競馬

2020年1月24日 (金)

2020 愛知杯 レース回顧

若い馬のメンバーが大したことなかったので、実績のある高齢場が上位を占める結果となった。1、2着馬はインを距離ロスなく走ったことも大きく。ベテラン騎手の好騎乗も光る1戦となった。


1.レース結果の基礎データ


2020年 1月18日(土) 1回小倉1日  天候:小雨  馬場状態: 重
11R  第57回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 +1.2 完全タイム差 +2.1
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.3-11.1-11.9-12.6-12.2-12.0-12.0-12.2-12.4-12.4
通過:35.3-47.9-60.1-72.1  上り:73.2-61.0-49.0-37.0 

淀みのないペースとなっているが、最後はさほど減速していないので持久力戦にはなっていない。ただし、かなり力のいる馬場になっていたので、力のない馬は大きくバテていた。
重馬場であるが、開幕週なのでイン有利の馬場であった。

2.完全タイム差検証

2020012001 2020012001

過少評価しすぎで、1秒ほど速く補正した方がよい。それでも低レベルレースではある。

3.各馬の分析

1着   5番  デンコウアンジュ   牝 7 柴田善臣  56  2.01.1 36.1 

中段のやや後方を最内のポジションで追走する。4角では内で距離ロスなく走れたことを活かして自然体でポジションを上げることができた。直線に入って、前が開かないので外に出し、追い上げさらに内に切れ込んで追い込み1着となった。
一瞬の切れ味のある馬なので、直線で外に出し、内に切れ込むのも反応の良さで末脚を活かした走りだった。重馬場ながら開幕週なのでイン有利の馬場だったのでインぴったりを回って、距離ロスなく走れたことがよかった。
一瞬の切れ味を活かすタイプなのでハンデが重いことは苦にはならない。近走は6着とか4着とか地味な着順ながら上位とは差のない競馬が出来ていたので、低レベルな今回のレースで好走したことは不思議ではない。

2着   6番  アルメリアブルーム 牝 6 武豊      53  2.01.1 36.4 

最内でデンコウアンジュの少し前のポジションを追走する。この馬も内で距離ロスなく走れたことを活かして自然体でポジションを上げデンコウアンジュよりも早めに外に出して仕掛けるが、エンジンのかかりが遅くL1Fになってようやくスピードに乗り追い込んでの2着だった。
前走のエリザべズ女王杯でもL1Fで目立つ伸び脚を見せていたので、エンジンのかかりは遅いが最後はいい脚が使える馬なので、今回の好走は納得できる。ただし、脚質的に1着で勝ち切るのは難しそう。

3着   3番  レイホーロマンス   牝 7 酒井学    52  2.01.2 36.5

中段を追走から、4角で仕掛け早めに先頭に立ち、1、2着馬の切れ味には屈したが最後まで伸びて3着になった。
今までは、末脚はあるが流れるペースだと追走で脚を使ってしまい凡走するタイプの馬だったが、2戦続けて長距離戦を使ったことがいいトレーニングになって追走が苦にならない走りができるようになったようだ。前々走は凡走したものの、前走はよい走りを見せていたので、好走できそうな下地はあった。早めのスパートから持続力を活かす走りをしたので、軽ハンデが活きたのは明らか。ハンデが上がるとパフォーマンスを落とすはずであるので、今後の好走の機会は少なそうだ。

4着  14番  フェアリーポルカ   牝 4 和田竜二  53  2.01.3 36.4

レイホーロマンスのやや後ろを追走。レイホーロマンスと同じようなタイミングで4角から伸びたが、レイホーロマンスとの差は最後まで縮ならなかった。
外枠だったので、やや外を回る距離ロスはあった。切れる脚はなく、持続力もそう長くはないので、弱いメンバーのレースでないと、恵まれたとしても好走は難しそう。

5着   2番  センテリュオ       牝 5 ルメール  55  2.02.0 36.7

後方2番手をインで追走4角から追い上げ外から伸びてはいたが4着まで。
戦績からこの馬は道悪はよくないのは明らか。さらに追走力があまりないので流れるレースだと後方からになる。オープンではまだ3着以内にはいったことがないので、明らかに人気先行タイプなので、こういう馬は疑ってかかった方が妙味がある。

6着  11番  ウインシャトレーヌ 牝 6 横山武史  53  2.02.2 37.0

後方追走で直線では大外に出し最後まで伸びてはいた。
条件戦では先行力を活かした走りをしていたが、オープンに入ってまるで先行できない状況なので、好走は今後も難しそう。


7着   8番  パッシングスルー   牝 4 池添謙一  54  2.02.3 37.4

中段追走から4角で早めに外を回って仕掛けるも大した末脚は発揮できなかった。
内有利の馬場の中、勝負所で外に出さざるを得ないところで、致命的であったが、そもぞもこの馬は3歳限定重賞の紫苑Sくらいしか実績がなく、このときも辛勝でスローに乗じたポジショニングを利しての好走なので、大した実力もないのに人気になりやすい馬である。

8着   9番  リリックドラマ     牝 6 菱田裕二  53  2.02.4 38.2

2番手追走。4角の終わりで一旦先頭に立ったが直線でズルズル後退した。
先行力はあるが、末脚がまるでないので、オープンではよほど展開に恵まれないと好走は難しそう。

9着  16番  サラキア           牝 5 川田将雅  55  2.02.4 37.7

中段追走。直線でもさほど伸びず。
末脚は大したことなく。スローペースで先行できたときだけソコソコ走れる馬なので、流れるペースで外枠ということで出番はなかった。

10着   1番  サヴォワールエメ   牝 4 荻野琢真  51  2.02.5 38.0

先行してインぴったりを回ったが、直線ではまるで伸びず。
2勝クラスを勝ったばかりの馬なので、当然ながらここでは通用しなかった。

11着   7番  アロハリリー       牝 5 北村友一  55  2.02.8 38.3

先行したが、直線ではまるで伸びず。
先行力はあるが、末脚がまるでないので、オープンではよほど展開に恵まれないと好走は難しそう。

12着  15番  ポンデザール       牝 5 藤岡康太  54  2.03.0 37.6

後方のまま見所無し。札幌のオープン戦で1回だけ好走出来たのは50キロの軽ハンデだったからということなのだろう。

13着  12番  カレンシリエージョ 牝 5 藤田菜七  49  2.03.7 38.1

後方のまま見所無し。
3勝クラス馬で先行力がないので、軽ハンデでも通用する力はないのは明らか。

14着   4番  モルフェオルフェ   牝 5 丹内祐次  53  2.04.1 40.0

逃げて極端にバテた。バテすぎなので、距離が合わなかった可能性もある。

15着  13番  レッドランディーニ 牝 5 西村淳也  52  2.04.1 38.9

後方のまま見所無し。
近走マーメイドSで見せた末脚がまるで発揮できていないので、調子を落としていると考えてよさそう。復調の兆しが見えるまで即消しでよいだろう。

16着  10番 ランドネ           牝 5 吉田隼人  53  2.04.8 40.4

先行するも早々とバテる。
昨年の愛知杯の3着以降はずっと凡走が続いている。

2020年1月23日 (木)

2020 京成杯 G3 レース回顧

2勝馬の実績が今一つで1勝馬の多い難しいレースとなったが、こうした場合は特にキャリアの少ない馬のレースぶりをしっかりチェックすべきということが今回の教訓になった。後からクリスタルブラックの新馬戦を見るとコーナーでの加速、持続力は非凡なものがあったことがよくわかるのだが、こうしたことをレース前から見抜く力が予想には必要ということなのだろう。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月19日(日) 1回中山7日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第60回京成杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m   12頭立


馬場差 +0.7 完全タイム差 +0.1
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.6-11.4-13.0-12.0-12.5-12.2-12.2-11.8-11.8-12.6
通過:37.0-49.0-61.5-73.7  上り:73.1-60.6-48.4-36.2 

前半は速くないのでスローペースであったが、早めにスパートが始まったので持続力が問われるレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020012002

1.4秒ほど遅く見た方がよさそうで、レースレベルは高くない。1、2着馬の強さが目立ったが、現時点ではそう高く評価しない方がよさそう。また、1着クリスタルブラックの前走の新馬戦はタイムランクがSLでまだ上位馬で次走の出走が少ないのでまだ未補正のものであるが、もう少し高く補正した方がよい可能性が高い。

