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2022年4月 5日 (火)

2022 大阪杯 G1 レース回顧

春のG1で明け4歳の人気馬が苦戦することはこれまでも何度も見てきたわけで、ジャックドール、エフフォーリアともに不安要素があり、不安要素が列挙できる明け4歳の人気馬は馬券の軸にしないことを鉄則にした方がよいのかもしれない。そう考えると、実績十分で前走の走りがよかったレイパパレを馬券の軸と考えるのは難しくなく、ポタジェ、アリーヴォは実績的に馬券の相手にピックアップするのはそう困難ではないので、こうした考えでいれば、近い将来美味しい馬券にありつける可能性は高いと思うので、今回の教訓はしっかり覚えておきたい。


1.レース結果の基礎データ


2022年 4月 3日(日) 2回阪神4日 天候: 曇 馬場状態: 良
11R 第66回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2000m・内 16頭立


馬場差 -0.9 完全タイム差 +0.8
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.3-10.3-12.0-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-11.8-12.5
通過:34.6-46.8-58.8-70.9 上り:71.6-59.6-47.5-35.8 平均:1F:11.84 / 3F:35.52

前半3ハロン34.6のペースをジャックドールは経験していなかったので、このペースがかなり負担になったようだ。

 


2.完全タイム差検証


20220040302

妥当な完全タイム差と見てよさそう。ジャックドールのパフォーマンスダウン値は-0.4、エアフォーリアは-0.9ということで、この程度のパフォーマンス値ダウンは十分起こり得ると考えられる値に落ち着く。


3.各馬の分析


1着 8番 ポタジェ 牡 5 吉田隼人 57 1.58.4 35.3

インの5番手を追走。4角で楽な手応えで少しづつ外に出しながら加速していき、直線入口ではレイパパレのすぐ後ろの外につけ、そこからの伸びはジワジワとしたものに見えたが、最後に一伸びしてレイパパレを交わし1着となった。騎手のレース後コメントによると「前回、自分のリズムでと思っていたらあまり進んでいきませんでした。だから少々ペースは速くなっても、この枠だし、勝つためにはある程度の位置で競馬するしかないと思っていました。」ということで、今回はポジションを取りに行く意識を強く持っていたようで、それがハマった形になった。前走も最後はよく伸びていたので、スムーズにポジションが取れればこれだけやれても不思議ではない。

2着 14番 レイパパレ 牝 5 川田将雅 55 1.58.5 35.6

4番手を追走。しっかり折り合い、3角辺りから少しづつ進出して直線の途中で先頭に立つ。しかし最後は脚色が鈍り2着になった。最後は怪しくG1級の末脚を持つ馬がいたら3着も危なかった走りだったが、前目につけてひと足使うこの馬の能力をしっかり出し切っての走りだった。前走久々の好走で復調の兆しが見えたので、連勝馬券の軸としてはG1実績も十分なこの馬を選択するのがよかったということなのだろう。ただ、こうなると昨年秋の不調が謎なのだが、前目につけて長く脚を使うタイプなので、2000mはよくても2200mは長いということなのかもしれない。


3着 9番 アリーヴォ 牡 4 武豊 57 1.58.5 35.0

中団やや後方追走。4角を外を回りすぎないように回り少しづつ進出し、直線入口ではポタジェの少し後ろの位置になる。直線に入っってすぐはさほど勢いを感じられなかったものの、最後の坂のところから勢いづいて、2着にあとわずかの3着だった。4歳の成長力でいえば新馬戦と3000mの菊花賞以外は崩れていないこの馬も実力上位だったわけで、完全に人気の盲点になっていた。上り3ハロンタイム最速でゴール前の脚色は一番目立つものだった。


4着 10番 ヒシイグアス 牡 6 池添謙一 57 1.58.7 35.3

中団追走。直線入口ではアリーヴォの外で同じような位置にいて、そこからよく伸びていたが、アリーヴォより少し勢いが劣った。日本では久々の走りだっが、戦績からこれだけやれて不思議はない馬。

