2022 京都金杯 G3 レース回顧
能力的には順当な結果であるものの、成績にムラのあるダイワキャグニーをピックアップするのが難しいレースであった。
1.レース結果の基礎データ
2022年 1月 5日(水) 1回中京1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第60回スポーツニッポン賞京都金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立
馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク D
LAP :12.1-10.5-11.5-12.0-11.7-11.5-11.6-12.0
通過:34.1-46.1-57.8-69.3 上り:70.3-58.8-46.8-35.1 平均:1F:11.61 / 3F:34.84
前半やや速い平均ペース4角のスパイラルカーブで最後の直線で馬郡が大きく広がる形になり、外を回った差し馬は距離ロスが大きかった。
2.完全タイム差検証
やや過大評価で0.7秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 7番 ザダル 牡 6 松山弘平 57.5 1.32.9 34.2
やや後方を追走。4角では比較的内を回るもそれでも直線入口では後方。そこからグングン伸びて1着になった。切れ味のある差し馬ながら極端な瞬発力勝負になると歯が立たないので、今回は絶妙なペースだったようだ。加えて、後方でも4角のスパイラルカーブで外を回らない松山騎手の好騎乗と前が詰まらないことに恵まれた面もあった。やはり昨年リーディング3位の騎手はよい騎乗をするということなのだろう。
2着 11番 ダイワキャグニー セ 8 幸英明 57.5 1.33.0 35.0
2番手追走。最後は力尽きそうになるもしぶとく粘り2着。前目につけてしぶといこの馬の持ち味が活きたが、末脚の鋭い馬があまりいなく、差し馬はスパイラルカーブで外を回る距離ロスがあったことに恵まれた面は大きいのよう思える。
3着 10番 カイザーミノル 牡 6 横山典弘 56 1.33.0 34.8
5番手追走ながらこの馬にしてはやや後ろの位置だった。そこから最後はひと伸びするものの2着に届かず3着。ブリンカー着用して覚醒してから、前走のG1を除いて前目のポジションにつけて好走するレースが続いている。まだまだチャンスはありそうで、馬券の相手候補には入れておきたいタイプ。
4着 4番 ダイアトニック 牡 7 岩田康誠 57.5 1.33.0 34.4
中団インぴったりを追走。直線インから鋭く伸びるも最後は少し脚色が鈍って4着。ここ数戦の成績からすると復調したように見えるが、大敗した数戦は1200mのハイペース戦でそれ以前の好走時は平均ペースなので、ペースが速いと末脚が削がれるタイプのようだ。加えて、今回はインぴったりを回る距離得があり、それでいて最後甘くなったので、今後好走できる機会は少ないかもしれない。今回の走りで次走人気になったら疑った方が吉かもしれない。
5着 9番 クリノプレミアム 牝 5 江田照男 52 1.33.2 34.8
中団追走するも最後の伸び脚はジリジリとしたもので、上位進出できそうなものではなかった。
6着 12番 エアロロノア 牡 5 岩田望来 56 1.33.3 34.7
中団やや後方を追走。4角でやや外を回り、直線の伸びはそう鋭いものではなかった。オープンに入ってからの戦績を見ると、速い末脚を繰り出せたことは多くなく、安定していない。馬券の軸には向かない馬。
7着 13番 ヴェロックス 牡 6 浜中俊 57 1.33.4 34.8
中団追走。4角は勢いつけて外を回って伸びようとするが、外を回る距離ロスは大きくまだ後方の位置。そこからは伸びてはいるが鋭い伸び脚ではなかった。今回は距離ロスが大きく、もう少しメンバーが弱くなれば好走できそうな雰囲気はあった。
8着 15番 ステルヴィオ 牡 7 和田竜二 58 1.33.4 34.5
後方追走。4角は比較的内を回り、直線やや内より伸びようとしているが大した伸び脚ではなかった。上り3ハロンタイムは3番目ではあるが、他馬に比べて内を回ったものなので評価できない。過去の実績馬ではあるものの、ここ数戦は好走できそうな雰囲気は感じられない。
9着 2番 バスラットレオン 牡 4 坂井瑠星 55 1.33.4 35.6
逃げたが最後は粘れず。古馬オープンでの好走は難しそう。
10着 6番 シュリ 牡 6 武豊 57 1.33.6 34.7
後方イン追走。4角インぴったりを回り直線最内から伸びようとするも足りなかった。
11着 8番 ルークズネスト 牡 4 泉谷楓真 55 1.33.6 34.8
後方追走。4角外を回って直線では外から伸びてきてはいた。
12着 1番 ヴィジュネル 牡 4 藤岡康太 54 1.33.7 35.5
インの4番手を追走したが、直線でまるで伸びず。古馬オープンでは足りなさそう。
13着 14番 トーラスジェミニ 牡 6 原優介 57.5 1.34.0 35.8
外の4番手を追走したが、直線でまるで伸びず。もっと緩いペースで先行できないと出番はないようだ。
14着 3番 サトノフェイバー 牡 7 古川吉洋 57 1.34.3 36.4
2番手追走していたが、直線でまるで伸びず。超スローペースで先行できたときでしか好走できない馬。
15着 16番 メイケイダイハード 牡 7 酒井学 55 1.34.4 35.6
後方追走のまま見どころなし。
16着 5番 ディアンドル 牝 6 C.デム 55 1.34.6 36.2
中団外を追走していたが、直線でまるで伸びず。もともと末脚のない馬なので、中団外のポジションになったところでノーチャンスだった。
関連記事
■「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
■完全タイム差を検証する表について説明します。
■2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
« 2022 中山金杯 G3 レース回顧 | トップページ | 2022 シンザン記念 G3 レース回顧 »
「競馬」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
「レース回顧」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
コメント