3.各馬の分析

1着   1番  クリスタルブラック 牡 3 吉田豊    56  2.02.1 35.4

スタートはフラフラして安定せず。その後かなり行きたがり、騎手が抑えるのに苦労し、なんとか後方2番手で追走する。
全体が早めにスパートしたのに合わせ残り600mの手前からスパートを開始するも前も速いのでなかなか差が詰まらず。直線でも後方からになったが、外からグングン伸びて1着になった。
ゴール直前の末脚が1頭だけ抜けて速く見えたがL1Fは12.6秒かかっていて、かつ早めにスパートしているので瞬発力よりも持続力がありかなり長くいい脚を使って最後にトップスピードに乗せる能力は高そうだ。あと、今回は目立たなかったがコーナーでの加速も速い。コーナリングは上手くないものの、特に4角の終わりから直線に入るところのスピードはかなり速く、これは新馬戦で目立っていた。まだ粗い走りであるが、前半抑えるのかなり苦労した分体力の消耗は大きかったはずでそれでも最後にこれだけ走れる脚を残していたということは、この馬はかなりの能力を秘めているということだと思う。

2着  12番  スカイグルーヴ     牝 3 ルメール  54  2.02.2 36.2

好スタートから楽に外の3番手の位置を確保。残り600mの手前からスパートを開始し4角で早くも先頭に立ち、直線に入って他馬を引き離すかに見えたが、クリスタルブラックの強襲にあっての2着だった。
前半しっかり折り合いがついて楽に先行して、早めのスパートで最後までしっかり走っているので先行力、持続力ともにかなり高い。この馬もかなり能力が高いのは明白だろう。

3着   7番  ディアスティマ     牡 3 シュタル  56  2.02.6 36.4

好スタートから5番手を追走。早めのスパートにもしっかり反応し最後までしっかり伸びて3着となった。1,2着馬とははっきり劣ることを示したものの、この馬も先行力、持続力の能力は高い。ただし、トップスピードに乗るのに時間がかかるタイプのようなので、今後も3,4着くらいになることが多そう。

4着  10番  ビターエンダー     牡 3 津村明秀  56  2.02.6 36.2

スタートは速くなく後方から、この馬も勝負所からスパートするも前との差は詰まらず、直線で伸びて4着になった。
直線で追い出されると少し内にモタれ加減でフラフラ走っていた。この馬も持続力はあるが、トップスピードはさほどでもなさそう。

5着   5番  キングオブドラゴン 牡 3 田辺裕信  56  2.02.8 36.6

最内の4,5番手のポジションを確保するも勝負所ではコーナーでの加速にもたついた。しかしながらインで距離損なくコーナーを回れたことを活かし直線でも比較的前の位置で最後までしっかり伸びてはいた。
コーナーの加速は上手くないようだ。今回は距離損なくコーナーを回れたことを活かした5着なので、評価はできない。ただし、内の馬場が荒れて外差しのきく馬場であったので、重馬場適正はありそう。

6着   2番  リメンバーメモリー 牡 3 大野拓弥  56  2.02.9 35.9

スタートはまずまずだったが、二の足、追走が遅く最後方になる。早めのスパートにもしっかり反応し最後までしっかり伸びて2番目に速い上がり3ハロンタイムで走れたので、持続力はあるが、前半の追走力が悪すぎなので、好走できるレースの幅は狭そう。

7着   4番  ロールオブサンダー 牡 3 松山弘平  56  2.03.0 37.1

先行力があり先頭の位置を取る。スカイグルーヴの早めのスパートに直線に入って少しのところまでは喰らいついていたが、L1Fで脱落。先行力はあるが持続力は劣る。

8着  11番  ヴィアメント       牡 3 M.デム  56  2.03.3 36.9

後方外を追走。4角の勝負所で鞭がかなり入り反応できていたものの、直線ではまるで伸びず。持続力はなさそう。未勝利脱出に4戦を要した馬なので、ここでは実力が劣った。

9着   6番  ゼノヴァース       牡 3 マーフィ  56  2.03.5 37.1

中段の後方追走し、4角の加速は良かったが、直線ではまるで伸びなかった。重馬場がダメだった可能性はありそう。

10着   8番  ヒュッゲ           牡 3 和田竜二  56  2.03.8 37.8

先行力でロールオブサンダーに劣り2番手になる。4角のペースアップについて行けず後退した。
先頭で自分のペースで走れないと脆いようだ。それでいて、先行力も特に秀でているわけではない。

11着   9番  キムケンドリーム   牝 3 石橋脩    54  2.03.9 37.7

中段の比較的前のポジションを追走していたが、勝負所の反応はよくなかった。ここでは能力が劣った。

12着   3番  チュウワジョーダン 牡 3 丸山元気  56  2.05.8 39.2

勝負所からまるでついていけず見所無し。

2020年1月22日 (水)

2020 日経新春杯 G3 レース回顧

古馬G2戦ながら実績イマイチのオープン馬と条件クラス馬の出走となり、前走3勝クラス戦出走馬が3着までに入る結果となった。このことから低レベルなレースであったことは確かなのに、グリーンチャンネルの番組「先週の結果分析」では完全タイム差が水準より0.3秒速いタイムと評価されている。完全タイム差はレースのレベルを計る指標としては決して鵜呑みにして使用することができないものということを示す好例になったのではないかと思う。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月19日(日) 1回京都7日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第67回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2400m・外   14頭立


馬場差 +1.8 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.6-11.2-11.9-12.9-13.0-12.9-12.1-12.8-12.2-11.8-11.7-11.8
通過:35.7-48.6-61.6-74.5  上り:72.4-60.3-47.5-35.3 

中盤しっかりペースが緩んでいて、勝負所のペースアップが早く持続力勝負となった。


2.完全タイム差検証

2020012003

ほとんどの馬が前走から1秒以上パフォーマンスを上げているというありえない完全タイム差になっている。2.1秒程度は低くみるべきである。

3.各馬の分析

1着   6番  モズベッロ         牡 4 池添謙一  52  2.26.9 34.5

まずまずのスタートから道中は比較的インの中段を追走し、3角から徐々に外に出していき残り600mの手前からスパートを開始すると直線では外からグイグイ伸びて1着となった。
早めにスパートするロングスパート戦で持続力を活かした形なので、軽ハンデが活きたのは明らか。コーナーでの加速が出来てロングスパート戦が得意なことが強みになるが、斤量が重くなればここまでのパフォーマンスを示すことは難しそう。予想する上ではこうした持続力タイプの馬の軽ハンデは要注目ということが今回の教訓となった。

2着   4番  レッドレオン       牡 5 北村友一  54  2.27.3 35.1

まずまずのスタートから自然体で先行し、比較的インのポジションで3番手を追走。中段は一旦ポジションを下げスパートもモズベッロよりは遅らせ、インを距離ロスなく回ることに徹し直線ではいいポジションで追い上げたものの、一瞬前が詰まり外へ立て直すロスがあり、その後はしっかり伸びて2着を確保した。
前が詰まったところのロスはさほど大きくなく、その後の伸び脚も他馬の勢いがさほどでもなく相対的によかったと思える程度なので、あまり強い走りではない。比較的インで距離ロスなく走れたことが大きそうだが、楽に好ポジションを取れるところは強みになりそうだ。

3着   8番  エーティーラッセン 牡 6 藤懸貴志  51  2.27.4 35.8

最初の直線では自然体で一番速く、無理に競る馬もいなかったため、楽に先頭に立てた。その後ペースを支配し、最後まで粘っての3着だった。
3勝クラス馬ながら楽に先手を取れたこと、軽ハンデ、状態の良さを活かした3着となった。低レベルレースではこういうタイプの馬が前残りで穴を空けるパターンはすごく多いので、こうした馬は馬券の相手候補に入れておけばそのうちにいい思いをすることは必ずあると思う。

4着   7番  タイセイトレイル   牡 5 川田将雅  55  2.27.4 34.8

スタートは速くなく後方から5番手の位置となる。向こう正面でペースが緩いのに乗じて外からポジションを上げて行くが、4角の勝負所ではあまり加速は速くなく、直線に入って後方外からいい脚で追い上げたが惜しい4着だった。
最後の直線の末脚はよかったが、前半の追走力が悪く後方のポジションになってしまうこと、コーナーでの加速が今一つであることから、勝ち切るのは難しそうな印象を受けた。今後も好走するには展開の助けが必要そうだ。


