2021 ジャパンカップ G1 レース回顧
18頭と頭数は揃ったものの、これでG1レースとしてよいのかと思えるほど、コントレイル以外は低調なメンバー構成となった。ジャパンカップといえば、かつてはJRAの能力レーティング値最高のレースだったのだが・・・
1.レース結果の基礎データ
2021年11月28日(日) 5回東京8日 天候: 晴 馬場状態: 良
12R 第41回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 18頭立
馬場差 -2.2 完全タイム差 +2.0
タイムランク SL メンバーランク C
LAP :12.7-11.5-12.8-12.6-12.6-12.3-11.6-11.6-11.7-11.6-11.5-12.2
通過:37.0-49.6-62.2-74.5 上り:70.2-58.6-47.0-35.3 平均:1F:12.06 / 3F:36.18
スローの瞬発力勝負でありながら、上り3ハロンタイム最速のコントレイルから2番目の上りが0.5秒差つけられてることからコントレイルとその他の馬の差が歴然となっている。
2.完全タイム差検証
タイムランクSLなので、0.9秒ほどの上方修正が必要。他馬との関係でみると、コントレイルは今回天皇賞よりもパフォーマンスをやや落としていると見るのが妥当。やはりコントレイルのベストは2000mということなのかもしれない。
3.各馬の分析
1着 2番 コントレイル 牡 4 福永祐一 57 2.24.7 33.7
これで引退なので、特にコメントなし。
2着 7番 オーソリティ 牡 4 ルメール 57 2.25.0 34.4
先団グループの5番手を追走。2400m以上のスローペース戦で前目のポジションにつけれたときに好走する馬なので、今回はまさに好走条件にぴったりのレースになった。また、G1にしては弱いメンバーだったとこを考慮すべき。
3着 4番 シャフリヤール 牡 3 川田将雅 55 2.25.2 34.4
中団でオーソリティの少し後ろを追走。直線に入って、よく伸びてはいるものの、オーソリティに迫る勢いはなかった。今回メンバーが弱かったためにかろうじて3着に入れた印象。メンバー次第ではあるが次走人気になるなら嫌った方が妙味はありそう。
4着 12番 サンレイポケット 牡 6 鮫島克駿 57 2.25.4 34.5
中団でシャフリヤールの内のすぐ後ろを追走。直線に入って、内から外に出す間にシャフリヤール に少し差をつけられてしまう。最後はよく伸びているものの、シャフリヤールを交わせなかった。今季は調子がかなりよく天皇賞に続き4着に好走した。騎手も自身の技術不足を反省しているが、直線に入ってすぐのロスがなければシャフリヤールを交わせた可能性は十分にあった。
5着 6番 グランドグローリー 牝 5 C.デム 55 2.25.5 34.2
中団追走から最後はよく伸びたものの、日本の良馬場でのスローの瞬発力勝負は外国馬には厳しかった。
6着 14番 ユーバーレーベン 牝 3 M.デム 53 2.25.5 34.2
中団追走。直線入口で外に出そうとするも外のブルームに阻まれて出せず、内に進路を切り替えてからはよく伸びてきた。前走よりはやる気があったということなので、牝馬限定戦ならばそこそこやれるかもしれない。
7着 11番 シャドウディーヴァ 牝 5 横山典弘 55 2.25.6 34.8
先団の3番手あたりを追走。直線ではインを突いて伸びようとするも伸び脚は今一つだった。戦績からしてもう少し距離が短い方が瞬発力を発揮できるタイプかもしれない。
8着 8番 ジャパン 牡 5 武豊 57 2.25.7 34.3 9
中団やや後方のイン追走。直線で伸びてはいるが、伸び脚は今一つ。
9着 9番 アリストテレス 牡 4 横山武史 57 2.25.8 35.3
楽に先頭煮立ち、向こう正面でキセキが先頭になっても、2番手で自身のポジションをキープしていたが、直線では伸びなかった。瞬発力勝負は向いていないようだ。
10着 5番 キセキ 牡 7 和田竜二 57 2.26.0 36.6
スタート出ず後方から、向こう正面で1頭だけ外を回り、先頭にまで上がる、そこからペースを上げ持続力勝負にしたかったようだが、他馬が付き合わず自身が直線途中でスタミナ切れしてしまった。それでもまだどこかで一発ありそうない印象を受ける走りだった。
11着 3番 ブルーム 牡 5 ムーア 57 2.26.1 34.8
出遅れて後方から4角で外に出して外から伸びようとするもさほど伸びなかった。
12着 16番 ユーキャンスマイル 牡 6 藤岡佑介 57 2.26.2 34.7
特に見どころなく終わる。
13着 13番 モズベッロ 牡 5 池添謙一 57 2.26.5 34.8
後方のまま見どころなく終わる。瞬発力勝負は向かない。
14着 15番 マカヒキ 牡 8 藤岡康太 57 2.26.5 34.9
後方のまま見どころなく終わる。近走では速い上がりに対応できなくなっているので、妥当な結果。
15着 10番 ロードマイウェイ 牡 5 三浦皇成 57 2.27.0 35.5
後方追走のまま見どころなく終わる。復調の兆しは見られない。
16着 1番 ムイトオブリガード 牡 7 柴田善臣 57 2.27.0 35.1
後方追走から特に見どころなく終わる。
17着 8番 ウインドジャマー セ 4 北村宏司 57 2.27.0 35.4
オープン初戦でかつ近走はダートばかり使っていたので、G1挑戦は無謀だった。
18着 17番 ワグネリアン 牡 6 戸崎圭太 57 2.27.1 36.6
先団で追走したものの、直線でまるで伸びなかった。
関連記事
■「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
■完全タイム差を検証する表について説明します。
■2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
« 2021 京阪杯 G3 レース回顧 | トップページ | 2021 ステイヤーズS G3 レース回顧 »
「競馬」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
「レース回顧」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
コメント