競馬

2020年7月 9日 (木)

2020 ラジオNIKKEI賞 G3 レース回顧

先行したい馬が多い組み合わせなものの、それらの初速や二の足のスピード能力を戦績から比較するとパンサラッサが上位であることを発見することはそう難しくなかったものの、バビットが今回ほどの先行力があることを見抜くことが難しいレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 7月 5日(日) 2回福島2日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第69回ラジオNIKKEI賞
3歳・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1800m 12頭立


馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.0-10.8-12.6-11.9-12.3-11.9-11.9-11.6-12.3
通過:35.4-47.3-59.6-71.5 上り:71.9-60.0-47.7-35.8

先行馬が多い組み合わせのわりにはそう前半は速くならず、平均ペース程度となった。3角で早めにペースアップして早めに脱落する馬もいたり、末脚が削がれた馬もいたので、先行力と持続力のが問われるレースとなった。


2.完全タイム差検証

2020070802

成長時期の3歳馬であれば、上位入選馬がこのくらいのパフォーマンスをしていても不思議ではないので、妥当な完全タイム差に思える。今年のレベルで真完全タイム差+0.3はややレベルが高いが、この時期の3歳重賞の基準タイムは古馬2勝クラスより0.3秒速い程度なので、そもそもの基準はレベルがあまり高くない。


3.各馬の分析

1着 1番 バビット 牡 3 内田博幸 53 1.47.3 35.8

好スタートから最内枠を活かし1角に入るまでに先頭に立つ。向こう正面でややせりかけられそうになるも先頭をキープし、3,4角でインを距離ロスなく走れることでリードを広げ直線に入っても勢い衰えることなく2着0.8秒差をつけて勝利した。
先行していた馬が多い組み合わせであったものの、初速の速い馬がそう多くなく、他い初速の速いパンサラッサが外枠だったこともあり、1番枠が活きて、序盤で楽に先頭に立てたことが大きいが、速いペースで逃げて最後まで勢いが衰えなかったので能力はある。1勝クラスの勝利がスローペースの逃げで勝っていたので、戦績からこうした速い逃げが打てる馬と考えるのは難しかった。

2着 11番 パンサラッサ 牡 3 三浦皇成 54 1.48.1 36.4

スタートは速かったが、外枠だったため、1角でインに切れ込む際に外の3番手のポジションにつく、3角から早めの進出を試み直線に入るまでに2番手の位置押し上げ、最後脚色が鈍りかけたが、追い込んでくる馬をギリギリ凌いでの2着だった。
終始やや外を回っていたので、3,4角の追い上げで距離ロスがあった。直線に入るまでのバビットとの差は距離ロスの分であったが、直線で突き放されたので総合力ではバビットに劣るが、最後までしぶとかったので3着馬以降とは力差があることを示した。戦績から速いペースに対応できることは分かるのでこの馬の好走を予想するのは難しくはなかった。

3着 2番 ディープキング 牡 3 戸崎圭太 52 1.48.1 36.0

スタートで1番枠、3番枠の馬に挟まれるようになりやや出負けする。1,2角はインぴったりを回り中団のポジションをキープしたが、向こう正面で馬場状態のいい外に出すも、3角のペースアップではやや勢いがつかず、4角でもあまり位置を上げれず後ろの位置で直線を迎えたがジワジワ伸びて、残り200mで勢いがついて追い込んできたが、パンサラッサを交わすまでには至らず3着になった。
今までより後ろの位置の競馬となったが、やや速いペースでは好位が取れないことを示した。加えてコーナーでの加速が今一つで直線だけで差し込むタイプながらトップスピードはさほど速くなく、かつ短いので今後さらに強いメンバーとの対戦では好走は難しいかもしれない。


4着 9番 パラスアテナ 牝 3 武豊 52 1.48.2 36.2

後方から3番目のインを追走。向こう正面で馬場のよい外に出しジワジワポジションを押し上げ3,4角で勝負圏内の位置まで上げてくるものの、直線で伸びているものの大した伸び脚ではなかった。
切れる脚が使える馬ながら、道悪だったこととを速いペースを早めに進出したため末脚が鈍ったことはありそう。

5着 12番 ルリアン 牡 3 坂井瑠星 54 1.48.4 36.6

終始外を回る。序盤は中団のやや後方の位置にいたが、向こう正面からポジションを押し上げ、直線入口では前から3頭目の位置まで上がってきていたが、直線では勢いが続かなかった。
終始外を回ってかなりの距離ロスがあったが、馬が終始外に逃げ気味だったとのこと。気性の幼さを見せた。


6着 5番 サクラトゥジュール 牡 3 石橋脩 54 1.48.5 36.1

序盤はやや勢いつかず後方から2番手になる。向こう正面では一旦最後方まで位置を下げるも3角で早めに外を勢いつけて回って追い上げてきていて、直線入口では大外から前を捕らえられそうな勢いがあったが、勢い続かず伸びなかった。
外を回る距離ロスは大きかったが、前半後方で脚を貯められていたわりにはあまりいい脚が使えなかったので現時点の能力はあまり高くない。

7着 3番 アルサトワ 牡 3 田辺裕信 54 1.48.6 36.8

スタートで騎手の手が激しく動き明らかに先頭を狙っていたが、先頭を取れるほどの勢いはなく、2番手を追走する。が、向こう正面で他馬が速く4番手の位置まで下げてしまう。そこからいいところはなかった。
逃げ先行が多い馬ながら戦績から緩いペースのレースが多かったので、先行争いで苦戦すると予想するのは難しくなかった。


8着 6番 アールクインダム 牝 3 吉田豊 51 1.49.1 36.6

後方追走のまま、特に見どころはなかった。

9着 7番 ベレヌス 牡 3 西村淳也 53 1.50.3 38.4

前から5,6番手の位置を追走していたが、4角のペースアップ時にはもう勢いがなかった。

10着 8番 グレイトオーサー 牡 3 レーン 54 1.50.8 39.2

スタートはまずまず速く、5番手くらいの位置につけていたが、1角の入口で躓き、勢いが削がれたかに見えたが、向こう正面で一気に前に進出し、先頭をつつくような位置に押し上げる。3角までは前で我慢できていたが、4角から勢いがなくなってしまった。
明らかに中盤まででのエネルギーの消耗が激しい走りをしてしまい、気性の幼さを見せた。この時期でもまだ3戦目とキャリアが浅い馬はこういうことがあったりするので、2連勝していても過信はできない。

11着 4番 コンドゥクシオン 牡 3 石川裕紀 53 1.50.9 38.6

後方のまま見どころなし。ここでは能力不足は明らか。

12着 10番 コスモインペリウム 牡 3 柴田大知 53 1.50.9 38.9

中団追走するも3角のペースアップについていけず。ここでは能力不足は明らか。

 

2020年7月 8日 (水)

2020 CBC賞 レース回顧

1,2着が不人気馬と、予想が極めて難しいレースとなった。何が起こったのかしっかり回顧することが今後に向けて重要である。

1.レース結果の基礎データ

2020年 7月 5日(日) 4回阪神2日 天候: 晴 馬場状態:稍重
11R 第56回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m・内 16頭立

馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.0-10.7-10.8-11.1-11.7-12.4
通過:33.5-44.6-56.3-68.7 上り:68.7-56.7-46.0-35.2

初速が速くない馬が多かったようで、2,3ハロン目で先行争いが激しくなった。馬場状態を考慮すると2,3ハロン目がかなり早くなった。そのため、L1Fでかなり減速していたものの、後方から鋭く伸びてくる馬がいなかったので、前半のポジショニングが重要なレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020070801

