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2022年1月

2022年1月25日 (火)

2022 アメリカジョッキーCC レース回顧

クラシック競争で目立った馬が古馬重賞で過大評価されて負ける典型的なレースになったが、それ以外のメンバーも実力伯仲で予想が難しいレースであった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月23日(日) 1回中山8日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第63回アメリカジョッキーCC
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指) 芝 2200m 14頭立


馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.4-12.6-12.3-12.4-12.1-11.9-11.8-11.8-11.7-12.2
通過:36.5-48.8-61.2-73.3 上り:71.5-59.4-47.5-35.7 平均:1F:12.06 / 3F:36.19

前半スローながらコーナーから早めに加速が始まる中山らしいラップとなっていて、馬場の内が荒れていたこともあり、勝負所のコーナーの走りの良し悪しが目立っていた。


2.完全タイム差検証


2022012502

かなり過大評価で1.3秒ほど低く見た方がよい。G2戦としてはレースレベルはかなり低い。


3.各馬の分析


1着 1番 キングオブコージ 牡 6 横山典弘 56 2.12.7 34.7 3 496

後方追走。3角の途中から外を回って進出し、直線大外からグングン伸びて1着となった。前走は力んで脚がたまらなかったのが、今回前半でしっかり脚を貯めることができて、末脚を爆発させることができた。スローペースながら早めにペースが上がり、L1Fで少し減速するレース展開も向いていたようだ。骨折して長い休養明けから3戦目でようやく復活を果たした。

2着 14番 マイネルファンロン 牡 7 松岡正海 56 2.12.9 35.1 11 490

後方追走から3角途中で、キングオブコージより少し早めに外から進出し、直線外からよく伸びたものの、最後はキングオブコージに交わされた。前走は能力以上に負けた印象だったが、連戦が続いていたのが6週間間隔を空けることによってうまく調整して立て直したようだ。新潟記念勝ちがあるように実績はこのメンバーでは上位であり、今回は人気がなさすぎた。

3着 9番 ボッケリーニ 牡 6 横山武史 56 2.13.0 35.5 4 464

中団追走するも4角ではやや反応にぶくポジションを下げる。直線では空いた内を突き、周囲の馬より良い伸び脚を見せたが、最後は外からの馬の方が勢いがあり3着となった。スローペース戦は得意な馬ながら、中山の4角のペースアップには苦戦するようだ。それでもL1F減速して35秒台の上りでも対応できる展開になったのがこの馬にとってよかったようだ。

4着 2番 アサマノイタズラ 牡 4 嶋田純次 56 2.13.0 34.8 7 494

最後方追走から最後大外から直線だけでよく伸びてきた。今回嶋田騎手に戻ったのであまり陣営の勝つ気はないように思えたが、馬の調子自体はよかったようだ。このメンバーでも末脚は通用することを示したので、どこかでチャンスはあるかもしれない。

5着 6番 ポタジェ 牡 5 川田将雅 56 2.13.1 35.4 2 474

中団追走するも3角4角の走りが今一つでややポジションが下がり気味になってしまう。それでも直線は少し伸びて巻き返してはいた。実績的にこのメンバーでは3着以内確保は安泰化と思っていたのだが、中山の4角での走りが今一つなところがあるようだ。中山で走るのは新馬戦以来であり、こうした弱点があるのは盲点だった。

6着 11番 オーソクレース 牡 4 ルメール 55 2.13.1 35.8 1 484

中団やや前を追走し、4角で早めに進出して直線に入ってすぐ先頭に立つも最後まで勢いは続かなかった。スローペース戦で正攻法の走りを見せ、本当に実力があれば3着以内は安泰な騎乗であったが、馬の実力が足りなかったとみなせる走りだった。3歳限定戦でしか実績のない馬はこのような結果になるのはよくあることで、特に昨年の菊花賞はさほどレベルが高くないので、今回は危険な人気馬だった。

7着 4番 クレッシェンドラヴ 牡 8 津村明秀 56 2.13.3 36.0 12 504

中団やや前を追走し、最後までしっかり走れてはいた。意外な善戦であり戦績を見るとG1、G2を使うことが多いのでメンバーの弱いG3戦で好走できる可能性はありそう。

8着 13番 スマイル 牡 6 田辺裕信 56 2.13.3 36.0 8 540

中団追走。4角で外を回っていい脚を使い直線入口でいい位置につけるもののそこからの伸びが今一つだった。コーナーの走りは悪くないが直線の末脚はあまりないタイプのようだ。

9着 5番 エヒト 牡 5 北村宏司 56 2.13.4 35.8 9 466

中団追走するも4角ではややポジション下がり気味。直線の伸びも大したことなかった。中山のコーナーの走りは今一つのようだ。

10着 10番 ラストドラフト 牡 6 戸崎圭太 56 2.13.6 36.1 5 470

中団追走するも直線では大して伸びず。末脚いまいちなのでなかなかチャンスは回ってこない。

11着 8番 アンティシペイト 牡 5 大野拓弥 56 2.13.7 35.8 6 514

中団追走するも、4角、最後の直線ともにいいところがなかった。

12着 7番 ダンビュライト セ 8 松若風馬 56 2.13.7 36.7 10 480

先行したが最後の直線で後退した。

13着 12番 ソッサスブレイ セ 8 柴田大知 56 2.15.1 38.1 14 458

先行したが、4角の終わりからズルズル後退してしまった。

14着 3番 キャッスルトップ 牡 4 仲野光馬 57 2.18.9 41.6 13 448

逃げたが3角で早々と後退した。ここでは全く能力が足りなかった。

 



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2022 東海ステークス G2 レース回顧

能力差の見極めが難しいメンバーのレースで今回の上位メンバーも今回の展開がたまたまハマった印象が強い結果となった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月23日(日) 1回中京8日 天候:小雨 馬場状態: 良
11R 第39回東海テレビ杯東海S
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立


