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2021年12月 8日 (水)

2021 ステイヤーズS G3 レース回顧

かなり特殊な距離のレースであるため、その適正が重要となる結果となった。格下である3勝クラスの馬の勝利を予想するのは難しかったが、今後はこういう結果が多くなるかもしれない。


1.レース結果の基礎データ


2021年12月 4日(土) 5回中山1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第55回スポーツニッポン賞ステイヤーズS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 3600m 13頭立


馬場差 -2.0 完全タイム差 +3.6
タイムランク SL メンバーランク D

LAP :13.2-12.3-14.4-13.3-12.1-12.8-12.8-13.1-12.8-13.4-13.4-12.9-12.2-11.9-11.7-11.6-11.3-12.4
通過:39.9-53.2-65.3-78.1 上り:71.1-58.9-47.0-35.3 平均:1F:12.64 / 3F:37.93

長距離なので道中かなり遅くなっているが、後半は速くなりある程度速い上がり必要なレースとなった。

 


2.完全タイム差検証


2021120501

SLなので1.7秒ほど速く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 11番 ディバインフォース 牡 5 田辺裕信 56 3.47.6 34.6

中団やや後方を追走。4角で外からスパートすると加速良く外からポジションを上げていき直線入口では大外ながら勝負圏内の位置まで上がり、そこからジワジワ伸びてゴール直前で先頭を差し切り1着となった。コーナーの加速よく、長くいい脚を使ってこのメンバーでは1番の末脚を見せた。まだ3勝クラス馬ではあったが、スローの長距離に適正があったということのようだ。ただ、前走の3勝クラス3000m線で前を捕らえられず4着になっているので、好走できるレースの幅は狭そうだ。

2着 5番 アイアンバローズ 牡 4 石橋脩 56 3.47.7 35.4

スタートは速くなく4番手だったが、最初の向こう正面に入るところで先頭に立ち、後続を少し離した逃げを打つ。4角で迫ってくる後続を引き付け脚を使わせ、直線では後続を突き放す。そのまま押し切るかに見えたものの、最後は差された。1着馬だけ実力が違って他の馬は完封できた逃げだった。ただ、次にどんな場面で好走できそうかイメージするのは難しい。

3着 13番 シルヴァーソニック 牡 5 内田博幸 56 3.47.9 35.4

3番手追走。4角で加速し、直線入口では先頭を捕らえそうな勢いがあったが、それ以上は伸びず、最後はなんとか粘り切って3着を確保。他馬の末脚がないのに恵まれての3着に思える。

4着 8番 トーセンカンビーナ 牡 5 横山武史 56 3.48.0 35.2

スタート遅く後方から、1回目の正面直線で外からポジションを中団の位置まで上げる。4角で加速するも他馬と脚色は変わらずポジションは上がらず。最後の直線で少し伸びて4着に浮上した。スタートに難があり、コーナーの加速が今一つと、あまり好走できそうには見えないチグハグな走りだった。

5着 12番 ゴースト セ 5 鮫島克駿 56 3.48.1 35.5

インの中団を追走。終始インを回り、4角では距離得を活かして、勝負圏内の位置まで上がるも、そこからの伸びが足りなかった。インを回ったことで実力以上の着順になったように思える。

6着 4番 マンオブスピリット セ 4 戸崎圭太 56 3.48.2 35.3

インの中団を追走。4角もインを回り、直線外に出して伸びようとするも伸びが足りなかった。

7着 10番 カウディーリョ 牡 5 大野拓弥 56 3.48.2 35.8

2番手追走していたが、4角での勢いが他馬より劣り、そこから伸びなかった。速い脚がないので、上りがかかるレースにならないと厳しいのかもしれない。

8着 2番 ヴァルコス 牡 4 三浦皇成 56 3.48.3 35.1

後方追走。4角でもまだ後方で直線で少し伸びるも、位置が後方すぎた。追走力が足りない。

9着 6番 アドマイヤアルバ セ 6 吉田豊 56 3.48.5 35.2

最後方追走。4角でもまだ後方で直線で少し伸びるも、位置が後方すぎた。追走力が足りない。

10着 1番 バレリオ セ 6 津村明秀 56 3.48.5 35.4

中団やや後方のインを追走。4角をインぴったり回り、直線でインから伸びようとするも伸びなかった。

11着 9番 ボスジラ 牡 5 菅原明良 56 3.48.5 35.6

中団追走するも3角あたりから手応えが怪しく、4角でポジションを下げてしまいそのまま。近走は札幌でしか好走できていない。

12着 3番 アスティ セ 5 江田照男 56 3.49.1 35.9

後方のまま見どころなく終わる。2勝クラス馬なので当然の結果。

13着 7番 セダブリランテス 牡 7 石川裕紀 56 3.49.1 36.5

4番手追走していたが、4角の終わりで早くも勢いを欠いてそのまま脱落。長期休養明け以降凡走が続いている。

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