カレーは、日本の国民食といっていいほどの、ポピュラーな料理です。しかしながら、市販のカレー・ルーは小麦粉をはじめ、糖質が多い成分が一杯含まれていて、さらには、カレーを作ると美味しくて、つい食べ過ぎてしまことから、カレーは太りやすい食べ物であると、一般的には考えられています。
しかしながら、糖質制限をしているからといって、カレーを食べないのは、あまりに辛いので、糖質の低い、カレーを作ってみることにしました。しかしながら、ネットで、ルーを使わないレシピを探してみると、一般に家庭で作るカレーとはかなり違ったものであったり、やたら複雑に色々な材料を使ったものが多く、あまりダイレクトに参考になるものはなかったので、今回は、ついにオリジナルのレシピにて、試行錯誤を繰り返すことにしました。
今回の材料(約4皿分)は以下の通りです。
S&Bカレー缶のカレー粉 大さじ2杯
おからパウダー 大さじ2杯
バター 少し
玉ねぎ 2個(1個の半分は飴色玉ねぎ用)
ナス 小さいの4本
鶏のもも肉 かたまり2個
コンソメ 大さじ1杯
水 600cc
こんな感じで、カレーでおなじみのにんじんとじゃがいもは、糖質が高いため、今回は使用せず、そのかわり、ナスをつかってみました。まずは、具材の下ごしらえをします。いつものレンジ用のラーメンどんぶりを使って、鳥のもも肉は約7分、ナス&玉ねぎは約5分、塩コショウして、レンジで加熱します。
玉ねぎ、ナスは加熱前に切りましたが、鶏肉は、加熱後に適当な大きさに切ります。加熱時に鶏肉から出た水分は後でカレーに加えるため、とっておきます。
鍋では、まず、サラダ油&バターを適量引いて、玉ねぎ半分をみじん切りしたものを炒めます。しばらく炒めて、玉ねぎが飴色になったら、カレー粉とおからパウダーを投入します。
これに、200ccの水を少しづつ入れていきます。
水200CCを入れ終わると、なんだかカレーっぽくなってきました。これに、レンジで加熱したときに出た鶏肉のエキスを加えます。
そして、さらに水400ccを加えて、ひと煮立ちしたところで、具材も投入します。
なんとなく、それっぽくなってきたものの、この時点で味見すると、なんだか味がはっきりしません。そこで、この時点で、コンソメを投入すると、味にコクが出てきました。
そんな感じで、完成したのがこんな感じでした。見た目の色は、ルーから作ったものとは程遠い感じです。また、とろみも少ないように見えます。このカレーでも、おかわりしたくなるくらい美味しかったのですが、やっぱり、味がシンプルすぎるので、カレーとしてはなんだか物足りない感じもしました。
一晩おくと、上記のようにちょっと色が濃くなったのですが、これは、ナスが溶けたためだと思われ、この時点でナスはかなり小さくなってしまって、存在感がないのですが、だからといって、溶けて、カレーの味わいに貢献しているわけではないので、ナスは、カレーで煮込む具材にはあまり向いていないなあと思いました。
そんな感じで、今回作ったカレーはあくまで試行錯誤の一段階ということで、Version01.としています。ルーで作るような味わい深いカレーにするには、まだ何かが足りないようです。しかしながら、カレー作りでは独自の隠し味をつけている人が多いものの、市販のカレールーは元々複雑な材料を調整して作られたものなので、それに隠し味を加えることは却って逆効果ということが言われているようです。なので、カレーに、自分独自の味つけをすることにこだわる人は、こうしたシンプルなカレーに味を足していくというやり方をやっていった、方がより美味しいカレーを作ることができるのではないかと思います。そう考えると、なんだか、この試行錯誤もなんだか楽しくなってきました。
次回に向けては、もうちょっととろみを出すために、もうちょっとおからパウダーを増やすことと、さらなる味付けに何を使うかを考えてみたいと思います。
なお、カレー粉に使ったS&Bカレー缶なのですが、糖質量が不明だったので、問い合せたら以下のような回答を得ました。
この度は弊社ホームページにアクセスをいただきまして、ありがとうございます。
お問い合わせいただきました「赤缶カレー粉37g」の栄養成分は以下の通りでございます。
<赤缶カレー粉37g>
エネルギー 420kcal/100g
水 分 3.7 g/100g
たんぱく質 12.9g/100g
脂 質 11.1g/100g
炭水化物 67.2g/100g
灰 分 5.1 g/100g
ナトリウム 65mg/100g
食物繊維総量 35.9g/100g
糖質量 31.3g/100g
ご参考にしていただければ幸いでございます。
大さじ2杯はカレー粉だと12g程度なので、上記を参考にすると、糖質は3gちょっとなので、カレーひと皿にすると、さらに少なくなるので、あまり気にしなくていいレベルだと思います。なので、小麦粉のかわにおからパウダーを使用し、その他の具材も工夫することで、糖質制限中の人でも、躊躇することなく食べられるカレーを作ることは、十分可能ということになります。
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