レース回顧

2019年12月13日 (金)

2019 中日新聞杯」G3 レース回顧

弱いメンバーの難解なレースであった。スローペースでも後方からの差しが決まったのは直線が長く、前半に坂があるコースであったこととともに、先行馬が弱かったとも言えそうだ。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 7日(土) 4回中京3日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第55回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 -1.3 完全タイム差 +1.2
タイムランク E メンバーランク D

LAP :12.7-10.9-12.4-12.5-12.3-12.1-11.8-11.3-11.6-11.6
通過:36.0-48.5-60.8-72.9  上り:70.7-58.4-46.3-34.5 

直線坂を上がってから1コーナーまでの直線のみ速くなり、以降は緩いペースとなっている。L4Fから一応ペースアップしているものの、緩いアップなので各馬無理なくついていけたようであった。

2.隊列分析

2019121003

中盤は少し長い隊列になっていたが、直線入り口では割と短い隊列になっているので、全馬がコーナーでのペースアップについていけるほどのスローペースだったということであり、先行馬が弱かったということも言えそう。

3.完全タイム差検証

2019121005

過大評価でありあと0.5秒は下げた方がよい。なので、かなりの低レベルレースである。

4.各馬の分析

1着   4番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  53  1.59.2 33.3 

スタートは遅く後方を追走。直線で外に出してジワジワ伸びてゴール前でラストドラフトをギリギリ交わしての1着だった。
約400mの直線を最大限に活かしての末脚だった。最後先に抜け出したラストドラフトが少し気を抜いたのでその分交わせたというのはある。後方のままなので目立たなかったが、4角でのペースアップでもしっかり反応して、直線で追い込み可能な位置まで進出している。いつも末脚は使えているが前半の追走力がないために上位進出出来なかったのだが、今回前半のペースが緩かったことと、今回のメンバーであれば末脚の能力が高かったということがありそう。また、休み明け3戦目で調子を上げていたこともありそう。さらにオープンに入ってレベルの高い牝馬重賞ばかりを使っていたので、ここでは能力が上だったということもある。

2着   9番  ラストドラフト     牡 3 マーフィ  55  1.59.2 33.8 

中段の馬込みを追走して脚を貯める。3角はインを距離ロスなく回ったが、4角の終わりあたりからやや外に出し、直線に入って追い上げ坂が終わったあたりから鋭く伸びて先頭に立ったが、ゴール前で気を抜いてしまい2着となった。
京成杯以降パッとしなかったが、休み明けの古馬オープン戦でそう負けていない走りを見せていたので、このレースでいい勝負ができそうな下地はあった。一瞬のトップスピードの速さが武器になりそうだが、今回かなりの低レベルレースなので昨年のギベオンのようにこのあとあまり活躍できない可能性は高そう。

3着   7番  アイスストーム     牡 4 吉田隼人  54  1.59.2 33.6 

サトノガーネットの少し前の後方を追走し、直線で外からジワジワ伸びた。
ジワジワ伸びる差し馬なので、直線の長いコースでないと厳しそうであり、さらに今回低レベルレースなので、今後の活躍の機会は少なそう。


4着  12番  ショウナンバッハ   牡 8 吉田豊    54  1.59.3 33.3

後方2番手を追走から直線でしっかり伸びた。
末脚はまだまだ健在であるので、直線の長いコースの低レベルレースではまだまだ侮れない存在。

5着  13番  サトノソルタス     牡 4 秋山真一  54  1.59.6 34.3

中段の馬込みを追走。直線で前が開かない位置にいたとはいえ、坂を上がってからは前が開いても大した伸びは見られなかったので、今回は昇級初戦であったが、オープンでの実力は大したことないとの評価でよさそう。

6着   5番 ランドネ           牝 4 藤岡康太  52  1.59.6 34.9

スローペースで逃げれたが、坂の終わりで捕まった。
スローペースで他に逃げる馬がいないときしか逃げれない馬であり、末脚が全く劣るので、今回52キロでレースのレベルが低かったことを考えると、好走する機会はなさそう。

7着  16番  マイネルサーパス   牡 3 丹内祐次  55  1.59.7 34.5

中段の外を追走し、3,4角で外を回るも早めに進出し直線に入って少ししたところでは2番手まで上がるも末脚は長く続かなかった。
コーナーの追い上げが活きる小回りコースが向いているは明らか。今回ずっと外を回った距離ロスもあるので、小回りコースでは見直しが必要。

8着  10番  ジェシー           牡 4 横山武史  54  1.59.8 34.4

いつも先行していた馬だが、今回は中段につけて、最後に差す競馬を試したようだが、大した末脚は発揮できなかった。やはりオープンでの活躍は厳しそう。

9着   6番  アイスバブル       牡 4 スミヨン  55  1.59.9 34.7

前から5番手を追走し、直線の最初は良く伸びているものの、最後の末脚比べで見劣った。
この馬は34秒台後半の末脚で足りるレースでないと好走できない。なので、長距離でやや流れるレースが理想となる。


10着  15番  ミスマンマミーア   牝 4 藤田菜七  50  1.59.9 33.8

ずっと最後方追走から、最後はちょっとだけ伸びた。今回の緩いペースでもついていけないのだがら、追走力は絶望的にない。

11着   8番  アドマイヤジャスタ 牡 3 岩田康誠  54  1.59.9 34.4

やや後方追走から直線でも大して伸びずなにもできずに終わった。古馬オープンでの活躍は無理そう。

12着   3番  カヴァル           牡 4 丸山元気  54  1.59.9 34.1

後方追走から、大した末脚は発揮出来なかった。
昇級2戦目であるが、2勝クラス、3勝クラスを勝った戦績から、もう少し末脚が発揮出来そうな気もするのだが、そのときはさらに緩いペースだったので、オープンでは超スローペースでないと活躍できない可能性が高い。

13着   1番  ロードヴァンドール 牡 6 太宰啓介  55  2.00.1 35.0

躓き加減のスタートながら、鞭を入れてインの3,4番手の位置を追走。3,4角から最後まで追い通しとなり、最後は末脚がないので後方に沈んだ。
今回のレースの流れに全く合っていない走りであり、小回りコースの方が明らかに良い。次走休み明け3戦目で小回りコースであれば見直せる。

14着  11番 タニノフランケル   牡 4 松若風馬  55  2.00.2 35.3 

2番手を追走するも直線はまるでのびず。
先行力があるといってもさほどスピードはなく、末脚は絶望的にないので、内枠、軽ハンデ、小回りコースといった条件が揃わないと好走は難しい。

15着   2番  メイショウエイコウ 牡 5 蛯名正義  53  2.00.3 34.7

後方インを距離ロスなく回ってきても見所なく、オープンでは能力が足りない。

16着  14番  パリンジェネシス   牡 5 鮫島克駿  54  2.00.4 35.3

先行するが最後は全く伸びなかった。オープンに入ってG2を3戦し、今回G3でもいいところがなかったが、合っていないレースを使っている可能性もあり、先行力があるので、どこかで大穴を空ける可能性はまだ残っている。

 

2019年12月11日 (水)

2019 阪神 ジュベナイルフィリーズ G1 レース回顧

近年の傾向から、前走レベルの高い2歳重賞または1勝クラス1,2着馬が好走しており、今回もそうした戦績の馬が上位に来ており、なおかつ4着以降はかなり離されていてレベル差がはっきり示される結果となった。
4着以下はかなりレベルが低く、来年の好走は怪しいと考えてよいのではないかと思う。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 8日(日) 5回阪神4日  天候: 曇   馬場状態: 良
11R  第71回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   16頭立