5着  14番  プリンスオブペスカ 牡 6 藤井勘一  54  2.27.5 35.5

外の中段の後方追走から向こう上面で外から追い上げ3番手のポジションまで押し上げる。4角は騎手の手がかなり激しく動き加速はイマイチだったが、最後までしぶとい走りで5着に入った。
しぶとい走りなので、持久力戦は向いている。長くいい脚を使えるので乗り方の工夫次第では今後オープン戦で3着以内に入る可能性はありそう。

6着  11番  サトノガーネット   牝 5 坂井瑠星  55  2.27.6 34.8

後方4番手を追走。4角での加速は少し時間を要したが残り500mを過ぎたあたりからスピードに乗ると最後まで伸びてはいた。
追走力が弱いのと、加速に時間がかかるので今回の展開には向かなかった。ただし、末脚は堅実なので今後もどこかでハマる可能性は大いにありそう。

7着   2番  レッドジェニアル   牡 4 武豊      56  2.27.7 34.5

行き脚悪く後方から2番手を追走。4角の勝負所では加速できず一旦最後方まで下がってしまう。最後の直線では一応少しだけ伸びてはいた。
3歳春の京都新聞杯以降は3歳重賞で今一つの成績だっただけに、ここでの1番人気は明らかに過剰評価だった。今後もアテには出来ないと思う。


8着   3番  マスターコード     牡 6 幸英明    53  2.27.9 35.2

インの中段後方追走から、勝負所でもさほど伸びず見所無し。

9着   1番  メロディーレーン   牝 4 岩田望来  49  2.27.9 34.9

最後方追走から、一応残り800mからロングスパートを試み直線でも最後まで外から伸びてはいたが、49キロでもここでは通用しなかった。2勝クラスの馬なので当然の結果ではある。そもそも前半の追走力がないので、話にならないのだが、戦績からそのあたりは想像できるはずであり、この馬が単勝8.4倍もつけていたのは明らかな過剰評価であった。

10着   9番  ロードヴァンドール 牡 7 太宰啓介  55  2.28.0 36.3

2番手追走から最後は伸びず。以前は先行前残りが叶うレースもあったが、もう年齢的に厳しいのかもしれない。

11着  13番  アフリカンゴールド セ 5 福永祐一  55  2.28.1 36.0

5,6番手追走から、4角での加速はかなりよかったものの、直線では全く伸びなかった。
この馬の近走の成績から、最後伸びなさすぎであるが、いい脚が長く使えない馬なので4角で脚を使いきってしまった可能性はある。
ロングスパート戦は向かない。さらに時計のかかる馬場も向かない可能性が高い。

12着   5番  チェスナットコート 牡 6 藤岡康太  55  2.28.1 35.1

後方3番手追走から、インを距離ロスなく回るも見所無し。今後も好走は難しそう。

13着  12番  スズカディープ     セ 8 岩崎翼    52  2.28.5 35.7

見所無し。

14着  10番  サイモンラムセス   牡10 小牧太    53  2.31.0 39.1

3番手追走も直線でズルズル後退。年齢的にもう競争できるレベルの能力はないのだろう。

 

2020年1月15日 (水)

2020 フェアリーステークス G3 レース回顧

キャリアの少ない3牝馬限定戦ということで難解な1戦であれば、終わってみれば4着馬までとそれ以降でハッキリ差が出た一戦となった。各馬の特徴をしっかり押さえて今後に繋げていきたい。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月13日(祝) 1回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回フェアリーS
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 ±0
タイムランク C メンバーランク C


LAP :12.1-11.1-11.7-12.1-12.0-11.8-11.2-12.0
通過:34.9-47.0-59.0-70.8  上り:70.8-59.1-47.0-35.0 

時計はかかってきているが、それでも京都よりはよい馬場コンディションになっている。緩みのない平均ペースで流れており、追走力のない馬はついていけず、追走できても能力のない馬は最後しっかりバテているので、能力差がわかりやすく現れるレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020011501

緩急のないペースのレースは過剰評価になりやすいが、3歳馬の成長力を加味してもこのレースで完全タイム差 ±0は明らかに過大評価。+0.7ほどは補正した方がよい。

3.各馬の分析

1着   1番  スマイルカナ       牝 3 柴田大知  54  1.34.0 35.0 

スタートが速く最初の1ハロンで他馬に1馬身以上の差をつける。その後もペースを緩めることなくリードを保ち続けて危なげなく逃げ切った。
とにかくスタートが速く、スローぺースで行かなかった赤松賞は何だったんだという感じ。スタートダッシュで差をつけて2-3Fが11.1-11.7で走られては競りかける馬がバテてしまう。テンションが上がりやすい馬ということで、いつも今回のようなスタートダッシュを決めれるとは限らないが、スタートさえ決まれば小回りコースであればかなり成績は安定するのではないだろうかと思わせる走りだった。

2着   8番  チェーンオブラブ   牝 3 石橋脩    54  1.34.4 34.4 

スタートはまずまずよかったが、2-3Fが速かったので一旦中段の後方に下げて脚を貯める。残り400mの手前あたりからスパートを開始し、直線でグングン伸びて2着になった。
直線でジワジワ加速するタイプなので小回りコースでは足りないかと思われたが、L1Fのトップスピードは非凡なものを見せた。トップスピードに乗るまでは時間がかかるものの、ゴール直前での一瞬のトップスピードが活かせるという点ではむしろ小回りコースの方がいいのかもしれない。勝ち切るのは難しい脚質だが、2,3着候補として今後も警戒が必要な馬となる。

3着   5番  ポレンティア       牝 3 池添謙一  54  1.34.6 35.0 

スタートはまずまずよく、2-3Fが速い中しっかり中段の位置でついて行き最内のポジションを得る。最内のポジションを得ることで中盤で少し脚を貯めることができた。残り600mからスパートを開始し、ジワジワ伸び続け3着に浮上した。
地味な走りではあったが、勝負所から持続力があり長くいい脚が使えることを示した。
夏の札幌の新馬戦勝ちから間隔が空いていたが、重賞で通用することを示した。持続力勝負に強そうである、ハーツクライ産駒だけにまだまだ伸びしろはありそうなので、今後も注目が必要だろう。

4着  10番  シャインガーネット 牝 3 マーフィ  54  1.34.6 35.3  

好スタートから3番手をやや外を回る形で追走した。直線に入って追い出すと内にいたソーユーフォリアとのたたき合いが長く続き、ゴールの少し前で競り落としたものの、外から一気に追い込んだ2,3着馬に差されての4着だった。
先行して、同じように先行した馬を最後競り落としたので勝負根性があるが、2,3着馬には出し抜けを喰らった形になった。道中外を回った距離ロスがあったのは明らかで、4着でも見限べきではない。

5着   3番  ソーユーフォリア   牝 3 武藤雅    54  1.34.7 35.4

好スタートから最内のポジションを取ることにこだわり3,4番手で追走する。4角の勝負所では最内を距離ロスなく走れることを活かして追い出しを遅らせ、コーナーワークで距離得を活かし直線に入ると2番手に浮上するが、外にいたシャインガーネットに直線で競り負けた。
レース映像を見るとシャインガーネットと比べてかなり距離得のある効率のよいコーナーワークで走れていることがわかる。それでいて、シャインガーネットに競り負けているので、シャインガーネットよりかなり弱いとの評価で良いと思う。
  
6着  11番  アヌラーダプラ     牝 3 ルメール  54  1.34.8 35.0  

中段の馬郡の真ん中を追走、残り500mくらいからスパートを開始し、直線外から鋭く伸びるかに見えたが、残り200mを過ぎたあたりで止まってしまった。
ルメール騎手も1600mは長く1400mの方がよいと言っているように、この馬には距離が長かったのが敗因と考えてよさそう。一瞬の脚はいいものを持っているが、いい脚は長くは続かないようだ。