やや過大評価で0.6秒ほど低く見た方がよさそう。

3.各馬の分析


1着 3番 ラブカンプー 牝 5 斎藤新 51 1.08.7 35.2

好スタートから後続を1馬身以上離す逃げを打ち、最後まで後続を寄せ付けずの完勝だった。
2018年秋まではG1でも好走しており、その後、メンタル面の不調でずっと調子を落としていた馬だったので、これだけ走れても不思議ではないが、ここで復活するのを予想するのは難しかった。負けるときは先頭から1秒以上の着差で負けていたが、前走は0.6秒しか差がなかったので、復活の兆しがなくもなかった。
スピードの持続力で勝負する馬なので斤量が大きく影響するのは明らかで今回51キロだったことも好走要因。古馬とのレースでは54キロ以上での好走実績がないことは覚えておくべき。
この馬だけスタートが抜群によかったように見えるのは、初速の速い馬がいなかったためで、気分よく逃げれたのもよかったようだ。

2着 6番 アンヴァル 牝 5 北村友一 54 1.09.0 35.2

好スタートから1ハロン目の終わりで難なくインの2番手のポジションを取る。3角では速い2頭を先に行かせインの4番手でじっくり脚を貯め、4角を距離ロスなく走ることで進出し直線入口で2番手に立つと、鋭く迫ってくる馬もいないことから2着を確保した。
この馬が先行ポジションを取ることはたまにしかないので、予想するのは難しかった。1ハロン目の攻防の映像を見返すと、初速の速い馬が少ない組み合わせだったことと、内枠だったことに恵まれての好ポジション取りだったように見える。今回のように恵まれることは今後多くないように思う。

3着 2番 レッドアンシェル 牡 6 福永祐一 57 1.09.3 35.3

まずまずのスタートからインでアンヴァルの少し後ろのポジションを追走する。直線に入って少し外に出して追い上げてくるが、大した脚ではないように見えるものの、他に末脚の鋭い馬がいないこともあり3着になった。
ここ2戦調子を崩していて、休み明け2戦目で少し調子を上げてきたようだが、まだ完調時の末脚は戻っていないようだ。次走さらに調子を上げるかどうかは微妙。

4着 9番 タイセイアベニール 牡 5 松山弘平 56 1.09.3 34.7

行き脚つかず中団のやや後ろを追走。直線に入ってもやや後ろだったたが、インで前が開いている進路を取ると少しづつ伸びてきて最後はレッドアンシェルに迫る4着。
末脚がさほど鋭くないので、ポジショニングが重要になりそうな馬ではあるが、初速は速くないようなので、重賞では今後もポジショニングに苦労するかもしれない。

5着 5番 エイシンデネブ 牝 5 幸英明 53 1.09.5 34.1

後ろから2番手を追走。直線インから少しづつ伸びてきて5着に入ったが、大した末脚ではなかった。

6着 15番 ノーワン 牝 4 浜中俊 53 1.09.6 34.1

最後方追走から4角で少しづつ進出し、大外から伸びてくるが6着まで。
追走力がないので好走するのは厳しいものの、上り3ハロンタイム最速はエイシンデネブと同じものの、距離ロスを考えるとこちらの方が評価できる。どこかで穴を開けるチャンスはありそう。

7着 11番 アウィルアウェイ 牝 4 川田将雅 55.5 1.09.6 34.5

後方3番手追走。4角で騎手の手が大きく動き手応えが悪いように見えたが、直線に入って、大外のノーワンの少し後ろの内から同じように伸びてきた。
後方待機から直線だけで伸びてくる馬なのでそもそもチャンスは少なそう。京都の1200mハイペース戦での好走実績が多いのは京都コースがこの馬に合っているということなのかもしれない。

8着 4番 グランドロワ 牡 6 和田竜二 55 1.09.6 35.3

先行しようとして騎手の手が激しく動いていたが、行き脚つかず中団のポジションを取る。インぴったりを距離ロスなく走ることで直線に入って一旦4番手になるが、他馬に交わされ8着に後退。
末脚がまるでダメなので、楽に先手が取れるような組み合わせでないと好走は難しい。

9着 16番 ジョイフル 牡 6 川又賢治 56 1.09.7 35.4

中団外追走からそのままなだれ込んだだけで、特に見どころのない走りだった。

10着 8番 ロケット 牝 5 酒井学 52 1.09.9 36.0

初速はまずまず速く2番手争いに加わっていたが、3角に入るとこでバランスを崩し少し後退する。直線に入って鞭が入るも大して伸びなかった。
先行力はあるものの、コーナーを回るのが下手すぎるので、早めに3角に入る阪神1200mでの好走は絶望的かもしれない。

11着 14番 ディメンシオン 牝 6 松田大作 53 1.10.0 36.3

初速は速くなかったが、2ハロン目で加速して3ハロン目で外の2,3番手の位置につけるも直線では全く伸びなかった。
ラップタイムからわかるように2,3ハロン目で脚を使いすぎたのが敗因。

12着 7番 クリノガウディー 牡 4 横山典弘 58 1.10.0 35.8

先行争いに加わろうとするも、あまり早くなく3角入口でロケットが下手にコーナーを回る影響を受けて一旦ブレーキがかかる。ここでスムーズさを欠く走りになってしまい、ポジションが少しづつ下がり、直線に入っても伸びなかった。
前目の好ポジションを取れないと好走できない馬なので、序盤から絶望的な状況だった。58キロも響いているようなので、出走する他馬との斤量差は今後気にしておく必要がありそう。

13着 1番 ナインテイルズ 牡 9 中井裕二 53 1.10.1 35.3

後方から4番手追走で直線でも伸びず見どころなかった。

14着 13番 ミッキースピリット 牡 4 松若風馬 54 1.10.4 36.3

中団のやや前を追走。4角で騎手の腕が激しく動くも前に進出できず。直線でも伸びなかった。ここでは能力不足は明らか。

15着 12番 ダイシンバルカン 牡 8 国分優作 52 1.10.5 36.8

初速は速くなく中団の位置だったが、2,3ハロン目で進出して2番手の位置につけたが、直線でバテた。

16着 10番 ショウナンアンセム 牡 7 鮫島克駿 56 1.10.8 36.5

中団追走から見どころなし。
1年ぶりの長期休養明けだったので、古馬は休み明け2戦目でガラリ一変することもあるので、一応次走も警戒が必要。

2020年7月 2日 (木)

2020 宝塚記念 G1 レース回顧

豪華なメンバーが18頭集まり、見ごたえのある激しいレースとなった。クロノジェネシスの1着を予想するのはそう難しくもないものの、モズベッロをピックアップするのが難しかった。しかしながら、後になって考えると、モズベッロの3着はそう不思議ではないことがわかるので、改めて競馬予想の難しさを痛感させられる結果となった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月28日(日) 3回阪神8日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第61回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2200m・内 18頭立

馬場差 +0.4 完全タイム差 +1.5
タイムランク E メンバーランク B

LAP :12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3
通過:34.6-47.3-60.0-72.4 上り:73.5-61.1-48.7-36.3

前半の先行争いが激しくペースがやや速くなった。さらに3角からペースアップの始まるロングスパートの持続力勝負になった。そのわりにはL1Fの減速が少ないが、これは3角手前で脚が貯めれたクロノジェネシスのL1Fのラップで、他馬が1秒以上離されたことから、多くの馬がバテる減速ラップになっていた。
また、この日は朝のやや重から午後には良馬場になることが予想されていたが、このレースの前に激しい雨が降ったことにより、かなり悪い馬場状態になっていたようだ。


2.完全タイム差検証

2020070101

全馬パフォーマンスダウンしているように見えるので、この完全タイム差は明らかに過小評価。このような過小評価は珍しく、馬場差の評価も誤っている可能性がある。
1.3秒ほど上方補正した方がよい。こうして補正してみると、前走よりパフォーマンスアップしたのは、クロノジェネシス、キセキ、モズベッロ、メイショウテンゲンのみで、他馬はパフォーマンスを落としている。各馬の走りをじっくり評価してもそうした評価が妥当であることがよくわかる。