5着 4番 ジャックドール 牡 4 藤岡佑介 57 1.58.9 36.3

じわっと先頭に出していたがいつもより進みがよくなかったとのことで、それで勢いをつけたことでペースが速くなったとのことだが、外のすぐ後ろでアフリカンゴールドが終始プレッシャーをかけてきたことも大きかったように思える。直線の途中でレイパパレにあっさり交わされてしまうもよく粘って5着だったので、やはり力がある。今回のようなペースは未経験で、斤量57キロも未経験だったので、やはり逃げ馬は連勝馬券の軸に向かないことを示す結果になったと思う。

6着 1番 スカーフェイス 牡 6 岩田康誠 57 1.58.9 35.0

後方イン追走。4角もインを回り、最後インから一伸びしたものの、大勢決したあとだった。末脚は堅実ながら展開に左右される馬で、展開的には向いたものの、今回のメンバーでは足りなかった。

7着 15番 アフリカンゴールド セ 7 国分恭介 57 1.59.0 36.2

2番手で ジャックドールにプレッシャーをかけつづけたものの、4角での手応え鈍く、そこから前に伸びそうな雰囲気はなかったものの、しぶとく粘り7着だった。意外と好走したように思えるが、よい先行力があるのでもっと上手い騎手が乗ればもう少し成績が安定しそうな気もする。


8着 11番 ステラリア 牝 4 福永祐一 55 1.59.0 35.2

やや後方追走。4角で勢いつけたが、直線入口はまだ後方。そこから少しは伸びてきていた。前走の金鯱賞はこの馬にとって上りが速すぎたようで、今回程度の上りのレースであればそこそこ堅実な末脚が使えるようだ。エリザベス女王杯では同じようなペースでも今回より前につけれたので、もっと前のポジションで走れば見せ場はあったかもしれない。

9着 6番 エフフォーリア 牡 4 横山武史 57 1.59.1 35.5

中団やや後方を追走。4角で上がっていけず直線入口ではかなり後方。そこからまるで伸びず、衝撃的なほど見せ場なく終わった。昨年の年度代表馬とはいえ、休み明け、古馬との対決で斤量57キロは初めて、関西への輸送が初めてと、複数の不安要素があったわけで、どんなに強い実績がある馬でも不安要素が複数上げられる場合は馬券の軸にすべきではないとの教訓になった。騎手のレース後コメントによれば、「いつもは金、土曜と乗れるのですが、輸送もあり乗れなかった」ということで、不安要素の中では初輸送が一番堪えたように思える。そう思って昨年の鹿戸雄一きゅう舎の昨年の成績を見てみると、関西での成績が関東と比べてはっきり悪く、関西遠征が下手な厩舎と考えてもいいかもしれない。でも、それにしても負けすぎなので、今後のこの馬の扱いが難しくなった。

10着 5番 アカイイト 牝 5 幸英明 55 1.59.2 35.5

後方追走から、最後の直線ではエフフォーリアと同じような位置から上がってこようとするものの、大した脚が使えなかった。最近は一戦おきに好走していて、連続して好走するのは難しいタイプなのかもしれない。

11着 13番 キングオブコージ 牡 6 横山典弘 57 1.59.3 35.3

後方追走から、4角で大外を回って追い上げようとするも大した脚が使えなかった。戦績からスローペース戦でないとダメな馬なので、今回のようなペースでは出番がなかった。

12着 12番 ショウナンバルディ 牡 6 坂井瑠星 57 1.59.3 36.0

6番手あたりを追走するも4角で後退し、ある程度下がったところで踏みとどまれたものの、それまでだった。

13着 2番 レッドジェネシス 牡 4 藤岡康太 57 1.59.4 35.3

後方追走のまま見どころなく終わった。

14着 16番 マカヒキ 牡 9 岩田望来 57 2.00.0 36.0

後方追走のまま見どころなく終わった。

15着 3番 ヒュミドール セ 6 M.デム 57 2.00.3 36.8

中団インを追走したが、最後の直線はまるで伸びなかった。

16着 7番 ウインマリリン 牝 5 松岡正海 55 2.00.7 37.8

3番手追走していたが、4角で手応えが怪しくなり、直線ではまるで伸びず後退してしまった。前走は調教から明らかに調子が悪かったが、今回は「攻めの動きは良かったんですが、まだ本来の張りではなかった」ということなので、復調にはしばらく時間がかかりそうだ。復調の兆しがみられるまで軽視でよさそう。

 



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