馬場差 -1.4 完全タイム差 -0.2
タイムランク C メンバーランク C

LAP :12.2-10.5-11.0-11.8-12.0-11.2-11.5-12.5
通過:33.7-45.5-57.5-68.7  上り:70.0-59.0-47.2-35.2 

前半速いペースになったが、レシステンシアの戦績を見ればペースが速くなることは予測可能であり、またその場合、スローの経験しかない馬は危ないかもと考えることも可能であった。

2.隊列分析

2019121001

やや縦長になっている。速いペースの追走に苦労する馬が多かったことに加えて、レベルの劣る馬が多かったとも言えそう。


3.完全タイム差検証

今回は検証保留とする。
2歳戦は成長力を重視する必要があることから古馬のレースとは少し違った検証が必要と考えていて、まだ新馬戦、2歳重賞の検証がしっかり確立出来ていない状況なので、このあたりを年末年始に整理して、改めて完全タイム差の検証をしたいと考えている。

4.各馬の分析

1着   4番  レシステンシア     牝 2 北村友一  54  1.32.7 35.2 

好スタートから楽に先頭に立ち、他馬をあまり離さない逃げながら、L3Fからしっかり加速し、そのまま伸び続け他馬を0.8秒離した圧勝だった。
速いペースで逃げて他馬の脚を削ぎ、なおかつ自身が上がり3ハロンタイム最速で走っているので、これは強い勝ち方だった。ファンタジーSのときは、「スピードはありますが、敏感過ぎるところがあるので、これからはそのコントロールが課題になると思います。」との騎手コメントであったが、今回は「結構なラップで行っているのですが右、左と手前を替える感じで手応え的には終始、フワフワしている感じでした。2戦目の時に課題はメンタル面だと思いましたが、3戦目の今回、これだけのお客さんを前にしても、どっしりと落ち着いていましたし、成長を感じましたね。まだ粗削りですが、ポテンシャルの高い馬ですね。」ということなので、気性面の成長があり、まだ成長の余地を残しているようなので、今後が楽しみな馬になった。

2着   9番  マルターズディオサ 牝 2 田辺裕信  54  1.33.5 35.9 

まずまずのスタートから二の足で前のポジションに入り、外の3番手を追走し、直線に入ってもしっかり伸びて、最後はかなりクラヴァシュドールに詰め寄られるも抜かせない勝負根性を見せて2着となった。
勝馬からは少し劣る内容なものの、この馬も強いところを見せた。
ここ2戦はスタートがあまりよくなかったものの、今回上手くスタートが切れた。スタートが決まった先手のポジションが取れれば、これだけやれるということのようで、確かな末脚を持っている。
前走が1勝クラスのサフラン賞を勝っているものの、人気がなかったが、1勝クラスでもレベルの高いレースを勝っていればこのレースでもかなりやれるし、高配当が狙えるので前走のレースレベルを把握することは大事である。

3着  10番  クラヴァシュドール 牝 2 藤岡佑介  54  1.33.5 35.5

スタートはよかったが、中段に控えて、直線では外から伸びてくるかに見えたが、マルターズディオサを交わせずの3着だった。
人気馬だったが、過去2戦はかなり遅いスローペースであり、少し速いペースになるとこの程度の脚しか使えないということのようだ。
 
4着   3番  ウーマンズハート   牝 2 ビュイッ  54  1.33.9 36.2 

好スタートから2番手を追走。上位3頭には屈したが、かなり粘っての4着。ただし、1着馬からは1.2秒離されている。
昨年のレース回顧で、夏の重賞勝ちからここまでレースを使ってこなかった馬は軽視すべきというようなことを書いたが、この馬はかなり好走できていたように見える内容だった。しかしながら、4着以降はかなりレベルが低いのでそのため、4着に粘れたと考えた方がよく、引き続き夏の重賞勝ちからの直行馬は軽視で良いと思う。

5着   1番  ヤマカツマーメイド 牝 2 武豊      54  1.33.9 35.9 

インぴったりの中段を追走から、直線に入って少し伸びたが、最後まで末脚は続かなかった。
勝負所で好位に出せたのはインを距離ロスなく走れたためで、追い出しの反応は速そうだが、トップスピードの持続力は短そうで、あまり見所はなかった。

6着  15番  リアアメリア       牝 2 川田将雅  54  1.34.2 35.7 

スタートは遅く後方の外で後ろから3番手を追走。最後は大外から追い上げようとするも伸びなかった。
明らかに速いペースの追走力がなく、末脚が削がれた走りだった。
スローの瞬発力勝負でしか出番のない馬という可能性が高い。

7着   2番  カワキタアジン     牝 2 鮫島克駿  54  1.34.3 35.9

最内後方を追走から、直線入り口ではかなり前のポジションまで押し上げることができたが、最後の末脚は大したことなかった。

8着   6番  クリスティ         牝 2 福永祐一  54  1.34.3 36.5

5番手追走から最後はあまり伸びず。前走のアイビーSのレベルが高くなかったということだと思う。


9着  13番  ジェラペッシュ     牝 2 幸英明    54  1.34.6 36.4

特に見所無し。

10着   5番  ボンボヤージ       牝 2 岩田望来  54  1.35.3 37.5

特に見所無し。

11着   8番  オータムレッド     牝 2 松山弘平  54  1.35.4 37.2

特に見所無し。

12着   7番 ロータスランド     牝 2 藤岡康太  54  1.35.4 37.8 

特に見所無し。

13着  12番  ヒメサマ           牝 2 川須栄彦  54  1.36.4 37.9

特に見所無し。

14着  14番  スウィートメリナ   牝 2 和田竜二  54  1.36.5 37.9

特に見所無し。

15着  16番  エレナアヴァンティ 牝 2 岩田康誠  54  1.36.6 38.8

特に見所無し。

16着  11番  ルーチェデラヴィタ 牝 2 池添謙一  54  1.37.8 39.5

特に見所無し。

2019年12月 5日 (木)

2019 ステイヤーズステークス G3 レース回顧

低レベルなメンバーでレース結果も低レベルで、特殊なペース、展開で全く今後の参考にならないと、もはやG2としての存在意義が薄れ末期的な状態のステイヤーズステークスであるが、一応レース回顧してみる。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月30日(土) 5回中山1日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第53回スポーツニッポン賞ステイヤーズS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(特指)  芝 3600m   13頭立

馬場差 -2.9 完全タイム差 +3.9
タイムランク E メンバーランク D

LAP :13.5-11.7-12.9-12.4-12.3-13.0-13.4-13.9-13.7-12.3-12.6-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-12.0-12.9
通過:38.1-50.5-62.8-75.8  上り:72.2-60.2-48.1-36.4 

レース中盤で大幅にペースが緩んでいるのがこのレースの特殊性を示している。残り800mからペースアップしているので、持続力が試されるレースとなった。


2.隊列分析

2019120402

直線入り口ではかなり縦長になっているが、前にいないと厳しい展開になっている。コーナーでのペースアップについていけることが必要であったということ。

3.完全タイム差検証

2019120406

さすがに+3.9は低すぎて、あと1.5秒は速く見るべき。それでも+2.4となるので、かなりの低レベルレースである。

4.各馬の分析

1着  12番  モンドインテロ     牡 7 ビュイッ  56  3.46.1 36.0 

好スタートから3番手を追走。1週目の正面直線でレースが動いたときも冷静に位置をキープして5番手追走となる。残り800mからスパートし続けて最後までしっかり伸びて1着になった。
ロングスパートが必要な持続力勝負に強いことをしめした。ズブい面がある馬ながら今回はあまりズブさが見られなかったが、レースのレベルが低かったということもありそう。

