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2022年3月

2022年3月30日 (水)

2022 高松宮記念 G1 レース回顧

前走のレース回顧の内容と、この日の8Rで追い込み馬が3着に来たことからナランフレグが3着以内に入ることは確信できたのだが、それでもこの組み合わせの馬券に到達するのは極めて困難な結果になった。今回はG1の実績や1200mの実績のある馬が少ない組み合わせだったので、そういう場合はこういう結果もあり得るということを覚えておきたい。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月27日(日) 2回中京6日 天候: 晴 馬場状態: 重
11R 第52回高松宮記念
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 18頭立


馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.1-10.3-11.0-11.0-11.5-12.4
通過:33.4-44.4-55.9-68.3 上り:68.3-56.2-45.9-34.9 平均:1F:11.38 / 3F:34.15

無茶苦茶速いペースではないものの、前で粘り切るには厳しいペースではあったものの、内有利の馬場で外から差すには厳しい馬場になっていた。


2.完全タイム差検証


20220032904

0.5秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 2番 ナランフレグ 牡 6 丸田恭介 57 1.08.3 33.9

インの後方を追走していたが、4角をインぴったり回る距離得を活かして直線入口では勝負圏内に上がる。直線の途中で、最内を突こうとしたときに前の馬がインに入って邪魔になり外に出すロスがあったが、そこから伸びてくると前方の馬が横一線になりこうなるとこの馬の末脚が他馬より勝り1着になった。イン有利の馬場で上手く立ち回れたことが大きかったが、前走前残りの展開の中で秀でた末脚を使えていたことから、今回のメンバーであればG1でも実力上位であり、外を回ったとして3着以内に入れたのではないかと思う。末脚を堅実に使えている期間が長く最近成長したので、6歳でも当面は侮れない存在。

2着 9番 ロータスランド 牝 5 岩田望来 55 1.08.3 34.3

中団追走。4角は外を回りすぎないように回り、直線入口ではまだ後方だったが、少しずつ進出していき、伸びは今一つに見えたものの最後は鋭く伸び2着になった。末脚の伸び方が特徴的でこのコース、距離、展開が合っていたということなのだろう。前走重賞で勝っていたとはいえ、この馬の1200mの才能を見抜くのは難しかった。

3着 10番 キルロード セ 7 菊沢一樹 57 1.08.3 34.7

3番手追走から直線でしっかり伸びてきて上位2頭とは残差の3着だった。先行した馬の中では一番いい走りだった。前走は6着だったが、前走の上りが34.6秒で今回は34.7秒ということで後半の走りは同等だったので展開次第では粘れる先行馬ということのようだ。今回はちょっと人気がなさすぎで、今後も侮れない、残差だったので内田博幸騎手が乗っていたら勝っていたかもと思える走りだった。

4着 13番 トゥラヴェスーラ 牡 7 鮫島克駿 57 1.08.4 34.2

インの中団やや後方を追走。インぴったりを走ることで距離得を活かし直線入口で勝負圏内の位置まで上がり、坂を上がったところからインを鋭く伸びてきたものの、ゴール直前で少し甘くなり4着になった。鼻出血を発症したということなので、最後甘くなったのはその影響があったかもしれない。騎手のレース後コメントでは「昨日から中京のトラックバイアスを見ていて、インに潜り込むことが勝利に近いと思っていました。」ということで外枠だったがしっかりインを取ることを意識していたようだ。

5着 17番 メイケイエール 牝 4 池添謙一 55 1.08.4 34.4

スタートはやはり速くなく、外の中団を追走。直線で外からしっかり伸びてきたが、わずかにとどかなかった。届かなかったのは内外の差程度の微妙なものだったが、器用な走りはできない馬なので、内有利の馬場の外枠が災いしたのだが、能力が高いことは示した走りだった。

6着 7番 レシステンシア 牝 5 横山武史 55 1.08.6 35.2

先行したが、残り100mで脱落した。先行すると甘くなる馬なので、直線入口で後続が迫ってくる展開では厳しかった。かといって、控えて成功したことはあるものの、鋭い末脚が使えるわけではないので難しい。最後甘くなる弱点があるので一番人気は荷が重かった。

7着 3番 シャインガーネット 牝 5 田辺裕信 55 1.08.6 34.5

中団インを追走。4角も内を回り直線内から伸びようとするも伸びは鋭くなくゴール直前でよく伸びたが、上位進出まではできなかった。このメンバーではやや足りなかった。

8着 12番 エイティーンガール 牝 6 秋山真一 55 1.08.6 33.8

ほぼ最後方追走から、直線では外から上り最速の脚で追い込んだが、内有利の馬場では出番がなかった。末脚は確実だが、馬場、展開の助けが必要な馬。

9着 6番 サンライズオネスト 牡 5 武豊 57 1.08.6 34.1

後方追走。4角は外を回りすぎないように回ったものの、直線では前が空かず大きく外に出すロスがありそこからよく伸びてはいた。

9着 15番 ファストフォース 牡 6 柴山雄一 57 1.08.6 34.7

外の5番手あたりを追走していたが、直線の伸びを欠いた。末脚が足りない馬なので、5番手を追走していた時点でノーチャンスだった。

11着 8番 ジャンダルム 牡 7 荻野極 57 1.08.7 35.3

2番手追走から粘っていたものの残り100mの少し前あたりで脱落してしまった。先行してよく粘って好走することが多いので、上手く先行できたのはよかったのだが中京コースでは実績がないことから、直線が短いコースの方がよいのかもしれない。

12着 18番 グレナディアガーズ 牡 4 福永祐一 57 1.08.8 34.3

後方追走。直線外から伸びようとしたが伸びを欠いた。1200m初であったが、1200mだと追走にかなり苦労するようだ。上りは速くても34秒台の馬なので、自身の上りは使っているのだがここではまるで速く見えなかった。34秒台の末脚が活きる展開にならないと厳しいので好走できる機会は今後も限られそう。

13着 4番 ライトオンキュー 牡 7 横山典弘 57 1.08.9 35.2

インの3番手を追走していたが、直線では伸びを欠いた。このメンバーでは足りないのだが、ここ数戦は調子が悪いということもありそう。

14着 14番 ダイアトニック 牡 7 岩田康誠 57 1.08.9 34.0

スタート失敗して最後方から、インを突こうとするも後方からではまるで出番がなかった。

15着 1番 サリオス 牡 5 石橋脩 57 1.08.9 35.0

インの中団を追走。直線で少し外に出して伸びようとするもまるで伸びなかった。1200mでは追走で末脚が削がれてしまうようだ。

16着 11番 クリノガウディー 牡 6 松岡正海 57 1.09.2 35.0

中団追走から直線では大して伸びず。インで好位につけて好走する馬なので11番枠だったことからして厳しかった。

17着 5番 レイハリア 牝 4 亀田温心 55 1.09.3 35.4

5番手追走からまるで伸びず。やはり斤量得がなくなった古馬のレースでは厳しいようだ。

18着 16番 ダイメイフジ 牡 8 小沢大仁 57 1.09.4 35.1

見どころなし。戦績からここではノーチャンスだった。

 

 



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2022 マーチステークス G3 レース回顧

終わってみればメイショウハリオの強さが目立ったレースであったが、個人的にはWIN5で2点づつ32点買いでナランフレグも当ててWIN4までいったのに メイショウハリオだけ当てられず悔しい思いをしたレースとなった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月27日(日) 3回中山2日 天候: 曇 馬場状態: 重
11R 第29回マーチS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立


馬場差 -1.2 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.5-11.3-12.1-12.7-12.3-12.1-12.5-12.0-12.7
通過:35.9-48.6-60.9-73.0 上り:74.3-61.6-49.3-37.2 平均:1F:12.24 / 3F:36.73

平均ペースではあるが先行勢には厳しいペースになり、4角の加速に苦労した馬でも差しが届く展開になった。

 


2.完全タイム差検証


20220032903

1秒ほど低く見た方がよく過大評価であることは明らか。


3.各馬の分析


1着 12番 メイショウハリオ 牡 5 浜中俊 57 1.50.2 36.5

後方追走。4角で進出するも後方だったので4角途中でかなり後方で激しく鞭が入る。その後直線でジワジワ伸び続け、ゴールギリギリで先頭を差して1着になった。前走と位置取りも上り3ハロンタイムもほぼ同等で、前走の走りも悪くなかったので、G3では力上位だったということのようだ。

2着 10番 ケンシンコウ 牡 5 丸山元気 57 1.50.3 37.1

前目の5番手を追走。4角の手応えよく、外を回っても楽に先行グループに追いつき直線に入ってすぐ先頭に立ちそのまま後続を突き放すかに見えたが、最後ギリギリで差された。今回はかなり馬の気分がよかったということで、いつ走るかわからない困った馬。今後も扱いが難しく相手候補の薄目からは外さない方がいいのかもしれない。

3着 6番 ブルベアイリーデ 牡 6 戸崎圭太 57 1.50.9 37.5

6番手追走。4角の加速でやや手間取り、直線入口では先団と少し差があり、最後までしっかり伸びてはいたものの、直線入口での位置が最後まで響いた形で同着のブルベアイリーデと同じような走りだった。

3着 11番 ヒストリーメイカー 牡 8 内田博幸 56 1.50.9 37.5

中団追走。4角の加速でやや手間取り、直線入口では先団と少し差があり、最後までしっかり伸びてはいたものの、直線入口での位置が最後まで響いた形で同着のブルベアイリーデと同じような走りだった。

5着 13番 カデナ 牡 8 三浦皇成 57.5 1.51.2 37.3

後方追走から大外を回って直線だけで追い込んできた。ダートでも芝と同様の走りができるので、芝で好走したときのようにイン突きの追い込みができるようであれば3着以内もありそうなのだが、それをやってくれるような強引な騎手に乗り替わる必要がありそうだ。

6着 16番 デュープロセス 牡 6 古川吉洋 57 1.51.3 37.4

後方追走から最後少し伸びたが、勝負圏外だった。

7着 14番 オメガレインボー 牡 6 横山和生 56.5 1.51.3 37.7

中団追走して、最後しっかり伸びているのだが、足りなかった。この馬にとってはラスト2ハロンが速かったようで、もっと前半のペースが速い展開の方がよいのかもしれない。

8着 9番 アナザートゥルース セ 8 菅原明良 57.5 1.51.4 38.3

好スタートから3番手追走。4角より勢いをつけて進出するも直線での伸びを欠いた。先行して好走することがある馬だが、今回の前3Fが35.9で好走時は36秒台より遅いことが多いので、今回はこの馬にとっては前半のペースが速すぎたようだ。

9着 8番 デルマルーヴル 牡 6 丹内祐次 55 1.51.5 38.0

中団イン追走。インをずっと回れたがなだれ込んだだけだった。

10着 4番 ダノンスプレンダー 牡 6 斎藤新 56.5 1.51.6 38.0

中団追走からなだれ込んだだけ。今回はこの馬には時計が少し早かったようだ。

11着 3番 エクレアスパークル 牡 8 津村明秀 56 1.51.7 38.4

インの4番手追走直線で伸びを欠く。ローカル1700mだと好走しているので、コースが合わないのかもしれない。
12着 2番 ダノンファスト 牡 5 田中勝春 56 1.51.9 37.7

