洋楽ロック

2022年2月14日 (月)

『ザ・ビートルズ:Get Back Blu-ray/DVD コレクターズ・セット』2022年4月20日発売決定 とのことだが・・・

本日Amaon HMVをはじめ複数のサイトで『ザ・ビートルズ:Get Back Blu-ray/DVD コレクターズ・セット』2022年4月20日発売決定との告知が行われた。僕は配信でしか見れない状況をしばらく続けると思っていたので、思ったより早い発売だなと思ったものの、その仕様を見て愕然としてしまった。

ザ・ビートルズ:Get Back Blu-ray/DVD コレクターズ・セット』2022年4月20日発売決定【先着購入特典あり】

上記リンク先の情報によると、

【商品内容】

●ブルーレイ(3枚組)
●特製ケース仕様
●アートカード(4枚セット)
●日本語解説

収録時間:約7時間47分(Disc1:156分、Disc2:173分、Disc3:138分)
原題:THE BEATLES:GET BACK

なんと、収録内容は配信版と同一のようだ。配信版ではスタジオセッションのほとんどの曲がダイジェスト収録だったので、きっと製品版では特典映像がつくはずと多くの人が考えていたと思うので、これはかなりがっかりな仕様と思わざるを得ない。

日本盤の定価は16,500円ということのようだが、この仕様の何がコレクターズ・セットなのか?ビートルズ商品ならばなんでも飛びつくマニアへの強烈な皮肉なのだろうか。

ただ、希望も少しあり、本日告知されたAmazonのページが早々と注文不可状態になったので、今日の告知が誤報である可能性もまだありそうだ。Blu-ray版の発売はもう少し先になって、値段もある程度高くなっていもいいから特典映像満載で発売してほしいと願うファンは僕だけではないと思うのだが、どうだろうか?

 

 

 

2021年3月29日 (月)

初期キング・クリムゾンのレア映像

2021032801

King Crimson - Cat Food TOTP (1970) [RARE COLORIZED] (RV MIX)

キング・クリムゾンがトップ・オブ・ザ・ポップスに出演したときの映像のカラー版がyoutubeに2週間前に登場したようです。

この映像自体はモノクロ版が2015年に一回登場したようなのですが、その時の映像はすでに削除されているようです。

この映像もそう長くはアップされないと思うので、早いうちによく見ておいた方がよさそうです。

初期キング・クリムゾン・メンバーの映像をカラーで見るのはかなりレアで、長く生きているといいこともあると実感させられます。

 

2017年10月27日 (金)

ロバート・プラントとコージー・パウエルの共演...

Robert Plant and Cozy Powell on Tiswas (1981) 

日本のテレビ番組に例えると、テレ東の「おはスタ」のような番組なのでしょうか。こうした子供向けテレビ番組で、コージパウエルとロバートプラントの共演が実現していたとは、驚きです。二人とも、パイをぶつけられていますが、とても楽しそうです。

Emerson, Lake and Powell - MuchMusic Interview, Toronto 09-04-86

1986年に突如結成されたEmerson, Lake and Powellが、結構好きということは、なんとなく記事にしていましたが、最近になって、Emerson, Lake and Powellに本格的にハマって、通勤途中によく聴いています。やっぱり、キーボード系の機材の進歩が全盛期を迎えた、キース・エマーソンのプレイと、ハードロック系のコージーパウエルのドラムプレイの親和性はとても高かったと、いまさらながら思います。この二人は、カーレース好きつながりらしいですね。

こうした二人のアルバムリリース時期の映像がYouTubeにアップされているのは、とてもありがたいです。アルバムがリリースされた1986年にタイムスリップした気分が味わえます。インタビュアーも、音楽的に突っ込んだ話をしていて、聴かれる二人も、ニューアルバムが良作であることを前提に過去作品との比較を聴かれているためか、とても上機嫌でインタビューに答えているのが、印象的です。それにしても、故人となってしまいましたが、この時代の二人はとても若々しいです。Emerson, Lake and Powellの来日公演が実現しなかったことが悔やまれます。