馬場差 -0.3 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.7-11.3-12.2-12.2-12.6-12.8-12.5-12.5-12.9
通過:36.2-48.4-61.0-73.8 上り:75.5-63.3-50.7-37.9 平均:1F:12.41 / 3F:37.23

やや速い平均ペースで上りがかかる展開となった。


2.完全タイム差検証


2022012501

あと0.5秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 5番 スワーヴアラミス 牡 7 松田大作 56 1.51.7 37.2

序盤はインの中団やや後方を追走し、1角2角をロスなく回る。向こう正面でやや外に出し進出できそうなポジションを探る。4角では外を回りすぎないように回るも、直線入口ではまだ後方の位置、そこから少しづつ外に持ち出し、加速していき残り200mを過ぎたところから鋭い末脚を見せてゴール直前で前の馬を交わし1着となった。先行力がなくなり後方からの競馬をするようになって3戦目で結果が出たのだが、戦績を見ると過去2戦の自身の上り3ハロンタイムよりも遅いタイムになっているので、レースの上りがかかったことが最大の勝因のようだ。騎手の騎乗ぶりもかなりロスが多いように思え、松田騎手が乗っているうちは成績は安定しないように思える。

2着 11番 オーヴェルニュ 牡 6 団野大成 57 1.51.8 37.7

インの4番手を追走。4角を距離ロスなく回ることで直線入口で先頭を捕らえる位置に上がり、早めに先頭に立ち後続の追撃を抑えきったかに見えたが、ゴール直前で1着馬に差された。好成績は脚抜きのいいダートに限られるかに思われたが、今回馬場差-0.3程度の標準的なダートでもやれることを示した。みやこSと同じようなポジショニングでみやこSでは惨敗したのだが、その時と比べると今回はややペースが速かったので、厳しいペースで先行するレースが合っているということのようだ。

3着 13番 ブルベアイリーデ 牡 6 M.デム 56 1.52.0 37.5

やや後方外を追走。4角で少しづつ進出していき、直線でしっかり伸びるも3着までだった。長くいい脚を使えているのだが、今回上り3ハロンタイムは4番目に速いもので、戦績から3番目以下のことが多いので、堅実ではあるが勝ち切るにはワンパンチ足りない存在のようだ。

4着 15番 サンライズホープ 牡 5 幸英明 56 1.52.0 38.0

外の3番手追走。直線では残り200mの地点から2着馬と激しい先頭争いを行ったが、最後やや脚色が鈍っての4着。外枠でなければ3着はあったかもと思える走りだった。今回は最後までしっかり走っていたものの、前走のように最後やめてしまうときもあるので、先行力があっても成績にムラがありアテにできない馬。

5着 8番 カデナ 牡 8 和田竜二 56 1.52.2 37.2

後方追走。4角は外を回りすぎないようにじっくり回り、直線に入って加速すると伸び脚はジワジワとしたものだったが、最後に5着に浮上した。初ダートだったが、この馬らしく後方追走から上り最速の脚で追い込んだ形ではあるが、今回レースの上りがかかったこともあり上り3ハロンタイムは平凡なもので、追走力がないので、今後好走するにはかなり条件に恵まれる必要がありそう。

6着 16番 プリティーチャンス 牝 5 柴山雄一 54 1.52.4 37.2

かなり離れた後方を追走。最後は大外から直線だけであがり最速の脚で追い込むものの、追走力がなさすぎるのが好走するのは難しそう。

7着 10番 ゲンパチルシファー 牡 6 川島信二 56 1.52.6 38.3

中団追走するも最後はなだれ込んだだけの印象。ここではやや能力が劣った。

8着 9番 ケンシンコウ 牡 5 丸山元気 56 1.52.6 37.8

中団やや後方を追走。最後の直線では伸びてはいるのだが、このメンバーでは少し足りなかった。

9着 4番 デュードヴァン 牡 5 松山弘平 56 1.52.6 38.3

インの5番手を追走していたが、最後の伸び脚が足りなかった。戦績からすると最後もう少しやれていいように思えるので、今回の敗因はいまひとつわからない。

10着 2番 グレートタイム 牡 7 岩田望来 56 1.52.7 37.9

インの中団を追走するも向こう正面でややポジションが下がってしまう。最後の直線では伸びてはいたが、大した伸び脚ではなかった。追走力にやや難があるようでもっと長い距離でゆったりとしたペースの方が向いているようだ。

11着 6番 ミヤジコクオウ 牡 5 武豊 56 1.52.9 38.5

中団追走するも特に見どころなく終わる。

12着 1番 スマッシャー 牡 4 坂井瑠星 55 1.53.0 37.9

中団インを追走するも3角で前をカットされる不利を受けポジションを下げ、そのあともいいところがなかった。不利を受けるのは2戦連続であるが勝負所でズブくなるので不利を受けやすくなるように思える。

13着 3番 アイオライト 牡 5 菱田裕二 56 1.53.5 39.7

先頭に立つも最後の直線入口で早々と後続につかまり脱落。逃げ馬なので早めにつかまると厳しくなる。

14着 7番 ハヤヤッコ 牡 6 池添謙一 56 1.53.8 38.7

後方のまま末脚不発。追走で脚を使い切ってしまったようだ。

15着 12番 イッツクール 牡 6 酒井学 56 1.54.9 41.0

2番手追走するも直線はまるで伸びず。

16着 14番 シャイニービーム 牡10 加藤祥太 56 1.56.6 41.3

後方追走から特に見どころなく終わる。

 



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2022年1月19日 (水)

2022 京成杯 G3 レース回顧

キャリアの浅い馬が多く、能力比較が難しいレースとなった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月16日(日) 1回中山6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第62回京成杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立


馬場差 -0.2 完全タイム差 +0.5
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.5-10.6-12.6-12.2-13.0-12.5-12.4-12.0-11.4-12.1
通過:35.7-47.9-60.9-73.4 上り:73.4-60.4-47.9-35.5 平均:1F:12.13 / 3F:36.39