後方追走。直線で大外に出すも大して伸びなかった。

13着 5番 アイオライト 牡 5 菱田裕二 56 1.52.2 39.2

逃げたが直線で脱落。突かれてしまってペースを落とせずオーバーペースだった。

14着 7番 ワイドファラオ 牡 6 大野拓弥 57.5 1.52.3 39.3

2番手で追走していたが直線伸びず。

15着 15番 マイネルユキツバキ 牡 7 柴田大知 57 1.52.9 39.2

後方追走から見どころなく終わる。

16着 1番 バレッティ セ 8 野中悠太 56 1.53.9 40.0

後方追走から見どころなく終わる。

 

 



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2022 日経賞 G2 レース回顧

タイトルホルダーが順当に勝ったが、馬、騎手のレベルの低さに助けられ面が大きく、今後のタイトルホルダーの活躍にはまだまだ疑問の残る結果だった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月26日(土) 3回中山1日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第70回日経賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2500m 15頭立


馬場差 -0.1 完全タイム差 +1.7
タイムランク SL メンバーランク D


LAP : 6.9-12.0-12.6-12.6-12.7-13.4-13.4-12.8-12.3-12.0-11.7-11.2-11.8
通過:31.5-44.1-56.8-70.2 上り:71.8-59.0-46.7-34.7 平均:1F:12.43 / 3F:37.30

中盤かなり緩むペースになり、タイトルホルダーが楽できる展開になった。弱い馬でも工夫次第で上位進出可能なラップになったように思えるのだが、ドバイワールドカップもあって、中山に良い騎手が少なかったこともタイトルホルダーに幸いしたのかもしれない。

 


2.完全タイム差検証


20220032902

タイムランクSLということもあり、0.2秒ほど上方修正した方がよさそう。それでもレベルは低い。タイトルホルダーの今後の活躍にはまだ疑問がある。


3.各馬の分析


1着 11番 タイトルホルダー 牡 4 横山和生 57 2.35.4 34.7

スタートで気合つけて先頭に立ち、4角ではやや後続を引き付けるも直線で後続を引き離すことはできず、ギリギリ何とか後続を凌いで1着になった。人気で逃げるには不利な条件なのでそこをしっかり逃げ切ったのは立派ではあったが、後続の末脚が足りないところに助けられた感はあった。

2着 6番 ボッケリーニ 牡 6 浜中俊 56 2.35.5 34.6

3番手のインを追走。4角をインでじっくり回り、直線最内から鋭く伸びそうな雰囲気はあったものの、最後までタイトルホルダーを交わすことができなかった。好位のインのポジションにいて4角でやや楽出来たところが大きい、それでも差し切れないのがこの馬の限界なのだろう。重賞では恵まれないと好走は厳しい。

3着 7番 ヒートオンビート 牡 5 池添謙一 56 2.35.5 34.6

4番手追走。4角で外を回るも加速はよく直線に入って突き抜けそうな雰囲気があったものの、直線の加速はジワジワとしたもので、最後まで勢いが衰えることはなかったものの、内を突いたボッケリーニに先を越され3着までだった。末脚は堅実なのにジワジワとしか伸びず3着までが精いっぱいのレースがどうしても多くなってしまう。

4着 8番 クレッシェンドラヴ 牡 8 内田博幸 56 2.35.7 34.9

2番手追走。最後までタイトルホルダーに迫ることはできなかったものの、最後までしっかり粘り切った。前走もG2でそこそこいい走りが出来ていて今回もいい走りだったので、これならば8歳でもG3で好走できる可能性は高そう。今回もあともうちょっとで3着だったので惜しかった。

5着 2番 ハヤヤッコ 牡 6 大野拓弥 56 2.35.8 34.6

中団インを追走。4角インぴったりを回ったことで余力を残し直線しっかり伸びたが、4着からは少し離された5着。4着馬までとは一段劣る印象だったが、久々の芝だったことを考慮するとかなりいい走りで、芝でも侮れないことを示した。

6着 5番 ワイドエンペラー 牡 4 津村明秀 55 2.35.9 35.0

序盤やや後方を追走していたが、2角から向こう正面のところで外から少しポジションを上げる。4角で早めの加速を試みるもあまり加速できず、それでも最後までしっかり伸びていた。まだ3勝クラスながら格下感は感じられない走りだった。重賞では足りないがスムーズに走れればオープンでも十分やれそう。

7着 15番 スマイル 牡 6 石橋脩 56 2.36.2 35.1

5番手追走していたが、最後までの伸びずになだれ込んだだけだった。末脚はないが、後続に交わさてもいない。オープンに入って2戦続けてG2戦だったのでメンバーが弱くなればもう少しやれそう。

8着 12番 アサマノイタズラ 牡 4 横山武史 56 2.36.3 34.9

後方追走から直線もまるで伸びなかったのだが、この馬が速い上がりを繰り出したときも上り3ハロンタイムは34秒台後半で今回と大差ないので、今回のようなペースはダメということのようだ。展開に左右されすぎで、まるでアテにできない。

9着 13番 ラストドラフト 牡 6 三浦皇成 56 2.36.3 34.7

後方でじっくり脚を貯め、直線で伸びてはいたが、脚を貯めていたわりには前にいた馬と同じような脚色なのでまるで前に進出できなかった。

10着 3番 エフェクトオン 牡 6 菅原明良 56 2.36.4 35.0

インの中団追走。最後までなだれ込んだだけで、順位はインを効率よく回ってものなので順位以下と評価すべき。

11着 1番 ディバインフォース 牡 6 田辺裕信 57 2.36.6 35.0

後方追走からまるで伸びず。

12着 14番 ウインキートス 牝 5 丹内祐次 55 2.36.6 34.7

後方追走のまま何もできず。騎手のレース後コメントが「もう少し流れるかと思ったのですが、予想以上にペースが落ち着いてしまいました。どこかで動いていくべきだったのですが……」ということで、そこまでわかっているなら途中で動くべきだっただろう。騎手が強化されればもう少しやれるのかもしれない。

13着 10番 トラストケンシン 牡 7 和田竜二 56 2.36.8 35.7

後方追走から見どころなく終わる。オープン入りして重賞で斤量53キロでもダメだったので、G2で56キロではまるで出番がない。

14着 9番 ランフォザローゼス セ 6 田中勝春 56 2.37.0 35.7

後方のまま見どころなく終わる。

15着 4番 サクラアリュール 牡 7 丸山元気 56 2.38.7 37.3

見どころなし。7歳でG2戦で初芝ではこの程度。

 



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2022 毎日杯 G3 レース回顧


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月26日(土) 2回阪神1日 天候:小雨 馬場状態:稍重
11R 第69回毎日杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m・外 10頭立


馬場差 +0.5 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.9-11.4-11.6-11.7-12.0-12.3-12.0-11.1-12.5
通過:35.9-47.6-59.6-71.9 上り:71.6-59.9-47.9-35.6 平均:1F:11.94 / 3F:35.83

平均ペースではあるが、L2F最速になっているようにそう厳しいペースではなかった。


2.完全タイム差検証


20220032901

0.8秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 4番 ピースオブエイト 牡 3 藤岡佑介 56 1.47.5 35.6

やや出遅れ気味になるも行き脚ついて楽に先頭に立つ。後続を離し気味の逃げに見えて2ハロンから6ハロンまで減速ラップを刻んで、4角の終わりでは後続に迫られるかに見えて直線でまた伸びて後続を突き放す。それでも直線の途中でベジャールに交わされそうになるも、そこからまたさらに伸びて、逆にベジャールが力尽きてしまい1着になった。終わってみれば他馬との実力差、操縦性の差がはっきりした勝利だった。

2着 7番 ベジャール 牡 3 藤岡康太 56 1.47.6 35.4

一旦2番手につけようとするも外から速い馬がいて3番手につける。4角をインでじっくり回り直線で加速して先頭を交わそうとするも相手がしぶとく最後は力尽きての2着。未勝利勝ちからの挑戦で全く人気がなかったが、ペースが遅くなくてもじっくり脚を貯めれば末脚を発揮できることを示した。

3着 1番 ドゥラドーレス 牡 3 戸崎圭太 56 1.47.7 35.2

スタート遅くインのやや後方を追走。3角でもインの距離得を活かしてじっくり回っていたが、4角ではやや加速に苦労しているように見えた。直線に入って馬郡を裁くのに手間取り、その後の直線の末脚は鋭かったが3着までだった。脚を余した1戦のように見えるもコーナーの加速が今一つのように見えた。長い直線だけで勝負できるようない舞台、展開でないと勝つのは厳しいかもしれない。

4着 3番 セイウンハーデス 牡 3 幸英明 56 1.47.9 35.6

スタートはよかったが、無理せず先団のインのポジションを追走。しかし、3角辺りからペースが緩んで周りの馬が少し加速した際に手応えが怪しくなり位置が少し下がってしまう。4角は馬郡の真ん中でじっくり回り直線で加速しようとするがエンジンのかかりが遅く、直線が長いにもかかわらず勢いがピークになる前に終わってしまった。かなりちぐはぐな走りで緩急のあるレースは苦手のように見えた。ハマる展開になればそこそこやれそう

5着 6番 リアド 牡 3 福永祐一 56 1.48.0 35.9

中団追走するが、3角辺りからペースが緩んで周りの馬が少し加速した際に少し下がってしまうが、すぐ勢いをつけると加速出来て、4角の終わりでは好位まで上がるもその先の伸び脚が今一つだった。戦績からするともっとスローなペースで先行しないとダメなのかもしれない。

6着 5番 ホウオウプレミア 牡 3 岩田康誠 56 1.48.3 35.7

後方追走から4角でインを通ることで差を詰めてきたものの、直線に入ってからののびが足りなかった。コーナーの立ち回りはよかったがそれだけで、ここでは少し足りない印象だった。

7着 8番 テンダンス 牡 3 鮫島克駿 56 1.48.7 36.4

中団やや後方を追走。4角では外を回って余裕を持って加速しているように見えたが、直線の伸びは今一つだった。

8着 2番 コマンドライン 牡 3 岩田望来 57 1.48.9 36.4

中団やや後方追走。4角の加速がよくなく、直線入口ではほぼ最後方。そこからちょっとだけ挽回するのが精いっぱいだった。

9着 9番 スーサンアッシャー 牡 3 横山典弘 56 1.48.9 36.8

序盤強引に2番手の位置を取りに行ったものの、先頭に競りかけることもなく、直線ではまるで伸びなかった。馬場のいいところを選んでいて、道悪は走りにくかったところはあった。戦績から成績にムラのあるタイプのようにも思える。

10着 10番 ディープレイヤー 牡 3 松若風馬 56 1.49.2 36.7

後方追走から特に見どころなく終わった。

 



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2022年3月23日 (水)

2022 フラワーカップ G3 レース回顧

秀でた馬のいない混戦だったが、それだけに川田騎手の上手さが印象に残るレースだった。ランキング上位機種はそれだけの腕があるということなのだろう。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月21日(祝) 2回中山8日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第36回フラワーカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 12頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.8-11.9-12.2-12.2-12.2-11.8-12.0-11.4-12.0
通過:36.9-49.1-61.3-73.1 上り:71.6-59.4-47.2-35.4 平均:1F:12.06 / 3F:36.17