2着  11番  アルバート         牡 8 マーフィ  56  3.46.2 35.4 

後方4番手追走から、残り700mあたりからスパートして最後まで伸びて2着になった。
このメンバーでは地力が高いことを示した。が、メンバーが弱すぎるので今後の参考にならない。

3着   4番  エイシンクリック   牡 5 津村明秀  56  3.46.4 36.7

スタート後は後方から2番手を追走していたが、1週目の正面直線で先頭に立ち、2番手以降を少し離して逃げる。3角で早めにスパートした後方勢に飲み込まれるかに見えたが、最後までしっかり粘り3着になった。
序盤はかかり気味なのを抑えながらの追走だったとのことで、1週目の正面でペースが凄く緩くなったので、手綱を緩めたら、リラックスして走れたとのこと。そうして自然体で大逃げに近い方ににしたため、後続が早めにスパートせざるを得なくなり末脚が分散されたので、あらゆる面でかみ合って恵まれた3着。まだ2勝クラスが3着ということも、このレースのレベルが低いことを示している。

4着   6番  メイショウテンゲン 牡 3 池添謙一  55  3.46.5 35.6

後方追走で4角でもかなり外に膨らみ気味で直線を迎え、最後まで伸びた。
後方からかなり伸びてはいるものの、他馬の末脚が分散されたことと、レベルが低いため、参考になならない。

5着   3番  サンシロウ         牡 5 勝浦正樹  56  3.46.5 36.0

インで後方を追走。1週目の正面直線ではかかり気味になり騎手がかなり抑える状況があった。直線でしっかり伸びた。
2勝クラスで何度も2着になっている実力は示した。

6着   1番  オジュウチョウサン 牡 8 M.デム  56  3.46.5 36.7

3番手追走から、4コーナーで早々と先頭に立つが、最後はバテた。
やはりこの程度の実力ということなのだろう。

7着   2番  ヴァントシルム     牡 5 田辺裕信  56  3.46.8 36.5

インの中段を追走。4角で4番手につくが、最後は伸びきらなかった。

8着   7番  レイホーロマンス   牝 6 横山典弘  54  3.47.0 36.8

一旦先頭に立つが、1週目の正面直線でレースが動いたときに反応することができず中段まで下がり、最後まで脚を残すことが出来なかった。この馬は末脚は堅実ながら、前半の追走力がないため、近走では好走できていないが、今回長距離ということで無理なく先行することができたが、それでもダメだったので、もうこの馬が好走する機会はなさそうだ。

9着  13番  ララエクラテール   牡 7 石橋脩    56  3.47.1 35.8

最後方追走から最後はちょっとだけ伸びた。

10着   8番  チェスナットコート 牡 5 坂井瑠星  56  3.47.7 37.2

4角で脱落した。

11着  10番  リッジマン         牡 6 蛯名正義  57  3.48.0 37.7

特に見所無し。これだとオープン特別戦でも厳しそう。

12着   9番  ベイビーステップ   牡 5 大野拓弥  56  3.48.5 37.6

特に見所無し。

13着   5番  ネイチャーレット   牡 6 野中悠太  56  3.48.9 38.9

特に見所無し。

 

2019年12月 4日 (水)

2019 チャンピオンズカップ G1 レース回顧

クリソベリルの能力判断が難しかったものの、それ以外は過去の実績通りの能力を各馬が発揮し、能力の序列どおりの結果となった。レースのレベルも高く、見応え十分なレースであった。

1.レース結果の基礎データ

2019年12月 1日(日) 4回中京2日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第20回チャンピオンズカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  ダート 1800m   16頭立

馬場差 -0.8 完全タイム差 -1.6
タイムランク A メンバーランク C

LAP :12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
通過:36.6-48.7-60.8-72.8  上り:71.9-59.8-47.7-35.7  平均:1F:12.06 / 3F:36.17

ややスローながらも、見事に中盤は同じようなラップタイムになっていて、後方にいては早めの追い上げもできず、最後もラップが緩まないので、追い込みも難しい展開になった。

2.隊列分析

2019120401

直線入り口でやや縦に長い隊列になっているが、このコースでは4角で外を回りすぎない器用さが必要であり、この地点で後方外にいてはノーチャンスとなる。


3.完全タイム差検証

2019120404

明らかな過大評価。前走インティを除くみやこS組が皆同じような前走とのタイム差になっているので、これらを物差しにして、1.5秒ほど割り引くべきである。割り引いても水準を0.1上回るものであり、今年のG1のレベルとしてはそれでも十分ハイレベルである。

4.各馬の分析

1着   5番  クリソベリル       牡 3 川田将雅  55  1.48.5 35.4 

好スタートからインに切れ込んでインティの少し後ろの最内のポジションを確保し追走する。4角のコーナーワークで直線入り口で2番手になり、加速しようとするが、インティがなかなかバテず差が詰まらなかったが、L1Fでインティがバテたところでしっかり加速して1着となった。
L2Fではだめかと思うように見えたが、ここで先頭が11.6で走っているからそう見えたわけで、L1Fまで速いスピードを持続させた能力はかなりのものであった。3歳でまだまだ成長が見込めるので、今後も期待できる。今年は期待外れの3歳馬が多かっただけにこういう馬が出てきたのはとても良かったと思う。

2着  11番  ゴールドドリーム   牡 6 ルメール  57  1.48.5 35.4 

好スタートからクリソベリルのちょっと後ろの外といったやや前の好位置を追走する。直線に入ってグングン伸びて先頭に立ちそうな勢いがあったが、最後はクリソベリルのひと伸びに屈した。
前走の走りがイマイチでも大舞台ではキッチリ仕上げてくるのがこの馬のいつものパターンなので、納得の好走でありまだまだダートではトップレベルであることを示した。

3着   4番  インティ           牡 5 武豊      57  1.48.7 35.9 

好スタートから先頭に立ち、機械的なラップタイムでレースを支配し、L2Fで11.6の脚を使い逃げ切りを図ったが、L1Fで上位2頭に交わされた。
並の馬相手では、このペースであればしっかり逃げ切れるところなので、上位2頭が強かったとしか言う他はないと思う。
今回は前半かかることがなく、馬が冷静であった。前走厳しいレースをした精神的なダメージがなかったのはとても良かったと思う。ただし、今後も競りかけてくるような逃げ馬のいる組み合わせになると、能力が発揮出来ない可能性を考慮した方がよい。

4着   3番  チュウワウィザード 牡 4 福永祐一  57  1.48.8 35.5 

最内でクリソベリルの少し後ろを追走。直線でインから伸びようとするも前が壁になり強引に外に出して外から追い込むも4着までだった。
直線でまっすぐ走っていたら、インティは交わせたかもという走りだった。東海Sではインティよりちょっと劣る実力だったが、インティに肉薄するくらい成長したとは言えると思うが、トップレベルにはまだ少し足りないというところだと思う。
福永騎手のコメントだと「勝ち馬のポジションを取りたかったけど、取れなかったのに尽きる。」ということで、騎手のコメントを信じればこの馬の前半のダッシュ力が今一つということなのかもしれない。過去の戦績を見るとこの馬が前半で4番手以内を取れたレースは前半2ハロンのラップが今回よりも少し緩くなっている。クリソベリルのポジションを取れなかったのを騎手のせいにするのは間違いということなのだろう。