平均ペースながら途中でかなり極端にペースが落ちる場面もあった。上位3頭はどれも差し馬ならが、それぞれ全く違う差し脚を見せたのでしっかり記憶しておきたい。

 


2.完全タイム差検証


2022011803

過大評価であり、0.3秒ほど低く見た方がよさそう。レースレベルは低い。ヴェールランスの回顧でも書いているが、エリカ賞の評価をこの機会により低く見直す必要がある。


3.各馬の分析


1着 10番 オニャンコポン 牡 3 菅原明良 56 2.01.3 34.7

6番手追走してたが、3角でややポジションを下げて脚を貯め、4角の途中から外を回って少しづつポジションを上げ、直線に入ると外からさらに勢いがついて外から豪快に差し切ってしまった。2連勝後G1に挑戦した馬なので、ここでは能力上位の存在であったが、今回意図的に脚を貯める作戦が功を奏して豪快な末脚を発揮した。ただ、今回はメンバーレベルが高くないので、今後活躍できるかどうかは未知数。

2着 15番 ロジハービン 牡 3 戸崎圭太 56 2.01.5 35.0

やや後方外を追走。3角から早めに外を回って進出していき、直線に入っても勢いがあり直線の途中で先頭に立つも最後は差された。トップスピードは速くないものの、かなり極端に長くいい脚が使えることが武器になりそうだ。

3着 8番 ヴェローナシチー 牡 3 団野大成 56 2.01.7 35.0

後方追走。4角でインを回り、直線ではややもたつくように見えたものの、最後にしっかり伸びてきて3着を確保。最後の伸びは目立ったもののこの脚が使えるのは一瞬だけなのかどうかまだ見極めが難しく、あと数戦様子を見たいところ。伸びしろはありそう。

4着 5番 アライバル 牡 3 ルメール 56 2.01.7 35.2

中団追走から最後はよく伸びるも4着まで。加速に時間がかかりタイプのようで、直線の長いコースの方がよさそう。実績から1番人気になったが、夏の新潟からこの時期まで使えていなかった馬は信用すべきではない。

5着 11番 テンダンス 牡 3 和田竜二 56 2.01.9 35.5

中団追走から4角でインを効率よく回ってよくのびるもここまで。最高の立ち回りだったので、この程度の実力と考えてよさそう。

6着 14番 ホウオウプレミア 牡 3 岩田康誠 56 2.02.1 35.2

後方追走から最後は少し伸びた。スローペース戦しか実績がなく、追走力にやや難のあるタイプのようだ。

7着 12番 サンストックトン 牡 3 松岡正海 56 2.02.1 35.3

中団やや後方追走から4角も外を回って最後は少し伸びた。実力面でここではやや足りなかったようだ。

8着 6番 ルークスヘリオス 牡 3 永野猛蔵 56 2.02.1 36.0

中団やや前目につけて4角で外を回りすぎないように回り進出を試みたものの、最後まで勢いは続かなかった。

9着 3番 フジマサフリーダム 牡 3 丹内祐次 56 2.02.2 36.1

3番手追走していたが、直線の伸びが足りなかった。

10着 7番 タイセイディバイン 牡 3 松若風馬 56 2.02.2 36.3

2番手追走していたが、直線の伸びが足りなかった。

11着 1番 ニシノムネヲウツ 牡 3 内田博幸 56 2.02.4 36.6

好枠を活かして逃げたが、4角の終わりで早々と交わされる。それでも大きくは止まってなかった。

12着 2番 トゥーサン 牝 3 三浦皇成 54 2.02.5 35.3

後方追走から特に見どころなく終わる。

13着 13番 トーセンヴァンノ 牡 3 山田敬士 56 2.02.6 35.6

後方追走から特に見どころなく終わる。

14着 4番 ヴェールランス 牡 3 藤岡佑介 56 2.02.9 36.5

5番手追走していたが、4角で前に進出できそうな雰囲気がなかった。前走のエリカ賞がレコードタイム樹立、タイムランクBのレースで2着だったことからこの馬はそこそこ人気になっていたのだが、エリカ賞で1着だったサトノヘリオスも前走惨敗しているので、エリカ賞のレースレベルはかなり低く見た方がよいということのようだ。それだけ、この馬はここでは実力が劣った。

15着 16番 テラフォーミング 牡 3 石川裕紀 56 2.04.4 38.3

3番手追走していたが、4角の勝負所からもうすでに勢いがなかった。

16着 9番 オディロン 牡 3 大野拓弥 56 2.05.8 39.0

特に見どころなく。実力不足は明らか。

 

 



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2022 日経新春杯 G2 レース回顧

真完全タイム差の値より、上位2頭の馬はダービー当時の実力でもこのレースで好走可能とわかるほど、弱いメンバーのG2戦であった。3着馬がヤシャマルであったことからもレースレベルの低さがわかる。その分3着馬を予想するのが極めて難しいレースとなった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月16日(日) 1回中京6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第69回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2200m 16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C


LAP :12.5-11.9-11.6-12.2-12.0-12.4-12.2-11.8-11.4-11.8-11.9
通過:36.0-48.2-60.2-72.6 上り:71.5-59.1-46.9-35.1 平均:1F:11.97 / 3F:35.92

ややスローであったものの、上位2頭以外で速い上がりを繰り出せた馬が少なかった。このことからもレースレベルの低さがわかる。

 


2.完全タイム差検証


2022011802

あと、0.3秒ほど低く見た方がよさそう。ステラヴェローチェは斤量55キロの有馬記念の方が高いパフォーマンスで走ったと考えるのが自然だ。


3.各馬の分析


1着 10番 ヨーホーレイク 牡 4 川田将雅 55 2.11.7 34.4

中団やや後方外を追走。4角も外をまわり、直線でしっかり伸びて最後はステラヴェローチェとの追い比べになり、接戦を制した。最後ステラヴェローチェとの差は斤量差であることは明らか。半年ぶりの休み明けが不安材料だったが、問題なかったようだ。ただ、今回はG2戦とはいえ3歳春時点の実力でも十分戦えるような弱いメンバーでのレースだったことは記憶すべきで、今回の勝利で実力を過信しない方がよい。