ややスローながら、4角の加速に多くの馬が苦労したようで、前目のポジションでインをそつなく回った馬が有利な展開になった。

 


2.完全タイム差検証


20220032404

0.4秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 1番 スタニングローズ 牝 3 川田将雅 54 1.48.5 35.0

インの3番手を追走。4角をじっくり回り4角の終わりで加速するとしっかり伸びて、前にいた1頭だけしぶとかったが、ゴール直前でしっかり交わし1着となった。ポジション取ってインを効率よく回って終わってみれば危なげのない勝利だったが、やはり騎手の手腕が大きかったように思える勝利だった。

2着 5番 ニシノラブウインク 牝 3 三浦皇成 54 1.48.6 35.3

スタートよく2番手追走。4角の終わりで早めに先頭を捕らえてそこからしっかり伸びるも最後は1着馬にギリギリ差されてしまった。自身の上り3ハロンタイムは前走のフェアリーSと全く同じであり、レース展開が異なれば重賞でも好走できることを示した。前走も7着とはいえ、0.5秒差であり、このレース以外はすべて3着以内に入っているのでかなり堅実に走れるタイプではあるようだ。

3着 3番 シンティレーション 牝 3 横山武史 54 1.48.9 35.2

中団追走。4角で気合をつけるも、ここでの加速は今一つ。直線でしっかり伸びて3着は確保したが、4角での加速の鈍さが最後まで響いた。

4着 8番 ダイム 牝 3 横山和生 54 1.49.0 34.9

スタートでややアオって加速がつかず後方からになる。4角でインぴったりを回って位置を少し上げるが直線入口ではまだ後方。直線に入ってすぐは少しもたついていたが、最後はよく伸びていた。最後の加速にやや時間がかかるタイプのように見えた。今回はスタート失敗して後方になったことが大きかったので、どこかで巻き返す可能性はありそう。

5着 10番 デインティハート 牝 3 菅原明良 54 1.49.1 35.7

スタート速くなくやや後方追走していたが、3角の少し前から進出して直線入口では3番手まで位置を上げたが、直線伸びなかった。もっと前の位置を取りたかったようだが、外枠だったことと他馬より先行力がよくないので、やや後ろの位置になってしまったようだ。それでいて明らかに仕掛けが速かったので直線伸びないのは当然の結果だった。

6着 2番 パーソナルハイ 牝 3 藤岡康太 54 1.49.2 35.3

中団やや後方のイン追走。4角から追い上げてくるも上位進出できそうな勢いまではなかった。

7着 9番 キタサンシュガー 牝 3 坂井瑠星 54 1.49.5 35.1

後方追走。最後外から伸びてくるが、上位進出できそうな勢いまではなかった。

8着 6番 モカフラワー 牝 3 石川裕紀 54 1.49.5 35.6

中団追走するも特に伸びるところなく、見どころなしに終わった。

9着 12番 ティズグロリアス 牝 3 ルメール 54 1.49.7 35.6

後方追走するも特に伸びるところなく、見どころなしに終わった。ルメール騎手とはいえ、超スローの新馬戦勝ちからの参戦ではさすがに厳しかった。

10着 4番 コルベイユ 牝 3 勝浦正樹 54 1.49.7 36.6

好スタートから逃げたが、残り200mで脱落した。未勝利戦の逃げ切り勝ちからの参戦ではこの程度の成績でも仕方ない。

11着 7番 アポロルタ 牝 3 吉田豊 54 1.51.0 37.3

見どころなし。

12着 11番 アプサラー 牝 3 津村明秀 54 1.52.6 39.1

見どころなし。

 



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2022 阪神大章典 G2 レース回顧

終わってみればディープボンドとその他の馬の実力差が歴然なレースに見えたが、スローの長距離戦とはいえ、ペースアップが早く最後はかなり長く脚を使う展開になったので、アイアンバローズ、キングオブドラゴンあたりは展開が異なればもう少しやれそうにも見えた。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月20日(日) 1回阪神12日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第70回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 3000m・内 13頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C

LAP :13.0-12.0-12.6-12.6-12.9-12.7-12.3-12.7-12.6-12.6-11.9-11.6-11.6-11.5-12.4
通過:37.6-50.2-63.1-75.8 上り:71.6-59.0-47.1-35.5 平均:1F:12.33 / 3F:37.00

ラップからも後半のペースアップが早いことがよくわかる。


2.完全タイム差検証


20220032403

補正なしでよさそう。それでも、ディープボンドは前走よりパフォーマンスを落としており、余力を残しても勝てるメンバー構成だったということのようだ。


3.各馬の分析


1着 11番 ディープボンド 牡 5 和田竜二 57 3.05.0 34.6

中団少し後ろの外を追走。3角で早めにペースアップが始まる中、最初は加速に苦労しているように見えたが、4角の終わりで勢いついて直線入口では4番手に進出そこからしっかり伸びて1着になった。終わってみれば上り最速34.6秒の脚を使って、このメンバーでは一段上の実力を見せた。それでいて、昨年有馬記念よりは低いパフォーマンスである可能性が高いので、まだ上積み余地を残しており天皇賞に向けてさらに調子を上げる可能性が高い。

2着 7番 アイアンバローズ 牡 5 石橋脩 56 3.05.1 35.2

外の中団を追走していたが、最初の直線でややペースを上げ、外の3番手辺りまでポジションをあげる。が、そこから向こう正面までにかけて前の2頭がペースを上げたので少し距離を置いた3番手に控える。しかし先頭がなかなかバテないので、残り800m辺りから早めに進出を開始し、長く脚を使って直線に入ってすぐ先頭に立つが、ディープボンドに力でねじ伏せられて2着。結果的に仕掛けがはやかった。スローペースで先行するポジションが取れれば、極端な瞬発力勝負にならなければそこそこやれることを示した。

3着 3番 シルヴァーソニック 牡 6 川田将雅 56 3.05.4 35.4

インの中団を追走。終始コーナーをインぴったり回り、4角で距離得を活かして難なく勝負圏内にまで上がり、最後までしっかり伸びて3着を確保した。ランキング1位の騎手の腕が光る3着だった。

4着 9番 マカオンドール 牡 4 吉田隼人 55 3.05.4 34.9

後方追走。4角は外を回りすぎないように回り、直線よく伸びたが、スローペース戦だけに追走の位置が後ろ過ぎたのが響いての4着だった。騎手のコメントによれば、ディープボンドの後ろの位置にいたからこれを目標に最後差し切るイメージでいたようだが、騎手が思ったほどの瞬発力はなかったということのようだ。

5着 8番 ユーキャンスマイル 牡 7 藤岡佑介 56 3.05.6 35.4

中団やや後ろを追走。最後は伸びているが、上位争いできるような脚はなく、かつてのような勢いは感じらなかった。

6着 6番 キングオブドラゴン 牡 5 坂井瑠星 56 3.05.7 36.2

難なく先頭に立ちスローペースに落としたが、最初の直線の終わりで後続が迫ったところでペースを上げて後続を話し気味に逃げ、セフティーリードを保って最後まで押し切る形を狙ったようだが、残り200mの少し前で力尽きてしまった。特殊な長距離戦でペース配分が上手くいかなかったのが敗因で、オープン初戦だったが、程よいペースで逃げれれば好走できる可能性はあるので、この一戦で見限るべきではなさそうだ。

7着 4番 トーセンカンビーナ 牡 6 石川裕紀 56 3.06.0 35.1

後方追走から直線入口でもまだ後方でそこから伸びるも勝負圏外だった。

8着 2番 シロニイ 牡 8 荻野極 56 3.06.3 35.5

中団後方のイン追走。4角ではペースアップについていけなくなり、インぴったりを回ることで最後は少しだけ盛り返してはいたが、まるで見どころのない走りだった。

9着 10番 マンオブスピリット セ 5 池添謙一 56 3.06.6 36.4

中団追走するも4角からまるで伸びず。

10着 12番 アドマイヤアルバ セ 7 原田和真 56 3.07.2 36.5

後方追走のまま見どころなく終わる。

11着 13番 サンアップルトン 牡 6 松岡正海 56 3.07.3 36.7

後方追走のまま見どころなく終わる。

12着 5番 ゴースト セ 6 鮫島克駿 56 3.07.3 37.5

2番手追走していたが、4角から手応えが怪しくなり後退してしまった。

13着 1番 ダンビュライト セ 8 松若風馬 56 3.19.7 46.2

最初のコーナーで前目のインの位置をとり、インの4番手辺りを追走するも向こう正面で早くも後退してしまい大差負け。心房細動だったようだ。

 



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2022 スプリングステークス G2 レース回顧

岩田騎手の気合の逃げが印象的なレースであったが、サトノヘリオスがしっかり巻き返してきたことから、1回の大敗で見限ってはだめということを思い知らされ教訓となったレースだった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月20日(日) 2回中山7日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第71回フジテレビ賞スプリングS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 1800m 13頭立


馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.9-11.6-12.2-12.1-12.0-12.3-12.0-11.3-12.0
通過:36.7-48.8-60.8-73.1 上り:71.7-59.6-47.6-35.3 平均:1F:12.04 / 3F:36.13

3ハロン目から同じようなラップタイムが続いていて、最後も減速していないので絶妙なペースで逃げていたことがよくわかる。

 


2.完全タイム差検証


20220032402

0.9秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 1番 ビーアストニッシド 牡 3 岩田康誠 56 1.48.4 35.3

スタートでのめったが気合で先頭を取り切る一角の入口で少し後続を距離を取ってそこで他馬が競り合うのをあきらめた感はあった。4角ではややじっくり回ることができて、直線に入ってすぐ後続を突き放してそこからしっかり粘って最後はかなり迫られるもギリギリ1着になった。前走東京の長い直線でかなり粘れていたので、中山コースの1番枠であればこれだけやれて当然ではあるが、何が何でも行き切る気合があったことと、他馬が道中絡んでこなかったことがハマった感はあり、こううまくいくことはあまりないようにも思える。


2着 12番 アライバル 牡 3 ルメール 56 1.48.4 35.1

スタートから最初の直線で外から行く気を見せるも先頭が速いので2番手の位置につける。4角で騎手が促すも前に競りかけることができなかったが、直線に入ってしっかり伸びてきて惜しい2着だった。4角終わりでは先行して少しバテ多様に見えたものの、そうではなくいつもように加速に時間がかかっていただけだった。加速に時間がかかる弱点を好位につけてカバーしたルメール騎手の騎乗は見事だった。

3着 3番 サトノヘリオス 牡 3 岩田望来 56 1.48.6 34.8

インの中団を追走。4角もインぴったりを回って。直線ではいい伸び脚を見せて3着に浮上した。前残りの展開の中、目立つ末脚だった。これだけの脚が使えるのであればホープフルステークスの大敗が謎なのだが、出走間隔が詰まるとよくないタイプなのかもしれない。

4着 2番 エンギダルマ 牡 3 丸山元気 56 1.48.7 35.2

スタートよく一旦は先頭に立とうとするがすぐ諦めインの4番手のポジションにつく。4角をインぴったり回るが、直線では伸びを欠いた。好位を取りたかったのか、脚を貯めたかったのか、中途半端ですごくチグハグな競馬に見えた。騎手強化すればもう少しやれるかもしれない。