7着   9番  ウインドラブリーナ 牝 3 鮫島良太  54  1.35.3 35.4 

中段の外を追走。最後は少しだけ伸びた。ここでは実力が足りないのは明らか。7着以降は上位との実力差がハッキリ現れた結果となった。

8着  12番  フルートフルデイズ 牝 3 木幡巧也  54  1.35.4 35.0 

後方追走で特に見所無し。


9着   6番  セイウンヴィーナス 牝 3 野中悠太  54  1.35.4 34.6 

後方追走で特に見所無し。

10着  13番  メイプルプレゼント 牝 3 横山和生  54  1.35.4 35.1 

後方追走で特に見所無し。

11着  14番  カインドリー       牝 3 田辺裕信  54  1.35.4 35.8

4,5番手を外で追走した距離ロスがあったとはいえ、直線では全く伸びなかった。

12着  16番  ハローキャンディ   牝 3 ミナリク  54  1.35.5 34.9 

後方追走で特に見所無し。

13着   4番  ダイワクンナナ     牝 3 北村宏司  54  1.35.7 36.5 

2番手追走からバッタリ止まる。新馬戦勝ちのレベルも大したことなく、ここでは能力不足は明らかだった。

14着   7番  ペコリーノロマーノ 牝 3 吉田隼人  54  1.35.8 36.3

先行集団のやや後方を追走していたが、最後はバッタリ止まった。
この馬には距離が長かったようだ。2勝馬とはいえ、ずっと1400mしか走っていないので、こうした馬はマイル戦では疑ってかかった方がよいのかもしれない。

15着   2番  ウィーンソナタ     牝 3 大野拓弥  54  1.36.3 36.3

見所無し。ここでは能力不足。

16着  15番  ニシノステラ       牝 3 藤田菜七子  54  1.37.3 37.1

見所無し。ここでは能力不足。

 

2020 シンザン記念 G3 レース回顧

個人的は久々に3連単10万馬券を的中した印象的なレースになった。重賞2着の実績馬でルメール騎手の2番人気馬とG1好走馬と内枠で前残りの可能性のある穴馬との組み合わせで、小頭数と難しい組み合わせではないものの、1番人気馬が前走新馬戦を好時計で勝って過剰な人気になっていたことから、かなりの好配当になった。長く競馬予想をしていると、たまにはこういう幸運なこともあるということなのだろう。

1.レース結果の基礎データ

2020年 1月12日(日) 1回京都4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第54回日刊スポーツ賞シンザン記念
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1600m・外   10頭立


馬場差 +1.2 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.1-11.8-12.6-12.2-12.2-11.5-12.0
通過:35.4-48.0-60.2-72.4  上り:72.3-60.5-47.9-35.7 

馬場は開幕週よりさらに悪くなっている。今後開催が進むにつれてかなり悪くなりそう。洋芝の下の野芝の状態がかなり悪いことが原因のようだ。
ペースは平均ペースであるが、中段しっかり緩んでいて、4角のペースアップもさほど速くない。前有利の展開に加えて、馬場の内外の差が少ないため、インを効率よく回れて先行力のある馬に有利なレースとなった。

2.完全タイム差検証

2020011502

ほぼ妥当な完全タイム差と思われるが、1,2着馬が前走よりパフォーマンスを落としているとも考えにくいので0.1秒ほど上に見た方がよいと思う。

3.各馬の分析

1着   1番  サンクテュエール   牝 3 ルメール  54  1.35.9 35.5 

スタートは速くないが、二の脚が速く難なく最内で前から3番手のポジションにつける。直線で追い出してからの脚色はプリンスリターンとほぼ変わらないものの、ゴール前でグイッと伸びて1着となった。
辛勝ではあるが、見た目では全く危なげなく計ったかのようにゴール前でしっかり伸びた。先行力がありしっかりいいポジションにつけることができることが武器となる。前走の敗因はスローの瞬発力勝負で瞬発力に秀でて馬が一頭いたということなので、今後も瞬発力勝負にはならない方がよさそう。

2着   6番  プリンスリターン   牡 3 原田和真  56  1.35.9 35.6 

スタートが一番速く2番手につけて追走。直線でしっかり伸びるもサンクテュエールに惜しくも競り負けた。
スタートが速いので先行ポジションにつけやすい馬であるが、前走の朝日杯FSの前半の3ハロンが12.2-10.5-11.1まで速くなると先行のポジションが取りにくくなるということのようだ。先行したい馬ながらハイペースはだめなようで、今回は小頭数だったことも幸いしたかもしれない。さらに、前走のL3Fが11.8だったので4角でもたついたように見えたが、今回は12.2なのでもたつくことなくスムーズに走れた。コーナーからペースアップするようなレースもこの馬には好ましくないようだ。今回は色々かみ合っての2着であるが、そもそもG15着はこのメンバーでは実績上位なので2着は順当な結果。

3着   3番  コルテジア         牡 3 松山弘平  56  1.36.6 35.9

スタートあまり速くなく前から5番手で最内から1頭分外のポジションを追走する。直線に入ってジリジリ伸びて逃げ馬がバテるのに乗じて3着になった。
僕はこの馬の逃げての前残りを予想したので5番手になった時点で絶望的になったが、インを効率よく走れたことと、末脚がいい差し馬がいなかったこと、外差しが効かない馬場であったことに恵まれての3着だった。先行して最後もさほどバテないのがこの馬のいいところであり、典型的な内枠の前残りが叶った結果になった。時計のかかる馬場に対応できたこともよかった。色々恵まれての3着なので、再び好走する可能性は低そう。


4着   5番  オーマイダーリン   牝 3 武豊      54  1.36.7 35.8 

スタートは進んでいかず、一旦ポツンと最後方追走となる。徐々にインに潜り込みポジションを上げていき4角ではコルテジアのすぐ後ろの位置につけ、直線で伸びてくるもコルテジアを交わせず4着になった。
かなりイレ込みがきつい馬のようでそのせいで前半の追走力が悪くなるようだ。他馬に比べてややロングスパートの形になったが、それでもコルテジアを交わせないようでは、大した末脚ではないと考えてよいと思う。


5着   2番  ヴァルナ           牡 3 福永祐一  56  1.36.8 36.6 

スタートが速いわけではなかったが、他に速い馬がいないので、じわじわと1番手を取り切る。マイペースで逃げたものの最後はバテた。途中息を入れることができたし、4角の早めのペースアップも大したことなかったので、このペースで3着以内に粘り切れないようでは、弱いと評価してよいと思う。

6着   4番  タガノビューティー 牡 3 和田竜二  56  1.36.8 35.9 

スタートは速くなく後方から、4番枠ながら意図的に外を回る。4角でも外を回り直線でもジワジワとしか伸びなかった。
意図的に外を回っていたようなので、この馬は外差ししかできない馬なのかもしれない。今回はインを効率よく回らないとダメな馬場なので、ポジショニング、コーナーリングの面からこの馬の出番はなかった。加えて、直線の末脚も大したことなかったので、前回はハイペース戦に恵まれての4着だったと考えよいようだ。

7着   9番  ルーツドール       牝 3 川田将雅  54  1.37.5 36.8 

スタートはまずまずながら、内にいた馬とさほど変わらなかったので6番手の外を追走する。直線では全く伸びなかった。
まるでいいところがなく、負けすぎのように見えるので敗因ははっきりしない。
新馬勝ちがタイムランクAの派手な時計を出したため、1戦1勝馬ながら過剰な人気になっていた。この新馬戦の他馬のその後のパフォーマンスを検証すると、この新馬戦の評価は高くなく、僕が補正した真完全タイム差は未勝利戦相当のレベルで+0.4だった。やはり速い時計のレースは過剰評価されやすく、真のレースの価値を見極めることが大事だということを改めて気づかされた結果であった。この時期の3歳限定戦では、こうした馬が急成長して活躍するケースもあるので馬券の相手として抑えておく必要はあるが、こういうまだ実績不十分の馬は軸にすべきではないと思う。

8着  10番  ヒシタイザン       牡 3 幸英明    56  1.37.5 36.1 

追走力がなく最後方から、直線で大外に出すが、なかなか伸びず最後に2頭交わすのがやっとだった。
追走力がなさすぎなのでマイル戦が向いていないのは明らか。

9着   8番  カバジェーロ       牡 3 北村友一  56  1.37.6 36.7

後方追走。直線に入って少しだけ伸びたがすぐバテた。

 
10着   7番  ディモールト       牡 3 池添謙一  56  1.38.3 37.8

4番手を追走するが直線ではまるで伸びず後退した。

 

2020年1月 2日 (木)

2019 ホープフルステークス G1 レース回顧

ほぼ人気通りの堅い決着となったが、平均ペースで流れるレースになったおかげで各馬の個性が見えやすいレースになった。


1.レース結果の基礎データ

2019年12月28日(土) 5回中山9日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 2000m   13頭立


馬場差 -0.4 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.6-11.5-12.4-12.2-12.2-12.1-12.0-12.0-11.9-12.5
通過:36.5-48.7-60.9-73.0  上り:72.7-60.5-48.4-36.4 