一枚限りで終わってしまったEmerson, Lake and Powellのアルバムはやっぱり名盤だと思います。

2017年5月 9日 (火)

スピッツの「夢じゃない」は奇跡的な名曲だと思う

僕は、1990年代後半くらいから、すっかり流行歌には疎くなってしまって、なかなかヒットチャートに入る流行歌で気に入る曲ってないのですが、その代わり、数少ない、気に入った曲は、一生聴いても飽きないと思っています。スピッツの「夢じゃない」はその数少ない好きな曲で、僕はスピッツには全然詳しくないものの、当時テレビやラジオで流れているのを聴いただけで、すくCDを買いたくなったのを覚えています。

この曲の、やる気なさそうでけだるい雰囲気ではあるものの、何かを懸命に伝えようとしている感じにものすごく心を動かされたのですが、このyoutubeのPVも完全版はこれで初めて見たのですが、すごく曲の雰囲気に合っていて、すごくよいと思います。

曲のよさに加えて、アレンジ、歌い方、PVなど全てがハマった、奇跡の名曲なのではないかと思います。

2017年3月 7日 (火)

BOSTONの初期ライブ映像

Boston - Full Concert - 06/17/79 - Giants Stadium (OFFICIAL)

最近、BOSTONの1977年のラジオショウ音源(キングビスケット・フラワー・アワーの音源で1980年代にNHK-FMでも放送されたもの)が久々に気に入ってしまい、よく外出中にwalkmanで聴いているのですが、この音源に近い選曲のライブ映像はないかとYouTubeを探したら、まさにこの音源の選曲をさらにパワーアップして、しかもプロショット映像を見つけたので備忘録として貼っておきます。SET LISTは

0:00:00 - Rock And Roll Band
0:03:30 - Shattered Images
0:07:15 - Peace Of Mind
0:12:50 - Feelin' Satisfied
0:17:32 - Don't Look Back
0:23:40 - More Than A Feeling
0:34:53 - A Man I'll Never Be
0:42:11 - Smokin'
0:45:18 - Smokin'
0:50:53 - Solo
0:55:15 - This Time
1:00:42 - Foreplay/longtime
1:10:25 - Something About You
1:14:04 - Party

こんな感じでまさに初期BOSTONのベストな選曲で、この映像を見ているだけでしばらくの間、盛り上がれそうです。

2016年12月 8日 (木)

G N' R Liesも輸入メタルマザー使用盤だった。

2016120801

2016120802

昨日、Disk Unionで「GNR' Lise」の日本盤アナログを発見し、4300円くらいと、ちょっと高いかなあと思いつつも、この時期のGuns N' Rosesならば、輸入メタルマザーが使用されているに違いないと思って、レジで検番してみると、案の定その通りで、盤質もとてもよかったので、迷わず購入しました。で、実際聴いてみると素晴らしいサウンドで、結果的によい買い物ができてよかったなあと思ったので、記事にすることにしました。


2016120803


2016120804

歌詞カードもシワひとつない新品同様のコンディションでした。やっぱり、ジャケット、プックレットともに、アナログ盤のサイズはいいなあと改めていいなあと思います。

20161208052016120806

レーベル面は、こんな感じで、いつものように送り溝の情報を記載します。

side1

①GHS-24198-A-SR1-DMM
②3-1
③SP-JAP
④+
⑤CS
⑥Sterling
⑦1M-A-2
⑧23P1-2400-1

side2

①GHS-24198-B-SR1-DMM
②3-1
③SP-JAP
④Sterling
⑤1M-A-1
⑥23P1-2400-2

Side 1の①②③④⑥ Side 2の①②③④が手書きの刻印なので、元々メタルマザーに刻印されていたものと思います。そして、Side1⑤の「CS」はCBSソニーの工場でプレスされたことを表しているようです。確かにSide1⑧Side⑥の刻印を見るとCBSソニー製のレコードで見る字体そのものなので、このレコードはCBSソニーの工場でプレスされたものと考えて間違いなさそうです。さらに、Side1⑦⑤より、この盤はかなり初期のスタンパーでプレスされた盤のようで、特にSide2は最初期スタンパーが使われているようです。