5着 7番 ディオ 牡 3 戸崎圭太 56 1.48.7 35.1

中団追走。4角ややインを回り、直線はサトノヘリオスのすぐ外でよく伸びていたがサトノヘリオスよりは少し劣る末脚だった。

6着 6番 ドーブネ 牡 3 武豊 56 1.49.0 34.8

後方でしっくり脚を貯める。4角の終わりで外を回って良い加速を見せるも大外なので直線入口でかなり後方。そこからいい末脚で追い込んでくるもここまでだった。前走は追走で末脚が削がれてしまったが、後方で脚を貯めればディープインパクト産駒らしいいい末脚を繰り出せることを示した。展開待ちになるが、どこかでチャンスはありそう。

7着 10番 アルナシーム 牡 3 福永祐一 56 1.49.2 35.3

中団追走していたが、最後は伸びずなだれ込んだだけで終わった。前走は勝ったとはいえワンターンの超スローの瞬発力勝負だったので、今回とはレースの質が違いすぎた。

8着 5番 サノラキ 牡 3 大野拓弥 56 1.49.2 35.2

特に見どころなし。

9着 13番 オウケンボルト 牡 3 M.デム 56 1.49.3 35.0

スタートのタイミング合わず後方からになる。先行して好走してきた馬なので、先手が取れないとまるでいいところがなかった。

10着 9番 ソリタリオ 牡 3 横山武史 56 1.49.3 35.2

特に見どころなく終わる。戦績からすると負けすぎなのだが、コーナー4つ、1800m、重馬場と初めての経験が多かったので、今のところ何かが合わなかったとしかいえないのだが、こうした初経験の課題が多い場合はそれまでの成績がよくても割り引いて考えた方がよいということなのだろう。

11着 8番 アサヒ 牡 3 田辺裕信 56 1.49.5 35.5

出遅れて後方から、向こう正面から少しづつポジションを上げ加速したが、直線で伸びる脚は残っていなかった。2度続けて出遅れて、今回は道中の走りもよくなかったので、立て直しに時間がかかるかもしれない。

12着 4番 グランドライン 牡 3 三浦皇成 56 1.49.6 36.2

3番手追走したが直線でまるで伸びず。まるでダメだったので重馬場はよくないということはあるかもしれない。

13着 11番 トーセンヴァンノ 牡 3 田中勝春 56 1.50.9 37.3

4番手追走していたが、4角の途中で脱落。

 



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2022 ファルコンステークス G3 レース回顧


レース結果の基礎データ


2022年 3月19日(土) 2回中京3日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第36回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1400m 18頭立

 

馬場差 -0.1 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.1-10.5-10.5-11.3-11.6-12.4-12.5
通過:33.1-44.4-56.0-68.4 上り:68.8-58.3-47.8-36.5 平均:1F:11.56 / 3F:34.67

前半かなり速く、それでいて4角の終わりでかなりごちゃついたので、しっかりした末脚と器用さが必要なレースとなった。

 


2.完全タイム差検証


20220032401

0.5秒ほど低く見た方がよさそう。

 


3.各馬の分析


1着 1番 プルパレイ 牡 3 M.デム 56 1.20.9 35.9

スタートは速くなかったが、最内枠を活かしてインの中団の位置を追走する。4角をじっくり回り、直線に入って楽な手応えで進出していき、残り200mの手前で前にいた馬の外に出すとそこからグングン伸びて1着になった。最内枠の距離得があったとはいえ、抜け出すときの加速や着差からこのメンバーでは一歩抜けた存在であるように見える勝利だった。加えて、抜け出すとやめるところがあったり、まだ本気をだしていたい面があるのでまだ伸びしろがありそうだ。

2着 3番 タイセイディバイン 牡 3 松若風馬 56 1.21.2 36.1

中団を追走。プルパレイのすぐ後ろの外と比較的インを走っていたが、4角で外に出そうとしたところ前がごちゃ付き直線に入って少しするまで追い出しを待たされるロスがあった。直線途中で進路が出来てからはそこから長くいい脚を使って2着に浮上した。L2Fでいい脚を使ったように見えたが、ラップは12.4-12.5と速くないので今回の展開がこの馬にハマったということのようだ。今まで1800m、2000mで先行するレースをしてきていたが、こうした馬が距離短縮していい末脚を見せるのは典型的な激走パターンだったりする。

3着 14番 オタルエバー 牡 3 幸英明 56 1.21.3 36.0

中団やや後方の外を追走。4角で外を回って勢いをつけ、直線に入ってからの加速が目立つもので一瞬にして3番手にまで進出。そこから伸び続け1頭交わすものの、最後は外から1頭交わされて3着になった。逃げないとダメかと思われた馬が新味を示した。直線の坂での加速が目立つものだったので、最後が坂のコースだとなおよいかもしれない。

4着 6番 デヴィルズマーブル 牡 3 福永祐一 56 1.21.3 36.1

インの中団やや後方を追走。4角の終わりで前に進路が取れないので外に出そうとするが上手くいかず、直線に入ってインの前にいたプルパレイが外に出したことでインに進路ができて、インを抜けてくる。ところが残り200mで今度は前にいたカジュフェイスが邪魔になり少し外に出し、そこからよく伸びたが4着まで。ロスの多い競馬だったので、スムーズだったら3着はあったかも。

5着 8番 トウシンマカオ 牡 3 戸崎圭太 57 1.21.5 36.7

中団追走するも、4角の終わりから直線の途中まで前が詰まってしまい、外に出すのに苦労する。外に出して進路が出来てからの伸び脚はそう鋭いものでなかった。好位につけて最後ひと足使う馬ながら、もっと緩いペースでないと末脚が削がれてしまうのかもしれない。

6着 5番 ショウナンハクラク 牡 3 坂井瑠星 56 1.21.5 35.8

スタート遅く序盤は少し離された後方を追走。4角をインぴったり回ることで次第に差を詰めていき、この馬の位置では渋滞に巻き込まれることなく直線の途中までインをまっすぐ走ることができた。ゴール少し前でやや外に出して伸びようとしたものの、時すでに遅しだった。多くの馬が進路どりに苦労する中この馬はインを効率よく走れたので、上り3ハロンタイムは最速でも評価できない。加えて序盤の追走力のなさは記憶すべき。

7着 4番 カジュフェイス 牡 3 田辺裕信 56 1.21.7 37.3

スタートよく、楽に先頭に立ち。ハイペースで逃げたが、残り200mで脚色が粘った。1200mでも最後脚色が鈍ったので、先行力はあるが最後の粘りにかける。

8着 16番 ティーガーデン 牡 3 横山武史 56 1.21.8 36.1

外のやや後方を追走。4角で外を回り直線入口ではかなり後方。そこからジワジワ伸び続けるもここまで。先行して好走してきた馬だが、今回のような序盤のペースだと先行するのは難しいようだ。

9着 9番 エイシンシュトルム 牡 3 石川裕紀 56 1.21.8 36.3

後方インを追走。4角もインを回り4角の終わりで外に出してそこからジワジワ伸びてはいるが大した伸び脚ではなかった。

10着 13番 レディバランタイン 牝 3 ルメール 54 1.22.0 36.5

中団やや後方を追走から見せ場なし。ハイペース戦はダメなようだ。

11着 2番 ヴィアドロローサ 牡 3 吉田隼人 56 1.22.2 37.5

インで5番手辺りを追走していたが、直線では伸びなかった。

12着 12番 ニシノレバンテ 牡 3 内田博幸 56 1.22.4 37.7

外から3番手を追走していたが、直線では伸びなかった。外回って厳しいペースを追走したので、そこで消耗して能力以上に負けた可能性はある。

13着 18番 ウインバグース 牡 3 和田竜二 56 1.22.8 37.7

中団追走から直線伸びず。

14着 11番 ナバロン 牡 3 川又賢治 56 1.22.8 37.3

後方追走のまま見どころなく終わる。

15着 15番 ウインマーベル 牡 3 松岡正海 56 1.23.2 38.3

中団追走していたが、直線でごちゃついたときに後方に下がってしまいそこから伸びることはなかった。ごちゃついたときに少し怯んだので気が弱い面があるのかもしれない。

16着 10番 ベルウッドブラボー 牡 3 丸山元気 56 1.23.5 37.8

後方追走のまま見どころなく終わる。

17着 17番 デュガ 牡 3 武豊 56 1.23.6 38.8

外の5番手あたりを追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。

18着 7番 ナムラリコリス 牝 3 泉谷楓真 55 1.23.7 39.1

中団追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。

 



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2022年3月15日 (火)

2022 金鯱賞 G2 レース回顧

強い馬が能力を発揮して見ごたえのあるレースとなったG2戦は久々に見た気がする。圧倒的1番人気とG1馬2頭の組み合わせで決まって3連複3540円は結構いい配当だった。

1.レース結果の基礎データ

2022年 3月13日(日) 2回中京2日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第58回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2000m 13頭立


馬場差 -1.4 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.5-11.0-12.2-11.9-11.7-11.7-11.6-11.0-11.3-12.3
通過:35.7-47.6-59.3-71.0 上り:69.6-57.9-46.2-34.6 平均:1F:11.72 / 3F:35.16


2.完全タイム差検証

20220031503

0.8秒ほど低く見た方がよさそう。レベルは高いが突出したものではないという程度なのだが、真完全タイム差を相対的に評価しているうちに評価値の基準がやや厳しめになっている面はある。つまり真完全タイム差が+0.5でも近年のレースではレベルの高い方に入るということ。

3.各馬の分析

1着 3番 ジャックドール 牡 4 藤岡佑介 56 1.57.2 34.6

スタートよく楽に先頭に立つ。1角に入る前にシフルマンが競りかけそうになるも、まるで寄せ付けず。その後は競られることなく先頭を走る。直線に入ってからも勢いは衰えず、坂を上がってからさらに勢いが増して後続を突き放しての勝利だった。2着3着のG1馬がしっかりしたパフォーマンスをする中での圧勝なのでかなり強い勝ち方であるのは間違いない。これで5連勝であるが、気になるのはまだ斤量56キロまでしか経験がないこと。長く脚を使うタイプだけに、ブラストワンピースのように斤量背負うとまるでダメになる可能性がある。ただ、久々に可能性のある新星が現れたので、無事に過大をクリアーしてより大きな存在になってほしいところである。

2着 10番 レイパパレ 牝 5 川田将雅 56 1.57.6 34.6

4番手追走から、しっかり伸びてきて2着となった。前目につけて最後ひと足使う、この馬の持ち味を最大限に活かせるレースだった。それでもジャックドールに0.4秒離されたので、これが良馬場でのこの馬の実力ということなのだろう。

3着 6番 アカイイト 牝 5 幸英明 55 1.57.8 34.7

中団追走。4角をインぴったり回り、直線に入るとそこからしっかり伸びてきて3着を確保した。後続のなかでは一番いい脚を使って追い込んできたように見えたが、上り3ハロンタイムで見ると他馬と大差なく、いつもよりは前のポジションにいた分末脚が削がれた形だが、それでもこのメンバーでは末脚上位でさすがG1馬という走りを見せた。こうした走りが出来れば今後も好走できる可能性は高そう。