平均ペースとなり、勝負所のスパートも速かったので、前半の追走力とロングスパートの持続力が問われるレースとなった。馬場差は開催当初と比べると時計がかかっているものの、タフな馬場というほどではなかった。

2.完全タイム差検証

今回も前走の評価がまだ出来ていないので、検証は保留とするが、緩急の少ない平均ペースでは時計が速くなりやすい中、完全タイム差+0.5ということは、実はもっと評価を下げるべきレースなのかもしれない。少なくとも今回の結果から東京スポーツ杯、葉牡丹賞の完全タイム差は過大評価であったことは確実だと思う。

3.各馬の分析

1着   2番  コントレイル       牡 2 福永祐一  55  2.01.4 35.8 

好スタートからしっかりインで先行するポジションを取り、道中は4,5番手を追走。残り600mの少し前からスパートを開始し、グングン伸びて残り200mの少し前で逃げ馬を捕らえてその後も伸び続け1着となった。
加速の速さ、コーナーでの加速、600mを超えるロングスパートの持続力が優れていて、このメンバーでは明らかに1段上の能力差を見せつける快勝だった。また、2着のヴェルトライゼンデと比べて、こちらは勝負所であまり騎手が追っていないので、まだ全力を出し切っていない。この走りができるのであれば東京でも中山でも問題なく好走できそう。
ただし、それは現時点での2歳馬の能力での話であり、クラシックで好走するには成長力が必要であるため、ぜひともトライアルレースに出走してもらい、成長力を見る機会を与えてほしいところ。もし、皐月賞直行となると、扱いがとても難しくなる。

2着   5番  ヴェルトライゼンデ 牡 2 マーフィ  55  2.01.6 35.8 

好スタートからコントレイルの少し後ろを追走。コントレイルと同じような位置から進出して最後まで伸び続け2着になったが、騎手が激しく追い通しだったので、全能力を出し切っての2着であった。コーナーの加速力、持続力はこのメンバーでは上であることを示した。この馬は馬場が悪いレースしか走ったことがなかったので、良馬場での走りが未知数であったが、良馬場でも問題ないことを示した。これで3戦続けて上がり3ハロンタイム最速で走れている。今後の成長力を期待したい。

3着   7番  ワーケア           牡 2 ルメール  55  2.01.9 35.9 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。ごちゃついた際に他馬と接触したようだが、パトロール映像で見ても自身は臆することなくまっすぐ走れているので不利を受けたというわけではない。中段の後方を追走し、この馬も600m手前から進出を開始するもコーナーではあまり速くなく、直線に入って外に出し直線の前半では6.7着に沈みそうな勢いだったが、L1Fですごい加速を見せて3着になった。
平均ペースの追走力とコーナーでの加速力が今一つであり、直線でのエンジンのかかりが遅い欠点を見せたが、スピードに乗った時のトップスピードは非凡なものを見せた。東京でのスローペース戦、中山での超ハイペースで前が止まるレースなど勝ち切るには好条件になることが必要な馬のようだ。


4着  13番  ラインベック       牡 2 岩田康誠  55  2.02.2 36.9 

大外から積極的に先頭に立つことを狙ったが、1コーナーのコーナーワークでパンサラッサに先頭を奪われ2番手を追走する。残り600mの勝負所では騎手の手が激しく動きあまり手ごたえは良くなく、直線に入る前に後退してしまうかに見えたが、直線に入って粘りを見せて4着に粘り切った。
今回は先行争いで脚を使いすぎているのは明らか、それでも最後まで粘れているので能力はある。前走の東京スポーツ杯でビューイック騎手がかなり参考になるコメントを残していて、
「先生からは「スタートが速いし、馬の後ろに入れれば折り合いはつく」と聞いていました。ただ、「切れるタイプではない」とも聞いていたし、実際にそう感じましたね。流れに乗れたので、いい勝負になると思ったんですが、勝ち馬にあの勢いのまま突き抜けられてはどうしようもありませんでした。馬場が硬くて時計が速いので、その適性の差が出ました。1800メートルの時計勝負では分が悪いですが、ギアが少しずつ上がるので距離は長い方がいいし、2400メートルには向くと思います。前から離されても諦めることなく3着を確保したのは偉いですよ。」
ということで最後までしぶといのがこの馬の特徴になりそうなので、今後も2,3着候補として狙えそうな馬である。

5着  11番  オーソリティ       牡 2 池添謙一  55  2.02.2 36.3 

スタートはあまり速くなく、一応前目のポジションを取ろうとするも、他馬が速くさらに周囲の馬がごちゃついていたので後方の位置取りとなる。さらにごちゃついた際に外に振られてしまい、終始外を回るポジションになった。ワーケアの少し外の前の位置で追走し、4角の勝負所では加速の速さを見せたが、直線でのスピードはそう速くなく、最後はラインベックに競り負けてしまった。
スローペースで好位のポジションを取って好走してきた馬だが、平均ペース以上では追走力に問題がありそうだ。また、コーナーでの加速力はかなりよかったので、直線の短いコースの方がよさそうだ。

6着   9番  パンサラッサ       牡 2 坂井瑠星  55  2.02.7 37.7

激しい先行争いを制して、先頭を取り切り、最後も6着まで踏ん張っていた。
前半に脚を使いすぎて、上がり3ハロンタイム37.7要しているこの馬のさらに下位になった馬はかなり能力が低いと見てよさそう。

7着   3番  ブルーミングスカイ 牡 2 田辺裕信  55  2.02.8 37.3

3番手で先行するも4角の勝負所ではまるで伸びず、直線の脚も大したことなかった。

8着  10番  ディアセオリー     牡 2 三浦皇成  55  2.02.9 36.9

後方追走から最後の直線では少しは伸びたが、明らかに能力不足。

9着   1番  ブラックホール     牡 2 石川裕紀  55  2.03.3 37.5

5番手をインで追走するも4角の勝負所、直線ともに大した脚は使えなかった。やはり夏の2歳重賞を勝って年末のG1までレースを使って来なかった馬は軽視で良いということだと思う。

10着  12番  ラグビーボーイ     牡 2 北村宏司  55  2.03.7 37.3

特に見所無し。能力不足。

11着   4番  ガロアクリーク     牡 2 丸山元気  55  2.04.0 38.3

特に見所無し。能力不足。

12着   6番  ナリノモンターニュ 牡 2 M.デム  55  2.04.9 38.4

特に見所無し。能力不足。

13着   8番  クリノブレーヴ     牡 2 斎藤新    55  2.05.7 38.8

特に見所無し。能力不足。

 

2019年12月24日 (火)

2019 有馬記念 G1 レース回顧

アーモンドアイとリスグラシューのたたき合いが見られれば歴史的名勝負となったのにと思うだけに残念な結果だったのだが、こういう結果になるのも競馬ということでしっかりレース回顧していきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月22日(日) 5回中山8日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第64回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2500m   16頭立


馬場差 -1.0 完全タイム差 -1.0
タイムランク A メンバーランク A

LAP : 6.9-11.1-11.4-11.4-11.5-12.2-12.3-12.1-11.7-12.3-13.4-12.2-12.0
通過:29.4-40.8-52.3-64.5  上り:73.7-61.6-49.9-37.6 

前半11秒台のラップが続いているが、これは暴走気味に逃げたアエロリットのみのもので他馬にとってはもう少し遅く平均ペースで流れたラップとなっている。アエロリットがバテたL3Fのところからスパートが始まる持続力勝負となった。先行した馬が皆崩れているので、好位で追走するのが厳しいレースであった。

2.完全タイム差検証

2019122301

今年のレベルからして、-1.0は明らかに過剰評価。1秒くらいは低めに見た方がよい。それでも十分優秀なレースレベルである。


3.各馬の分析

1着   6番  リスグラシュー     牝 5 レーン    55  2.30.5 34.7 

中段の最内を追走。4角でもインをさほどスパートせずに回り直線に入って大外まで持ち出すと加速しL1Fで鋭い切れ脚を使い1着となった。
直線の切れ味で勝負する馬で、4角からスパート出来る馬を問題なく差し切ったのでここでは力が違った。レベルの高いG1レースでこれだけ圧巻のパフォーマンスをするのは相当能力が高いということで、5歳で完成期を迎える珍しい成長力の馬であった。