Discogsによると、このレコードは1988年12月21日に発売されたようです。28年前のまさに今の季節の年末主力商品として発売されたわけですね。

現地のカッティングエンジニアがカッティングした盤を使用して、CBSソニーの工場でプレスされた盤であれば、音質が悪いわけがないと考えられるのですが、実際、この盤のサウンドは素晴らしいです。特にSide 2のアコスティック・ギターの響きの生々しさは鳥肌ものだと思います。今後どんなにリマスター、ハイレゾの技術が進歩してもこれ以上のサウンドは望めないではとすら思えます。

楽曲そのものもSide2は、バンドがプレイクした直後の録音だけあって、バンドが勢いに乗ってる状態が伺える素晴らしい演奏だと思います。このテのロックバンドは、ブレイク直前やブレイク直後の演奏が一番いいんじゃないでしょうか。

そんなわけで、この28年前に発売されたアナログ盤が新品同様のコンディションで、なおかつ音質も演奏も最高のもので、とても幸せな気分になれました。今回の発見により、「APPETITE FOR DESTRUCTION」も含めて、初期Guns N' Rosesのアナログ盤は、日本盤が最強ではないかという思いがいっそう強くなりました。

  • ガンズ・アンド・ローゼズの輸入メタルマザー使用盤 2013.10.06
  • 2015年8月24日 (月)

    「Nightfly」の日本盤 その2

    P1010034

    ドナルド・フェイゲンの名盤「Nightfly」の日本盤は輸入メタルマザー使用盤という記事を以前書いたところ、原盤のマトリクスの枝番が「SH1」のものと、「SH3」のものがあるという有益な情報をコメントでいただきました。その後、帯なしの見本盤がわりとお手頃な価格で売られているのを発見して、それの送り溝に書かれていた情報を見ることにより、少しづつ事情がわかってきたので、記事にしたいと思います。

    P1010035P1010039

    上は見本盤のレーベルになります。以下に、見本盤と、前回掲載した、通常盤の送り溝の情報を記載します。

    見本盤

    SIDE ONE
    ①丸いマーク B-17196-SH1 (この後に薄く) SM-R
    ②1
    ③1-23696-A-SH-1
    ④MASTERDISK
    ⑤RL
    ⑥P-11264-1
    ⑦+
    ⑧2SM
    ⑨SLM
    ⑩△2607
    ⑪5M-A-1

    SIDE TWO
    ①1-23696-B-SH3
    ②1
    ③MASTERDISK
    ④RL
    ⑤P-11264-2
    ⑥+
    ⑦SLM
    ⑧△2607-X
    ⑨5M-A-2

    SIDE ONEの①③⑤⑦⑨⑩ SIDE TWOの①④⑥⑦⑧が手書き

    通常盤

    SIDE ONE
    ①丸いマーク B-17196-SH1 (この後に薄く) SM-I
    ②1
    ③1-23696-A-SH-1
    ④MASTERDISK
    ⑤RL
    ⑥P-11264-1
    ⑦+
    ⑧2S2 3
    ⑨SLM
    ⑩△2607
    ⑪5M-A-14

    SIDE TWO
    ①丸いマーク B-17197-SH1
    ②1
    ③1-23696-B-SH-1
    ④MASTERDISK
    ⑤RL
    ⑥P-11264-2
    ⑦SLM
    ⑧+
    ⑨△2607-X
    ⑩6M-A-1

    SIDE ONEの①③⑤⑦⑨⑩ SIDE TWOの①③⑤⑦⑧⑨が手書き

    といった感じで、赤字で書いた、「SM-R」もしくは「SM-I」の手書き刻印はものすごく薄いので、前回見逃してしまいました。しかし、もともとは「R」の記号が、プレスが進むうちにかすれてしまい通常盤では「I」に見えるようになってしまっているような気がします。東芝のようなわかりやすいプレスマークがないので、見本盤の方が早いプレスとは断言できないのですが、SIDE ONEの⑧の部分が、プレスマークと同様の意味を持つ記号のような気がしています。頭一桁の「2」は「1982年」の「2」ではないかと思っています。プレスマークはプレスが進むと桁数が増える傾向にあるので、その意味でも、見本盤の方が早いプレスである可能性が高いと思います。