4着 5番 ポタジェ 牡 5 吉田隼人 56 1.58.0 34.2

後方追走。直線で大外に出して、最後よく伸びたが、4着だった。序盤進んでいかなかったということなので、今回の前半のラップはこの馬が追走するのに厳しいものだったということはよく覚えておきたい。最後は上り最速の脚でよく伸びているので、やはり直線の長いコースでは走る。

5着 2番 ギベオン 牡 7 西村淳也 57 1.58.0 35.2

ジャックドールの少し後ろの3番手を追走。最後までよく粘っていた。ジャックドールが水先案内人になり程よいペースで先行できた形になった。上位4頭はかなり強かったので、そう強くないメンバーだったら3着以内はあり得る走りだった。

6着 1番 ショウナンバルディ 牡 6 岩田康誠 56 1.58.0 34.6

中団イン追走。4角をインぴったり回って、直線でインから進出しようとしたが、最後の伸びを欠いた。序盤進んでいかなかったということなので、今回の前半のラップはこの馬が先行するのに厳しいものだったということはよく覚えておきたい。

7着 13番 サンレイポケット 牡 7 鮫島克駿 56 1.58.1 34.7

中団外を追走。直線外から伸びようとしたが、外からよく伸びたポタジェとは対照的に伸びなかった。追走で末脚が削がれたのは明らか。この馬はスローペースでないとだめなようだ。

8着 8番 アラタ 牡 5 大野拓弥 56 1.58.1 34.5

後方インを追走。4角もインぴったり回り、直線インからよく追い込んでいるものの、前の馬が強くここまで。ペースがかなり遅くないとよいポジションが取れない馬のようだが末脚は堅実なので、もう少しメンバーが弱くなれば重賞でも十分好走可能な馬。

9着 12番 ランブリングアレー 牝 6 藤岡康太 54 1.58.2 34.6

後方追走から4角の終わりで外に出してよく追い込んではいたが、前の馬が強くここまで。近走ではエリザベス女王杯以外はそこそこ末脚が使えているので、この馬もメンバーが弱くなれば好走できそう。

10着 4番 ソフトフルート 牝 5 岩田望来 54 1.58.4 34.6

最後方追走。最後インからそこそこ伸びて上り3ハロンタイムは3番目の値となっているが、インぴったりを回ったので評価できない。近走は追走力に難のあるレースが多く、かなり恵まれないと好走は難しそう。

11着 11番 ステラリア 牝 4 M.デム 54 1.58.4 35.0

中団外を追走するも、最後の直線の伸びを欠いた。近走の戦績からするともっと上りのかかるレースでないとだめなのかもしれない。

12着 7番 シャドウディーヴァ 牝 6 福永祐一 54 1.58.6 35.4

中団追走するもまるで伸びず。過去2戦の凡走は距離が長かったためと思われたが、それだけではなく調子が悪かったのも敗因だったのかもしれない。そもそも連続で好走することがないので、調子の維持が難しい馬のようだ。アテにはできないタイプ。

13着 9番 シフルマン 牡 6 荻野極 56 1.58.9 36.1

序盤先頭に立つ気を見せるものの、ジャックドールが速いので2番手に控える。控えたところで自身にはオーバーペースだったようで、直線では後退する一方だった。

 



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2022 フィリーズレビュー G2 レース回顧

ほとんどが1勝クラスの馬で、権利を取れても桜花賞で善戦出来なさそうなメンバーのレースであったが、そんな中で大したことなかったナムラクレアは今後の活躍はあまり期待できないのではないかと思えるレースだった。

1.レース結果の基礎データ

2022年 3月13日(日) 1回阪神10日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第56回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 1400m・内 15頭立


馬場差 -0.8 完全タイム差 -0.8
タイムランク A メンバーランク C

LAP :12.0-10.5-11.0-11.4-11.5-11.7-11.8
通過:33.5-44.9-56.4-68.1 上り:67.9-57.4-46.4-35.0 平均:1F:11.41 / 3F:34.24


2.完全タイム差検証

20220031502

1.8秒ほど低く見た方がよさそう。シンプルに考えてこのメンバーのレースがタイムランクA評価というのはあり得ない。完全タイム差がそのままではまるで使えない指標であることを示すよい例である。


3.各馬の分析

1着 4番 サブライムアンセム 牝 3 池添謙一 54 1.19.9 34.2

後方追走。4角をインで回ることで直線入口では外を回った馬よりも少しだけ前の位置につける。直線の伸びは最初は大したことないように見えたものの、途中から外に出したところから勢いがつき、最後なナムラクレアより少しだけ末脚が勝り1着となった。ナムラクレアの方が外を回って長く脚を使っていたので、この2着馬との差は内外を回った差が大きい。未勝利脱出までに6戦もかかった馬なので、堅実さはあるが強さは感じられず。今後活躍できる可能性はあまり高くないように思える。

2着 2番 ナムラクレア 牝 3 浜中俊 54 1.19.9 34.4

中団やや後方のインを追走。4角で少し外に出して加速し、直線に入ってさらに勢いがついて外から突き抜けそうな勢いがあったものの、最後まで勢いが続かず2着となった。4角で外を回る距離ロスがあったとはいえ、今回のメンバーであれば過去の実績から実力上位のはずなのだが、特に最期の伸びが今一つだったのであまり成長していない可能性がある。

3着 6番 アネゴハダ 牝 3 酒井学 54 1.20.2 35.0

4番手を追走。4角を比較的内を回って、直線に入ってすぐは勢いがあり一旦先頭に立つも、外から来た2頭に差されてしまった。前につけていた馬の中では一番いい走りだったものの、メンバーレベルが高くないのであまり評価できない。

4着 3番 マイシンフォニー 牝 3 武豊 54 1.20.3 34.6

後方追走。4角でも外を回ったので直線入口でかなり後方。直線ではよく伸びているものの4着まで。明らかに外を回った距離ロスが大きく、もう少し内を回っていたら3着以内で権利がとれただろうにと思える走りだった。

5着 5番 ラブリネスオーバー 牝 3 松若風馬 54 1.20.4 34.5

スタート遅く後方から、4角は外を回りすぎないように回り、ややインから追い込んでくるも5着まで、4着のマイシンフォニーとは対照的にコーナーを立ち回れていたので、上り3ハロンタイムはマイシンフォニーより0.1秒速いものの、末脚の能力はやや下に見えた。

6着 9番 ブッシュガーデン 牝 3 富田暁 54 1.20.4 35.0

中団インを追走。直線途中から抜け出してくるものの、3着以内に入れそうな勢いはなかった。

7着 10番 キミワクイーン 牝 3 内田博幸 54 1.20.5 35.2

中団追走。直線での加速では初めは外から伸びてきたナムラクレアに抵抗する勢いがあったが、勢いは長くは続かなかった。

8着 1番 アドヴァイス 牝 3 和田竜二 54 1.21.1 36.0

3番手追走していたが、なだれ込むのがやっとだった。

9着 11番 ゼロドラゴン 牝 3 横山典弘 54 1.21.3 35.3

後方追走。最後外から少し伸びるが、大した伸び脚ではなかった。

10着 12番 スリーパーダ 牝 3 坂井瑠星 54 1.21.4 36.3

外から3番手で追走するも、最後の直線では勢いはなかった。

11着 15番 モチベーション 牝 3 秋山稔樹 54 1.21.5 36.0

中団外を追走。4角で外を回りすぎないように回ったものの直線では勢いがなかった。

12着 7番 コンクパール 牝 3 泉谷楓真 54 1.21.6 36.7

逃げたが最後の直線で後退した。

13着 8番 テイエムスパーダ 牝 3 国分恭介 54 1.21.8 36.8

2番手追走するが、直線まるで伸びず。

14着 13番 サウンドクレア 牝 3 団野大成 54 1.21.9 36.0

後方のまま見どころなく終わる。


15着 14番 ウィリン 牝 3 菱田裕二 54 1.22.4 37.1

中団追走するが、見どころなく終わる。

 



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2022 中山牝馬S G3 レース回顧

このレースを当てるとしたら、ミスニューヨークから流すしかも3着なので、流せる対象はワイド、3連複、3連単マルチくらいに限られる非常に難しいレースであった。ただ、1番人気を軸にして高配当を狙うパターンとして参考になる点はあるレースだったんじゃないかとは思う。

1.レース結果の基礎データ

2022年 3月12日(土) 2回中山5日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第40回ローレル競馬場賞中山牝馬S
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 16頭立


馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.1-11.7-12.4-12.2-11.8-11.6-11.5-11.7-11.8
通過:36.2-48.4-60.2-71.8 上り:70.6-58.4-46.6-35.0 平均:1F:11.87 / 3F:35.60

残り1000mからペースアップが始まっているものの最後までラップが減速していないので、前半はかなり緩かったということ。長く脚を使う必要があるもののスタミナ勝負になっていないということで少し特殊なペースのレースだったのかもしれない。

2.完全タイム差検証

20220031501

0.6秒ほど低く見た方がよさそう。

3.各馬の分析

1着 16番 クリノプレミアム 牝 5 松岡正海 53 1.46.8 34.3

好スタートだったが、外から1角へじっくり入ったので中団のやや後ろの位置を追走する。4角で外を回って加速するも大外を回ったので直線入口でもまだ少し後ろ、それでも直前途中では前にいた多くの馬が同じような脚色で決して速くは見えないものの楽に先頭争いに加わってきて、ゴール前でわずかに前に出て1着となった。前々走の京都金杯でもジリジリと伸びる脚が使えていたので、今回残り5F同じようなラップが続く展開も向いたということなのかもしれない。加えて、この日は外が伸びる馬場になっていたことも恵まれた要因になったようだ。前走16着と大敗しているが、レース回顧にも書いたように4角で脚に異変を感じて無理しなかったもので、そこから3週間後に出生してきたということは無事で体調に問題がなかったということだったのだろう。前走アクシデントで大敗した馬が、あまり間隔を開けずに出走する場合は前々走くらいは走れる可能性が高いと考えるべきというのが今回のこのレースの最大の教訓となった。

2着 14番 アブレイズ 牝 5 菅原明良 56 1.46.9 34.6

中団外を追走。4角ではさらに外のクリノプレミアムより早めに進出を開始、クリノプレミアムの内の前の位置で同じような加速を見せてゴール直前で一旦先頭に立ったものの、ゴール板ギリギリでクリノプレミアムに交わされてしまった。クリノプレミアムよりもこの馬の好走の予想の方がさらに難しかった。一応3走前のオープン特別勝ちがありそこそこしっかりした末脚があって、そうしたこともあってハンデも56キロと背負わされたのだが、それでも前走休み明けのアイルランドTはまるで調子がよくなかったに、今回の休み明けではいきなり好走するということで、一体どういうときに好走するのか全くわからない馬で、非常に扱いに困るタイプである。

3着 3番 ミスニューヨーク 牝 5 M.デム 55 1.46.9 34.5

インの中団を追走。インの距離得を活かして4角はじっくり回り、直線に入って加速するとグングンのびて、前の逃げ馬が邪魔だったが、そのさらに内の狭いところをこじ開けて先頭に立ち、勝ったかと思ったところへ、外からの2頭に差されてしまった。完璧な立ち回りをしていて、それでも最後差されたのだがら、やはり外差しの馬場になっていたことが影響した可能性が高い。これで2戦続けて好走できたので、やはりよい騎手が乗れば高いレベルで能力を発揮してくる馬ということなのだろう。

