2021 阪神ジュベナイルフィリーズ G1 レース回顧
実力伯仲の難解な一戦だった。今回で来年の勢力図が見えたわけではないので、来年もしばらく混戦が続きそうだ。
1.レース結果の基礎データ
2021年12月12日(日) 6回阪神4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第73回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m・外 18頭立
馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.2-10.4-11.5-12.3-12.6-12.1-10.9-11.8
通過:34.1-46.4-59.0-71.1 上り:71.2-59.7-47.4-34.8 平均:1F:11.72 / 3F:35.17
平均ペース。この日は外差しが決まるレースが多かったので、外を回る方が有利な馬場だったようだ。
2.完全タイム差検証
妥当な完全タイム差と見る。
3.各馬の分析
1着 10番 サークルオブライフ 牝 2 M.デム 54 1.33.8 33.9
中団追走4角で大外を回るも直線入口では勝負圏内。そこからの伸びはジワジワとしたものだったが、最後までしっかり伸びて1着となった。いい脚が長く使えるのは確かではあるが、この週の阪神は外からの差しが決まりやすい馬場であったので、馬場に恵まれた面も多く、このメンバーで一歩抜けた存在とは現時点では言えない。
2着 11番 ラブリイユアアイズ 牝 2 団野大成 54 1.33.9 34.2
中団追走。4角では外を回りすぎないように回り、直線は馬場のやや内から伸びてきて、ゴール前で一伸びして2着を確保。加速にやや時間がかかるものの、かなりしぶとく勝負根性がある。やはり直線の長いコースが合っている。
3着 13番 ウォーターナビレラ 牝 2 武豊 54 1.34.0 34.5
前2頭から離れた3番手を追走。直線では早めに先頭に立つも最後は上位2頭に屈した。前が飛ばす中絶妙なポジショニングだったが、最後一歩足りなかった。今後はメンバー次第であるが、前目につけて最後ひと足使えるので、好走できるレースの幅は広そう。
4着 17番 ナミュール 牝 2 C.デム 54 1.34.0 33.6
出遅れて後方インを追走。直線でもインを突くもあと一歩足らなかった。出遅れ、外差しの馬場有利であったことを考えるとそれでも差のない4着だったといことはこのメンバーの中ではやはり実力上位であることを示した。しかしながら、今回の出遅れによって、アテにはできなくなった。
5着 1番 ナムラクレア 牝 2 浜中俊 54 1.34.3 34.1
後方イン追走。4角もインでじっくり回り、直線に入って少しづつ外に出して、最後は速い脚を使って5着まで上がった。外が有利な馬場だったので、外に出すのがもう少し早ければより順位が上がった可能性はある。
6着 16番 ベルクレスタ 牝 2 松山弘平 54 1.34.4 34.7
後方外を追走していたが、3角で馬が行きたがってしまい外を回って6番手の位置に上がる。直線入口では先頭争いできる位置にいたものの、最後の伸びを欠いた。外枠で前に壁を作れなかったので、馬が行きたがってしまったようだが、外を回る距離ロスもあったので、実力以上に負けた感はある。
7着 8番 ステルナティーア 牝 2 ルメール 54 1.34.4 34.6
中団で馬郡の真ん中を追走。最後は伸びては来ているものの、伸び脚が足りなかった。ここでは末脚が少し足りなかった。
8着 5番 スタティスティクス 牝 2 和田竜二 54 1.34.4 34.0
スタートダッシュ、追走ともに今一つで後方になる。直線入口でも大外の最後方でそこからジワジワ伸び続けるも8着が精いっぱいだった。ポジションが後方すぎたが、追走力がないわけでもなさそうなので、もう数戦様子を見たいところ。
9着 12番 アネゴハダ 牝 2 幸英明 54 1.34.5 34.9
4番手を追走していたが、最後の伸びを欠いた。ここでは少し能力が足りなかった。
10着 7番 キミワクイーン 牝 2 内田博幸 54 1.34.8 35.1
中団インを追走。直線の途中ではインに切れ込み一瞬いい脚を使うも、最後まで続かなかった。いい脚は長く続かないタイプなようだが、脚の使いどころ次第ではどこかで大駆けする可能性もありそう。
11着 14番 サク 牝 2 酒井学 54 1.35.0 34.9
後方追走から最後は少し伸びてくるも、さすがにここでは能力が足りなかった。
12着 9番 シークルーズ 牝 2 岩田望来 54 1.35.1 34.9
後方追走から最後は少し伸びてくるも、さすがにここでは能力が足りなかった。
13着 4番 トーホウラビアン 牝 2 太宰啓介 54 1.35.3 36.1
2番手追走していたが、最後の伸びを欠いた。
14着 15番 ダークペイジ 牝 2 横山和生 54 1.35.4 36.4
逃げたが直線まるで伸びず。距離がこの馬にとって長かったことはありそう。
15着 6番 タナザウィング 牝 2 国分恭介 54 1.35.6 35.5
後方追走から見どころなく終わる。
16着 18番 パーソナルハイ 牝 2 藤岡康太 54 1.35.7 36.1
中団追走していたが、まるで伸びなかった。スローペースでないとだめなのかもしれない。
17着 2番 ナムラリコリス 牝 2 泉谷楓真 54 1.35.9 36.0
インの中団を追走するもまるで伸びず。1200mの方がよいのだろう。
18着 3番 ヒノクニ 牝 2 長岡禎仁 54 1.35.9 35.9
見どころなく終わる。ここでは能力不足は明らか。
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