3.各馬の分析

1着 16番 クロノジェネシス 牝 4 北村友一 56 2.13.5 36.3

好スタートから、先行争いをする馬の後ろとなる、外目の7,8番手の位置を追走する。向こう正面では手綱をがっちり抑えて脚を貯め、3角に入り残り800mを過ぎたあたりから早めに仕掛け、外から先頭近くまでポジションを押し上げる。直線入口でも楽な手ごたえで、追い出すと、他馬がバテ気味なところこの馬だけ伸び続け2着に1秒差をつける圧勝だった。
先行力があり道悪、速いペースの持続力勝負に強いことは前からだったが、以前はコーナーでの加速に不安がある馬だったのが、大阪杯からコーナーでの加速が出来るようになり、この時点で大きく成長していたのだと思う。そのため、今回前半のペースが速い中、この馬としてはいつもより後ろのポジションにつけることができ、前半の消耗を抑えることができたのが勝因だと思う。スローペースの瞬発力勝負にはまだ不安はあるものの、ある程度速いペースのレースになれば、今後も3着以内を外すことはないのではないかと思えるような走りだった。
それにしても、最近古馬になってから大きく成長するのは牝馬ばかりで、これは偶然でないような気がする。

2着 14番 キセキ 牡 6 武豊 58 2.14.5 37.2

やはりスタートはよくなく後方からになる。向こう正面で他馬よりを外を走りながら徐々にポジションを押し上げていき、クロノジェネシスが早めに進出した際に後ろからついていく形で押し上げていき、直線にはいってからはクロノジェネシスに離され気味になるも、2着を確保した。
スタートがダメになってしまったのでもう逃げることはできなさそうなものの、元々は差し馬だったので、折り合いさえつけばこのくらいやれて不思議でない馬。前走は中盤で暴走気味になってしまったが、今回ペースが速かったことも暴走を防ぐ要因になった。ただ、ここで復活したからといって、スタートの失敗、暴走の危険の心配がなくなったわけではくアテにはできず軸馬にはできないムラ馬と考えておいたほうがよい。

3着 12番 モズベッロ 牡 4 池添謙一 58 2.15.3 37.6

スタートは速くなく後方からになるが、1角で少しポジションを上げて、中団のクロノジェネシスの少し後ろの位置を追走する。クロノジェネシスの早めのペースアップにはついていかなかったが、残り600mからじわじわ伸び続け、直線ではすぐ外の後ろから伸びていたサートゥルナーリアを競り落とす形で3着に浮上した。
ロングスパートの持続力勝負に強いことを示した。少なくとも持続力ではサートゥルナーリアを上回ることを示した。この馬前走の天皇賞では力んで走っていたということで実力を発揮できなかったものの、それ以外はオープン昇級後崩れていなかったので、人気の盲点になっていた。僕は今回この馬に着目できなかったが、こういう馬をピックアップできるかどうかが、馬券力に大きく関わるのだろう。ただ、前走力んだというようにアテにできない面があるので、軸馬には向かない。

4着 5番 サートゥルナーリア 牡 4 ルメール 58 2.15.6 37.6

好スタートだったが、他馬が速いので中団でややインにこだわるようなポジションで追走。3角から他馬の早めのペースアップにはついていかず、残り500mくらいから加速して外に出して、外から伸びては来ていたが、伸び脚は続かず、最後はモズベッロに伸び負ける形での4着となった。
非凡な瞬発力はあるが、いい脚は長くは続かないこの馬の特徴どおりの走りだった。他馬が早めのペースアップをする中、少し遅れてペースアップしたのも、ルメール騎手がそれをよくわかっているからなのだろう。今後も持続力勝負になれば取りこぼすことはありそう。
今回も過剰に人気を集めていたが、人気になりやすい馬なので、この馬の特徴を捕らえて賢く狙っていけば今後も高配当が期待できる。


5着 10番 メイショウテンゲン 牡 4 松山弘平 58 2.15.6 37.4

後方を追走。他馬がペースアップした3角でも後方のままだったが、残り600mの手前あたりからじわじわと伸び続け5着に浮上した。
ハイペースで他馬がバテたのに乗じての5着なので評価できない。追走力がないもののやや持続力があることを示したので、弱いメンバーのレースであればそこそこやれるかもしれない。


6着 11番 ラッキーライラック 牝 5 M.デム 56 2.16.0 38.8

先行争いについていき5番手を追走。向こう正面では追走に苦労していたようで、ここで早くも鞭が入る。それでも3角からの早めのペースアップではいい手応えで進出していき、4角の終わりでは一旦先頭に立つが直線では伸びなかった。
元々先行力のみの馬が、勝負所の少し前で脚を貯め差し込む競馬が出来るようになり大阪杯を勝つまでに成長した馬ながら、今回は脚を貯める局面がなかったのが敗因になった。また、向こう正面で鞭が入るくらい追走に苦労したので、道悪もよくないようだ。

7着 6番 トーセンスーリヤ 牡 5 横山和生 58 2.16.3 39.1

先頭に立ち、3,4角もインぴったりを走ることで他馬の早めのペースアップを凌いでいたが、直線に入って伸びず7着となった。それでも最後までよく粘っているので悲観する内容ではない。逃げなくても好走できる馬なので、今後も好走できる機会はありそう。


8着 1番 トーセンカンビーナ 牡 4 浜中俊 58 2.16.4 38.2

後方追走。直線に入っても後方だったが、じわじわ伸びての7着。7着でもまるで評価できない。

9着 13番 ダンビュライト セ 6 松若風馬 58 2.16.6 39.3

先行争いに加わり3,4番手を追走していたが、3角からの早めのペースアップに対応できず、ポジションを下げて、後退するまではいかないものの9着だった。
一本調子で走る馬なので早めのペースアップに対応できなかった。

10着 8番 レッドジェニアル 牡 4 酒井学 58 2.16.7 38.9

中団追走のまま、特に見どころない走りだった。


11着 15番 スティッフェリオ 牡 6 幸英明 58 2.16.7 38.9

クロノジェネシスの内の少し前を追走していたが、3角のペースアップにまるで対応できなかった。
道悪がよくなかったということはありそう。

12着 17番 カデナ 牡 6 鮫島克駿 58 2.16.8 38.5

後方から、コーナーでインから少しづつ上がっていくも、直線の伸び脚は大したことなかった。
追い込み馬であるが、インから追い込む馬なので、内有利の馬場でないと厳しいのかもしれない。


13着 7番 ワグネリアン 牡 5 福永祐一 58 2.16.8 39.6

2番手追走するも、ペースがはやく4角でもう手ごたえが怪しくなってしまった。エンジンのかかりが遅い差し馬なので、積極的にポジションを取る作戦に出たようだが、速いペースに対応できなかった。

14着 9番 アドマイヤアルバ セ 5 西村淳也 58 2.17.6 39.1

後方追走から直線でもさほど伸びず。

15着 2番 ペルシアンナイト 牡 6 和田竜二 58 2.18.0 40.5

インで3,4番手を追走していたが、4角でもう手応えが怪しくなってしまった。

16着 18番 ブラストワンピース 牡 5 川田将雅 58 2.18.0 40.3

6番手追走していたが、早めのペースアップにまるで対応できなかった。重い斤量での好走実績がなく、やはり58キロでは出番はなかった。


17着 3番 グローリーヴェイズ 牡 5 レーン 58 2.18.8 41.2

後方追走から3角で進出しようとしたが、直線大外からまるで伸びなかった。メンバーの弱い京都大賞典で凡走したように20週以上間の空いた休み明けは走らない可能性が高いと考えた方がよさそうだ。

18着 4番 アフリカンゴールド セ 5 藤井勘一 58 2.21.8 43.5

中団追走するも早めのペースアップに対応できず、4角のうちに最後方まで後退した。能力不足は明らか。

2020年6月26日 (金)

2020 函館スプリント G3 レース回顧

直線が短いので前残りの可能性が高い舞台であり、今回も前有利の展開となった。ただし、こうした舞台でも2015年にティーハーフが勝ったときには追い込み決着になっているので、これらのレースで何が違ったのかをよく考えるのが、馬券力向上に役立つのではないかと思う。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月21日(日) 1回函館4日 天候: 晴 馬場状態: 良
11R 第27回函館スプリントS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 16頭立


馬場差 -1.1 完全タイム差 +0.4
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.0-10.4-11.0-11.2-11.1-11.8
通過:33.4-44.6-55.7-67.5 上り:67.5-55.5-45.1-34.1