4着 13番 スライリー 牝 4 石川裕紀 53 1.47.0 34.2

後方追走。4角は外を回りすぎないようにかつじっくり回り、直線入口ではまだ後方だったが、ジワジワ伸びてきて4着に浮上した。後方からしっかり末脚をつかったが、それでも上位勢を脅かすような脚色には見えなかった。加えて、末脚を活かす競馬をしたのは秋華賞以来であり、いつ末脚を発揮する競馬ができるかわからないのでこの馬も扱いに困るタイプである。

5着 9番 テルツェット 牝 5 田辺裕信 56.5 1.47.0 34.0

後方追走。向こう正面の終わり辺りでは一旦最後方になる。4角で加速するもかなり大外を回るので直線入口では大外の最後方の位置。そこからしっかり伸びてくるも、大外の後方からでは5着が精いっぱいだった。L1Fがもう少し減速する展開になれば上位進出があったかもしれないが、後方からの競馬になりしかも外を回ってのレースしかできないようなので、頭数、展開に左右されるところが大きいようで、末脚は堅実でもアテにはしにくいタイプのようだ。

6着 11番 ルビーカサブランカ 牝 5 武豊 55 1.47.0 34.3

後方追走。4角では少し早めに外から進出。直線入口ではテルツェットよりは前の位置であったがそれでもかなり後方。そこからしっかり伸びて最後はテルツェットと同じような脚色になった。テルツェットよりは器用さはありそうなものの、その分末脚は少し劣る印象があった。前走の好走はやはり斤量52キロだったことが大きかったように思える。

7着 4番 ドナアトラエンテ 牝 6 横山武史 55 1.47.2 35.1

スタートよくインの5番手のポジションにつける。4角をじっくり回り、直線で進出しようとするもさらに内にいたミスニューヨークのような鋭さはなく、最後までしっかり伸びるものの上位進出できそうな勢いはなかった。やはりワンパンチ足りない印象でさらにメンバーが弱くならないと好走は難しそう。

8着 5番 ジュランビル 牝 6 松若風馬 53 1.47.2 35.0

中団追走。4角でやや外を回ったことで直線入口で少し後方になり、そこからしっかり伸びてきてはいるが、上位進出できそうな勢いはなかった。速い脚はないが立ち回りは悪くないので、インで恵まれる走りが出来てどこかで大穴を開ける可能性はありそう。

9着 10番 ローザノワール 牝 6 田中勝春 54 1.47.2 35.2

序盤の先行争いに負けて4番手の位置になる。最後までしっかり粘ってはいるものの、戦績からこの馬は逃げないとダメなようだ。

10着 6番 クールキャット 牝 4 大野拓弥 54 1.47.2 34.3

後方追走から4角では外を回りすぎないように回ったものの、末脚の勢いは今一つだった。

11着 2番 シングフォーユー 牝 6 戸崎圭太 53 1.47.4 34.7

中団やや後方のインを追走。4角もインぴったりを回るも、最後の直線の勢いは今一つだった。

12着 7番 シャムロックヒル 牝 5 団野大成 53 1.47.4 35.6

好スタートから先手が取れそうな勢いだったが、内に1頭速い馬がいて2番手の位置になる。最後まで粘れてはいたが、3着以内に入れるような勢いはなかった。

13着 1番 ロザムール 牝 6 北村宏司 54 1.47.5 35.7

スタートダッシュは特に速いわけではなかったが、内枠を活かして1角までに先頭を取り切る。後続をちょっとだけ離して直線入口に入ったが、直線途中で一気に交わされてしまった。逃げ馬なので恵まれれば好走の可能性はありそう。

14着 15番 フェアリーポルカ 牝 6 三浦皇成 56 1.47.5 35.1

中団追走。4角を外を回りすぎないように回り直線入口では勝負圏内の位置につけれたものの、そこからの勢いがなかった。やはりかつての勢いはないように思える。

15着 12番 スマイルカナ 牝 5 柴田大知 56 1.48.2 36.3

3番手追走するも、直線でまるで伸びず。かつての勢いはまるでないのだが、気持ちの面が大きそうなので、突然やる気を出して好走する可能性はありそうなので扱いに困る馬。

16着 8番 ゴルトベルク 牝 5 津村明秀 53 1.48.4 35.7

後方追走から特に見どころなく終わる。オープンでの好走は難しそう。

 

 



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2022年3月 9日 (水)

2022 弥生賞 G2 レース回顧

抜けた存在のいない、予想の難しいレースであったが、結果もスローの前残りであまり面白いものでなく、皐月賞と同一コース距離のレースでありながら、今回の上位馬が皐月賞で活躍できるとあまり思えない結果でなった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月 6日(日) 2回中山4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第59回報知杯弥生賞ディープインパクト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2000m 11頭立


馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.7-11.6-11.9-12.5-12.4-12.4-11.8-11.5-11.4-12.3
通過:36.2-48.7-61.1-73.5 上り:71.8-59.4-47.0-35.2 平均:1F:12.05 / 3F:36.15

中盤やや緩むもペースアップが早い展開となった。前目のポジションを取って、コーナーを外を回りすぎないようにしっかり回ってきた馬が上位になり、外を回って差してくる馬は全く出番のない馬場、展開になった。皐月賞ではもっと前半のペースが厳しくなったり、外差しが効くような馬場になる可能性があるので、今回の結果がまるで皐月賞に直結しない可能性は高いように思える。


2.完全タイム差検証


20220033803

3歳馬の成長力を考慮し、一旦妥当な完全タイム差と見る。


3.各馬の分析


1着 10番 アスクビクターモア 牡 3 田辺裕信 56 2.00.5 35.2

スタートは速くなかったが、他馬も速くないので、1角までに上がっていき2番手の位置を取る。ややかかり気味だったそうだが、ペースが緩いので2番手でしっかり脚を貯めれてはいたようで、4角の終わりで早めに先頭に競りかけ、直線入口で先頭に立つとそのまま押し切ってしまった。コーナー4つの中山2000mのコースがこの馬に合っていたと思える走りだったが、序盤のポジション取り、追走ともに楽が出来る展開だったので、もっと厳しいレースになったときにどうかという疑問は残る。

2着 7番 ドウデュース 牡 3 武豊 56 2.00.5 35.0

5番手を追走し、4角で外へ出して進出しようとしたところで、外から上がってきたロジハービンに進路を塞がれやや下がり気味になってしまい、直線に入って内から外に出して進出しようとしたところでも外からボーンディスウェイに進路を塞がれそうになったが、ここは逆にはじき返して伸びてきて2着になった。2度も不利になる場面があったので、これがなければ勝っていた可能性はあったと思える走りだった。ただ、直線では外に出さなくてもまっすぐ走れる進路はあったように見えるので、なぜここで外に出すことにこだわったのか疑問に残った。インをつくことが出来ない弱点がある可能性を感じたので、今後この点を注目する必要がありそうだ。


3着 6番 ボーンディスウェイ 牡 3 石橋脩 56 2.00.6 35.0

好スタートから早めに前のポジションが取れて3番手を追走。4角の終わりで騎手の手が激しく動き進出を開始し、直線で内にいたドウデュースと激しいたたき合いになったが、最後脚色がやや劣った。直線はいつも以上の伸びだったということで、ホープフルSの時から成長していることは確かなようだ。

4着 1番 ジャスティンロック 牡 3 川田将雅 56 2.00.7 35.0

中団やや後方のイン追走から4角で外に出して進出するも3着以内に入れそうな勢いはなかった。さらに外差しではどうにもならない展開、馬場であったこともこの馬に不向きな状況だったようだ。

5着 9番 インダストリア 牡 3 戸崎圭太 56 2.00.8 34.9

後方追走から4角で大外に出して、そこから追い込んでくるも勢いに乗り切る前にゴールになってしまった。デビュー戦から今回まで4戦続けて上り3ハロンタイム最速なのだが、勝負所で左に張るクセがあるようで器用さに欠ける。まだ潜在能力を出し切っていないのでどこかで大駆けする可能性はありそう。

6着 3番 リューベック 牡 3 池添謙一 56 2.01.1 35.8

楽に先頭に立ったものの最後の直線の途中で捕まるとそこからはまるで粘れなかった。

7着 11番 ロジハービン 牡 3 M.デム 56 2.01.1 35.7

後方追走から、後方にいてはどうしようもないペースだと思ったか、3角から早めに外から進出を図るも中途半端に外の3番手くらいの位置で一旦勢いを止め、その後直線で進出を図ろうとしたが伸び脚が残ってないかった。前走で長くいい脚が使えることを示したのだが、今回はかんりチグハグなレースになってしまった。ペースや馬場の状態が変わればまだ好走する可能性は残しているように思えた。

8着 4番 アケルナルスター 牡 3 菅原明良 56 2.01.1 35.1

後方追走から、直線外から少しは伸びているものの大した伸び脚ではなかった。

9着 2番 メイショウゲキリン 牡 3 横山武史 56 2.01.1 35.3

スタートして行く気を見せるもののすぐ外のリューベックの方が勢いがあり、あっさり引いてしまいインの中団を追走。4角をインぴったりを回ることで、直線入口でも上位争いできそうなポジションを維持していたものの、そこから伸びることはなかった。戦績からポジションを取れなかった時点でノーチャンスだった。先行すればしぶとい馬なので、どこかで穴を開ける可能性はまだありそう。今回は完全に陣営の判断ミス。

10着 5番 マテンロウレオ 牡 3 横山典弘 56 2.01.4 35.4

中団のポジションを追走していたが、残り800mでのペースアップに対応できなかったのかここでポジションを下げてしまう。4角をインぴったり回って挽回しようとするも直線伸びなかった。後方待機の馬でありなおかつ鋭い末脚のない馬なので、追い込みが効き、なおかつ時計のかかる馬場でないと厳しいので活躍できる機会は限られてくる馬。

11着 8番 ラーグルフ 牡 3 丸田恭介 56 2.01.6 35.9

中団追走するも残り800mでのペースアップに対応できなかったのかポジションがほぼ最後方まで下がる。それでも4角を外を回りすぎないように回り挽回しようとするも、まるで伸びなかった。

 



関連記事
「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
完全タイム差を検証する表について説明します。
2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~

 

2022 オーシャンS G3 レース回顧

あまり強いメンバーのいないレースではあったが、前残り決着の中1頭だけ追い込んできたナランフレグの末脚は目立つものであり、6歳馬ながら最近になって地力強化していることを感じさせられる結果となった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月 5日(土) 2回中山3日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第17回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 15頭立


馬場差 -0.5 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :11.9-10.6-10.9-11.3-11.2-12.0
通過:33.4-44.7-55.9-67.9 上り:67.9-56.0-45.4-34.5 平均:1F:11.32 / 3F:33.95

前半速いが、中山にしてはやや緩いペースだったので前が止まらない展開だった。そんな中を1頭だけ追い込んできたナランフレグの末脚は目立っていた。

 


2.完全タイム差検証


20220033802

0.6秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 7番 ジャンダルム 牡 7 荻野極 56 1.07.9 34.2