2着 4番 ステラヴェローチェ 牡 4 M.デム 57 2.11.8 34.7

中団追走から4角で外を回って直線では早めに抜け出してきたので、今回のメンバーでは3着以下の馬との実力差は明らかだった。最後は斤量差でヨーホーレイクに敗れた。末脚は堅実ではあるが、やはり有馬記念4着が斤量55キロが効いた可能性が高いことを今回57キロで負けたことで示された。今回は3着以下のメンバーが極端に弱いレースだった。

3着 6番 ヤシャマル 牡 5 松田大作 54 2.12.3 35.3

中団追走。4角で外を回りすぎないように回って、先団にとりつき、直線の伸びは大したことないように見えたものの、最後一伸びして3着に浮上した。このところ外枠でポジションが取れないことが多かったが、今回は上手く立ち回れたのがよかったようだ。メンバーが弱い中、たまたまうまくかみ合っての3着とみるべきだろう。

4着 12番 エフェクトオン 牡 6 秋山真一 53 2.12.4 34.9

後方追走から4角でややインを回り。直線でややインから鋭く伸びるも最後まで勢いは続かなかった。L2Fでの伸び脚がかなり目立ったもののいい脚は長く続かないので脚の使いどころが難しい馬のようだ。

5着 7番 アフリカンゴールド セ 7 国分恭介 55 2.12.6 35.9

3番手追走から直線よく粘れてはいた。メンバーが弱い中、今回もうまく立ち回れたがそれでも5着なので、この程度の実力の馬であり、前走のようにまたうまくいく機会は少なそう。

6着 3番 マイネルウィルトス 牡 6 川須栄彦 56 2.12.7 35.8

中団追走。4角で少し前に出れて直線での3着争いに加われたものの、最後まで勢いが続かなかった。

7着 16番 トラストケンシン 牡 7 池添謙一 53 2.12.8 35.5

後方追走から直線外からジワジワのびるものの、位置取りが後ろ過ぎたのでここまで。

8着 2番 クラヴェル 牝 5 横山典弘 54 2.12.8 34.9

後方追走から4角でインを回るも、直線では前に進路がなく大きく外に出して最後少し伸びた。追走力に難があるものの最後は確実に末脚を使える馬なので今回は弱いメンバーで十分に3着のチャンスはあったものの、後方インからの追い込み馬では常に前があかないリスクを抱えることになる。

9着 1番 モズナガレボシ 牡 5 松山弘平 55 2.12.9 36.0

インの4番手を追走するも直線の最後で伸びを欠いた。もっと上りのかかるレースになる必要がありそうで、好走の機会は少なそうな馬。

10着 15番 ダノンマジェスティ 牡 7 岩田望来 55 2.13.0 35.3

後方追走から直線外から伸びてくるものの大した脚ではなかった。

11着 14番 プレシャスブルー 牡 8 勝浦正樹 55 2.13.3 35.3

後方追走から直線外から伸びてくるものの大した脚ではなかった。

12着 11番 ショウナンバルディ 牡 6 坂井瑠星 57 2.13.5 36.8

2番手追走していたが、直線伸びず。やはり前走逃げて勝てたのは極端に恵まれてのもの。

13着 5番 ロードマイウェイ 牡 6 幸英明 56 2.13.8 35.6

後方追走のまま見どころなく終わる。復調の兆しは見られない。

14着 9番 マイネルフラップ 牡 6 国分優作 53 2.13.8 36.5

特に見どころなく終わる。

15着 8番 フライライクバード 牡 5 武豊 55 2.13.9 37.0

4番手追走するも直線まるで伸びず。戦績からして負けすぎな気がするが、4番手につけて力んできたとのことなので、追走の制御が難しい馬なのかもしれない。

16着 13番 トップウイナー 牡 6 和田翼 55 2.15.1 38.5

逃げたが4角の終わりで早々と後続につかまり脱落。逃げれても好走できない馬もようだ。

 

 



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2022 愛知杯 G3 レース回顧

弱いメンバーによるスローペース決着となった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月15日(土) 1回中京5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第59回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m 16頭立


馬場差 -0.7 完全タイム差 +2.4
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.5-11.3-13.1-12.9-12.5-12.1-11.8-11.3-11.5-12.0
通過:36.9-49.8-62.3-74.4 上り:71.2-58.7-46.6-34.8 平均:1F:12.10 / 3F:36.30

序盤かなりスローになったことがわかるラップタイムになっている。


2.完全タイム差検証


2022011801

SLランクなので、0.8秒ほど上方補正した方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 1番 ルビーカサブランカ 牝 5 武豊 52 2.01.0 34.2

好スタートだったが、前にはいかず中団のインを追走する。4角もインを回り、少しづつ勢いをつけ、長く脚を使い、残り100m辺りで先頭に立つとそのまま押し切った。外を回った馬の方が勢いがあったので、インぴったりを効率よく回れたことが活きたのは明らか、加えて、長く脚を使うタイプなので軽ハンデが活きたこととスローペースだったこともこの馬によく、色々かみ合っての勝利だった。オープン初戦の昇級馬であったが、3勝クラスで常に速い上がりを使っている堅実さがあったので、牝馬限定でレベルの低い重賞であれば十分やれる実力はあった。

2着 4番 マリアエレーナ 牝 4 坂井瑠星 53 2.01.0 34.5

スタートよく、インの3番手の位置につける。4角もじっくりインを回り、直線に少し外に出すと入ってジワジワ伸びて、トップスピードに乗るのは内のルビーカサブランカの方が少し速かったものの、この馬もしっかり伸びて2着を確保した。直線で外に出したのは「右にモタれる面がひどかった」とのこと。その分末脚が少し削がれた形。前目のポジションにつけて確実に末脚を使う戦線を残していて堅実性が高いが、スローペースの経験が多く、ペースが速くなるとポジションが取れず苦戦する可能性が高い。