    そして、見本盤の方が先のプレスだとすると、最初はSIDE ONEが「SH1」、SIDE TWOが「SH3」が使用されて、途中から、SIDE TWOが「SH1」に変わったということになります。また、通常盤のSIDE ONE「5M-A-14」、SIDE TWO「6M-A-1」であることから、この枝番がスタンパー番号だと推測すると、この通常盤は、SIDE TWOの原盤が切り替わった最初のスタンパーである可能性が高いと思います。また、SIDE ONEが「14」であることから、SIDE TWOもさほど多くのスタンパーを切らないうちに原盤を切り替えた可能性が高いと思います。そして、SIDE ONEが「SH3」に切り替わった盤も、レイトプレス盤の中から発見できるのではないかと思います。

    ということで、ドナルド・フェイゲンの名盤「Nightfly」の日本盤は2枚の原盤が確保され、それをあまりスタンパーが進まないうちから潤沢に切り替えて使用したので、音質的にもとてもよい条件でプレスされた盤であることが言えるのではないかと思います。

    ところで、この2枚を聞き比べてみたのですが、さすがに、SIDE ONEは全く違いがわからないレベルなものの、SIDE TWOは「SH3」の方が、若干、カッティングレベルが高く、楽器の分離度がよくて、こちらの方がより迫力があるのではないかとちょっと思ったのですが、かなり何度も両者を聞き比べてみても、「やっぱり気のせいかな」思うレベルではっきりと断言する自信はないです。しかしながら、両者ともかなりの高音質盤であることは、間違いないと思います。

    そんな感じで、ここまで来たら、ぜひともSIDE ONEが「SH3」の盤も入手してみたいと思っています。入手したら、また記事にします。

    2015年8月16日 (日)

    輸入メタルマザーを使用した日本盤の記事がレココレに掲載!

    レコード・コレクターズ 2015年 09 月号 [雑誌]
    B0108O021O

    今月の「レコード・コレクターズ」誌に輸入メタルマザーを使用した日本盤についての記事が掲載されました。これは、画期的なことなのではないかと思います。

    レココレでは、LED ZEPPELINのリマスター再発に合わせて、オリジナル盤の音質についての記事が掲載されていて、今回は、「プレゼンス」、「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」、「コーダ」についての特集であり、「プレゼンス」、「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」の国内盤については、輸入メタルマザー使用盤であるため、これらの国内盤の音質についても、しっかり触れられていました。やはり、海外のオリジナルのエンジニアがカッティングした原盤を利用した国内盤が、海外盤と音質的に遜色ないのは、理に適っているので、記事でも、かなり国内盤の音質について好意的に書かれています。

    「プレゼンス」については、UK盤の音がよいと書かれているものの、B面の針飛びの問題についてもしっかり書かれていて、針飛びを起こす箇所の溝の拡大写真もしっかり掲載されています。

    「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」については、僕も最近気づいた「STRAWBERRY」刻印ありなしの国内盤について、しっかり書かれていますが、この記事では、どちらが先がわからないとなっているのですが、僕は、「STRAWBERRY」刻印なしの方がレイトプレスではないかと思っているのですが、もう少し調べてみたいところです。

    今回のレココレのLED ZEPPELINのオリジナル盤についての記事は、ネットで断片的に語られている内容をほぼ網羅して、写真満載で、気合の入ったすごくよい記事だと思います。マトリクスの話や、レコーディングスタジオ、カッティング・エンジニアについても詳しく触れられているので、LED ZEPPELINのファンのみならず、洋楽ロックのアナログ盤に興味のある人であれば、とても楽しめる記事だと思います。今回、LED ZEPPELINのリマスターについての記事は、第二特集扱いでモノクロになっているのに、オリジナル盤についての記事のみカラーになっていることから、オリジナル盤の音質についての記事がかなり評判いいのではないかということがうかがえます。最近のレココレは、ストーンズやイエスの特集でも同様にオリジナル盤の音質についての記事が掲載されているので、こうした記事がどんどん増えることを期待します。