前半やや速いが先行争いはさほど激しくなく、最後まで大きく減速していないので、前有利の展開になった。直線が短いので先行力だけで前残りが叶うレースとなった。

 

2.完全タイム差検証

2020062502

過大評価であり、0.6秒ほど評価を落とした方がよい。

3.各馬の分析

1着 6番 ダイアトニック 牡 5 武豊 58 1.07.5 33.9

好スタートからインの2番手を追走。直線で逃げていた逃げていたダイメイフジを捕らえると危なげのない1着だった。
インのポジショニングで好走する馬だが、序盤で2番手のポジションをとれたことで勝負あったという感じで、差し込みにく馬場も味方した勝利。

2着 16番 ダイメイフジ 牡 6 菱田裕二 56 1.07.8 34.4

逃げて2着に粘った。
芝1200mを走っていたときは、基礎スピードが足らない馬だったのだが、ダート戦を重ねるうちに馬が変わっていたようで、ここまで速く逃げることができるとは驚き。末脚はある馬なので、この走りができるのであれば、まだ好走する可能性はある。ただし、今回は馬場とメンバーに恵まれての2着。

3着 10番 ジョーマンデリン 牝 4 岩田康誠 54 1.07.9 34.0

好スタートだったが、一旦5,6番手の位置につける。直線に入ってインから伸び、追い込み勢をギリギリ凌いでの3着だった。
3勝クラスの格下馬でこうした馬が前残ったことから、前残りの馬場でメンバーが今一つだったことが言える。

4着 9番 フィアーノロマーノ 牡 6 藤岡康太 57 1.07.9 33.8

序盤押していくも中団のやや後ろの位置になる。4角でも押し通しになるもあまり進出できず、直線でやや外から伸びてきたが、4着まで。
この舞台が合わないことに尽きる4着だった。

5着 8番 シヴァージ 牡 5 藤岡佑介 56 1.08.0 33.5

後方外追走から、直線で大外から鋭く伸びてきたが、直線が短いので5着まで。
追走力がないので、この舞台は合わない。ただし、堅実な末脚がある。


6着 7番 ライトオンキュー 牡 5 古川吉洋 56 1.08.1 34.3

ジョーマンデリンの内の少し前を追走。直線に入ってジョーマンデリンに競り落とされていいところがなかった。
格下馬に競り負けたので本調子になかった可能性が高いが、ハイペースでいつもより前の位置を取ったので、追走で末脚が削がれた可能性はある。

 

7着 3番 エイティーンガール 牝 4 坂井瑠星 54 1.08.2 33.8

やや後方のインを追走。直線ではいい伸び脚を見せたが、前半にいいポジションにつけられないので、この舞台には向かなかった。


8着 5番 ティーハーフ 牡10 国分優作 57 1.08.2 33.6

後方追走からいつものように直線で伸びるも、直線入口ではややズブさを見せていた。

9着 2番 マリアズハート 牝 4 大野拓弥 54 1.08.2 33.6

後方インを追走から、直線外から伸びるも大した伸び脚でなかった。
上がり3ハロンタイムが速いのは4角をインで距離ロスなく走ったためで評価できない。

10着 15番 メイショウショウブ 牝 4 池添謙一 54 1.08.3 34.4

4,5番手の外を回り、直線でまるで伸びず。
外枠とはいえ、さほど激しくない先行争いでいいポジションを取れなかったので、先行力は大したことなく、前有利の馬場でまるで粘れないのも致命的。


11着 11番 アリンナ 牝 6 丹内祐次 54 1.08.4 34.0

中団のやや後方を追走するも見どころなし。

12着 4番 スイープセレリタス 牝 4 丸山元気 54 1.08.5 33.8

後方追走で直線で大外に出しまるで伸びなかった。

13着 12番 グランドボヌール 牡 6 城戸義政 56 1.08.5 34.8

3番手追走するも、4角でもう手ごたえが怪しくなっていた。

14着 1番 スリーケープマンボ セ 5 竹之下智 56 1.08.7 34.6

中団インを追走するも直線ではまるで伸びず。

15着 13番 リュウノユキナ 牡 5 横山和生 56 1.08.7 34.6

中団外を追走し、直線で伸びず。

16着 14番 ミキノドラマー 牡 7 勝浦正樹 56 1.09.0 34.9

中団外追走。3角外から早めの進出を試みるも、大した脚ではなく、見せ場にはならなかった。

 

2020年6月25日 (木)

2020 ユニコーンステークス G3 レース回顧

カフェファラオの強さが目立ったレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月21日(日) 3回東京6日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第25回ユニコーンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -1.1
タイムランク A メンバーランク B

LAP :12.1-10.9-11.2-11.9-12.3-12.1-12.2-12.2
通過:34.2-46.1-58.4-70.5 上り:71.9-60.7-48.8-36.5

前半はかなりのハイペースになった。それでいて、L1Fが減速していないのだが、これはカフェファラオの走りの次元が違ったためで、他馬はL1Fはかなり減速していた。


2.完全タイム差検証

2020062501

カフェファラオが強いのは確かだが、0.9秒ほど低く見た方がよい。

3.各馬の分析

1着 16番 カフェファラオ 牡 3 レーン 56 1.34.9 36.4

好スタートを決めて外から先行し、ゆっくりインに切れ込んでいき3角に入るころには2番手のポジションを確保する。直線に入って、自然体で楽に逃げていた馬を捕らえ、残り300mくらいから追い出すと他馬を突き放し圧勝した。
他馬より一段上の性能を示した楽勝だった。
他馬がハイペース戦で苦労する中、先行して難なく抜け出し2着馬に0.8秒差をつけたので、かなり強く、今後が楽しみな馬。

2着 1番 デュードヴァン 牡 3 M.デム 56 1.35.7 35.5

スタートは今一つでそれでも最初はポジションを取りに行こうとするも、速いと判断して一旦後方3番手を追走する。直線に入って最後方の外にいたが、外からグングン伸びて2着に浮上した。
上がり35秒台の馬はこの馬だけで、末脚のよさを示した。今までは中団の位置で好走することが多かったので、ペースに応じた走りができる自在性があることを示した。
ハイペースと判断して後方に下げたデムーロ騎手の判断も冴えていて、騎手も調子を上げているようだ。

3着 6番 ケンシンコウ 牡 3 酒井学 56 1.36.0 36.4

スタートは速くなく後方4番手の位置になる。3角から早めにポジションを押し上げていくも、直線入口でもまだ後方で、少しもたついていたが、残り200mで先行の馬がバテてきているのに乗じて伸びてきて3着に浮上した。
スタートは速くなく、直線でのギアチェンジでもたつき、トップスピードも速くないが持続力はあると、特徴ははっきりしていて、今回はハイペース戦になったことに恵まれた3着だった。

4着 11番 サンダーブリッツ 牡 3 横山典弘 56 1.36.2 37.2

スタートは速くなく中団から、4角で進出していき、直線入口で勝負圏内の位置まで上がり、最後は先行していた馬を交わしたものの、2,3着馬には差された。
正攻法で速めの差しを決めようとしたものの、トップスピードは速くない。上がり3ハロンタイムも大したことないので、持続力が高いというわけでもない。今回の好走をあまり評価しない方がよさそう。

5着 15番 キタノオクトパス 牡 3 田辺裕信 56 1.36.2 36.9

中団外を追走し、サンダーブリッツの後ろの外から同じように伸びてはいたが、大した伸び脚ではなかった。

6着 14番 フルフラット 牡 3 田中勝春 56 1.36.6 38.0

5,6番手を追走。4角で速めに進出し、直線入口ではカフェファラオのすぐ外の後ろの位置にいたが、残り300mで伸び脚が鈍り後退した。
緩いペースであればもう少しやれそうだが、直線の長いコースは向いていない。

7着 12番 キッズアガチャー 牡 3 丸田恭介 56 1.36.6 36.3

スタート遅く、前半のペースについていけずほぼ最後方を追走。直線伸びてきたのはハイペース戦に乗じたもので、着順ほどの評価はできない。追走力がなさすぎる。

8着 7番 サンライズホープ 牡 3 川須栄彦 56 1.36.9 38.2

好スタートから序盤は2番手の位置を取る。3角で3,4番手にいったん下がりインを距離ロスなく回るも直線はまるで伸びなかった。
先行力はあるが、ハイペース戦は向かない。

