2022 日経新春杯 G2 レース回顧
真完全タイム差の値より、上位2頭の馬はダービー当時の実力でもこのレースで好走可能とわかるほど、弱いメンバーのG2戦であった。3着馬がヤシャマルであったことからもレースレベルの低さがわかる。その分3着馬を予想するのが極めて難しいレースとなった。
1.レース結果の基礎データ
2022年 1月16日(日) 1回中京6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第69回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2200m 16頭立
馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.7
タイムランク D メンバーランク C
LAP :12.5-11.9-11.6-12.2-12.0-12.4-12.2-11.8-11.4-11.8-11.9
通過:36.0-48.2-60.2-72.6 上り:71.5-59.1-46.9-35.1 平均:1F:11.97 / 3F:35.92
ややスローであったものの、上位2頭以外で速い上がりを繰り出せた馬が少なかった。このことからもレースレベルの低さがわかる。
2.完全タイム差検証
あと、0.3秒ほど低く見た方がよさそう。ステラヴェローチェは斤量55キロの有馬記念の方が高いパフォーマンスで走ったと考えるのが自然だ。
3.各馬の分析
1着 10番 ヨーホーレイク 牡 4 川田将雅 55 2.11.7 34.4
中団やや後方外を追走。4角も外をまわり、直線でしっかり伸びて最後はステラヴェローチェとの追い比べになり、接戦を制した。最後ステラヴェローチェとの差は斤量差であることは明らか。半年ぶりの休み明けが不安材料だったが、問題なかったようだ。ただ、今回はG2戦とはいえ3歳春時点の実力でも十分戦えるような弱いメンバーでのレースだったことは記憶すべきで、今回の勝利で実力を過信しない方がよい。
2着 4番 ステラヴェローチェ 牡 4 M.デム 57 2.11.8 34.7
中団追走から4角で外を回って直線では早めに抜け出してきたので、今回のメンバーでは3着以下の馬との実力差は明らかだった。最後は斤量差でヨーホーレイクに敗れた。末脚は堅実ではあるが、やはり有馬記念4着が斤量55キロが効いた可能性が高いことを今回57キロで負けたことで示された。今回は3着以下のメンバーが極端に弱いレースだった。
3着 6番 ヤシャマル 牡 5 松田大作 54 2.12.3 35.3
中団追走。4角で外を回りすぎないように回って、先団にとりつき、直線の伸びは大したことないように見えたものの、最後一伸びして3着に浮上した。このところ外枠でポジションが取れないことが多かったが、今回は上手く立ち回れたのがよかったようだ。メンバーが弱い中、たまたまうまくかみ合っての3着とみるべきだろう。
4着 12番 エフェクトオン 牡 6 秋山真一 53 2.12.4 34.9
後方追走から4角でややインを回り。直線でややインから鋭く伸びるも最後まで勢いは続かなかった。L2Fでの伸び脚がかなり目立ったもののいい脚は長く続かないので脚の使いどころが難しい馬のようだ。
5着 7番 アフリカンゴールド セ 7 国分恭介 55 2.12.6 35.9
3番手追走から直線よく粘れてはいた。メンバーが弱い中、今回もうまく立ち回れたがそれでも5着なので、この程度の実力の馬であり、前走のようにまたうまくいく機会は少なそう。
6着 3番 マイネルウィルトス 牡 6 川須栄彦 56 2.12.7 35.8
中団追走。4角で少し前に出れて直線での3着争いに加われたものの、最後まで勢いが続かなかった。
7着 16番 トラストケンシン 牡 7 池添謙一 53 2.12.8 35.5
後方追走から直線外からジワジワのびるものの、位置取りが後ろ過ぎたのでここまで。
8着 2番 クラヴェル 牝 5 横山典弘 54 2.12.8 34.9
後方追走から4角でインを回るも、直線では前に進路がなく大きく外に出して最後少し伸びた。追走力に難があるものの最後は確実に末脚を使える馬なので今回は弱いメンバーで十分に3着のチャンスはあったものの、後方インからの追い込み馬では常に前があかないリスクを抱えることになる。
9着 1番 モズナガレボシ 牡 5 松山弘平 55 2.12.9 36.0
インの4番手を追走するも直線の最後で伸びを欠いた。もっと上りのかかるレースになる必要がありそうで、好走の機会は少なそうな馬。
10着 15番 ダノンマジェスティ 牡 7 岩田望来 55 2.13.0 35.3
後方追走から直線外から伸びてくるものの大した脚ではなかった。
11着 14番 プレシャスブルー 牡 8 勝浦正樹 55 2.13.3 35.3
後方追走から直線外から伸びてくるものの大した脚ではなかった。
12着 11番 ショウナンバルディ 牡 6 坂井瑠星 57 2.13.5 36.8
2番手追走していたが、直線伸びず。やはり前走逃げて勝てたのは極端に恵まれてのもの。
13着 5番 ロードマイウェイ 牡 6 幸英明 56 2.13.8 35.6
後方追走のまま見どころなく終わる。復調の兆しは見られない。
14着 9番 マイネルフラップ 牡 6 国分優作 53 2.13.8 36.5
特に見どころなく終わる。
15着 8番 フライライクバード 牡 5 武豊 55 2.13.9 37.0
4番手追走するも直線まるで伸びず。戦績からして負けすぎな気がするが、4番手につけて力んできたとのことなので、追走の制御が難しい馬なのかもしれない。
16着 13番 トップウイナー 牡 6 和田翼 55 2.15.1 38.5
逃げたが4角の終わりで早々と後続につかまり脱落。逃げれても好走できない馬もようだ。
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