2021 中日新聞杯 G3 レース回顧
軸不在の混戦であり、上位3頭はすべてワンチャンスあるかもと馬券で薄く相手として買うようなタイプだったので、馬券的中が相当困難なレースだった。
1.レース結果の基礎データ
2021年12月11日(土) 6回中京3日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第57回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 18頭立
馬場差 -0.9 完全タイム差 +1.8
タイムランク E メンバーランク D
LAP :12.6-11.1-12.8-12.5-12.1-11.9-11.8-11.1-11.3-12.6
通過:36.5-49.0-61.1-73.0 上り:70.8-58.7-46.8-35.0 平均:1F:11.98 / 3F:35.94
ややスローのレースであり、末脚が優れた馬がいなかったので、前残りが叶う展開となった。
2.完全タイム差検証
妥当な完全タイム差と見る。
3.各馬の分析
1着 2番 ショウナンバルディ 牡 5 岩田康誠 55 1.59.8 35.0
好スタートから1角までに先頭を取り切る。直線入口まで1馬身ちょっとの差をつけた先頭をキープし、ゴールまでそのまま押し切ってしまった。終始インぴったりで先行できた時に好走した実績があるので、今回2番枠だったのでこの結果は特に驚きではない。今回は末脚に秀でた馬がいないことに恵まれての勝利。
2着 6番 アフリカンゴールド セ 6 国分恭介 54 1.59.9 35.0
好スタートから1角までに2番手の位置を取り切る。終始先頭と1馬身ちょっとの差をつけられた2番手をキープし、直線でもギリギリ粘って2着を確保した。1着馬と全く同じ上り3ハロンタイムでありレース後半は1着馬とほぼ同じレースをした。この馬の位置にも差しが届かないのだがら、末脚の秀でた馬がいないことに恵まれての2着。かなり前にG2で3着の実績があるとはいえ、この馬の好走を予想するのは難しかった。
3着 9番 シゲルピンクダイヤ 牝 5 和田竜二 54 2.00.0 34.7
前から5番手あたりを追走し、直線では3番手以降の馬の中からわずかに前に出て3着になった。前走で先行してそこそこうまく立ち回れていてどこかでチャンスがあるかもといった回顧をしたが、早々とチャンスが巡ってきた。末脚の秀でた馬がいないことに恵まれての3着。
4着 10番 ボッケリーニ 牡 5 浜中俊 57.5 2.00.1 34.6
中団でシゲルピンクダイヤの少し後ろを追走。直線で比較的インを突き、伸びてはいたが、最後の伸びを欠いた。超スローペースの時には33秒台の末脚を使ったことがあるが、それ以外は34秒台後半の脚しか使えていないので、この馬にとっては上りの速い展開に対応できなかった形となった。
5着 16番 キングオブコージ 牡 5 横山典弘 57 2.00.1 34.9
外の3番手を追走していたが、直線ではさほど伸びず5着。超スローペースか後方待機でないと末脚を発揮できないので、最後伸びないのは仕方のないこと。内枠であれば、もう少し成績がよくなった可能性はある。
6着 4番 トラストケンシン 牡 6 藤岡康太 53 2.00.2 34.6
中団追走。直線でジワジワ伸びてはいた。上り3ハロンタイムは3番目であるが、大した末脚ではないことは記憶した。
7着 8番 ヒンドゥタイムズ 牡 5 M.デム 56.5 2.00.3 34.7
中団外を追走。直線ではやや外から伸びてはいるものの、上位を脅かすものであはなかった。元々末脚は大したものではなく、立ち回りのよさで好走してきた馬なので、今回のポジションではこの程度でも仕方がない。
8着 13番 ヤシャマル 牡 4 丹内祐次 54 2.00.4 34.4
後方追走から直線少しだけ伸びた。上り最速ではあるものの、大した末脚ではないことは記憶しておきたい。
9着 5番 ラストドラフト 牡 5 三浦皇成 57 2.00.4 34.7
中団やや後方を追走。直線では伸びるのにもたつき、坂を上がってからようやく伸びてきたが、時すでに遅しだった。あまりポジションとれず、末脚いまいちなのでなかなかチャンスは回ってこない。
10着 3番 アドマイヤビルゴ 牡 4 武豊 56 2.00.4 35.1
中団イン追走。インぴったりを回ることで直線では3着にこれそうな位置まで浮上したが、最後の伸びを欠いた。過去2戦のオープン特別の好走は超スローペースのものであり、今回程度のペースでも末脚が削がれるようでは重賞での好走は難しそう。
11着 15番 バイオスパーク 牡 6 藤井勘一 57 2.00.5 34.7
後方追走から特に見どころなく終わる。
12着 17番 プレシャスブルー 牡 7 吉田隼人 55 2.00.6 34.5
後方追走から大外をより伸びるも大した末脚ではなかった。内で先行した馬が有利になる展開だっただけに出番はなかった。
13着 14番 ラーゴム 牡 3 池添謙一 56 2.00.6 34.7
後方追走から最後は大して伸びず。特に見どころなく、前走オープン特別はたまたま恵まれての好走の可能性が高い。
14着 1番 アイスバブル 牡 6 水口優也 55 2.00.6 35.5
スタートよくインの4番手を追走するも最後は伸びず。最内枠だったこともありポジション的には正解だったもののこの馬は貯めないと末脚を発揮できないようだ。好走できるレースの幅が狭い。
15着 7番 シフルマン 牡 5 川須栄彦 54 2.00.7 34.8
後方追走から見どころなく終わる。古馬オープンでは実力が足りない。
16着 12番 ディアマンミノル 牡 4 荻野極 54 2.00.8 34.7
後方追走するも大した末脚は使えず。上り最速で走ることもある馬なのだが、もっと距離が長いかさらにスローにならにないとだめなのかもしれない。
17着 11番 マイネルファンロン 牡 6 松岡正海 56 2.01.0 35.4
中団追走するも直線まるで伸びず。連戦が続いていて能力以下の調子であった可能性はある。
18着 18番 レイエンダ セ 6 ルメール 57 2.01.6 35.8
特に見どころなく終わる。ルメール騎手が乗ってもこの程度なので、復調はかなり難しいのかもしれない。
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