5着  12番  キングズガード     牡 8 秋山真一  57  1.49.1 35.0

後方追走で直線に入って外に出して上がり3ハロンタイム最速の脚を使った。
前半の追走力がないので、このメンバーでは通用しないが、近走は安定して末脚を発揮しているので8歳でもまだまだ侮れない存在であり、重賞でも前走のように前が崩れる展開になればまだまだやれそう。

6着   6番  オメガパフューム   牡 4 デットー  57  1.49.2 35.9

ゴールドドリームの少し後ろを追走するも直線に入っていい脚は使えなかった。
直線のもたつきからL2F11.6のペースには対応できていなかった。これは左回りは苦手以前の問題で、L2Fが速いペースには対応できないということのようだ。デットーリ騎手ももっとペースが流れて欲しかったとコメントしている。

7着  16番  ヴェンジェンス     牡 6 幸英明    57  1.49.2 35.6

後方から、そとを回ってよく伸びてはいた。
後方からでは届かない展開になったが、それに加えて、この馬は砂を被るとよくないので、大外枠だから外を回るしかなく、このコースだと外を回ると不利なことを考慮すると、このレースではこの馬の出番はなかった。しかしながら、1800m戦での差しで安定的に能力が発揮できているので、今後も重賞で活躍することはありそう。

8着   1番  タイムフライヤー   牡 4 マーフィ  57  1.49.2 35.6

後方インから、直線で一応伸びているが大した脚ではなかった。やはり前走は「先行争いが激しかったことに恵まれての2着」であり、かなり恵まれないと好走は厳しいと思う。

9着   8番  ウェスタールンド   セ 7 スミヨン  57  1.49.2 35.9

中段から外を回って差してきたが大した脚ではなかった。
この馬は正攻法ではだめで、インを距離ロスなく追い込むなどの工夫が必要なので、安定度は低い。常に警戒は必要だが相手候補に留めるべき馬。

10着  15番  ロンドンタウン     牡 6 岩田康誠  57  1.49.3 36.4

外から先行して、L2Fまでは良く粘っていたが、最後はバテた。
少し外を回る距離ロスがありながら、かなり粘っていたので、そう悪くない。低レベルな重賞であればまだまだやれそう。

11着   7番  ワンダーリーデル   牡 6 横山典弘  57  1.49.4 35.5

後方から外を回って追い込む。後方からの外差しでは出番はなかった。


12着   2番  モズアトラクション 牡 5 藤岡康太  57  1.49.9 35.4

元々後方からの馬なので、ここでは出番なし。ムラ馬ではあるが、最後は伸びたのでやる気はあったようだ。

13着  10番  ミツバ             牡 7 和田竜二  57  1.50.3 36.4

後方のまま見せ場なし。速い時計の勝負では対応できない。

14着  13番  ワイドファラオ     牡 3 M.デム  55  1.50.3 37.2

直線でまるで伸びず。トモが緩かったとのことなので、3歳なのでまだ成長の余地はあるかもしれない。

15着   9番  サトノティターン   牡 6 ムーア    57  1.50.5 37.3

この馬も時計勝負はダメなようだ。戦績からも上がり3ハロンタイムが36秒台で通用するようなレースでなければダメそう。
直線では鞭が2発入ったが、もう鞭については問題なさそうだ。しかし、鞭2発入れたところで騎手は諦めたようではあった。

16着  14番  テーオーエナジー   牡 4 川須栄彦  57  1.51.8 38.9

先行して大きくバテた。

 

2019年11月29日 (金)

2019 京阪杯 G3 レース回顧

ライトオンキューの強さが目立ったレースとなったが、自身の走りは夏の北海道で走っていた時と同等のレベルであり、重賞としてはかなり低レベルなレースとなった。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月24日(日) 5回京都8日  天候: 曇   馬場状態: 良
12R  第64回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1200m・内   18頭立

馬場差 +0.1 完全タイム差 +0.8
タイムランク E メンバーランク C

LAP :12.1-11.0-11.1-11.3-11.4-11.9
通過:34.2-45.5-56.9-68.8  上り:68.8-56.7-45.7-34.6 

平均ペースでL1Fでも大きくバテていないので、勝負所である程度のポジションにつける器用さが必要なレースとなった。

2.隊列分析

2019112402

外差し傾向ではあるものの、直線入り口である程度前の位置にいることが必要であった。


3.完全タイム差検証

2019112404

上位勢はぼぼ前走と同等のパフォーマンスであったため、妥当な完全タイム差である。

4.各馬の分析

1着   6番 ライトオンキュー   牡 4 古川吉洋  56  1.08.8 33.7 

スタートは速くなく中段の馬郡の真ん中を追走する。3角に入るころにはインに入りコーナーを距離ロスなく走り、4角の終わりにかけて徐々に外に持ち出し、直線に入って抜け出して1着になった。
中段の追走から、途中で無理に脚を使うことなくスムーズに追い上げて行けたので強く見えたがこのメンバーならばこの程度の走りはできるということであろう。あと、この馬はあまり速い脚はないので時計のかかる馬場がよかったようだ。また、落馬のアクシデントがこの馬のすぐ後ろだったので、アクシデントに巻き込まれなかったのも幸いだった。
あと、4歳なので夏の好調期を維持できたということはありそう。単勝5.5倍と高い人気になっていたのは調教の気配がよかったということもあったようだ。

2着  12番  アイラブテーラー   牝 3 和田竜二  53  1.09.1 33.6 

スタートは速くなく後方から、あまりインには入れず外を回るが4角ではあまり外を回らず走ることが出来て、直線に入ってすぐは伸びあぐねたが、残り200mを過ぎたところから一瞬の伸び脚が鋭く2着に浮上した。
加速の反応は速くないものの、スピードに乗ったらかなり速い脚が使える馬のようだ。オープン特別戦であればかなり安定的に走れそうではある。

3着   7番  カラクレナイ       牝 5 大野拓弥  54  1.09.2 34.3 

好スタートから中段のやや前の位置で追走する。3角に入るあたりではややかかり気味なところを抑える場面もあった。4角から直線にかけて、ライトオンキューと同じように伸びてきたが、ライトオンキューよりは脚色が劣り、最後はアイラブテーラーにも差されて3着となった。
後方追い込み一手から、最近好位差しにキャラ変して好走確率が上がった馬であり、メンバーが手薄な今回は重賞獲得の千載一遇のチャンスであったが、他に強い馬が2頭いたために適わなかった。最後の末脚がハッキリと上位2頭に劣っていたので、5歳という年齢を考えるとこれ以上の上がり目は期待できない。


4着  11番  アウィルアウェイ   牝 3 北村友一  53  1.09.3 33.9 

後方でアイラブテーラーと同じような位置を追走し、4角ではアイラブテーラーよりスムーズに回れて前に出たが、直線ではそれなりに伸びてはいるものの鋭さを欠き4着になった。
もともと末脚は鋭くないので、こんなもんかなという走りではあるので、内枠で道中をスムーズに立ち回れることが好走条件ということになりそうで今後も外枠であれば軽視してよさそう。