中団追走から3角までに3番手の位置まであがり、4角終わりまでもじわっと上がっていき2番手につけゴール少し前で先頭を交わし1着になった。前走と同じように先行して、前走は直線で伸びなさすぎだったので調子が悪いことを疑ってしまったのだが、前走は早めに脚を使って失敗したようだ。今回はじっくり上がっていくことで最後まで脚を使うことができた。ただし、今回のメンバーでは能力上位だったということもあり、より強いメンバーでも同様の競馬が出来るかについては疑問。

2着 10番 ナランフレグ 牡 6 丸田恭介 56 1.08.0 33.5

後方追走。4角では一旦外の最後方の位置だったが、直線でそこからよく伸びて2着に浮上した。前残りの展開の中この馬だけ目立つ末脚で追い込んできた。前から末脚は確実だったが、これで4戦連続で上位に食い込んでいるので地力強化は明らかで、この走りならば追い込み馬でもG1で侮れない存在となった。

3着 14番 ビアンフェ セ 5 藤岡佑介 56 1.08.0 34.6

外から好スタートで序盤は2番手だったもののスピードの違いで3角に入るまで先頭に立つ。直線最後までしっかり粘っての3着だったが、粘れたのは2番手のジャンダルムがじっくり迫ってきたことが大きく、早めに交わされていたらここまで粘れていなかったように思える。序盤のスピードは確かなものの展開や相手関係に左右されやすいのでアテにはできない存在で狙い時が難しい。

4着 5番 ダディーズビビッド 牡 4 浜中俊 56 1.08.1 34.1

中団追走から、4角で騎手の腕が激しく動くも伸び脚は今一つ。それでも直線に入ってしっかり伸びたが4着までだった。騎手大幅強化で勝負がかかの可能性があったが、それでもコーナーの走りが今一つだったので上位進出は厳しかったようだ。

5着 9番 デトロイトテソーロ 牝 5 菅原明良 54 1.08.2 34.6

スタート速く一旦先頭になったがコーナー入り口で2番手の位置に下がる。そこから最後までかなり粘っていたが、ゴール直前で後続に交わされ、かなり恵まれないと3着以内に残るのは難しそうに見える走りだった。

6着 8番 キルロード セ 7 内田博幸 56 1.08.3 34.6

中団でジャンダルムの外の少し後ろを追走していたが、直線でジャンダルムに突き放されてしまって、末脚が少しジャンダルムから劣ることを示してしまった。


7着 1番 マリアズハート 牝 6 大野拓弥 54 1.08.3 34.2

中団イン追走。インぴったりを走ったが、最後の伸び脚が少し足りなかった。

8着 4番 ダイメイフジ 牡 8 田辺裕信 56 1.08.5 34.2

中団やや後方追走から特に見どころなく終わる。

9着 3番 ファストフォース 牡 6 鮫島克駿 56 1.08.5 34.7

スタート遅く、強引にポジションを取りに行こうとするが、6番手の位置がやっとの状態で、先行できるポジションが取れなかった時点でこの馬の出番はなかった。

10着 2番 スマートクラージュ 牡 5 戸崎圭太 56 1.08.5 34.7

5番手追走していたが、直線は伸びを欠いた。前走のパフォーマンスからするともう少しやれそうに思えたのだが、騎手のレース後コメントによると「一番の敗因は3角で外から来られた時にラチに接触しました。そこで気分を害した感じですね。」ということで、これを信じるならば気性的にアテにできない馬と考えた方がよさそうだ。

11着 6番 ボンボヤージ 牝 5 吉田豊 54 1.08.6 34.1

後方イン追走。直線もインを通る。上り3ハロンタイムは2番目であるが、インを効率よく回ったものなので評価できない。

12着 13番 サヴォワールエメ 牝 6 石川裕紀 54 1.08.6 34.1

後方追走。直線外から伸びてはいるが、ナランフレグと上り3ハロンタイムの差が0.6秒もあったように目立つ末脚ではなかった。

13着 15番 ロードベイリーフ 牡 5 亀田温心 56 1.08.8 34.4

後方追走から見どころなく終わる。

14着 11番 マイネルジェロディ 牡 4 柴田大知 56 1.09.0 34.9

中団追走から見どころなく終わる。戦績からすると走らなさすぎにも思えるので、あまりアテにはできないタイプのようだ。

15着 12番 ビオグラフィー 牝 5 斎藤新 54 1.09.1 35.0

中団追走から見どころなく終わる。前走は先行出来て差してくる馬が極端に外を回ることに恵まれてのもので、かなり恵まれないと好走するのは難しい馬。

 



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2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~

 

2022 チューリップ賞 G2 レース回顧

チューリップ賞らしい注目すべきメンバーが揃ったレースとなったのだが、トライアルレースだと能力全開で上位着順を目指すよりもウォーターナビレラみたいに新たな戦法を試すようなことをやる馬、陣営がいたりするので、そうした面でのトライアルレースの予想の難しさを感じさせられた。
そう思って、後から獲得賞金をチェックするとウォーターナビレラはもう十分な賞金があり、ナミュールは評判が高い割には微妙な額なので、こうした面からもナミュールの方がこのレースへの本気度は高そうだと、後になって納得したので、トライアルレースは出走馬の獲得賞金のチェックを欠かさないようにすべき、G1に向けて賞金が足りている馬は勝負しない可能性があることを考慮すべしということが今回の大きな教訓となった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 3月 5日(土) 1回阪神7日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第29回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m・外 15頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.3-10.7-11.3-12.2-12.0-11.4-11.4-11.9
通過:34.3-46.5-58.5-69.9 上り:70.2-58.9-46.7-34.7 平均:1F:11.65 / 3F:34.95

平均ペースであり、上位勢は残り200mまであまり差がなく、L1Fの末脚勝負になった。

 


2.完全タイム差検証


20220033801

3歳馬の成長力を考慮し、一旦妥当な完全タイム差と見る。


3.各馬の分析


1着 6番 ナミュール 牝 3 横山武史 54 1.33.2 33.9

スタートを決めて中団のやや内ではあるが馬郡の中のポジションを追走。4角をじっくり回るも直線に入ってすぐは、前の馬が壁になる状況で進路をやや迷う場面もあったが、馬郡の外に出すとグングン伸びて、L1Fで多くの馬の伸び脚がほぼ同じになる中で1頭だけ目立つ鋭い脚で差し切って1着になった。これで3戦連続で最速の上り3ハロンタイムで走れており、前走のような出遅れがなければ、桜花賞でも勝てる可能性は高いと思えるような勝利だった。

2着 1番 ピンハイ 牝 3 高倉稜 54 1.33.4 34.1

スタートは速くなく序盤は後方の位置だったが、1番枠だったこともありコーナーでインで走っているうちに中団のナミュールの少し後ろの位置までポジションを上げていく。直線もしっかり伸びて接戦の2着争いの中インから少し伸びて2着を確保した。新馬戦勝ち直後ではあったが、サークルオブライフとの差し脚比べで互角の勝負をしたので能力が高いことは間違いなさそう。ただ、新馬戦もそうだったようにスタートが遅いのは特徴のようだ。しかし、内の狭いところを抜け出せる勝負根性は新馬戦でも見せていたので、接戦に強いタイプということをよく覚えておいた方がよさそうだ。


3着 3番 サークルオブライフ 牝 3 M.デム 54 1.33.4 34.5

インの4番手を追走。直線に入って少し外に出して、前を捕らえにかかったが、意外に前にいたサウンドビバーチェがしぶとく交わすのに苦労し、ゴール直前にようやく交わせたものの内外から1、2着馬に交わされて3着になった。前走勝った時も伸び脚はジワジワとしたものであり、外差しの馬場に恵まれての勝利だったので、能力は高いもののやはり抜けた存在ではないように思える3着だった。

4着 8番 サウンドビバーチェ 牝 3 石橋脩 54 1.33.5 34.9

好スタートから2番手でしっかり折り合って追走する。4角の終わりで前の馬を捕らえ、直線に入って早々と先頭に立つとそこからがしぶとかったのだが、ゴール直前で少し甘くなって4着になった。先行してかなりしぶといので好走できるレースの幅が広い馬と思えるが、最後少し甘くなったように強いメンバーとの闘いではワンパンチ足りなくなるのかもしれない。

5着 9番 ウォーターナビレラ 牝 3 武豊 54 1.33.6 34.5

先頭に立てそうなほどの好スタートだったが、意図的にポジションを下げ、サークルオブライフのすぐ外の少し後ろまで下がる。直線に入ってすぐの伸び脚は少しもたついたものの、ゴール直前ではよく伸びたのだが、上位の馬を脅かすほどではなかった。今回は意図的にポジションを下げた勝負を試したようだ。騎手か着順よりも馬の能力を試すことを優先することもあり得るというトライアルレース予想の難しさを改めて思い知らされた。今回の経験を踏まえて桜花賞ではまた違った戦法を取る可能性は高いと思われるので次走も侮れない。

6着 11番 ルージュスティリア 牝 3 岩田望来 54 1.33.8 33.9

スタートで立ち上がってしまい、3馬身くらい損した状況で離れた最後方を追走する。コーナーでインを通ることですこしづつリカバーして、直線の途中ではナミュールのすぐ後ろまで位置を上げて、そこから外に出すとグングン伸びたものの、スタート失敗が響いて6着までが精いっぱいだった。末脚はかなりいいものがあり、スタートが決まっていれば確実にもう少し着順を上げられたと思える走りだったことは覚えておきたい。

7着 10番 ラリュエル 牝 3 川田将雅 54 1.34.0 35.0

スタートは速くないもののややかかり気味の走りで6番手辺りを追走。直線に入ってすぐは勢いがあり上位争いできそうな雰囲気があったものの勢いは続かなかった。全体的にかかり気味な走りだったものの、最後の脚がここでは足りないと思える走りだった。

8着 15番 オーソレミオ 牝 3 横山和生 54 1.34.2 35.4

スタートは遅かったが、3角までに強引に前に進出して3番手のポジションにつける。直線に入っての伸び脚はなかったが、強引に前のポジションを取ったわりには最後よく粘っていた印象を受けた。切れる脚はなさそうだが、工夫次第で好走することがありそうな雰囲気を感じさせる走りだった。

9着 7番 ルピナスリード 牝 3 池添謙一 54 1.34.4 35.2

中団追走から直線伸びることはなかった。ここでは能力不足は明らか。

10着 13番 ツッチーフェイス 牝 3 小沢大仁 54 1.34.4 34.7

後方追走から特に見どころなく終わる。

11着 14番 ステルナティーア 牝 3 福永祐一 54 1.34.4 34.9

後方追走から特に見どころなく終わる。阪神JF以来であったが、成長していない可能性もありそう。

12着 12番 シークルーズ 牝 3 三浦皇成 54 1.34.4 35.1

中団追走から特に見どころなく終わる。

13着 2番 ジャマン 牝 3 松山弘平 54 1.35.3 36.8

先頭にたったが、4角終わりで早々と捕まり、直線途中で失速した。

14着 5番 スプリットザシー 牝 3 団野大成 54 1.36.0 36.4

後方追走から特に見どころなく終わる。

競争中止 4 アンジェリーナ 牝 3 横山典弘 54

 