3着 12番 デゼル 牝 5 川田将雅 55.5 2.01.0 34.2

外の中団を追走。4角も外を回り、直線外からジワジワ伸び続け、ゴール前では一番勢いがあったものの、内の2頭にはわずかに届かず3着。上位2頭とは内外の距離差なのは明らか。スローペース戦であればこれだけやれて不思議のない馬。今回はかなりスローペースのレースだったので、これで復調したと考えない方がよい。

4着 9番 ソフトフルート 牝 5 岩田望来 53 2.01.2 33.9

後方追走。4角でも外を回り。直線外からジワジワ伸び続けたものの、後方の位置から外を回ったので4着に来るのがやっとだった。スローペースでもポジションが取れないので、ポジショニングの面ではあてにできない馬のようだ。また、ポジションが取れた時でも、末脚がうまく繰り出せなかったこともあるので、まるであてにできず。実力はあるものの、馬券の軸にはできない馬。

5着 8番 アイコンテーラー 牝 4 亀田温心 51 2.01.3 35.1

スルーペースに落として逃げて最後までよく粘っていたが、上位馬の決め手に屈した。昇級初戦であったが、前目のポジションにつけて最後ひと足使える馬なので、今回先頭に立ったのは失敗に思える。オープンでもやれる能力があることは示した。

6着 5番 クールキャット 牝 4 団野大成 53 2.01.4 34.7

中団追走から4角は外を回りすぎないようにまわり、直線はしっかり伸びていたが、上位勢を脅かす脚色ではなかった。そこそこやれたように見えるものの、スローペース戦だっただけに5着でもあまり評価できない。

7着 11番 カセドラルベル 牝 6 幸英明 52 2.01.4 35.0

中団追走。直線で伸びたものの末脚は平凡でゴール前のひと伸びで少しだけ順位を上げた。スローペース戦で平凡な末脚なので特に評価できない。

8着 10番 アナザーリリック 牝 4 津村明秀 53 2.01.5 34.9

中団追走から、特に見どころなく終わった。古馬オープンでは通用しない可能性が高い。

9着 2番 マジックキャッスル 牝 5 ルメール 56 2.01.6 34.5

好調時は堅実に末脚を使えていた馬が、今回は見どころなし。復調の兆しがみられるまでは軽視でよさそう。

10着 16番 ラルナブリラーレ 牝 5 池添謙一 52 2.01.6 35.3

スローペースで前目のポジションのいたものの、末脚は平凡だった。前走の3勝クラス勝ちのときはスローペース戦で末脚が使えたものの、今回は不発。戦績から末脚がしっかり使えることは少ないので、前走がたまたま噛み合って末脚が使えただけかもしれず、オープンでは苦戦しそうだ。

11着 6番 アンドヴァラナウト 牝 4 松山弘平 55 2.01.6 35.1

中団やや前を追走するも、直線の伸びは平凡だった。戦績からもう少しやれるべき馬なのだが、今回は調子がよくなかったようだ。アテにしづらい面がありそうで馬券の軸にするには危険なタイプのようだ。

12着 13番 ラヴユーライヴ 牝 5 松岡正海 52 2.01.7 34.1

後方追走から最後はひと足つかったものの、追走にかなり苦労したようだった。オープンでは苦戦しそう。

13着 7番 スライリー 牝 4 石川裕紀 52 2.01.7 35.1

特に見どころなし。古馬オープンで好走の可能性は低い。

14着 15番 シゲルピンクダイヤ 牝 6 和田竜二 54 2.01.8 35.5

2番手追走していたが、直線では伸びず。前目でうまく立ち回ってたまに好走する馬なので、スローの瞬発力勝負では出番がなかった。

15着 14番 ホウオウエミーズ 牝 5 丸田恭介 51 2.01.9 34.2

後方追走から最後は少し伸びていた。まだ3勝クラスの馬なので、実力はこの程度。

16着 3番 ウインアグライア 牝 4 泉谷楓真 51 2.02.6 35.8

特に見どころなく終わる。古馬オープンで好走の可能性は低い。

 

 



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2022年1月13日 (木)

2022 フェアリーステークス G3 レース回顧

ライラックの巻き返しを予想するのが難しいレースだった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月10日(祝) 1回中山4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第38回フェアリーS
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 +1.2
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.4-11.3-11.8-12.1-12.3-11.8-11.6-11.9
通過:35.5-47.6-59.9-71.7 上り:71.5-59.7-47.6-35.3 平均:1F:11.90 / 3F:35.70

平均ペースのレースとなった。

 


2.完全タイム差検証


2022011204

ほぼ妥当な完全タイム差と見る。


3.各馬の分析


1着 8番 ライラック 牝 3 M.デム 54 1.35.2 34.7

スタート勢いつかず後方になるが、ペースが遅いうちに外から中団の位置まで上がる。4角では外を回る距離ロスがあったものの、外からよく伸びて全馬差し切ってしまった。ロスの大きい走りだったのでかなり強い印象なのだが、こうなると前走の敗因をよく見直す必要がありそうだ。スタートが遅いので前半速くなると追走に苦労しそうだが、今回のように極端なレースをするとハマる可能性があるということなのかもしれない。