9着 5番 レッチェバロック 牝 3 ルメール 54 1.37.0 38.6

ハイペースで逃げたが、残り300mでカフェファラオに交わされると後退した。
戦績からすると意外なほどの大敗であるが、途中で息をいれることができずスピードで押し切るタイプであり、ルメール騎手の言うように「1400mまでの馬」ということのようだ。

10着 9番 メイショウベンガル 牡 3 戸崎圭太 56 1.37.0 38.2

先行したが、直線では伸びなかった。

11着 3番 ラブリーエンジェル 牝 3 菅原明良 54 1.37.2 36.8

スタート遅く、前半のペースについていけずほぼ最後方を追走。直線伸びてきたのはハイペース戦に乗じたもの。

12着 8番 オーロラテソーロ 牡 3 木幡巧也 56 1.37.4 38.3

中団インを追走するも直線伸びず。

13着 13番 タガノビューティー 牡 3 和田竜二 56 1.37.9 38.0

中団につけようとするも、向正面でミスステップで躓き落馬寸前になり、以降後方追走から直線でも伸びず。
アクシデントにより無理しなかったようで、参考外とすべき。

14着 2番 マカオンブラン 牡 3 内田博幸 56 1.37.9 37.9

スタートよく前の位置につけるも、向こう正面の後半からポジションを下げていき、明らかに力不足の走りだった。

15着 10番 サトノラファール 牡 3 三浦皇成 56 1.38.7 39.1

中団につけたが、この馬としてはかかり気味だったようで、末脚を発揮できなかった。輸送でイライラしていたようで、関東で出走する際は気を付けたほうがよさそう。

16着 4番 アポロアベリア 牡 3 武藤雅 56 1.39.6 40.0

中団追走するが直線でまるで伸びず。

2020年6月19日 (金)

2020 マーメイドステークス G3 レース回顧

オープン馬がいまいちなメンバー構成で格下の3勝クラスの軽ハンデ馬が好走する結果となった。また、先行力のある馬が少ない組み合わせだったので、先行力のある馬に有利な展開になった。


1.レース結果の基礎データ

2020年 6月14日(日) 3回阪神4日 天候: 曇 馬場状態:稍重
11R 第25回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m・内 16頭立


馬場差 +0.47 完全タイム差 +1.9
タイムランク E メンバーランク D


LAP :12.4-11.2-12.7-12.5-12.0-12.1-11.7-11.4-12.2-12.9
通過:36.3-48.8-60.8-72.9 上り:72.3-60.3-48.2-36.5


やや速い平均ペースで早めにペースアップし、最後は大きく減速する持続力勝負となった。

早めのペースアップの際に、4番手以降の馬が少し離される展開となり、ここがこのレースのポイントの一つとなった。


2.完全タイム差検証

2020061802

妥当な完全タイム差だと思う。

3.各馬の分析

1着 13番 サマーセント 牝 4 酒井学 50 2.01.1 36.4

スタートは特に速いわけではなく、じわっと前に出て1角に行くまでに2番手の位置を取りきる。先頭を走っていたナルハヤに離されないように追走し、3角で早めにペースアップすると4番手以降が少し離された形になり直線ではナルハヤがしぶとかったが、残り200mを過ぎたところで先頭に立ちそのまま押し切った。
3勝クラスの格下馬だったが、軽ハンデと先行力を活かしての勝利だった。今回の組み合わせでは先行力が優れた馬が少なく、序盤の先行争いが激しくなかったことにも恵まれた。

2着 6番 センテリュオ 牝 5 福永祐一 55 2.01.2 35.3

後方インを追走。早めのペースアップでも反応せず。インを距離ロスなく回って、それでも直線入口では後方で、エンジンのかかりも遅かったが、残り200mで鋭く伸びて2着に浮上した。
末脚で勝負する馬だが、トップスピードがさほど速いわけではないので、今回のL2F-L1Fが12.2-12.9となったペースに恵まれたの2着だった。

3着 1番 リュヌルージュ 牝 5 団野大成 53 2.01.4 36.1

最内枠を活かして先行しようとするが、インの5,6番手のポジションとなる。早めのペースアップには反応できず、ややポジションを下げながら、インを距離ロスなく4角を回り、直線入口では大した末脚に見えなかったが、最後まで伸び続け、ゴール直前でナルハヤを交わしての3着だった。
大した末脚がないので、L1Fで12.9かかったのがこの馬に味方した。先行力は今一つながら持続力があるということのようだ。

4着 3番 ナルハヤ 牝 6 藤田菜七 51 2.01.5 36.9

先頭に立ち、早めのペースアップで4番手以降を少し離す絶妙な逃げを打ち最後までしぶとかったが、惜しい4着だった。
3勝クラスの格下馬ながら、先行力と軽ハンデを活かして好走するもここまでだった。


5着 7番 エアジーン 牝 4 川田将雅 52 2.01.6 35.7

後方でやや外目を追走早めのペースアップにも反応できず、直線だけで外から追い込むも、上位4頭に追いつくまでの勢いはなかった。、
外を回って、かなり距離ロスがあったというのはありそう。


6着 15番 マルシュロレーヌ 牝 4 高倉稜 50 2.01.7 37.0

スタートよく3番手の位置につける。早めのペースアップにもついていけたが、直線に入ってからの勢いがなく、6着に沈んだ。
スターが失敗することが多い馬のようだが、今回はゲート練習が功を奏して先行できたとのこと。

7着 5番 フィリアプーラ 牝 4 菊沢一樹 54 2.01.8 35.6

後方インを追走、早めのペースアップについていけずポジション下げ気味になり、直線では追い込んできたものの、直線入口の位置が後方すぎた。
追走力がなさすぎる。


8着 10番 レッドアネモス 牝 4 北村友一 54 2.01.8 36.7

インの4番手を追走するも、早めのペースアップで離されてしまい、直線もただなだれ込んだだけで、あまり見どころはなかった。


9着 14番 ミスマンマミーア 牝 5 小崎綾也 53 2.01.9 35.6

ほぼ最後方を追走し、直線だけで少し脚をつかった程度。追走力がなく、速い流れになるとこの程度の走りしかできないようだ。

10着 2番 サトノワルキューレ 牝 5 幸英明 54 2.02.1 36.6

中団インぴったりを回るも直線で大した脚を使えず。戦績からも古馬オープンでの好走は絶望的。


11着 8番 リープフラウミルヒ 牝 5 国分優作 54 2.02.3 36.8

中団のやや後方を追走。コーナーでポジションをあげれず、直線でも大した脚はつかえず。

12着 4番 リンディーホップ 牝 5 藤懸貴志 50 2.02.5 37.0

中団追走するも、4角で早々と後退気味になってしまった。

13着 16番 レイホーロマンス 牝 7 鮫島克駿 52 2.02.7 37.4

中団追走し、早めのペースアップにも反応できていたように見えたが、直線ではいいところがなかった。
速い流れて脚を使わされて末脚が削がれた形になった。

14着 9番 サラス 牝 5 松若風馬 54 2.02.7 36.7

後方から末脚不発。休み明けからこれで2戦続けて不調だったので、復調の兆しが見えるまでは疑った方がよさそう。


15着 12番 パルクデラモール 牝 5 川又賢治 50 2.03.1 37.0

後方のまま見どころ梨。

16着 11番 オスカールビー 牝 5 泉谷楓真 49 2.03.7 38.4

5,6番手を追走していたが、早めのペースアップのときにズルズル後退した。ここでの能力不足は明らか。

2020年6月18日 (木)

2020 エプソムカップ G3 レース回顧

道悪でイン有利の馬場であり、ポジショニングで明暗を分ける面もあるレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月14日(日) 3回東京4日 天候: 曇 馬場状態:不良
11R 第37回エプソムカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 18頭立