    2015年3月17日 (火)

    洋楽ロックの国内盤アナログ復活 Whitesnake

    Whitesnake - Stormbringer (Official Video) (The Purple Album / New Studio Album / 2015)

    ホワイトスネイクが40年の月日を経て遡っていく源流…『ザ・パープル・アルバム』はデヴィッド・カヴァーデイル自らがその一部である伝説へのトリビュートだ! カヴァーデイル在籍時の第3期/第4期ディープ・パープル名曲をホワイトスネイクが現代に甦らす究極のロック・プロジェクト、ついに完成! 【日本先行発売】

    ◉デヴィッド・カヴァーデイルがディープ・パープル、そしてジョン・ロード、リッチー・ブラックモアへ敬意を表した最新作、その名も『ザ・パープル・アルバム』!
    ◉カヴァーデイル在籍時のディープ・パープル第3期『紫の炎』『嵐の使者』、そしてトミー・ボーリン参加の第4期『カム・テイスト・ザ・バンド』からの名曲を最新レコーディング!
    ◉LPレコードは日本製東洋化成プレス! さらに24bit/96kHzのハイレゾ音源をダウンロード可能なクーポンコードを封入した完全生産限定盤1,000セット!
    ◉日本先行発売/伊藤政則氏による日本語解説書封入!


    1973年、ディープ・パープルに加入したとき、デヴィッド・カヴァーデイルは22歳の若者だった。世界最大のハード・ロック・バンドのシンガーとなった彼は大観衆を前にステージに立ち、『紫の炎』(1974)、『嵐の使者』(1974)、『カム・テイスト・ザ・バンド』(1975)という3枚のアルバムに参加。ロック界のトップ・ヴォーカリストへと成長していく。

    バンド解散後にホワイトスネイクを結成、『白蛇の紋章』(1987)で自らが世界のトップ・アーティストとなってからも、古巣ディープ・パープルを忘れることがなかった。「幸運な兵士」はホワイトスネイクのライヴでお馴染みのナンバーだったし、2004年のワールド・ツアーでは「バーン」「嵐の使者」をオープニング・ナンバーとして披露した。

    2007年にはデヴィッドとジョン・ロード、グレン・ヒューズが集まり、第3期ディープ・パープルの再結成に向けての話し合いを持ったが、実現することがなかった。その後、ジョンが2012年に亡くなったことで、この計画は夢に終わってしまう。

    だが、そのことはデヴィッドとリッチー・ブラックモアを再び結びつけることになった。彼らは連絡を取り合い、共演プロジェクトが実現寸前となる。このことで、デヴィッドの中のディープ・パープルへの情熱と敬意が再燃。名曲の数々にホワイトスネイクとして、新たな生命を吹き込むことになった。

    「私はジョンとリッチーを、音楽における巨人と考えている。彼らからさまざまなことを学ぶことが出来たのは、かけがえのない経験だった」とデヴィッドは語っている。それから長い道のりを経てきた彼が、多大な影響を受けてきた偉大なる先輩たちへの感謝の念を込めて作り上げたのが、『ザ・パープル・アルバム』なのだ。

    『ザ・パープル・アルバム』に収録されているのは、デヴィッドが在籍した第3期・第4期パープルの3枚のアルバムからの楽曲だ。「バーン」「嵐の使者」「幸運な兵士」「ミストゥリーテッド」などに加えて、「嵐の女」「レイ・ダウン・ステイ・ダウン」「ユー・フール・ノー・ワン」「カミン・ホーム」などのパープル・クラシックスが“スネイク・アップ"された形で蘇っている。