5着  13番  リナーテ           牝 5 三浦皇成  55  1.09.4 34.2 

中段の外を追走。直線に入って追い出すも反応は鈍く、最後はジワジワのびた。
加速もトップスピードも速くなく、ジワジワ追い上げる差し馬であるが、4角では騎手の手が大きく動いて苦労していたようなのでこのあたりが、夏にくらべると調子を落としているところなのかもしれない。5歳なので今後の復調は厳しいかもしれない。

6着  18番  ダイシンバルカン   牡 7 勝浦正樹  56  1.09.4 34.1

中段外を回り最後は外から伸びた。
7歳で今回初オープン戦だったが、流れに乗れて最後は伸びていたので、オープン特別であればどこかで好走する可能性はありそう。

7着  15番  エイシンデネブ     牝 4 藤岡康太  54  1.09.5 33.7

後方から3番手ではあるがかなり縦長の隊列だったので、かなり後方を追走し、最後はしっかり伸びたものの7着までだった。
前半の追走力がなさすぎなところはある。前走の末脚が目立ったものであったが、前走の上がり3ハロン34.0で今回が33.7であり、L1Fのラップが前走12.2で今回が11.9なので、前走ほどの末脚は使っているわけで、展開の助けがないと好走するのは厳しいということのようだ。

8着  14番 モズスーパーフレア 牝 4 松山弘平  56  1.09.6 35.4

前半はしっかり先頭に立ったが、最後はバテた。
前半かなり飛ばさないとダメな馬で、近走は2ハロン目を10秒台前半で走っているのだが、今回は11.0となっていて、この馬としては遅いのだが、これは京都コースが、スタート直後は平坦であるが、すぐ高低差2.7mの上り坂を上るレイアウトが影響しているようだ。つまり京都1200mはこの馬には全く向いていないということ。

9着   1番  ラブカンプー       牝 4 西村淳也  55  1.09.8 35.2

3番手追走から、今回は近走ほどバテていなかったので、少し復調の気配は見られたかもしれない。この馬が突然走らなくなったのは精神面の部分が大きいように思えるので、復調する可能性は十分あると思う。

10着  10番  エントリーチケット 牝 5 丹内祐次  54  1.09.9 34.5

後方からずっとインを回り最後はちょっとだけ伸びた。
インを距離ロスなく回ってこの程度の走りなので、明らかに能力不足。

11着   3番 パラダイスガーデン 牝 7 坂井瑠星  54  1.10.0 33.8

後方から2番手から最後は伸びるが前半の追走力がなさすぎる。

12着  16番  ニシノラッシュ     牡 7 幸英明    56  1.10.0 35.6

2番手追走から直線ではまるで伸びず。

13着   4番  フミノムーン       牡 7 国分優作  56  1.10.1 34.4

後方追走から見せ場なし。

14着   2番  アポロノシンザン   牡 7 横山武史  57  1.10.1 35.3

中段追走するも直線でまるで伸びず。

15着   5番  ビップライブリー   牡 6 松岡正海  56  1.10.1 35.4

中段追走するもまるで伸びず。

16着   8番  ダイメイフジ       牡 5 池添謙一  56  1.10.6 35.8

3,4角で大きく外を回り追い上げたが、直線ではまるで伸びず。
コーナーでの距離ロスが大きく、脚も早めに使いすぎたので、実力以上に負けている印象はある。オープン特別での巻き返しは十分考えられる。

17着   9番  エメラルエナジー   牡 7 吉田隼人  56  1.12.4 36.1

後方のまま、まるで勝負にならなかった。

競争中止  17番  ファンタジスト     牡 3 浜中俊    56  ------ ----

落馬競争中止

2019年11月28日 (木)

2019 ジャパンカップ G1 レース回顧

海外馬が参加しないことよりも、日本馬のレベルの低下が気になるレースとなった。かつてはJCはレーティングで最高位のレースだったし、今でも優勝賞金3億円のレースなので前のようにスターホース勢ぞろいの豪華なレースに戻ってもらいたいものである。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月24日(日) 5回東京8日  天候: 曇   馬場状態: 重
11R  第39回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2400m   15頭立

馬場差 +1.0 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.8-11.3-12.3-12.2-11.7-12.2-12.1-12.0-12.1-12.4-12.2-12.6
通過:36.4-48.6-60.3-72.5  上り:73.4-61.3-49.3-37.2 

ほとんどが12秒台のラップになりそれでいて、ややハイペースのバランスになっていて上がりがかかっているので、最近の東京競馬場の高速馬場傾向と比べると異質な馬場になった。さすがに数日雨が降り続いてしまうと水はけのよい馬場でも回復は難しいようだ。さらに後方からの差しが届かない馬場となった。


2.隊列分析

2019112401

インで前につけた馬が有利で、外差しが全く効かないレースとなった。

3.完全タイム差検証

2019112403

評価が難しいところではあるが、マカヒキ、ダイワキャグニーを物差しにして、0.5秒程度の過大評価と考える。つまりG1としては+1.0の低レベルレースである。今回大きくパフォーマンスを落とした馬は道悪が堪えたと考えるべきだろう。

4.各馬の分析

1着   5番  スワーヴリチャード 牡 5 マーフィ  57  2.25.9 36.5 

スタートは速くなかったが、すぐインに潜り込み最内に入り、前から3~4馬身離れた位置で追走する。4角もインで距離ロスなく走れたことを活かし前に進出し、残り400mから最内で追い出すと瞬時の反応の速さを見せスパートし、残り200mのところで先頭に立ちそのまま押し切った。
追い出しの時の反応の速さは一昨年のアルゼンチン共和国杯を思い出させるものだった。左回りが得意ということ。叩いて調子を上げるタイプということ。インを上手く立ち回れたこと。などがかみ合っての勝利だったが、今年のJCのレベルが低かったこともしっかり記憶すべき勝利である。

2着   1番  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  53  2.26.0 36.9 

好スタートからインぴったりを先頭から1~2馬身距離を置いた位置で追走し、残り400mから追い出すとしっかり伸びて2着となった。
先行力があり最後ひと脚使える馬なので、ペースが流れたことと、後方からの差しが届かない馬場になったことと、内枠でインをロスなく走れたことなどがかみ合っての2着だと思う。
器用さがあるので、好走できるレースの幅は広いが、今回のレースレベルもそう高いレベルではないのであまり評価を高くしすぎない方がよいと思う。
加えて、JCでは1番枠の好走が続いているが、直線の広い東京でもコーナー4つ回るレースでは内をはしる先行馬に有利ということなのだと思う。

3着   2番  ワグネリアン       牡 4 川田将雅  57  2.26.2 36.6 

カレンブーケドールのすぐ外の少し後ろで追走するも、4角では手ごたえが悪く少し下がってしまうも、直線でジワジワ伸び続け3着になった。
エンジンのかかりが遅い馬なので、前半のポジショニングが好走のカギとなる馬であるが、今回は前半の走りがよく、内枠が幸いしたように思う。エンジンのかかりが遅いのに加え4角の走りがよくないので、東京と阪神での好走が多いのも納得できる。前走よりパフォーマンスを落としているので、道悪は本来よくないとも考えられる。

4着  14番  マカヒキ           牡 6 武豊      57  2.26.5 36.3

離れた最後方を追走し、4角ではインを回り直線に入って大外に出してジワジワ伸び続け4着になった。
いつも最後はひと脚使える馬ながら、近走はスピード不足でなかなか好走できないが、今回は時計がかかったことにより、好走できた。今年3着に入った京都記念も時計がかかる馬場だったので、これで復活と考えない方がよい。