馬場差 +1.6 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.2-11.6-11.9-11.9-12.1-11.8-11.9-12.8
通過:35.3-47.2-59.1-71.2 上り:72.4-60.5-48.6-36.5

やや速いペースとなったが、差しにくい馬場と、そもそも末脚の優れたメンバーがいないことから、積極的に前のポジションを取ることが吉となった。


2.完全タイム差検証

2020061801

やや過大評価で0.5秒ほど低く見たほうがよい。

3.各馬の分析

1着 6番 ダイワキャグニー 牡 6 内田博幸 56 1.47.7 36.1

まずまずのスタートから積極的に前を取りに行き、当初は3番手を追走していたが、残り1400m~1200mのところで、単独2番手の位置取りとなる。直線に入っての伸びはじわじわとした程度だったが、残り200mの少し手前で先頭を交わすとそのまま押し切り1着となった。
直線に入るときのポジションがよかったため、差しの効きにくい馬場、末脚今一つのメンバーに恵まれた勝利だった。
前目のポジションが取れて最後までしぶといのが武器の馬ながら、前走の大敗から人気を落としていた。成績の安定しないムラ馬ながら、57.5キロ以上の成績がよくないので、斤量に敏感な馬なのかもしれない。
今回はやや速い流れの中、積極的に単独2番手の位置を取ったのが勝因となった。

2着 1番 ソーグリッタリング 牡 6 藤井勘一 57 1.47.9 36.0

スタートは早くなかったものの内枠を活かして2角でのコーナーワークで5番手の位置を取る。速い流れの中、向こう正面ではややポジションを下げながらの追走になり、4角も最内で距離ロスなく走ることでじっくり回り、直線に入って追い出すと、手ごたえは今一つながら最後にグイっと伸びて2着に浮上した。
道悪ながら、この日の芝は内から伸びる馬が多かったので、内枠と馬場を活かしての2着だった。

3着 18番 トーラスジェミニ 牡 4 木幡育也 56 1.47.9 36.7

大外枠ながら、積極的に先頭に立ち、インぴったりを回ってやや速めの流れを作り、最後まで粘って3着となった。
前走は良馬場マイル戦のハイペースで失速したが、今回くらいのラップであれば、最後までしぶとく走れる馬ということのようだ。
今回は馬場に恵まれた面はあるが、まだ4歳なので、今後も好走する可能性はある。
約一年の休養明けから、あまり間隔を開けずにこれで8戦目まので、好調を維持できる期間が長い馬ということは記憶しておくべき。

4着 16番 アンドラステ 牝 4 岩田望来 54 1.47.9 35.6

スタートは悪くないが、他馬も速いので中団の位置で終始外目を回る位置取りとなる。直線に入って、他馬が伸びあぐねているところを、この馬だけいい脚で追い上げてきたが、4着までだった。
直線そとから伸びてきたのはこの馬だけだったので、末脚のしっかりした馬として記憶すべき。前半の追走力も悪いわけではなく、今回外を回る距離ロスがあったことも記憶すべきで、どこかでチャンスがありそうな馬。

5着 11番 アトミックフォース 牡 4 武藤雅 56 1.48.0 36.3

好スタートから2番手の位置を取るものの、残り1400m~1200mのところで、ペースが速いと判断したのかポジションを3番手に下げてしまう。
直線に入って最後までダイワキャグニーと同じような脚色だったものの、直線入口での差が最後まで詰まらず、ゴール直前では差し馬の2頭に捕らえられて5着となった。
残り1400m~1200mの判断が明暗を分けた形となった。力負けではく、今後も先行力を武器に好走する可能性はある。

6着 4番 サトノアーサー 牡 6 レーン 56 1.48.0 35.8

中団のインを追走。4角から直線もあまり外を回らないように走り、直線に入って伸びてきたものの、大した末脚ではなかった。
立ち回りは悪くなかったので、この程度の実力なのだろう。

7着 5番 ピースワンパラディ 牡 4 津村明秀 56 1.48.1 35.7

やや後方を追走するものの、インぴったりを回ることで直線入口ではまずまずの位置まで押し上げる。最後まで脚色は鈍らなかったが、トップスピードは速くないので7着までだった。
前目のポジションにつけて好走する馬ながら、前半がもっとスローでないとダメなようだ。

8着 15番 ゴーフォザサミット 牡 5 北村宏司 56 1.48.3 35.6

後方追走で3,4角をインで距離ロスなく回り、直線も最内から伸びたが、大した末脚ではなかった。
インを距離ロスなく回って恵まれた面が大きいので、実力以上の着順になった。

9着 2番 サトノガーネット 牝 5 吉田豊 54 1.49.0 36.0

前半かなり追走に苦労していて、追走力がないので勝負にならなかった。

10着 17番 レイエンダ 牡 5 ルメール 57 1.49.4 36.8

後方追走で3,4角をインで距離ロスなく回り、直線で外に出したが、大した末脚ではなかった。
道悪が堪えた面はありそう。

11着 3番 ギベオン 牡 5 戸崎圭太 57 1.49.8 37.9

中団インを追走し流れに乗っていたが、直線でまるで伸びなかった。

12着 8番 マイネルファンロン 牡 5 三浦皇成 56 1.49.8 37.3

やや後方追走で直線で外に出すもまるで伸びなかった。

13着 7番 サラキア 牝 5 石橋脩 54 1.49.9 38.0

4番手を追走するも直線でまるで伸びず。

14着 13番 アイスストーム 牡 5 武豊 56 1.50.6 37.5

後方追走から直線外に出すもまるで伸びず。
もともと追走力がないが、道悪で末脚も削がれた。

15着 10番 マイネルハニー 牡 7 野中悠太 56 1.50.7 38.5

当初は4番手の位置を取ったが、徐々にポジションを下げていき、直線でもいいところがなかった。


16着 12番 シャドウディーヴァ 牝 4 M.デム 54 1.51.0 38.1

見どころなし。

17着 14番 インビジブルレイズ 牡 6 田辺裕信 56 1.51.7 39.1

見どころなし。

18着 9番 エメラルファイト 牡 4 石川裕紀 56 1.52.4 39.5

見どころなし。

2020年6月12日 (金)

2020 鳴尾記念 G3 レース回顧

弱いメンバーの重賞でありその分予想が難しかったが、終わってみれば前走古馬G1出走馬の3頭で決まった。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月 6日(土) 3回阪神1日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第73回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m・内   16頭立


馬場差 -1.4 完全タイム差 +2.7
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.2-11.0-12.8-12.2-11.8-12.2-11.6-11.7-12.1-12.5
通過:36.0-48.2-60.0-72.2  上り:71.9-60.1-47.9-36.3 

平均ペースであるが、そう速いわけではないのにL2F-L1Fで12.1-12.5もかかっているので末脚の大したことない馬ばかりの低レベルレースであったようだ。ただ、少し緩急のあるペースだったので、道中の消耗が大きかったというのはあるのかもしれない。
また、開幕週で内が伸びる馬場であった。

2.完全タイム差検証

2020061002

低レベルレースとはいえ、過少評価しすぎ。1.5秒は上に見るべき。それでも低レベルレースではある。
過少評価になったのは、やや緩急のあるペースだったので速い時計が出にくくなったということはありそう。

3.各馬の分析

1着   1番  パフォーマプロミス 牡 8 福永祐一  56  2.00.1 35.7

中団のやや前で終始インぴったりを追走する。4角を距離ロスなく楽な手ごたえで回ると、直線に入るころには前から4頭目の位置になり、直線で少し持ち出すとその外から追い上げてきたラヴズオンリーユーとの競り合いになり最後はギリギリ競り落として1着になった。
58週間隔が空いていたが、このメンバーでは能力が上であることを示したが、インで距離ロスなく走れたことも大きかった。最後の競り合いでギリギリ勝てたのも立ち回りの上手さによるところが大きい。
前走の天皇賞春が58キロで3着と好走しているが、それ以外の好走は56キロ以下に集中していて、今回56キロだったのもよかった。