2着  10番  サートゥルナーリア 牡 3 スミヨン  55  2.31.3 35.4 

後方4番手追走から4角で鋭い加速力で外から先頭集団に取り付き、直線に入って一旦先頭に立つもリスグラシューにあっけなく差されての2着だった。
速いペースを追走すると末脚を削がれる可能性がある馬なので、後方追走はよい作戦だったと思う。ただ、コーナーでの加速の速さは非凡なものはあるものの、いい脚は長くは続かないことを改めてこのレースでは示したと思う。良血からか予想家からはかなり人気の高い馬で、今回もサートゥルナーリアを推す人が多かったので、今後も人気になることが多そうな馬なので、特徴をしっかり捕らえて賢く扱っていきたい。

3着   7番  ワールドプレミア   牡 3 武豊      55  2.31.4 35.0 

最後方追走から、4角の終わりで勢いをつけて大外に持ち出し、そこから加速するとグングン伸びて3着に浮上した。
神戸新聞杯で大外を回ってサートゥルナーリアと同じタイムの上がり3ハロンタイムで走っていた馬だけに、瞬発力に秀でていることを見せた。直線でグイグイ伸びてくるタイプなので、2,3着が多くなりそうなタイプではある。まだ東京コースで走ったことがないが、来年東京コースで好走する可能性は高いと思う。

4着   5番  フィエールマン     牡 4 池添謙一  57  2.31.6 36.0 

やや後方の外を追走。サートゥルナーリアより少し速く加速を開始し、直線に入ったころには先頭に立ちそうな勢いがあったが、最後まで脚が続かず4着となった。
凱旋門賞大敗の影響を受けることなく、この馬の能力を発揮することができたレースだった。この馬もコーナーから早めに加速できる強みがあるので、やはり今後も安定して好走することができそうだ。

5着  11番  キセキ             牡 5 ムーア    57  2.31.6 35.8 

出遅れて後方5番手を追走。L3Fから騎手の手がずっと動きっぱなしで、トップスピードは速くなないものの、ジワジワ加速し続けて5着に浮上した。
出遅れてしまったが、ここ近走は初速が遅く無理やり先行していたレースが続いていたので、また差しに戻した方がいいのではと思えるようなレースをした。トップスピードは速くないものの持続力はかなりあることを示した。

6着  16番  シュヴァルグラン   牡 7 福永祐一  57  2.31.9 35.8

後方追走から4角での加速は大したことないものの、直線では後方からしっかり伸びてきた。
最後の末脚ではらしさを見せたが、ワールドプレミアにははっきり劣っていたので、能力が落ちてきていたということなのだと思う。
7着   8番  レイデオロ         牡 5 三浦皇成  57  2.32.1 36.0 

後方から、最後の直線ではシュヴァルグランとのたたき合いになったが、シュヴァルグランよりはっきり劣った。


8着  14番  ヴェロックス       牡 3 川田将雅  55  2.32.3 36.7 

中段から、勝負所での加速は大したことなく、直線でもジリジリとしか伸びなかった。
今後の活躍がイメージできない走りであった。

9着   9番  アーモンドアイ     牝 4 ルメール  55  2.32.3 36.9

好位追走から、4角での加速まではよかったが、直線ではいつもの末脚が不発だった。
ゴール前を2回走るレースが初めてで、1週目のゴール前の直線で少しエキサイトして無駄に脚を使い末脚が削がれてしまったということはありそう。上位入線した馬は皆後方で脚を貯めていた馬なので、展開が向かなかったということは言えそう。
初めてのコース、距離だとこういうことも起こり得るのかということを改めて思い知らされる結果だった。

10着   3番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  57  2.32.4 37.2

先行2番手集団で4番手を追走していたが、L1Fで失速した。
やはりここでは能力が足りない。

11着  13番  アルアイン         牡 5 松山弘平  57  2.32.8 38.0

先行したが、最後は後退。


12着   2番  スワーヴリチャード 牡 5 マーフィ  57  2.33.6 38.3 

特にいいところがなかった。

13着   4番  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  57  2.34.0 39.9

先行したが、最後は後退。

14着  15番  アエロリット       牝 5 津村明秀  55  2.35.0 42.1

大方の予想通り逃げたが、速すぎたため、早めみ失速した。

15着   1番  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  55  2.35.3 39.8

比較的前につけていたが、勝負所で見所がなかった。
この馬には距離が長かったということはあるが、最後方から末脚を発揮するレースをすれば違った結果になったのではとも思う。

16着  12番  クロコスミア       牝 6 藤岡佑介  55  2.35.3 40.6

先行したが、最後は後退。

 

2019年12月19日 (木)

2019 ターコイズステークス G3 レース回顧

予想が難しいレースではあったが、3歳馬が上位を独占し、馬券的には固い決着となった。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月14日(土) 5回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第5回ターコイズS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   16頭立

馬場差 -0.9 完全タイム差 +-0
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.4-10.5-11.0-11.5-11.9-11.8-11.1-12.0
通過:33.9-45.4-57.3-69.1  上り:69.3-58.3-46.8-34.9 

速いペースではあったが、L4Fで少し緩んでいるので、ここで先頭は少し息を入れることができる絶妙な逃げであったことがわかる。

2.隊列分析

2019121702

直線入り口でやや縦長になり、後方外からでは苦しい展開になった。

3.完全タイム差検証

2019121703

過大評価であることは確実なものの、前走より明らかにパフォーマンスを上げている馬も多いので、どのくらい割り引くかは難しい。シゲルピンクダイヤを物差しにして0.5秒くらいの割引に留めた方がよいかもしれない。そう考えると牝馬重賞としてはそう悪くないレースレベルである。昨年もここでまずまずのレースをしてその後京都金杯などで好走した馬がいたので、今回もそういう馬が出てくるかもしれない。

4.各馬の分析

1着  13番  コントラチェック   牝 3 ルメール  54  1.32.2 34.9 

スタート後、初速の速さを活かして1角に入るまでに一気に先頭に立ち2馬身くらい2番手を離して逃げて、勝負所でしっかり加速し最後まで危なげなく逃げ切った。
初速の速さはかなりのもので、ここで他馬に差をつけマイペースで逃げれればかなり強い。ここ2戦の敗戦は前半速い馬がいるG1レースだったことが敗因であったと考えてよさそうで、今後も組み合わせ次第となるが、活躍はできそう。
しかしながら、今回はトロワゼトワルが思ったより前半走らなかったことを予想するのは難しかった。普通に考えればトロワゼトワルと前半競り合って苦しくなると考えてしまうのだが、今回のように初速の速さで一気に差をつけられる相手であれば強いということなのかもしれない。

2着   8番  エスポワール       牝 3 M.デム  53  1.32.5 34.6 

スタートは速かったが他馬が速く一旦中段に下げる。4角で先に外の後ろからスパートした馬が同じくらいの位置に上がってきたタイミングでスパートし、楽に加速して2着を確保した。
コントラチェックには0.3秒の差をつけられての完敗であったが、その他の馬の中では強いことを示した。
この馬、秋華賞以外は常に好走していて、安定度が高い。スローペースの方がよい馬かとも思ったが、今回のような平均ペースでも十分対応できていたので今後も好走できそう。

3着   7番  シゲルピンクダイヤ 牝 3 和田竜二  54  1.32.8 34.6 

スタートは速かったが他馬が速くエスポワールより少し後ろの位置を追走する。L3Fの少し手前からスパートを開始し、伸びていたが最後まで末脚は続かず3着となった。
地力の高さは示したが、ロングスパート勝負よりも一瞬の切れ味で勝負したい馬なので小回りコースは合っていないようだ。ただし、それでも3着に入るのだから力はある。


4着  14番  フィリアプーラ     牝 3 丸山元気  53  1.32.8 33.8

最後方追走から、4角でもあまりスパートせず外を回りすぎない位置で回り直線だけでグングン追い込み4着まで浮上した。
前半の追走力はないが直線での末脚はいいものを見せたので、直線の長いコースで好走する可能性はありそう。

5着   1番  メイショウグロッケ 牝 5 蛯名正義  53  1.32.8 35.0

スタート後一旦先頭に立つも他馬が速く最内の4番手のポジションになる。インを距離ロスなく走りゴール直前までは粘っていた。
先行力があり最後まで良く粘れていたので、昇級初戦であったが、オープンでもそこそこやれそうなところを示した。