5着   6番  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  57  2.26.6 36.7 

後方から4番手を追走し、直線でしっかり伸びてくるも5着までだった。
馬場状態の悪化により末脚が鈍ってしまったことはあるが、前半多くのジョッキーがポジションを取りに行く中、この馬はポジション争いに加わることが出来なかったので、レベルの高いレースでは前半の追走力が劣ることが弱点と言えそうだ。

6着   7番  ダイワキャグニー   牡 5 石橋脩    57  2.26.6 37.9

やや速いペースで逃げることができ、最後までしっかり粘れたものの6着に敗れた。
成績にムラがある馬アテにできない馬ではあるが、しっかり先行できればこのくらいはやれる馬。ただ、この馬が6着に粘れたのはG1レースとしてはレベルが低かったということである。

7着  13番  エタリオウ         牡 4 横山典弘  57  2.26.9 37.7 

外枠ながらポジション争いに加わることができて先団グループに入り、4角では3番手まであがり、直線に入っても伸びたが、残り300mくらいから脚色が鈍った。
速いペースで外枠なのに、しっかり先行争いに加われたのはよく、調子を上げていたようだ。加えてずっと外を回っていた距離ロスがあった。ずっと脚を使った分最後まで末脚が残らなかったが、どこかで好走できそうな可能性は示した。

8着   4番  ムイトオブリガード 牡 5 ルメール  57  2.27.1 37.4 

内枠を活かし、最内でカレンブーケドールの少し後ろを追走するが、直線ではさほど伸びなかった。
最後は疲れてしまったということで、この馬はポジショニングがよく追走できるものの、ペースが緩くないと好走できない。

9着  11番  シュヴァルグラン   牡 7 スミヨン  57  2.27.1 37.6 

先団グループに加わり追走するも直線では大した脚は使えなかった。
最後伸びなかったのが、馬場なのか、海外遠征明けだからなのか、年齢的なものなのか、はっきりしないが、やはり海外遠征後の馬は好走しない可能性が高いと考えておくべきなのだろう。

10着   9番  ルックトゥワイス   牡 6 デットー  57  2.27.3 36.9 

後方から3番手を追走、3角で行きっぷりがわるくなるも、直線に入って最後は少しは伸びた。
先行力がないことに加え、道悪が堪えた。

11着   8番  レイデオロ         牡 5 ビュイッ  57  2.28.1 38.4

先行争いに加わろうとするも先団グループの中では一番後ろの位置になる。4角、直線で最内を回るも全く伸びなかった。
コーナーの走りがよくなく直線で良く伸びるのが特徴の馬ながらこれで、ドバイ遠征以降4戦続けてこの馬らしい末脚が見られないことは深刻に考えるべきだ。騎手は道悪を敗因としているので、次走も人気しそうであり、今回も1番人気だったのは驚きだったのだが、まだしばらくは人気を吸ってくれるありがたい存在になりそうだ。
 
12着   3番  ウインテンダネス   牡 6 田辺裕信  57  2.28.9 39.5

先行争いに加わるも直線でまるでいいところなし、元々能力不足ではあるが、道悪もよくない。

13着  15番  ジナンボー         牡 4 ムーア    57  2.29.1 39.4

先団グループに加わろうとするも先団グループの中では後方を外を追走する。最後は末脚が使えなかった。
二の足で先行するタイプながら、今回は前に取り付くことができないペースであり、加えて今回は道悪と外枠が堪えた。今回は条件が悪くて負けすぎたので、次走は見直しできる。

14着  10番  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.29.2 40.1

2番手で先行するも直線で後退。一本調子の馬であるので、直線の末脚比べになると全くダメなのだが、加えて道悪が堪えた。

15着  12番  タイセイトレイル   牡 4 M.デム  57  2.29.8 39.5

後方2番手追走で、もう3角から手ごたえが怪しくなりズルズル下がってしまった。速いペースと道悪がダメということのようだ。

 

2019年11月22日 (金)

2019 マイルチャンピオンシップ G1 レース回顧

実力馬の多くが実力通りの走りを見せる好勝負となった。得られる知見も多かったレースだと思うので、しっかりレース回顧しておきたい。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月17日(日) 5回京都6日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第36回マイルチャンピオンシップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1600m・外   17頭立

馬場差 -0.2 完全タイム差 +0.5
タイムランク D メンバーランク C

LAP :12.5-11.2-11.6-11.9-11.6-11.5-11.0-11.7
通過:35.3-47.2-58.8-70.3  上り:69.3-57.7-45.8-34.2 

現在の東京競馬場の高速馬場と比べると、時計のかかる馬場になっているが、-0.2となっているように水準よりやや速い程度なので、さほどではない。
前後半のバランスはスローではあるが、11秒台のラップが続いているようにさほどスローではなく追走力が必要だった。
L2F最速であり、レース映像を見るとL2Fのスピードほとんどの馬が大差なく、ここまで全馬余力ありで走っている典型的なスローの瞬発力勝負となった。そのため、L2FにくるまでのポジショニングとL1Fの加速力が重要なレースとなった。

2.隊列分析

2019111901

縦長ではないが、横一線にはなっていないので、直線入り口で後方にいた馬は前半の追走力が今一つとの評価でよいと思う。

3.完全タイム差検証

2019111902

皆前走重賞を使っていることもあり、ほとんどの馬が前走とほぼ同等の値となっているので、極めて妥当な完全タイム差である。

4.各馬の分析

1着   5番  インディチャンプ   牡 4 池添謙一  57  1.33.0 33.9 

スタートは速くないものの、他馬が遅いので楽に前から5番手の位置を取り追走する。
直線に入り、L1Fで追い出すと鋭く伸びて1着となった。
追い出したときの反応が素早い馬なので、L2F最速でL1Fの加速比べになる展開はこの馬に向いたものだった。また、楽に前の位置で追走出来た点もよく、ペースもこの馬に向いていた。もっとスローになると前半かかる心配もある。また、追い出した後の反応が速い変わりにトップスピードは長く続かないようで、ゴール板手前ではちょっと脚色が鈍りかけているように見えた。そう考えると毎日王冠でアエロリットに差し返されたのも合点がいく。ソラを使う性格ということが前から言われているがそのあたりも影響しているのかもしれない。
これでマイル重賞春秋制覇となったが、真完全タイム差はそう高いわけではく、超スロー戦、ロングスパートの持続力戦になると能力を発揮出来ない可能性があるということを記憶しておきたい。

2着  14番  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  57  1.33.2 34.2 

好スタートから、楽に外から4番目のポジションを取り追走し、直線に入って追い出すもL1Fで鋭い脚は使えず2着となった。
先行力があり最後までバテないところが武器の馬ではあるが、直線のところの映像で内にいたインディチャンプの走り方と比較するとよくわかるが、この馬は飛びが大きくストライドの広い走法なので、勝負所で瞬間的に加速できるイメージが沸かない。
そのため、地力の高さで好走出来るレースの幅は広いが勝ち切るイメージはなかなか持てない馬となる。あと、ペースが速くなるとよくないので、今回はペースに恵まれた。

3着   7番  ペルシアンナイト   牡 5 マーフィ  57  1.33.3 33.7 

スタートは遅かったが、他馬が遅く中段の位置につける。4角で外を回さずL1Fで鋭く伸びて3着になった。
L1Fの伸び脚が一番目立っていたので、L2F最速でL1Fの加速勝負というのがこの馬の最も得意なパターンなようだ。そのため、L1Fの加速力が活かしやすい京都コースが得意となりマイルCS3年連続3着以内に繋がっているのではないかと思う。