2着   7番  ラヴズオンリーユー 牝 4 M.デム  54  2.00.1 35.7

パフォーマプロミスの少し外の前のポジションを追走。3角過ぎからステッキが入り、4角でも反応は良くなかったが4角の終わりでスッとそとに持ち出すとそこから勢いがついてグングン伸びてきたが、最後は首の上げ下げで惜しい2着となった。
コーナーでの加速がよくない馬なので、内回り2000mの舞台は本来は向いていないのだが、メンバーが弱いのでここでは能力の違いを見せた。

3着   8番  レッドジェニアル   牡 4 酒井学    56  2.00.2 35.2

ゲートの出が悪く後方のインを追走。4角でもスパートせず、直線では前に馬郡が壁になる位置にいたものの、やや内に進路を見つけるとスルスルと伸びてきて3着に浮上した。
古馬重賞で初めて好走したが、やはりそれだけ弱いメンバーだったということなのだろう。ゲートの出がよければ、今回はもっとやれた可能性は高い。

4着  10番  サイモンラムセス   牡10 川須栄彦  56  2.00.6 35.3

スタートは悪くなかったがあえて後方に下げ、向こう正面の途中からは最後方になる。
4角をインぴったり回ることでポジションを押し上げ、直線でもやや内から伸びるも大した脚には見えなかったものの、最後まで伸び続け4着に浮上した。
前の位置にいた馬が弱かったことにより4着に浮上できただけで、大した末脚ではない。あと、内が伸びる馬場も味方していた。特に評価できない4着。しかし、単勝606.8倍と超不人気馬なので、3着以内に入っていたら馬券的には大変なことになっていた。

5着  13番  レッドガラン       牡 5 北村友一  56  2.00.8 36.6

外枠ながら積極的にポジションを取りに行き、3,4番手のポジションをとる。終始やや外を回る形になるが、直線入り口では一旦2番手の位置になるものの、そこからがまるで伸びなかった。
終始外を回りながらの先行ではあったものの、直線で伸びなさすぎではあった。コーナー4つのレースは初めてということであったが、コーナー4つだと消耗が激しくなってしまうということなのかもしれない。

6着   3番  アドマイヤジャスタ 牡 4 西村淳也  56  2.01.1 36.4

中段のやや後ろを追走。直線ではジワジワ伸びてはいたが、大した脚ではなかった。


7着   2番  トリコロールブルー 牡 6 和田竜二  56  2.01.1 36.9

インで前から3番手のポジションを追走。4角では距離ロスなく走れているのに、騎手の手が激しく動く。それでも直線残り200mまでは粘っていたが、そこで脱落した。
内が伸びる馬場をインで有利に運べたはずなのにこれでは、かなり弱いということのようだ。

8着  16番  サトノルークス     牡 4 武豊      56  2.01.1 36.0

後方追走。最後は大外から伸びてきたが、大した脚ではなかった。
休み明けで反応が悪かったのはあるかもしれないが、古馬重賞ではこの程度の実力の馬の可能性もある。次走も少し人気になりそうなので、嫌った方が妙味がありそう。

9着   9番  サトノフェイバー   牡 5 古川吉洋  56  2.01.2 37.4

逃げて残り150mくらいまではなんとか粘っていたものの、そこで脱落した。
粘りが今一つない。

10着  15番  エアウィンザー     牡 6 川田将雅  56  2.01.2 36.4

後方追走。直線で少しは伸びるが大した脚ではなかった。
ここまでメンバーが弱くなってもこの程度の走りしかできないのでは、もう好走するのは難しそう。

11着  12番  ドミナートゥス     牡 5 松山弘平  56  2.01.6 37.0

先行しようとするが、あまり速くないので中段の外を終始走ることになる。4角から直線で外に持ちして伸びてこようとするもまるで伸びなかった。
弱いが、外を回りすぎなので、実力のさらに下のパフォーマンスになったという面はある。

12着  11番  ジェシー           牡 5 坂井瑠星  56  2.01.7 37.0

中段後方インを回り、直線でもインを突くが、大して伸びなかった。


13着   4番 テリトーリアル     牡 6 藤岡康太  56  2.01.8 37.2

中段を追走するも、4角でも直線でも大した反応がなかった。
過去の戦績から走らなさすぎなので、かなりの不調期に入った可能性が高い。

14着  14番  アメリカズカップ   牡 6 幸英明    56  2.02.1 37.7

見所無し。

15着   6番  キメラヴェリテ     牡 3 岩田望来  52  2.02.7 37.6

見せ場なし。いくらメンバーの弱い古馬重賞でも平凡な成績な3歳馬では今の時期は厳しい。

16着   5番  ブラックスピネル   セ 7 松若風馬  56  2.03.2 39.2

2番手追走するも早々と脱落。
元々スローペースで先行できる展開でないとダメな馬で、今回は展開が向かなかったのはあるが、負けすぎなので衰えもありそう。

2020年6月11日 (木)

2020 安田記念 G1 レース回顧

超豪華メンバーによる好勝負だったので、下位になった実力馬のメンバーまでしっかり分析、回顧することに意義があるレースとなった。アーモンドアイが前走よりもパフォーマンスを落としていたのは、各馬の前走と比較することでよくわかる。

1.レース結果の基礎データ

2020年 6月 7日(日) 3回東京2日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第70回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1600m   14頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク B

LAP :12.1-10.9-11.2-11.5-11.6-11.4-11.0-11.9
通過:34.2-45.7-57.3-68.7  上り:68.6-57.4-45.9-34.3 

前日夜に雨がかなり降ったものの、馬場の回復が速く時計の出る馬場になっていた。ただ、ヴィクトリアマイルの馬場差-1.7の馬場ほど速くはなっていなかった。


2.完全タイム差検証

2020061001

やや過大評価。インディチャンプを物差しにして、0.7秒ほど低く見た方がよさそう。こうして各馬の前走とのパフォーマンス差を比較してみると、上位入線馬の中では、アーモンドアイだけが前走よりパフォーマンスを落としているのがよくわかる。
なので、グランアレグリアが無茶苦茶強く見えたものの、そこまでズバ抜けた強さではないと考えた方がよさそうだ。

3.各馬の分析

1着  11番  グランアレグリア   牝 4 池添謙一  56  1.31.6 33.7

まずまずのスタートから、先行グループから少し離れて1頭だけになるポジションで追走。4角から早めに少し外から進出して、残り200mの少し手前で先頭に立つとそのまま他馬を寄せ付けず1着になった。
前走の1200mでは追走に苦労して後方の位置になったが、1600m戦では自然体で中段の位置につけ、早めのスパートができることで他馬を出し抜くことができた。L2F-L1Fで11.0-11.9とかなり最後は減速したが、他馬に早めに脚を使わせることで後続の追撃をしのいだ。昨年のNHKマイルのように直線で大きくヨレることなく、気性の成長を見せたように見えるものの、今回のレースを見直してみると、意図的に他馬と接近しないようなポジションで走っていることがわかる。なので、今回かなり能力が高いことを示したが接近戦になったときの不安はまだ残っていると思う。

2着   5番  アーモンドアイ     牝 5 ルメール  56  1.32.0 33.9

スタートが今一つで後方から4頭目のやや後ろの位置を追走する。直線に入ってじっくり外に出していき、残り300mあたりでスパートするとグングン伸びてきたが、絶好調時ほどの勢いはなく、最後の最後でインディチャンプを競り落として1着となった。
他馬の前走とのパフォーマンス差比較からもアーモンドアイが前走よりパフォーマンスを落としていたのは明らか。本来の能力を発揮すれば、最後グランアレグリアに肉薄できていたはず。ただ、今回はスタートが今一つだったので、本来の末脚を発揮してもグランアレグリアに先着するのは難しかったかもしれない。
スタートの出も調子が影響しているのかもしれない。一般的には休み明け2戦目、3戦目と調子を上げていく馬が多いのだが、この馬に限っては1戦、1戦の消耗が激しいので出走間隔を詰めたレースでは能力が落ちる可能性が高いと考えた方がよいということなのかもしれない。


