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2022年4月19日 (火)

2022 皐月賞 G1 レース回顧

大混戦とされていたが、終わってみれば、例年レベルの高いトライアルとされる弥生賞、共同通信杯の好走馬が上位を占める結果となり、強い馬が強いレースをする見ごたえのあるレースだった。そうした中、東京スポーツ杯から長く間隔を空けたイクイノックスの好走は異質なもので、こうした事例が増えてしまうと予想する方としては難しい要素が増えて困ってしまう。


1.レース結果の基礎データ


2022年 4月17日(日) 3回中山8日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第82回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -0.1
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.6-11.0-11.6-12.2-12.8-12.3-12.3-12.0-11.4-11.5
通過:35.2-47.4-60.2-72.5 上り:72.3-59.5-47.2-34.9 平均:1F:11.97 / 3F:35.91

平均ペースになり、外差しの馬場だったことが特徴だった。よくあるインを上手く立ち回る戦法がまるで通用しない馬場だったことは覚えておくべきである。そんな中よい騎手はしっかり外を回っており、こんなところからもランキング上位騎手の腕はやはり並みの騎手とは違うということがよくわかる。


2.完全タイム差検証


20220041903

0.3秒ほど低く見た方がよさそうであるが、それでもレベルは高い数値ではある。

 


3.各馬の分析


1着 14番 ジオグリフ 牡 3 福永祐一 57 1.59.7 34.3

好スタートから、6番手辺りを追走。4角で勢いをつけて外差しの馬場を見越して大外に出し勢いをつけて進出。少し前の内にいたイクイノックスと同じような脚色で上がってきたので差は詰まらないかに思えたがゴール前で一伸びして1着になった。共同通信杯では瞬発力勝負でやや劣るところを見せたが、中山コースで立ち回りの上手さが問われる場合ではこの馬の持ち味が活きた。

2着 18番 イクイノックス 牡 3 ルメール 57 1.59.8 34.6

中団追走から向こう正面で少しづつ進出していき、3角ではもう4番手の位置につける。外差しの馬場なので、外目を自然体に回っても前の馬を射程圏内に捕らえ、直線坂の前で先頭に立つも最後は1着馬に差されてしまった。外差しの馬場で外枠の不利が帳消しになったものの、早めの競馬になったのは途中我慢ができなかったようで、この辺りは外枠が災いしたようだ。東京スポーツ杯以来と出走間隔が長すぎることが不安材料だったが全く問題なかった。本来は後方で瞬発力勝負に持ち込みたい馬であり、今回のレースを見て、この馬をダービーの本命にしようと思った人は多いのではないだろうかと思われる。

3着 12番 ドウデュース 牡 3 武豊 57 2.00.0 33.8

後方から3番手を追走。残り600mから大外を回って進出するも直線入口では、ジオクリフ、イクイノックス辺りとはまだかなり差のある後方だったが、しっかり伸びてきて3着を確保した。末脚は確実ながら今回も大外を回るレースをしたことからやはりこの馬はインを突けない弱点がありそう。ダービーでのこの馬の取捨は馬場状態や枠順をよく考慮する必要がありそうだ。

4着 1番 ダノンベルーガ 牡 3 川田将雅 57 2.00.0 34.6

イン中団を追走。インぴったりまわることで4角の内に進出していき、直線に入ってすぐは先頭争いに加わりそうな勢いがあったが、外を回ったジオグリフ、イクイノックスにはあっさり交わされてしまい、最後は外を回ったドウデュースにも交わされた。荒れた内の馬場を通ったことが最後は災いした。スローの瞬発力勝負の方が向いている馬なので、まだダービーでの巻き返しの可能性はありそう。

5着 2番 アスクビクターモア 牡 3 田辺裕信 57 2.00.1 35.3

内枠を浮かして難なく先手をとり、さほど速くないペースで逃げることができたが、上位4頭の決め手には屈した。それでもしっかり5着に粘れており、この馬も能力が高いことを示した。

