2022 鳴尾記念 G3 レース回顧
順当な結果ではあるものの、1年4か月振りの馬が勝つことを予想するのは難しかった。
1.レース結果の基礎データ
2022年 6月 4日(土) 4回中京1日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第75回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m 10頭立
馬場差 -1.9 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク D
LAP :12.4-11.3-12.4-12.0-12.0-11.9-11.4-11.3-11.1-11.9
通過:36.1-48.1-60.1-72.0 上り:69.6-57.6-45.7-34.3 平均:1F:11.77 / 3F:35.31
前半やや遅かったので、早めにペースアップが始まるもののかなりの瞬発力が必要になった。前目につけた馬はやや末脚が足りなかった。
2.完全タイム差検証
0.8秒ほど低く見た方がよさそう。
3.各馬の分析
1着 2番 ヴェルトライゼンデ 牡 5 レーン 56 1.57.7 33.7
中団インの6番手を追走。4角をインでじっくり回って、直線に入って少し外に出して加速するとそこからしっかり伸びて残り200mを切ったところで先頭に立つと後続を寄せ付けない圧勝だった。1年4か月のブランクは全く感じさせない走りだった。また、前走G2勝ちの実績があるものの時計のかかる馬場での好走が多かったので良馬場の高速馬場への対応が未経験だったが、あっさり33秒台の末脚を繰り出してきた。かなり好走できるレースの幅は広そうだ。
2着 9番 ジェラルディーナ 牝 4 福永祐一 54 1.57.8 33.6
スタートは速くないが、中団のヴェルトライゼンデの少し後ろとこの馬にしては後ろ過ぎない位置につけることができた。4角から気合を入れて追うも加速にはやや時間がかかり、ゴール前の一伸びで2着に浮上した。末脚は堅実で今回も最速の上りだったが、後方からになるのでアテにし辛く、今回も前目の馬の末脚がないことに恵まれての印象が強い2着だった。
3着 3番 サンレイポケット 牡 7 鮫島克駿 56 1.57.8 33.6
ジェラルディーナの内の少し後ろを追走。4角は外を回りすぎないように回り、直線にはいって坂を上がってからよく伸びてきたものの、ジェラルディーナにわずかに劣っての3着だった。ジェラルディーナと同じ上り最速だったが、ジェラルディーナよりインを回れたにもかかわらず最後は少し劣ったのでジェラルディーナほどの切れ味はないということのようだ。それでも昨年秋から好調は持続しているようだ。今回はスローペースだったのでもう少し前のポジションが取れればもっと着順はよくなったかもしれない。騎手のコメントでも次乗れるならポジショニング対策したいと言っているので、相手次第ではあるが次走もそこそこやれそう。
4着 5番 ギベオン 牡 7 西村淳也 56 1.57.9 34.3
前に行く2頭から少し下げた3番手を追走し、直線入口で前にいたショウナンバルディを難なく交わし、坂を上がってから前にいたキングオブドラゴンを競り落としたのだが、上位3頭の末脚には敵わなかった。前目につけた馬の中では一番いい走りをしたが、決めてのある馬には通用しなかった。3着以内に入るにはかなり恵まれる必要がある。
5着 4番 キングオブドラゴン 牡 5 岩田望来 56 1.58.0 34.6
先手を主張し比較的内の枠であったことから1角までに先頭の位置を取り切る。直線に入ってもしっかり粘れていたが5着まで。しっかり先手が取れて粘れるのでどこかで前残りが叶うチャンスがありそう。
6着 8番 カイザーバローズ 牡 4 川田将雅 56 1.58.1 34.2
ヴェルトライゼンデのすぐ外で中団の5番手を追走。直線に入って伸びてはいるものの勢いを欠いた。この馬も33秒台の末脚を下のクラスで出したことはあるものの、いづれも超スローペース戦であるため、末脚に限界があり重賞での好走の機会はかなり限られるのかもしれない。
7着 7番 ショウナンバルディ 牡 6 坂井瑠星 56 1.58.5 35.0
先頭に外からプレッシャーをかける2番手を追走していたものの、直線に入ってこの馬の方が先に苦しくなってしまった。やはり逃げて勝った中日新聞杯はかなり恵まれての勝利だったということのようだ。
8着 1番 パトリック 牡 6 松山弘平 56 1.58.9 34.4
インの最後方追走。終始インを回り直線もインから伸びているもののここでは通用しなかった。追走力、末脚ともにオープンでは今一つ。
9着 10番 ヤシャマル 牡 5 松田大作 56 1.59.0 35.3
ギベオンのすぐ外で4番手を追走。直線に入って伸びを欠いた。元々末脚は速くないのと、この馬にしては前目のポジションで末脚を貯めれなかったということもありそう。
10着 6番 アドマイヤジャスタ 牡 6 吉田隼人 56 1.59.4 34.9
後方のまま見どころなし。この馬の戦績からしてここでは実力不足は明らか。
関連記事
■「先週の結果分析」のタイムランクA B には怪しいものと信頼できるものがある。
■完全タイム差を検証する表について説明します。
■2020年 ジャパンカップの真完全タイム差を補正する ~真完全タイム差こそスピード指数の最終到達点である~
« 2022 日本ダービー G1 レース回顧 | トップページ | 2022 安田記念 G1 レース回顧 »
「競馬」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
「レース回顧」カテゴリの記事
- レース回顧記事を終了します(2022.06.30)
- 2022 宝塚記念 G1 レース回顧(2022.06.30)
- 2022 マーメイドステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 ユニコーンステークス G3 レース回顧(2022.06.23)
- 2022 エプソムC G3 レース回顧(2022.06.15)
コメント