3着   6番  インディチャンプ   牡 5 福永祐一  58  1.32.1 34.1

まずまずのスタートだったが、前半はじっくり構えてグランアレグリアの少し後ろのインを追走。直線に入ってグランアレグリアと同じような位置でスパートしようとするも、ややもたつき、その後伸びるもここでの差を最後まで詰めることができず、最後はアーモンドアイに僅か差されての3着だった。
早めのスパートが出来る馬ながら、そのスパートの性能がグランアレグリアには劣ることを示した。また、最後アーモンドアイに差されたのはやはりこの馬はいい脚が長く続かないということなのだと思う。それでも高い能力を示した走りをした。

4着   3番  ノームコア         牝 5 横山典弘  56  1.32.1 33.8

後方でじっくり脚を貯め、3,4角はインで距離ロスなく走り、直線で大外に持ち出すとグングン伸びてきて最後に4着まで浮上した。
ゴール直前の伸び脚はアーモンドアイよりも目立つものだった。やはりこの馬の末脚の能力は高い。

5着   8番  ケイアイノーテック 牡 5 津村明秀  58  1.32.3 34.3

後方追走から、3,4角でスパートし、直線に入ってグランアレグリアすぐ外の後ろの位置でまでポジションを押し上げ、そこから鋭い脚は使えなかったものの、しっかり伸び続け5着を確保した。
末脚が切れない分をコーナーの加速で補う作戦だったようだ。これほどメンバーが強くなければ、コーナーで早め先頭に立って、そのまま直線で押し切る競馬が可能かもしれない。NHKマイルC以来一切馬券に絡めていない馬ながら、久々にチャンスはあるかもしれない。

6着   9番  アドマイヤマーズ   牡 4 川田将雅  58  1.32.3 34.7

3番手追走から、直線に入って騎手の手が激しく動くもののややもたつき、最後まで伸びてはいたものの、6着まで。
末脚はあまり速くなく、並んだ時の勝負根性では走る馬なので、日本の馬場では瞬発力が足りないということのようだ。

7着   2番  ダノンキングリー   牡 4 戸崎圭太  58  1.32.4 34.6

中段のインを追走するも、直線入り口でもたつき、最後まで伸びてはいるが大した脚ではなかった。
いいところがなさすぎの走りで、この距離、このペースでは持ち味が発揮できないということなのかもしれない。

8着  14番  ダノンスマッシュ   牡 5 三浦皇成  58  1.32.4 35.1

先頭に立ち、直線はいってすぐまではいい脚を見せていたものの、残り300mあたりから脚色が鈍った。
やはりマイル戦は合わないようだ。

9着   7番  ペルシアンナイト   牡 6 田辺裕信  58  1.32.7 34.6

中段のやや後方追走から、直線に入って外に出して伸びようとするも大した脚ではなかった。
東京での好走実績がまるでないように、東京の長い直線勝負には向いていない。

10着  13番  ヴァンドギャルド   牡 4 岩田望来  58  1.32.7 34.8

中段追走から、直線の末脚は大したことなかった。
追走で脚を使ってしまったようで、前走のような末脚を発揮するのは、かなり後方で脚を貯める必要がありそう。なので、好走できるレースの幅は狭そうだ。

11着  10番 ミスターメロディ   牡 5 北村友一  58  1.33.2 35.7

2番手追走から、ダノンスマッシュと同じよう馬場所で脱落した。やはりマイル戦は向かない。

12着  12番  セイウンコウセイ   牡 7 内田博幸  58  1.33.4 35.6

4、5番手追走するも直線ではまるで伸びず。
伸びはしなかったが、けっこう粘れてはいた。この距離、このメンバーでこれだけやれて、前走の走りも悪くなかったので、メンバーの弱い1200m戦になれば、久々に馬券に絡む可能性はありそうに思える。

13着   1番  ダノンプレミアム   牡 5 レーン    58  1.33.6 36.0

インの4番手あたりを追走。直線に入ってすぐの手ごたえはよかったが、残り300mあたりで脱落した。
先行力があり中々バテないのが強みの馬であるが、直線での末脚のスピード比べでは分が悪かった。あと、この馬は平均ペース以上のレースでは好走できない。

14着   4番  クルーガー         牡 8 石橋脩    58  1.33.8 35.4

最後方追走から最後までいいところなし。ここでは能力が劣ったのは明らか。

 

2020年6月 6日 (土)

2020 葵ステークス 重賞 レース回顧

グレードのつかない重賞だけに、頭数は揃ったものの、今後活躍できるかどうか疑問の残るメンバーのレースだった。
また、この週の京都の芝は最終週のわりには、前残りの馬場になっていたことは記憶しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

2020年 5月30日(土) 3回京都11日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第3回葵S
3歳・オープン(重賞)(別定) (国際)(特指)  芝 1200m・内   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 +0.2
タイムランク C メンバーランク D

LAP :12.1-10.6-10.8-11.2-11.2-12.2
通過:33.5-44.7-55.9-68.1  上り:68.1-56.0-45.4-34.6

前半に上り坂があって400m走ってカーブがある京都コースの割には前半が速かった。持続力勝負になり、前半追走に苦労した馬は末脚を削がれた。

2.完全タイム差検証

2020060303

かなりの過大評価で1.2秒は低く見た方がよい

3.各馬の分析

1着  12番  ビアンフェ         牡 3 藤岡佑介  57  1.08.1 34.6

好スタートから先頭に立ち速いペースで最後までバテずに逃げ切った。
前走は1400mで重馬場で直線の坂でバテた形だったが、良馬場で直線坂なしの1200mならば粘れるということのようだ。序盤が速いのはかなりの武器になりそうだ。

2着   3番  レジェーロ         牝 3 北村宏司  54  1.08.1 33.9

好スタートだったが、インの5、6番手に控える。4角をインで距離ロスなく回り、直線で少し外に出ししっかりと伸びてきたが2着までだった。
速いペースでも前目の位置につけ、最後しっかり伸びているので力をつけている。戦績からも昨年よりも近走で実力が上がっているのは明らか。

3着   5番  ワンスカイ         牡 3 斎藤新    56  1.08.3 34.1

レジェーロのすぐ外で同じような位置を追走。4角の終わりから外に出して伸びてくるも、レジェーロよりは少し伸び脚が劣った。

4着   1番  ケープコッド       牝 3 岩田望来  54  1.08.3 33.9

スタートは速くなく、中段のやや後ろを追走。4角で外に出しワンスカイのすぐ後ろの位置まで押し上げたが、直線で少しもたつき、最後の最後で少し伸び4着だった。

5着   8番  サヴァイヴ         牡 3 吉田隼人  56  1.08.6 33.7

発馬で少しあおり後方インを追走。4角もインで距離ロスなく走り、最後は伸びてきたものの、大した伸び脚ではなかった。
上がり最速はインを距離ロスなく回れたため、大して評価できるものではない。

6着   2番  アルムブラスト     牡 3 丸山元気  56  1.08.6 34.2

序盤追走に苦労し、中段のインで追走する。直線に入ってからの伸び脚も大したことなかった。

7着  14番  トロワマルス       牝 3 酒井学    54  1.08.6 34.9

2番手追走から、最後も大きくバテることはなかったが、入着できるほどの粘りはなかった。

8着   4番  マイネルグリット   牡 3 国分優作  57  1.08.7 34.0

見所無し

9着  16番  ビップウインク     牝 3 松若風馬  54  1.08.9 33.9

見所無し

10着  10番  デンタルバルーン   牝 3 鮫島良太  54  1.09.0 35.1

見所無し

11着  15番  エレナアヴァンティ 牝 3 幸英明    55  1.09.0 35.1

見所無し

12着  11番  ゼンノジャスタ     牡 3 田中健    56  1.09.2 34.0
見所無し

13着   9番  ニシノストーム     牡 3 勝浦正樹  56  1.09.2 34.4

見所無し

14着   7番  エグレムニ         牡 3 川須栄彦  56  1.09.4 34.9

見所無し

15着  13番  グリンデルヴァルト 牝 3 松田大作  54  1.09.4 34.9

見所無し

16着   6番  カバジェーロ       牡 3 鮫島克駿  56  1.10.0 35.6

見所無し

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