6着   5番  デンコウアンジュ   牝 6 柴田善臣  56  1.32.8 34.4

後方のインで追走し、4角の終わりくらいからスパートし良く伸びてはいたが、あまり切れ味は感じられず、少し能力が落ちてきているのかもしれない。

7着   9番  リバティハイツ     牝 4 藤岡佑介  55  1.32.9 34.5

後方追走から4角では外を回るも最後までよく伸びてはいた。
昨年は先行力を活かす走りで2着になったが、近走では末脚を活かす走りをしてるようで、確かによく伸びてはいるので組み合わせ次第では好走出来る可能性はありそう。

8着   2番  ウインシャトレーヌ 牝 5 松岡正海  53  1.33.1 35.0

初速は速くないが騎手が手を大きく動かして無理やり中段のインのポジションを取る。インを距離ロスなく走れた面はあるが、最後までバテることなく伸びてはいた。
単勝127.9倍の評価の割には悪くない走りであった。これならオープン特別戦であればどこかで好走できそう。

9着   6番  フロンテアクイーン 牝 6 津村明秀  56  1.33.2 35.0

中段の9番手位を追走するも最後はさほど伸びず。
前にも書いたが、この馬は56キロでの好走実績がない。

10着  10番  ダノングレース     牝 4 三浦皇成  54  1.33.2 34.6

後方からさほど伸びず。

11着  15番  ディメンシオン     牝 5 マーフィ  54  1.33.3 35.1

中段外からシゲルピンクダイヤの外の少し後ろから同じようにL3Fの手前からロングスパートを試み曲線での走りはよかったが、直線ではあまり伸びなかった。
曲線での加速ではよいところがあるので、外枠が響いたことはありそう。

12着   4番  ハーレムライン     牝 4 大野拓弥  54  1.33.6 34.9

後方から見所無し。騎手のコメントでは馬に走る気がなくなっているとのこと。

13着  11番  オールフォーラヴ   牝 4 ビュイッ  55  1.33.8 35.3

後方で終始外を回り、最後もさほど伸びず。ペースが遅くないとよくないというのはありそうだが、騎手のコメントでは「中山のマイルは独特です。外に張りながらで彼女のリズムを作れなかったです。東京コースの方が向いている印象を受けました。」とのことなので、東京コースで見直せる可能性はある。

14着  12番  フローレスマジック 牝 5 北村宏司  54  1.33.9 36.2

先行したが、4角で後退する。騎手のコメントだと「前めのポジションで無理せず運べたので、もう少し踏ん張れるかと思ったのですが。気を抜くところがあると聞いていましたし、その点には気をつけていたのですが、最後まで気持ちが続きませんでした。」とのことなので、この馬も能力以上に精神面の影響が大きそう。

15着   3番  モアナ             牝 5 石橋脩    54  1.33.9 36.1

この馬も先行したが、4角で後退する。騎手のコメントだと「スイッチが入らない感じで、本気で走ってくれませんでした。」ということで明らかに走らなさすぎ。ただ、ここまで下級クラスのレースで連続して好走していただけに、相手が強くなってやる気をなくした可能性もあるので、しばらくは軽視した方がよさそう。

16着  16番  トロワゼトワル     牝 4 横山典弘  55  1.35.1 37.4

先行したが、コントラチェックから少し離れた位置で消極的で、最後はまるで粘れず。
前走は軽ハンデ、超高速馬場馬場を活かした生涯唯一の好走だったということなのかもしれない。

 

2019年12月18日 (水)

2019 朝日杯フューチュリティS G1 レース回顧

上位2頭だけ強く、それ以外は大したことないことを示す結果となり、単勝万馬券の馬が3着に入っていることもそのことを示している。ハイペース戦になったことも、各馬の能力を知る上でとても参考になった。


1.レース結果の基礎データ

2019年12月15日(日) 5回阪神6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第71回朝日杯フューチュリティS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   16頭立

馬場差 -1.0 完全タイム差 -0.3
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.2-10.5-11.1-11.6-11.8-11.8-11.6-12.4
通過:33.8-45.4-57.2-69.0  上り:70.3-59.2-47.6-35.8 

かなりのハイペースで坂のあるL1Fで極端に減速している。そのため、後方で脚を貯めていた馬には極めて有利な展開となった。

2.隊列分析

2019121701

ハイペース戦になったが、あまり縦長の隊列にはなっていない。勝負所までは多くの馬がついて行けていたということで、全体的にレベル差の少ないメンバーの勝負だったということが言えそう。


3.完全タイム差検証

今回は検証保留とする。
2歳戦は成長力を重視する必要があることから古馬のレースとは少し違った検証が必要と考えていて、まだ新馬戦、2歳重賞の検証がしっかり確立出来ていない状況なので、このあたりを年末年始に整理して、改めて完全タイム差の検証をしたいと考えている。
ただ、このレースの前の元町Sとは同タイムであり、2歳年末時点でレベルの低い3勝クラスと同等のレベルであったということは今後の参考になりそう。

4.各馬の分析

1着   6番  サリオス           牡 2 ムーア    55  1.33.0 35.4 

好スタートから4番手のポジションにつけ、4角ではやや外に膨れ気味になるものの、直線でしっかり伸びて、2着に0.4秒差をつけ1着となった。
ここ2戦スローの瞬発力勝負で勝っていたが、ハイペースの持久力戦にも対応できることを示した。しかも、ハイペースでも好位につけて早めに抜け出す競馬ができるので今後も安定度は高そう。コーナーでやや膨れたのは幼い面を見せたとのことなので、今後さらに強くなる可能性は高い。

2着   8番  タイセイビジョン   牡 2 武豊      55  1.33.4 35.3 

後方から4番手を追走し、L3Fの4角からしっかり加速し、直線では外からジワジワ伸びて2着となった。
こちらは速いペースを経験していて、重賞勝ち経験があったので、馬券候補としてピックアップするのは容易な馬であった。武騎手らしく、ハイペースを無理に追いかけることなく後方で控えるポジショニングもよかった。この馬も強いが、現時点ではサリオスより少し劣ることをはっきり示した。

3着   9番  グランレイ         牡 2 池添謙一  55  1.33.6 34.9

後方から2番手を追走。インを追走していたが、直線に入って外に出すと鋭く伸びてきてゴールぎりぎりで3着に浮上した。
前半の追走ではスピードが明らかに劣っていたが、その分ラストが他馬がバテるのに乗じて差すことができたので、展開に恵まれての3着なのは明らか。鋭い差し脚に見えても、ラスト11.6-12.4なので速くない。なのでスローの瞬発力勝負、平均ペースで追走に苦労するレースでは出番はなさそう。また、未勝利勝ちからの3着だったので、上位2頭以外はあまりレベルが高くなかったと言えそう。

4着  14番  タガノビューティー 牡 2 和田竜二  55  1.33.6 35.2

後方から3番手を追走。勝負所ではタイセイビジョンの少し外の後ろから、同じように伸びていたが、ぎりぎりでグランレイに差された。
タイセイビジョンより能力が少し劣ることを示した。勝負所の仕掛けも、騎手の手が大きく動いていて、タイセイビジョンは楽に進出できてきるのに、この馬はかなり苦労した様子だった。ダートしか走っていない中芝でも適正があることを示したが、展開に恵まれての4着で速い脚はなさそうなので、これ以上の活躍は厳しそう。


5着  13番  プリンスリターン   牡 2 原田和真  55  1.33.8 35.7

後方でタイセイビジョンの少し前を追走するも、4角の加速は大したことなく、直線でもやや後方の外を走っていたが、最後はグランレイと併せ馬の形となり、少し伸びた。
最後ひと伸びできる持久力はありそうだが、コーナーでもたつく面があるので、今後も上位進出は厳しそう。

6着   1番  ジュンライトボルト 牡 2 岩田康誠  55  1.33.9 35.6

インのやや後方を追走。最内から最後までジワジワ伸びてはいた。
持久力はあることを示したが、インを距離ロスなく走れてこの成績なので、ここでは能力が劣った。

7着   2番  ビアンフェ         牡 2 藤岡佑介  55  1.33.9 36.7

ハイペースで逃げた割には最後までよく粘っていた。距離、コース、展開によっては今後も活躍できそう。

8着  16番  ラウダシオン       牡 2 ルメール  55  1.34.0 36.1

中段追走し、直線では最後まで伸びてはいるものの、上位馬より劣った。
馬郡の真ん中を追走し直線では前が狭くなっていはいたが、能力があれば抜け出すのは可能は状態だったので、不利を受けたとはいえない。

