しかった。堅実なので、まだ2、3着に入れる可能性はありそう。
5着 11番 エフェクトオン 牡 5 亀田温心 53 2.00.1 35.4
後方追走から4角大外から進出し、直線入口では2着争い可能な圏内まで押し上げたが、その後の伸びは2~4着馬ほどの勢いはなかった。4角の加速はよかったものの大外を回る距離ロスが大きかった。使える脚が短く、後方からの馬なので、好走できる機会は限られそうだ。
6着 4番 ヴァンケドミンゴ 牡 5 酒井学 56 2.00.3 35.8
中団追走。4角は外を回りすぎないように回り、直線でも伸びてはいるものの、伸び脚は足りなかった。福島巧者ではあるものの、今回は特殊なハイペースで追走に苦労したようだった。
7着 15番 フェアリーポルカ 牝 5 三浦皇成 55 2.00.5 36.6
5番手追走。ややインを回り直線に入って少し伸びてきたものの、勢いは長く続かなかった。牝馬限定戦しか実績がないので、混合戦ではこの程度。
8着 14番 マイネルファンロン 牡 6 松岡正海 56 2.00.5 36.3
中団イン追走。直線インから伸びてはいるものの、伸び脚は足りなかった。
9着 13番 バイオスパーク 牡 6 泉谷楓真 57 2.00.7 36.1
中団やや後方のインを追走。4角はインを回り直線で外に出して伸びてはいたものの、伸び脚は足りなかった。
10着 6番 サトノエルドール 牡 5 横山和生 56 2.00.7 36.5
中団外を追走。3,4角で外から少しづつポジションを上げていったが直線での伸びが今一つだった。ハイペース戦での実績がない馬で、なし崩し的に脚を使われた印象。
11着 7番 モズナガレボシ 牡 4 西村淳也 55 2.00.9 36.0
後方追走のまま、4角で追い上げることができず直線入口でもまだ後方で、そこからの伸び脚も今一つだった。前走がたまたまハマっただけで、ハイペース戦ではこの程度の実力のようだ。
12着 1番 ゴールドギア 牡 6 永野猛蔵 55 2.00.9 36.2
後方追走。4角で外を回って進出しようとするものの、あまりポジションを上げれず直線入口でもまだ後方で、そこからの伸び脚も今一つだった。
13着 5番 ディアンドル 牝 5 菅原明良 55 2.01.0 38.5
前2頭から少し離れた3番手を追走していたが、直線の伸びを欠いた。末脚のない馬なので、3番手ポジションであったところからノーチャンスだった。
14着 3番 ブラヴァス 牡 5 岩田康誠 57 2.01.7 36.8
後方イン追走。4角ではついていけず最後方になる。直線になって少しは伸びてはいた。ここ数戦不調が続いている。
15着 16番 コントラチェック 牝 5 北村宏司 55.5 2.01.9 40.2
2番手追走したが、直線でバテた。2000mはこの馬には長いのは明らか。
16着 2番 ココロノトウダイ 牡 4 丸山元気 55 2.03.4 38.5
後方追走。道中でポジションを下げてしまったりして、かなり追走に苦労したようで、最後までまるでいいところがなかった。ハイペース戦はまるでダメなようだ。
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