 



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2022年3月 2日 (水)

2022 中山記念 G2 レース回顧

逃げ馬の人気馬が逃げ切って勝つのは他馬と実力差がかなりないと難しいわけで、今回G2レベルで堂々と逃げ切ったパンサラッサは実はかなり強いのかもしれない。


1.レース結果の基礎データ


2022年 2月27日(日) 2回中山2日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第96回中山記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 16頭立


馬場差 -0.7 完全タイム差 +0.6
タイムランク D メンバーランク D

LAP :12.7-11.2-11.3-11.1-11.3-11.5-11.6-12.2-13.5
通過:35.2-46.3-57.6-69.1 上り:71.2-60.1-48.8-37.3 平均:1F:11.82 / 3F:35.47

後半のペースアップが早く、L1Fが13.5秒もかかる極端な持続力勝負になった。

 


2.完全タイム差検証


2022022002

ほぼ妥当な完全タイム差と見る。ただし、今回は極端な持続力勝負になったので、今回と同等のパフォーマンス値が出せる機会はすくないのかもしれない。

 


3.各馬の分析


1着 5番 パンサラッサ 牡 5 吉田豊 56 1.46.4 37.3

好スタートから楽に先頭に立つ。中盤までは後続に差をあまりつけない逃げだったが向こう正面の途中からペースを上げると他馬はついてこず差が広がる。直線入口までこの差をキープして直線もよく粘り1着になった。ここ数戦からこの馬が今回のような走りをするのは戦前からわかっていたにもかかわらず、まんまと逃げ切りをゆるしてしまったのはこの馬の能力が高いことを表している。G2レベルまでであれば、今後も好走できる可能性は高そうだ。

2着 11番 カラテ 牡 6 菅原明良 56 1.46.8 36.0

中団追走。かなり早めのペースアップとなり極端な持久力勝負になったのだが、それでもこのメンバーで最速の上り3ハロンタイムで走って2着になった。速い脚はあるものの極端な瞬発力勝負には対応できないところがあったが、持久力勝負には対応できることを示したのはしっかり覚えておきたい。

3着 12番 アドマイヤハダル 牡 4 横山武史 55 1.46.8 36.3

中団追走から4角でしっかり加速し、直線入口で2番手以降をしっかり捕らえられる位置まで上がり直線途中で2番手に上がったものの最後はカラテに差されて3着になった。好位置でそこそこうまく立ち回れるものの最後ワンパンチ足りないキャラのようだ。

4着 3番 ガロアクリーク 牡 5 田辺裕信 56 1.47.2 36.1

後方追走から外を回ってジワジワ伸びてきて最後は4着まで浮上した。長く脚が使えて持久力勝負に対応できることを示したが、それでも4着までなので、好走の機会はあまり多くなさそう。

5着 7番 ウインイクシード 牡 8 松岡正海 56 1.47.4 37.5

4番手追走したが、勝負所で伸びることが出来なかった。わりといいポジションを追走したわりには何もできなかった印象なので8歳で衰えがあるのかもしれない。

6着 4番 ヒュミドール セ 6 M.デム 56 1.47.7 36.5

後方追走から最後の伸び脚は大したことなかった。早めペースアップの持久力勝負は向いてなさそう。

7着 15番 ダノンザキッド 牡 4 川田将雅 55 1.47.8 37.2

後方追走。3角からから早め進出を試みるものの最後まで脚は続かなかった。前走好走したとはいえやはりアテにはできない。馬券の軸馬には向かない。

8着 16番 ワールドウインズ セ 5 田中勝春 56 1.47.8 36.3

後方追走から最後はバテた馬を交わしただけに終わる。

9着 6番 レッドサイオン セ 6 木幡育也 56 1.47.9 37.3

中団追走から見どころなく終わる。

10着 14番 コントラチェック 牝 6 丸山元気 54 1.48.0 38.1

4番手追走から4角で早々と他馬がバテたので2番手に上がるも直線では粘れなかった。そこそこやれる先行馬ながらこの馬には距離がながくペースが厳しすぎたので出番はなかった。

11着 13番 ワールドリバイバル 牡 4 津村明秀 55 1.48.2 38.5

2番手追走していたが、4角で早々とバテる。戦績からこの馬はスローペースでないとダメなのはあきらか。

12着 8番 マルターズディオサ 牝 5 戸崎圭太 54 1.48.3 37.8

中団追走するもいいところなく終わる。元々ペースが緩くないと好走できない馬だがここ2戦まるでダメなので不調を疑ってよさそう。

13着 1番 ソッサスブレイ セ 8 柴田大知 56 1.48.6 37.6

見どころなし。スローペース戦でごくたまに好走する馬なので出番なし。

14着 10番 ルフトシュトローム 牡 5 石橋脩 56 1.49.0 36.8

後方追走のまま見どころなし。古馬オープンでは惨敗が続いている。

15着 9番 ゴーフォザサミット セ 7 北村宏司 56 1.50.5 39.7

見どころなし。

16着 2番 トーラスジェミニ 牡 6 西村淳也 56 1.50.7 41.1

先行するが早々とバテる。まるでいいところのないレースが続いている。

 

 



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2022 阪急杯 G3 レース回顧

ダイアトニックの勝利は復調したという面よりも、前走同様にインを上手く立ち回れた店が大きかったように見えた。レースの立ち回りを上手くするには馬のセンスとともに騎手の腕、気持ちの強さが重要であると、今週はルメール騎手不在の週だったので改めて強く感じさせられた週だった。


1.レース結果の基礎データ


2022年 2月27日(日) 1回阪神6日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第66回阪急杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1400m・内 14頭立


馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.3
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.2-10.6-11.2-11.4-11.5-11.3-11.7
通過:34.0-45.4-56.9-68.2 上り:67.7-57.1-45.9-34.5 平均:1F:11.41 / 3F:34.24

平均ペースっぽいが、後半まであまり緩急のない同じようなラップのペースでやや緩い流れだったようだ。

 


2.完全タイム差検証


2022022001

0.5秒ほど低く見た方がよさそう。


3.各馬の分析


1着 10番 ダイアトニック 牡 7 岩田康誠 56 1.19.9 34.2

好スタートから一旦先頭煮立ってインのポジションを取る。逃げるよりもインのポジションを取ることが目的だったようで、その後は他馬に先頭を譲って3番手を追走4角はじっくり回るも、4角の終わりで先頭の馬と内埒にわずかの隙間があることを見逃さず、ここを強引に割入って直線で早めに先頭に立つとそのまま押し切って1着となった。前走もインぴったりを回る走りでそれでいて最後甘くなったので、前走のパフォーマンスはあまり評価できないと思ってしまったのだが、今回も同じようにインを走る走りでさらに距離短縮で最後甘くなる前にゴールになったという感じだった。上り3ハロンタイムやラップタイムに前走と類似性があり、この馬にとって都合のよい展開になったこととインを効率よく走れたことが勝因だったのは間違いなさそう。こうした走りがそう何度も続けて出来るとは思えないのだが、今回と同じようなレベルのメンバー構成のレースになればまた好走することはできそうだ。

2着 1番 トゥラヴェスーラ 牡 7 鮫島克駿 56 1.20.0 33.8

スタートはよかったが、意図的に後方から2番手まで下がる。4角も後方なものの、インぴったりを回るうちに距離得で自然にポジションが上がる。後方からダイアトニックと全く同じ最内の進路を通り追い込み差後はかなりダイアトニックに肉薄しての2着だった。後方からの追い込み馬ではあるものの、過去2戦の上り3ハロンタイムがよく、真完全タイム差の値もこのメンバーでは一番上だったのだが、41週も間隔を開けてのレースだったので狙いづらかった。インを効率よく走れて恵まれた面はあるが最後の坂の伸び脚はこの馬1頭だけ目だつものだったのでやはり力はある。

3着 8番 サンライズオネスト 牡 5 武豊 56 1.20.3 34.6

好スタートから外の4番手を追走。4角を手応えよく回り、直線に入って先頭に立てそうな勢いがあったものの、上位2頭ほどの鋭い脚はなかった。前目のポジションで堅実に走れる馬なものの、鋭い脚に欠ける面があるようだ。

4着 3番 リレーションシップ 牡 5 松田大作 56 1.20.5 34.5

インの中団やや後方追走。4角もややインを回るも直線で前が詰まり外に出すのに出窓る。外に出してからはよく伸びてはいたものの、上位勢に迫るような脚色ではなかった。スムーズに走れたとしても3着以内に入るのは厳しいように見えた。

5着 12番 グレイイングリーン 牡 4 岩田望来 56 1.20.5 34.3

後方追走。4角でも外を回り直線入口ではかなり後方。そこから長く脚を使って追い込んできたが、態勢は決しており4着馬に迫るのがやっとだった。昇級初戦の4歳馬であるが、末脚はいいものがあるものの、かなり大雑把なレースしかできないような印象を受けた。東京など直線の長いコースであればオープンでも好走の機会はあるかもしれない。

6着 11番 ミッキーブリランテ 牡 6 和田竜二 56 1.20.5 34.6

中団追走。4角で外を回りすぎないように回り、直線進出を図るも、3着馬のサンライズオネストの少し後ろの位置で最後まで差を詰めることができなかった。

7着 2番 グルーヴィット 牡 6 団野大成 56 1.20.6 34.7

インの中団を追走。4角もわりとインを効率よく回れたものの、上位馬のような脚は使えずになだれ込んだだけの印象で終わった。

8着 9番 タイセイビジョン 牡 5 幸英明 56 1.20.8 34.8

後方追走から3角より大外を回って早めに進出それでも大外を回る距離ロスから直線入口ではまだ外の中団の位置そこから伸びることはできなかった。上り3ハロンタイム上位になることが多い馬ではあるが、今回は早めに脚を使った分今回は上り3ハロンタイムがよくなかった。外差しの追い込み馬なので、外差し有利の馬場でないと厳しい。

9着 6番 リンゴアメ 牝 4 国分優作 54 1.20.9 35.1

5番手追走していたが、直線ではまるで伸びなかった。

10着 5番 エイティーンガール 牝 6 秋山真一 54 1.20.9 34.5

最後方を追走。4角で大外を回り、直線の伸び脚は大したことなかった。追い込み馬ながら上り3ハロンタイムは速いことが多いのだが、今回は速くなかったので1400mでは速い脚が使えない可能性が高い。

11着 4番 ザイツィンガー 牡 6 酒井学 56 1.20.9 34.9

中団やや後方追走から見どころなく終わる。

12着 13番 モントライゼ 牡 4 藤岡佑介 56 1.21.0 35.6

スタートは速くないが他馬が速くないので先頭に立つことができたが、最後まで粘ることはできなかった。古馬重賞では足りない存在。

13着 7番 ヴィジュネル 牡 4 藤岡康太 56 1.21.2 35.6

2番手追走するも直線でズルズル後退した。やはり古馬重賞では足りない。

14着 14番 クリノガウディー 牡 6 福永祐一 56 1.22.1 36.3

スタートはよかったが、インに入ることが出来ず終始外を走る。今回は負けすぎなので調子がそもそもよくなかったようだが、インで前目のポジションが取れないと好走できない馬なので、外枠であることからそもそも狙いづらかった。

 



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