9着   7番  ウイングレイテスト 牡 2 松岡正海  55  1.34.3 36.5

5,6番手追走するも、最後の伸び脚は大したことなかった。

10着  12番  レッドベルジュール 牡 2 スミヨン  55  1.34.3 36.0

後方追走、直線でも大して伸びず。速いペースには対応できないことを示した。

11着   4番 トリプルエース     牡 2 ビュイッ  55  1.34.4 36.9

3番手で先行し、残り200mまでは良く粘れていた。
よい先行力はあるので、もう少し短い距離ならばいいのかもしれない。


12着  11番  カリニート         牡 2 幸英明    55  1.34.9 35.8

最後方追走から、特に見所なし。

13着   5番  マイネルグリット   牡 2 国分優作  55  1.35.8 37.7

中段追走するも特に見所なし。

14着  10番  エグレムニ         牡 2 福永祐一  55  1.35.8 38.1

5番手追走するも、直線入り口ですでに馬郡に沈んだ。

15着  15番  メイショウチタン   牡 2 松山弘平  55  1.36.5 39.1

2番手追走するも直線でずるずる後退。

16着   3番  ペールエール       牡 2 マーフィ  55  1.37.0 39.0

騎手のコメントによると「枠も良くてゲートをスムーズに出ていい位置を取れました。ただ、向正面からコーナーの入りで止まるような格好に。どうしてあのようになったのか、よく分かりません。」とのこと。ハイペースの追走にまるで対応できないのかもしれない。

 

2019年12月13日 (金)

2019 中日新聞杯」G3 レース回顧

弱いメンバーの難解なレースであった。スローペースでも後方からの差しが決まったのは直線が長く、前半に坂があるコースであったこととともに、先行馬が弱かったとも言えそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 7日(土) 4回中京3日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第55回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 -1.3 完全タイム差 +1.2
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.7-10.9-12.4-12.5-12.3-12.1-11.8-11.3-11.6-11.6
通過:36.0-48.5-60.8-72.9  上り:70.7-58.4-46.3-34.5 

直線坂を上がってから1コーナーまでの直線のみ速くなり、以降は緩いペースとなっている。L4Fから一応ペースアップしているものの、緩いアップなので各馬無理なくついていけたようであった。

2.隊列分析

2019121003

中盤は少し長い隊列になっていたが、直線入り口では割と短い隊列になっているので、全馬がコーナーでのペースアップについていけるほどのスローペースだったということであり、先行馬が弱かったということも言えそう。

3.完全タイム差検証

2019121005

過大評価でありあと0.5秒は下げた方がよい。なので、かなりの低レベルレースである。

4.各馬の分析

1着   4番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  53  1.59.2 33.3 

スタートは遅く後方を追走。直線で外に出してジワジワ伸びてゴール前でラストドラフトをギリギリ交わしての1着だった。
約400mの直線を最大限に活かしての末脚だった。最後先に抜け出したラストドラフトが少し気を抜いたのでその分交わせたというのはある。後方のままなので目立たなかったが、4角でのペースアップでもしっかり反応して、直線で追い込み可能な位置まで進出している。いつも末脚は使えているが前半の追走力がないために上位進出出来なかったのだが、今回前半のペースが緩かったことと、今回のメンバーであれば末脚の能力が高かったということがありそう。また、休み明け3戦目で調子を上げていたこともありそう。さらにオープンに入ってレベルの高い牝馬重賞ばかりを使っていたので、ここでは能力が上だったということもある。

2着   9番  ラストドラフト     牡 3 マーフィ  55  1.59.2 33.8 

中段の馬込みを追走して脚を貯める。3角はインを距離ロスなく回ったが、4角の終わりあたりからやや外に出し、直線に入って追い上げ坂が終わったあたりから鋭く伸びて先頭に立ったが、ゴール前で気を抜いてしまい2着となった。
京成杯以降パッとしなかったが、休み明けの古馬オープン戦でそう負けていない走りを見せていたので、このレースでいい勝負ができそうな下地はあった。一瞬のトップスピードの速さが武器になりそうだが、今回かなりの低レベルレースなので昨年のギベオンのようにこのあとあまり活躍できない可能性は高そう。

3着   7番  アイスストーム     牡 4 吉田隼人  54  1.59.2 33.6 

サトノガーネットの少し前の後方を追走し、直線で外からジワジワ伸びた。
ジワジワ伸びる差し馬なので、直線の長いコースでないと厳しそうであり、さらに今回低レベルレースなので、今後の活躍の機会は少なそう。


4着  12番  ショウナンバッハ   牡 8 吉田豊    54  1.59.3 33.3

後方2番手を追走から直線でしっかり伸びた。
末脚はまだまだ健在であるので、直線の長いコースの低レベルレースではまだまだ侮れない存在。

5着  13番  サトノソルタス     牡 4 秋山真一  54  1.59.6 34.3

中段の馬込みを追走。直線で前が開かない位置にいたとはいえ、坂を上がってからは前が開いても大した伸びは見られなかったので、今回は昇級初戦であったが、オープンでの実力は大したことないとの評価でよさそう。

6着   5番 ランドネ           牝 4 藤岡康太  52  1.59.6 34.9

スローペースで逃げれたが、坂の終わりで捕まった。
スローペースで他に逃げる馬がいないときしか逃げれない馬であり、末脚が全く劣るので、今回52キロでレースのレベルが低かったことを考えると、好走する機会はなさそう。

7着  16番  マイネルサーパス   牡 3 丹内祐次  55  1.59.7 34.5

中段の外を追走し、3,4角で外を回るも早めに進出し直線に入って少ししたところでは2番手まで上がるも末脚は長く続かなかった。
コーナーの追い上げが活きる小回りコースが向いているは明らか。今回ずっと外を回った距離ロスもあるので、小回りコースでは見直しが必要。

8着  10番  ジェシー           牡 4 横山武史  54  1.59.8 34.4

いつも先行していた馬だが、今回は中段につけて、最後に差す競馬を試したようだが、大した末脚は発揮できなかった。やはりオープンでの活躍は厳しそう。

9着   6番  アイスバブル       牡 4 スミヨン  55  1.59.9 34.7

前から5番手を追走し、直線の最初は良く伸びているものの、最後の末脚比べで見劣った。
この馬は34秒台後半の末脚で足りるレースでないと好走できない。なので、長距離でやや流れるレースが理想となる。


10着  15番  ミスマンマミーア   牝 4 藤田菜七  50  1.59.9 33.8

ずっと最後方追走から、最後はちょっとだけ伸びた。今回の緩いペースでもついていけないのだがら、追走力は絶望的にない。

11着   8番  アドマイヤジャスタ 牡 3 岩田康誠  54  1.59.9 34.4

やや後方追走から直線でも大して伸びずなにもできずに終わった。古馬オープンでの活躍は無理そう。

12着   3番  カヴァル           牡 4 丸山元気  54  1.59.9 34.1

後方追走から、大した末脚は発揮出来なかった。
昇級2戦目であるが、2勝クラス、3勝クラスを勝った戦績から、もう少し末脚が発揮出来そうな気もするのだが、そのときはさらに緩いペースだったので、オープンでは超スローペースでないと活躍できない可能性が高い。

13着   1番  ロードヴァンドール 牡 6 太宰啓介  55  2.00.1 35.0

躓き加減のスタートながら、鞭を入れてインの3,4番手の位置を追走。3,4角から最後まで追い通しとなり、最後は末脚がないので後方に沈んだ。
今回のレースの流れに全く合っていない走りであり、小回りコースの方が明らかに良い。次走休み明け3戦目で小回りコースであれば見直せる。

14着  11番 タニノフランケル   牡 4 松若風馬  55  2.00.2 35.3 

2番手を追走するも直線はまるでのびず。
先行力があるといってもさほどスピードはなく、末脚は絶望的にないので、内枠、軽ハンデ、小回りコースといった条件が揃わないと好走は難しい。

15着   2番  メイショウエイコウ 牡 5 蛯名正義  53  2.00.3 34.7

後方インを距離ロスなく回ってきても見所なく、オープンでは能力が足りない。

16着  14番  パリンジェネシス   牡 5 鮫島克駿  54  2.00.4 35.3

先行するが最後は全く伸びなかった。オープンに入ってG2を3戦し、今回G3でもいいところがなかったが、合っていないレースを使っている可能性もあり、先行力があるので、どこかで大穴を空ける可能性はまだ残っている。

 

より以前の記事一覧

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

オススメ商品

無料ブログはココログ