4着   3番  マイスタイル       牡 5 田中勝春  57  1.33.4 34.6

楽にハナを取り切り最後まで粘っての4着だった。
ラスト2ハロンの瞬発力勝負を逃げて4着になったのは立派な走りであり、近走は連続して好走出来ているので、やはり今後しばらくは軽視できない存在になった。

5着   1番  ダノンキングリー   牡 3 横山典弘  56  1.33.4 34.1 

最内でインディチャンプのちょっと後ろあたりの位置を追走。直線に入って一瞬伸びかけるもさほど速く見えず、L1Fでも伸びているものの鋭さはなく5着となった。
毎日王冠の勝ち方が鮮やかだったので、つい過剰評価してしまったが、ダービー、皐月賞を振り返ってみると、勝負所で鋭く伸びそうに見えて、今一つそれが続かず勝ち切れない競馬であったので、今回のようにL1Fでの瞬間の加速力が必要なレースは得意ではないということなのかもしれない。また、この日はインが伸びにくい馬場だったとこが影響している可能性もある。末脚を長く使うレースの方が合っていそう。

6着  11番  カテドラル         牡 3 武豊      56  1.33.5 33.4

後方2番手を追走4角ではペルシアンナイトの少し後ろの内を回り、ペルシアンナイトと同じように直線で伸びてくるもL1Fではペルシアンナイトほどの鋭さではなかった。
上がり3ハロンタイムが最速ではあるが、これは4コーナーを距離ロス少なく走れたことが大きく、後方でじっくり脚が貯めれていて、それでいて最後はペルシアンナイトにはっきり劣っていたので、あまり過剰に評価すべきではない走りだと思う。

7着   9番  クリノガウディー   牡 3 藤岡佑介  56  1.33.6 34.4

インディチャンプのすぐ外の後ろを追走。直線では伸び脚はなかった。
直線ではバテておらず、瞬発力のなさでの負けなので、ハイペース戦などでは好走する可能性はありそう。穴馬として注視すべきだと思う。

8着   2番  グァンチャーレ     牡 7 松岡正海  57  1.33.8 34.8

3番手追走からL1Fで脱落した。
これが実力通りといった走りだった。

9着   4番  レッドオルガ       牝 5 岩田望来  55  1.33.8 34.2

最内でダノンキングリーの少し後ろを追走。L2Fのスパートでは他馬と同じような脚を使い、L1Fで一瞬伸びたが、ほんの一瞬の脚だった。
前走よりも、パフォーマンスを落としているのは道中で脚を貯めれなかったことがありそう。

10着  15番  ダイアトニック     牡 4 スミヨン  57  1.33.8 34.0

道中は後方4番手追走から、4角から直線に向けて外に出ししっかり伸びてはいたが、L1Fでは切れ負けした。
4角で外に出すときに脚を使ったので、この馬はL3Fのロングスパートの形になってしまったのが最後伸びを欠いて前走の上がり3ハロンタイムより悪くなった理由にはなりそう。ただ、前走の末脚もさほど鋭くは見えなかったので、瞬発力勝負は向いてなさそう。

11着   8番  プリモシーン       牝 4 ビュイッ  55  1.33.9 34.5

スタートはわりとよく、インディチャンプのすぐ後ろの中段を追走。直線では伸びなかったが最後までバテなかった。
元々馬郡をさばくのが苦手な馬なので、4角でごちゃついたときに気難しさを出したのが影響したようだ。ただ、前走より大きくパフォーマンスをアップさせているので、復調の兆しは見えた。

12着  13番  タイムトリップ     牡 5 幸英明    57  1.34.1 33.8

後方から、最後は外からちょっと伸びたが、前半の追走力がないのが重賞では致命的。

13着   6番 フィアーノロマーノ 牡 5 藤岡康太  57  1.34.1 35.2

2番手追走から、直線でバテた。
最後バテた馬が少ない中、バテたのが大きく目立った。

14着  12番 モズアスコット     牡 5 和田竜二  57  1.34.2 34.8

中段外を追走。直線ではまるで伸びず。
元々瞬発力勝負は合っていなく、ずっと外を回った距離ロスはあったにしても負けすぎの結果だった。

15着  17番  レイエンダ         牡 4 ルメール  57  1.34.3 34.4

後方追走で直線ではちょっとだけ伸びた。
やはり好走できるレースの幅は狭い。この馬が好走できるのは超スローペース戦か、自身を超スローペースのバランスにして末脚が活かせる展開に限られる。

16着  10番  アルアイン         牡 5 ムーア    57  1.34.9 35.4

前半あまり進んでいかなかった。実績馬なので、休み明け2戦で変わってくるかとも思ったのだが、これで2戦続けて凡走しているので、もう立て直すのは厳しいのかもしれない。

17着  16番  エメラルファイト   牡 3 石川裕紀  56  1.35.0 35.2

見所無し。明らかに能力不足。

2019年11月15日 (金)

2019 武蔵野ステークス G3 レース回顧

中央古馬重賞で好走している馬がほぼいなく、人気馬もイマイチ信用できない難解なレースだったが、結果も大荒れだった。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月 9日(土) 5回東京3日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第24回東京中日スポーツ杯武蔵野S
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  ダート 1600m   16頭立


馬場差 -0.6 完全タイム差 -0.4
タイムランク B メンバーランク C

LAP :12.1-11.0-11.6-11.8-12.1-12.1-11.6-12.3
通過:34.7-46.5-58.6-70.7  上り:71.5-59.9-48.1-36.0 

平均ペースであったが、前半の先行勢の争いが長く続いたので、先行勢に厳しい展開になったのは確かなようだ。

2.隊列分析

直線入り口でやや後方にいた馬が上位に来ているが、最後方では届かない展開ではあった。上位勢は後方からでも3,4角でインを距離ロスなく走った馬が多かった。

2019111103

3.完全タイム差検証

2019111107

明らかに過大評価。1.5秒は下方修正すべき。こんなレースをタイムランクBにしてしまうことから、先週の結果分析のタイムランク算出方法に欠点があることは明白。少なくとも緩急のない平均ペースには下方修正するペース補正は絶対必要。今のままではタイムランクA,Bを中心にレースを振り返る番組構成自体が無駄なものになってしまう。

4.各馬の分析

1着   7番  ワンダーリーデル   牡 6 横山典弘  56  1.34.6 35.0 

スタートは速くなく後方5,6番手でインを走り3,4角を距離ロスなく走り、直線で外に出すとじわじわ伸び続け1着となった。
先行勢が最後勢いがなくなったことに乗じての差し切りに見えるので、展開がハマったことが大きそう。ただし、同じように伸びていたタイムフライヤーに競り勝ったので末脚の鋭さはある。上がり3ハロンタイムは速いことが多く、オープン特別では好走することが多く、立ち回りも上手なので重賞でもややレベルの低いレースならば通用する差し馬。

2着   9番  タイムフライヤー   牡 4 藤岡佑介  56  1.34.8 35.5 

好スタートだったが、あえて中段の位置まで下がり、先行集団を見る位置で追走する。4角から徐々に進出し、直線で外に出して追い上げるもワンダーリーデルとの競り合いに競り負けて2着となった。いつもより後ろの位置でレースをしていたが、騎手のコメントによると「前走が2000メートルで少し力んでいたとのことで、前に馬を置くようにとの指示でした。」ということのようだった。ワンダーリーデルに競り負けたように末脚はいまひとつなので、今回は先行争いが激しかったことに恵まれての2着の印象が強い。