2着 3番 スターズオンアース 牝 3 石橋脩 54 1.35.3 35.1

中団追走。4角でややインを回り直線内からしっかり伸びて2着になった。距離ロスのない立ち回りのよい走りで2着に来れた印象。

3着 2番 ビジュノワール 牝 3 大野拓弥 54 1.35.5 34.9

後方追走から、4角でやや内を通り、直線に入って外に出すと、最後は鋭い伸びを見せた。そこそこ力はありそう。

4着 16番 フィールシンパシー 牝 3 坂井瑠星 54 1.35.5 35.5

2番手追走し、直線で早めに先頭に立つも上位馬の末脚に屈した。前目のポジションが取れるのでそこそこ好走はできそう。

5着 7番 ブルトンクール 牝 3 菅原明良 54 1.35.6 35.5

3番手追走から直線伸びを欠いた。

6着 5番 スクルトゥーラ 牝 3 横山武史 54 1.35.6 35.5

インで前目を追走していたが、直線伸びを欠いた。

7着 4番 ニシノラブウインク 牝 3 三浦皇成 54 1.35.7 35.3

中団を追走するも、直線伸びを欠いた。

8着 13番 ヴァンルーラー 牝 3 戸崎圭太 54 1.35.7 35.5

中団を追走するも、直線伸びを欠いた。

9着 1番 エバーシャドネー 牝 3 藤岡佑介 54 1.35.9 35.4

中団インを追走するも、直線伸びを欠いた。デビュー戦でマテンロウオリオンに勝った馬なのだが、実力は高くないようだ。

10着 9番 エリカヴィータ 牝 3 ルメール 54 1.36.0 35.3

後方追走。4角で外から進出する際に内の馬とぶつかった際にブレーキがかかった。最後は伸びてきているので今回は実力を出せなかったことは確かなようだ。

11着 15番 テーオーシャルマン 牝 3 横山和生 54 1.36.2 34.6

道中ついていけず離れた最後方。最後は伸びては来ていたが、追走力がなさすぎ。

12着 6番 スピードグラマー 牝 3 木幡育也 54 1.36.3 35.6

後方追走から特に見どころなく終わる。ここでは能力不足。

13着 12番 ユキヤナギ 牝 3 勝浦正樹 54 1.36.4 36.1

中団追走から特に見どころなく終わる。ここでは能力不足。

14着 11番 ウラカワノキセキ 牝 3 津村明秀 54 1.36.5 36.6

逃げたが、直線で脱落。ここでは能力不足。

15着 14番 ポケットシンデレラ 牝 3 菱田裕二 54 1.36.8 36.1

後方追走から特に見どころなく終わる。ここでは能力不足。


16着 10番 スプリットザシー 牝 3 丸山元気 54 1.37.2 36.7

中団追走から特に見どころなく終わる。ここでは能力不足。

 



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2022 シンザン記念 G3 レース回顧

スローペースの新馬戦だけで人気になる馬は疑ってかかった方が正解のことが多いのではないかということを改めて思わされる結果となった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月 9日(日) 1回中京3日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第56回日刊スポーツ賞シンザン記念
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m 15頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.6-11.1-11.5-11.8-12.0-11.9-11.5-11.7
通過:35.2-47.0-59.0-70.9 上り:70.4-58.9-47.1-35.1 平均:1F:11.76 / 3F:35.29

平均ペースのレースとなった。


2.完全タイム差検証


2022011203

やや過大評価で、0.5秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 10番 マテンロウオリオン 牡 3 横山典弘 56 1.34.1 34.9

好スタートから前目のインを追走。直線でインから早めに抜け出すとそこから後続を凌ぎ切り1着になった。前走の末脚を見ると、今回前目で我慢が効いていた時点で勝ちを確信できる走りだった。ただ、今後も今回のような優等生的な走りができるかどうかはまだ半信半疑。

2着 3番 ソリタリオ 牡 3 C.デム 56 1.34.1 34.7

中団追走。最後の直線でしっかり伸びてきたが、先頭には届かなかった。このメンバーの中では末脚上位であることを示した。

3着 9番 レッドベルアーム 牡 3 川田将雅 56 1.34.4 34.7

中団追走。直線の伸びはジワジワとしたものだったが、最後に一伸びしてギリギリ3着を確保。他馬との差はほぼなく、最後はリーディング2位騎手のなせる技としか思えない3着確保だった。

4着 1番 ビーアストニッシド 牡 3 岩田康誠 56 1.34.4 34.9

中団イン追走。4角、直線もインぴったりを走り伸びてくるもここまでだった。最高に効率よく走れてもこの程度と考えた方がよさそう。

5着 11番 デルマグレムリン 牡 3 武豊 56 1.34.4 34.5

後方外を追走。直線では外からよく伸びて、L1Fの伸び脚は目立ったものだった。この末脚は記憶しておきたい。

6着 14番 モズゴールドバレル 牝 3 坂井瑠星 54 1.34.6 35.4

3番手追走していたが、直線の粘りがやや足りなかった。

7着 2番 ラスール 牝 3 ルメール 54 1.34.7 35.2

中団追走していたが直線の伸びは今一つだった。前走後のコメントでルメール騎手が「新しいグランアレグリアです。」と言ったことで人気を集めていたが、やはりデビュー戦でスローペースでしか好走していない馬は信用すべきではないと考えるのが正しいと思う結果となった。

8着 6番 カワキタレブリー 牡 3 松山弘平 56 1.35.0 35.0

後方ややインを追走していたが、直線の伸びを欠いた。スローペースでないとダメなのかもしれない。

9着 8番 ウナギノボリ 牡 3 吉田隼人 56 1.35.2 35.0

後方追走のまま見どころなく終わる。

10着 5番 アールチャレンジ 牡 3 団野大成 56 1.35.2 35.5

後方追走のまま見どころなく終わる。

11着 15番 セルバーグ 牡 3 和田竜二 56 1.35.5 36.3

見どころなし。ここでは能力不足。

12着 13番 ショウナンアメリア 牝 3 池添謙一 54 1.35.7 36.0

見どころなし。ここでは能力不足。

13着 12番 ジャスティンヴェル 牡 3 西村淳也 56 1.35.7 36.7

見どころなし。ここでは能力不足。

14着 7番 シーズザデイ 牡 3 鮫島克駿 56 1.36.2 37.2

逃げたが、ここでは通用しなかった。

15着 4番 ジャカランダ 牡 3 幸英明 56 1.36.3 36.2

見どころなし。ここでは能力不足。

 