6着 11番 オニャンコポン 牡 3 菅原明良 57 2.00.1 34.3

中団追走。最後は外を回って良く追い込んできたが、やはり上位勢とは能力差を感じさせる6着だった。

7着 6番 ジャスティンロック 牡 3 戸崎圭太 57 2.00.3 34.2

インの後方追走。4角でインぴったり回ることでスルスル進出して最後は伸びていたもののここまでだった。上り3ハロンタイム3番目ながらインを効率よく回ったものなので、普通の馬場ならば割り引くべきなのだが、内が荒れた馬場なので、評価が難しい。中山でのこの2戦はこの馬の真価を発揮できないようにも見え、まだ東京コースで巻き返せる可能性を残しているようにも思う。ダービーで人気を落とすようなら相手候補として面白いかもしれない。

8着 15番 ラーグルフ 牡 3 丸田恭介 57 2.00.3 34.3

後方追走から、直線よく伸びてはいたが、上位勢ほどの勢いはなかった。

9着 10番 ジャスティンパレス 牡 3 M.デム 57 2.00.5 34.5

後方追走から、3角より早めに外から進出するも直線入口ではまだ中団。そこからの伸びは今一つだった。好ポジションが取れるようなレースにならないと出番はないようだ。

10着 8番 ダンテスヴュー 牡 3 吉田隼人 57 2.00.5 34.9

中団追走からなだれ込んだだけだったので、このメンバーでは少し能力が足りないということのようだ。

11着 13番 ビーアストニッシド 牡 3 和田竜二 57 2.00.5 35.2

4番手追走から直線は伸びを欠いた。戦績から逃げないとダメなことがはっきりしている。

12着 17番 マテンロウレオ 牡 3 横山典弘 57 2.00.5 33.9

最後方追走から、直線入口でも外の最後方。そこから伸びるも勝負圏外。

13着 4番 キラーアビリティ 牡 3 横山武史 57 2.00.6 35.0

ゲートで立ち上がった時にスタートが切られやや立ち遅れる。そこからインぴったりを走ることでリカバーしていき、直線入口では最内で勝負圏内の位置にいたが、そこから伸びなかった。スタート失敗、馬場の悪いインを通ったことを加味しても大したことない走りであり、2歳G1から間隔を空けて直行だとこういうことがあっても不思議ではないのが難しいところ。

14着 7番 ボーンディスウェイ 牡 3 石橋脩 57 2.00.7 35.6

3番手追走。3角を外を回りすぎないように回ったが、直線の伸びを欠いた。4角から直線でもっと馬場の外に出せばもうちょっと着順が上がった可能性があるように思えた。進路どりがよくなかった点はランキング下位の騎手が乗っていたことも関係がありそう。

15着 5番 グランドライン 牡 3 三浦皇成 57 2.00.9 35.1

中団やや後方追走から、角を外を回りすぎないように回りそこから伸びを欠いたが、さほど上位から離されておらず、戦績がよくない抽選突破馬にしては善戦したといえるかもしれない。3戦続けて重賞を使っているが、まだ1勝クラスの馬なので、2勝クラスまでは楽に突破してくる可能性は高そうだ。

16着 16番 デシエルト 牡 3 岩田康誠 57 2.01.3 36.3

2番手追走するも直線伸びず。先行して好走してきた馬であるが、今回の馬場状態、展開ではダメだったということは覚えておきたい。好走条件が整えばまた好走できる可能性はありそうな馬。

17着 9番 サトノヘリオス 牡 3 岩田望来 57 2.01.7 36.1

中団追走から伸びを欠いた。やはり、出走間隔を空けないとダメな可能性が高い。

18着 3番 トーセンヴァンノ 牡 3 木幡巧也 57 2.02.7 36.9

インの中団を追走していたが、4角でもうついていけなくなり、直線では後退する一方だった。

 

 



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