    デヴィッドのみならず、それらのナンバーを演奏するメンバー達もディープ・パープルを聴いて育ち、尊敬してきた。元ナイト・レンジャーのジョエル・ホークストラがバンド加入後、初めてそのギターの腕前を見せつける。レブ・ビーチ(ギター)、トミー・アルドリッジ(ドラムス)、マイケル・デヴィン(ベース)ら実力派ミュージシャン達のプレイも熱気に満ちたものだ。

    『スーパーロック'84+ジョン・ロード最終公演』はジョン・ロード、コージー・パウエル、メル・ギャレーという、去っていった友たちへのデヴィッドの想いを込めた作品だった。『ザ・パープル・アルバム』は彼にとって盟友であり師匠だったジョン・ロードとリッチー・ブラックモア、そして自らの“青春"に捧げるアルバムだ。

    デヴィッドはこう語る。「リッチーに言ったんだ。“この旅路に送り出してくれたのは、君たちだよ"ってね。ディープ・パープル大学は、最高の学校だった。このアルバムは我々が生んできた音楽へのセレブレーションなんだ」

    【ホワイトスネイク】
    デヴィッド・カヴァーデイル(ヴォーカル)/ レブ・ビーチ(ギター)/ ジョエル・ホークストラ(ギター)/ マイケル・デヴィン(ベース)/ トミー・アルドリッジ(ドラムス)

    【収録予定曲】*2枚組収録予定
    1.バーン(『紫の炎』1974年)
    2.ユー・フール・ノー・ワン(『紫の炎』1974年)
    3.ラヴ・チャイルド(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)
    4.セイル・アウェイ(『紫の炎』1974年)
    5.ジプシー(『嵐の使者』1974年)
    6.嵐の女(『嵐の使者』1974年)
    7.ミストゥリーテッド(『紫の炎』1974年)
    8.ホーリー・マン(『嵐の使者』1974年)
    9.テイク・ユア・ライフ(『紫の炎』1974年)
    10.ユー・キープ・オン・ムーヴィン(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)
    11.幸運な兵士(『嵐の使者』1974年)
    12.レイ・ダウン・ステイ・ダウン(『紫の炎』1974年)
    13.嵐の使者(『嵐の使者』1974年)

    最近は新作のアナログレコードの発売がとても多くなってきていて、アナログ復活の勢いを感じますが、Whitesnakeの新作は、輸入国内盤ではなく、国内プレスのアナログ盤発売が実現するようです。最近のアナログ盤は重量盤仕様とはいえ、海外プレスはソリやキズが気になることが多い(重量盤で分厚いのになんで反るんだという、疑問を物凄く感じるのですが・・・)ので、国内プレスの実現はありがたいことなのではないかと思います。カッティングも日本で行うのかどうか気になるところですが、1000枚限定ならば、メタルマザーではなく、スタンパーの輸入で済むから、海外原盤を使用してほしいところですが、果たしてどうなるでしょうか?ただ、もし日本カッティングだとしても、録音はデジタルレコーディングだから、マスターの劣化はほとんど心配する必要はないと思います。ただ、日本にハードロックに強いカッティングエンジニアがいるのか、と考えると、ちょっと心配ですが、まあ、これは聴いてみて判断するしかないですね。

    こうして、アナログ盤の発売が増えると、ちゃんとアナログならではの音質にこだわって作っている作品と、流行に乗って適当に作っている作品をしっかり見分ける必要があると思っています。プロのライターさんは、メーカーよりの太鼓持ち記事を書く可能性が高いので、我々リスナー側の人間がしっかり批評すべきだと考えます。ただ、この商品はハイレゾとアナログがセットになっていて、両方欲しい人にとっては、お得感のある価格設定なっているのはよいところだと思います。音質にこだわる人は、アナログとハイレゾが欲しいと思っている人が多いのではないかと思うので、このセットでの販売は好感が持てます。なので、肝心のアナログの音質も誠実な作りになっていることを期待します。

    というわけで、この商品を僕はさっそく予約注文しました。到着がいまからとても楽しみです。

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