 



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2022 京都金杯 G3 レース回顧

能力的には順当な結果であるものの、成績にムラのあるダイワキャグニーをピックアップするのが難しいレースであった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月 5日(水) 1回中京1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第60回スポーツニッポン賞京都金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

 

馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.1-10.5-11.5-12.0-11.7-11.5-11.6-12.0
通過:34.1-46.1-57.8-69.3 上り:70.3-58.8-46.8-35.1 平均:1F:11.61 / 3F:34.84

前半やや速い平均ペース4角のスパイラルカーブで最後の直線で馬郡が大きく広がる形になり、外を回った差し馬は距離ロスが大きかった。

 


2.完全タイム差検証


2022011202

やや過大評価で0.7秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 7番 ザダル 牡 6 松山弘平 57.5 1.32.9 34.2

やや後方を追走。4角では比較的内を回るもそれでも直線入口では後方。そこからグングン伸びて1着になった。切れ味のある差し馬ながら極端な瞬発力勝負になると歯が立たないので、今回は絶妙なペースだったようだ。加えて、後方でも4角のスパイラルカーブで外を回らない松山騎手の好騎乗と前が詰まらないことに恵まれた面もあった。やはり昨年リーディング3位の騎手はよい騎乗をするということなのだろう。

2着 11番 ダイワキャグニー セ 8 幸英明 57.5 1.33.0 35.0

2番手追走。最後は力尽きそうになるもしぶとく粘り2着。前目につけてしぶといこの馬の持ち味が活きたが、末脚の鋭い馬があまりいなく、差し馬はスパイラルカーブで外を回る距離ロスがあったことに恵まれた面は大きいのよう思える。

3着 10番 カイザーミノル 牡 6 横山典弘 56 1.33.0 34.8

5番手追走ながらこの馬にしてはやや後ろの位置だった。そこから最後はひと伸びするものの2着に届かず3着。ブリンカー着用して覚醒してから、前走のG1を除いて前目のポジションにつけて好走するレースが続いている。まだまだチャンスはありそうで、馬券の相手候補には入れておきたいタイプ。

4着 4番 ダイアトニック 牡 7 岩田康誠 57.5 1.33.0 34.4

中団インぴったりを追走。直線インから鋭く伸びるも最後は少し脚色が鈍って4着。ここ数戦の成績からすると復調したように見えるが、大敗した数戦は1200mのハイペース戦でそれ以前の好走時は平均ペースなので、ペースが速いと末脚が削がれるタイプのようだ。加えて、今回はインぴったりを回る距離得があり、それでいて最後甘くなったので、今後好走できる機会は少ないかもしれない。今回の走りで次走人気になったら疑った方が吉かもしれない。

5着 9番 クリノプレミアム 牝 5 江田照男 52 1.33.2 34.8

中団追走するも最後の伸び脚はジリジリとしたもので、上位進出できそうなものではなかった。

6着 12番 エアロロノア 牡 5 岩田望来 56 1.33.3 34.7

中団やや後方を追走。4角でやや外を回り、直線の伸びはそう鋭いものではなかった。オープンに入ってからの戦績を見ると、速い末脚を繰り出せたことは多くなく、安定していない。馬券の軸には向かない馬。

7着 13番 ヴェロックス 牡 6 浜中俊 57 1.33.4 34.8

中団追走。4角は勢いつけて外を回って伸びようとするが、外を回る距離ロスは大きくまだ後方の位置。そこからは伸びてはいるが鋭い伸び脚ではなかった。今回は距離ロスが大きく、もう少しメンバーが弱くなれば好走できそうな雰囲気はあった。

8着 15番 ステルヴィオ 牡 7 和田竜二 58 1.33.4 34.5

後方追走。4角は比較的内を回り、直線やや内より伸びようとしているが大した伸び脚ではなかった。上り3ハロンタイムは3番目ではあるが、他馬に比べて内を回ったものなので評価できない。過去の実績馬ではあるものの、ここ数戦は好走できそうな雰囲気は感じられない。

9着 2番 バスラットレオン 牡 4 坂井瑠星 55 1.33.4 35.6

逃げたが最後は粘れず。古馬オープンでの好走は難しそう。


10着 6番 シュリ 牡 6 武豊 57 1.33.6 34.7

後方イン追走。4角インぴったりを回り直線最内から伸びようとするも足りなかった。

11着 8番 ルークズネスト 牡 4 泉谷楓真 55 1.33.6 34.8

後方追走。4角外を回って直線では外から伸びてきてはいた。

12着 1番 ヴィジュネル 牡 4 藤岡康太 54 1.33.7 35.5

インの4番手を追走したが、直線でまるで伸びず。古馬オープンでは足りなさそう。

13着 14番 トーラスジェミニ 牡 6 原優介 57.5 1.34.0 35.8

外の4番手を追走したが、直線でまるで伸びず。もっと緩いペースで先行できないと出番はないようだ。

14着 3番 サトノフェイバー 牡 7 古川吉洋 57 1.34.3 36.4

2番手追走していたが、直線でまるで伸びず。超スローペースで先行できたときでしか好走できない馬。

15着 16番 メイケイダイハード 牡 7 酒井学 55 1.34.4 35.6

後方追走のまま見どころなし。

16着 5番 ディアンドル 牝 6 C.デム 55 1.34.6 36.2

中団外を追走していたが、直線でまるで伸びず。もともと末脚のない馬なので、中団外のポジションになったところでノーチャンスだった。

 



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2022 中山金杯 G3 レース回顧

ハンデ戦らしく2~5着が接戦でその分馬券を的中させるのが難しいレースだった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 1月 5日(水) 1回中山1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第71回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 17頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 +1.6
タイムランク SL メンバーランク D

LAP :12.5-11.7-13.4-12.1-12.3-11.0-11.2-11.6-11.9-12.4
通過:37.6-49.7-62.0-73.0 上り:70.4-58.1-47.1-35.9 平均:1F:12.01 / 3F:36.03

タイムランクSLとなっているが、早めにペースアップが始まっているので極端な瞬発力勝負にはなっていない。

 


2.完全タイム差検証


2022011201

SLなので0.4秒ほど上に見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 8番 レッドガラン 牡 7 斎藤新 56 2.00.1 35.2

道中は5番手を追走。早めに進出する馬がいても自身のペースを守り4角もじっくり回り、直線に入って外に出すとそこから鋭く伸びて1着になった。前目につけてひと足使うタイプの馬で、スローで瞬発力勝負だと分が悪く、ペースが速いとポジションが取れなかったりするので、今回の展開がこの馬にとって絶妙なものだったということなのだろう。ハンデ1キロ減もよかったようだ。

2着 17番 スカーフェイス 牡 6 石橋脩 54 2.00.5 35.5

中団やや後方の外を追走。4角も気合をつけて大外を伸びてくるも、伸び方はジワジワとしたもので、なかなか前に出れなかったものの長く脚を使い、最後の最後でひと伸びして2着になった。ポジションは後方になることが多いが末脚は確実に使ってくる馬。そのため、スローペースだと届かないことが多いが、今回はペースが絶妙だったことと、ロングスパートの馬なのでハンデ54キロが確実に効果あったと思われる。

3着 4番 ヒートオンビート 牡 5 横山武史 56 2.00.5 35.5

中団を追走。4角は外を回り、その分直線入口での位置がかなり先頭から離れた位置になる。そこから伸びるものの伸び脚はジワジワしたもので、最後の最後でかろうじて3着に浮上した。末脚が確実な馬ながらやはり平均ペース以上になると末脚が削がれるようだ。それでも3着に入る堅実さはさすがなのだが、スローペースが見込まれるレース以外では馬券の軸にしてはいけない馬である。


4着 2番 タガノディアマンテ 牡 6 津村明秀 56 2.00.5 35.2

後方のインを追走。4角も比較的インを回り最後までしっかり伸びてきた。インの距離得で立ち回りはよくかなり恵まれたがそれでも4着なので、この馬が重賞で3着以内になる機会は少ないように思える。

5着 7番 トーセンスーリヤ 牡 7 横山和生 57.5 2.00.5 35.9

インの3番手を追走。ロスなく立ち回って4角では他に行く馬を行かせてから、ワンテンポ遅らせて外に持ち出し、直線入口では前の馬を射程圏内に捕らえる位置にいたが、ゴール直前のひと伸びを欠いての5着。上位勢との差はほとんどなく、最後は57.5キロが響いたとしか言いようにない負け方だった。末脚は今一つながら確実に前のポジションを取ってくる馬なので、好走することが多い馬なのだが、今回のように1頭だけハンデを背負わされるレースだと分が悪いということは覚えておきたい。

6着 16番 ウインイクシード 牡 8 松岡正海 56 2.00.6 35.7

中団外を追走。4角も外を回るも勢いがあり、直線に入ってすぐは上位に食い込めそうな勢いがあったが、最後まで勢いは続かなかった。終始外を回るロスがあったが、末脚は今一つの馬。今回16番枠であったことでノーチャンスだったようだ。

7着 11番 シャムロックヒル 牝 5 団野大成 52 2.00.6 36.4

逃げたが、4角で早めに後続が迫ってくる展開になり、勝負所でセーフティリードを取ることができなかった。こうなると出番なし。

8着 15番 アールスター 牡 7 長岡禎仁 56 2.00.6 34.9

インの後方を追走。4角を比較的ロスなく回り、最後の最後までよく伸びていて、上り最速の脚を使った。ここ2戦よく末脚が使えているので、まだもう一回どこかで好走する機会はあるかもしれない。

9着 12番 サトノクロニクル 牡 8 内田博幸 56 2.00.8 35.5

後方外を追走。4角でも外を回り、直線入口ではかなり後方ながら外からそこそこ伸びてはいた。末脚が前走より確実によくなっているので、乱ペースになればチャンスはあるかもしれない。

10着 14番 ジェットモーション セ 6 田辺裕信 54 2.00.9 36.6

後方追走から向こう正面で少しづつポジションを上げていき、コーナー直前で2番手の位置まで上がるも、最後の伸びを欠いた。ペースが遅いと見て早め進出したようだが、この馬が進出したあたりからペースが上がっており、早めに脚を使いすぎる流れになり作戦失敗に終わった。

11着 13番 アトミックフォース 牡 6 戸崎圭太 55 2.00.9 36.3

やや前目のポジションで追走したが、末脚がないので出番なし。

12着 5番 アドマイヤアルバ セ 7 吉田豊 53 2.01.1 35.1

後方追走。4角ではついていくのがやっとの最後方。最後に少しは伸びてはいた。追走力がなく、勝負所で脚が使えないので、直線の長いコースでのスタミナ勝負でないと出番はなさそう。

13着 6番 ヴィクティファルス 牡 4 池添謙一 56 2.01.3 36.3

中団インを追走していたが、最後の末脚は平凡で見どころなく終わった。3歳限定戦の菊花賞10着程度の馬であれば、この程度の走りで不思議はない。今回は過剰人気だった。

14着 1番 オウケンムーン 牡 7 菅原明良 56 2.01.3 35.8

後方追走のまま見どころなく終わる。

15着 10番 ブレステイキング 牡 7 丸山元気 54 2.01.4 35.7

このレース後、中央抹消となった。

16着 9番 ロザムール 牝 6 北村宏司 53 2.01.5 37.2

2番手追走していたが、、4角で早めに後続が追い上げる展開だったので、こうなると出番はないのは前走と全く同じ状況だった。

17着 3番 コスモカレンドゥラ 牡 6 柴田大知 54 2.01.6 36.2

見どころなし。オープン特別でもあまり成績がよくないので、重賞では出番はない。

 

 



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