3着  15番  ダノンフェイス     牡 6 大野拓弥  56  1.34.9 35.0

後方から、3,4角ではワンダーリーデル のさらに後ろのインで距離ロスなく走り、直線に入ってゆっくり外に持ち出し、L2Fあたりから加速し3着に浮上した。
コーナーでインを距離ロスなく走れたことと、先行勢が崩れる展開に恵まれての3着だが、上がり3ハロンタイムが速いことが多く東京のワンターンのレースがあっているようだ。しかしながら、オープン特別で今一つの成績だったこの馬が3着に入ったことは、このレースのレベルが低かったことを示していると思う。


4着   2番  ダンツゴウユウ     牡 5 北村宏司  56  1.35.1 36.0

中段のインを追走。3,4角を距離ロスなく走り、直線では前が開かず追い出しを待たされたが、L1Fで前が開くと鋭く伸びて4着になった。
上位勢が皆3,4角でインを回しているので、このレースで上位に入るにはコーナーでインを回ることがポイントだったようだ。最後だけちょっと伸びたように、いい脚はあるが長くは使えないようだ。

5着  11番  サンライズノヴァ   牡 5 森泰斗    59  1.35.2 36.5 

好スタートで外から2,3番手に先行する。先行争いが雁行状態でコーナーではやや外を回るも直線に入って一旦先頭に立つが、最後は脚色鈍り5着となった。
先行勢の中では一番粘れていたが、追い込み馬だった馬がキャラ変しての先行策で、近走は末脚が今一つのレースが続いていたので、陣営はこの馬の末脚に限界を感じていたのかもしれない。最後粘りを欠いたのは59キロだったことも影響していたこともあり、先行した走りは悪くなかったので、今後どこかで好走する可能性はありそう。

6着   4番  アードラー         牡 5 松若風馬  56  1.35.6 35.4

最後方のインを追走し、直線では最後まで伸び続けていた。
常に末脚は発揮しているが、前半の追走力がなさすぎなので、上位に入るのはきびしい。

7着   3番  デュープロセス     牡 3 ルメール  55  1.35.6 36.5

先行争いに加わり比較的インを走っていたが、4角で脚色が鈍り、直線に入って少し盛り返したが、いい脚は長くは続かなかった。
3歳限定戦では強かったが、古馬と戦うための成長力がたりないようだ。

8着  16番  カフジテイク       牡 7 福永祐一  56  1.35.7 35.7

いつものように後方追走だったが、この馬らしい末脚は見られなかった。
騎手コメントによると、「1200メートルを2回使っていつもよりスタート後の行き脚が良く、その分最後はいつもほどの脚を使えなかったですね。」とのこと。

9着   8番 ドリームキラリ     牡 7 坂井瑠星  56  1.35.8 37.2

逃げれたが、最後はバテた。
最後はまるで粘れなかったが、先手を取るまで少し苦労したのと、競り合いが長く続いたことが影響したとこはありそう。

10着   1番  グルーヴィット     牡 3 スミヨン  56  1.36.0 37.1

インで4番手を追走するも直線はまるで伸びず。
いいところなく、やはり中京記念の好走は恵量を活かしてのものだったと考えてよさそう。

11着   5番 エアアルマス       牡 4 川田将雅  56  1.36.2 36.4

スタートして強引に先手を取ろうとするも他馬が速く取り切れず、そうなると馬が前の馬に怯んでポジションを下げてしまう。やや外目で前の馬の砂を被らない位置に下げている内に、直線に入るころにはかなり後方の位置になってしまい、最後も大した伸び脚はなかった。
3連勝していた馬にしては、あまりに脆い走りっぷりだった。砂を被ると極端によくない気性であることは前々走からわたっていたことであり、内枠に入ったことで厳しいレースになることは容易に予想できたるので単勝2.0倍は人気になりすぎで、危険な人気馬だった。

12着   6番  フェニックスマーク 牡 5 吉田豊    56  1.36.6 36.3

後方からまるでいいところなし。芝スタートはよくないということはありそう。

13着  14番  アディラート       牡 5 石橋脩    56  1.36.6 36.5

出遅れて後方からにしても、直線はまるで伸びなかった。前走のオープン特別のように上がり3ハロンで12秒台のラップが続くレースでないとだめなのかもしれない。

14着  13番 スウィングビート   牡 4 田辺裕信  56  1.36.7 37.8

先行争いに加わろうとするも他馬が速く中段から、3,4角で外を回り早めのスパートで先行勢に加わるも、直線ではまるで伸びず。
コーナリングや脚の使いどころといった騎乗の悪さが大きかったので、実力以上に走らなかったということは言えそう。次走は見直しが必要かもしれない。

15着  10番 マジカルスペル     牡 5 内田博幸  56  1.37.6 39.0

2番手で先行してバテた。

16着  12番  ミキノトランペット 牡 5 田中勝春  56  1.38.9 39.1

先行争いに加わろうとするも通用せず中段の位置になり最後は全く伸びなかった。

 

 

2019年11月14日 (木)

2019 福島記念 G3 レース回顧

順当な結果のレースで、上位3頭とそれ以下の能力差がハッキリしたレースだった。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月10日(日) 3回福島4日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第55回福島記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立


馬場差 -0.1 完全タイム差 +1.1
タイムランク E メンバーランク D
LAP :12.3-11.3-11.5-12.1-12.0-12.3-12.1-12.1-11.7-12.1
通過:35.1-47.2-59.2-71.5  上り:72.3-60.3-48.0-35.9 

平均ペースのレースで、多くの馬がL4Fから外を回って仕掛けるロングスパート戦になった。
この場合インを走った馬は距離得で楽できるはずなのだが、インを通った馬はすべて凡走しているので、内の馬場がかなり悪くなっていた可能性がある。

2.隊列分析

2019111102

直線入り口の隊列はやや短い。ロングスパート戦だったので、直線に入ってからの持続力が問われた。
明らかに外差しの馬場になっていた。

3.完全タイム差検証

2019111106

順当な完全タイム差と考えてよさそう。ローカル重賞なのでレベル的にこの程度が妥当だろう。

4.各馬の分析

1着  10番  クレッシェンドラヴ 牡 5 内田博幸  55  1.59.5 35.5 

中段の外を回り追走し、L4Fあたりから早めに外から進出し、かなり外を回るも、直線入り口までには前を捕らえられる位置まで進出し、直線ではしっかり伸びて1着となった。
コーナーから加速できるのが強みのこの馬には、直線の短い福島コースは相性ぴったりで、騎手コメントによるとこの日の福島は外が伸びていたので、外を回したとのこと。外を回る距離ロスがあまり影響しない馬場になっていたこともよかったようだ。あと、ロングスパートをしたので、55キロだったこともよかったと思う。もう少し斤量が増えると少しパフォーマンスを落とすはず。さらに、戦績を見ると流れるペースがよくトップスピードはそう速くはなさそうで、瞬発力勝負には向かないと思う。

2着   9番  ステイフーリッシュ 牡 4 中谷雄太 57.5 1.59.7 35.7 

この馬も中段で、クレッシェンドラヴの少し前の少し内を追走しクレッシェンドラヴと同じように進出し、4角から直線に入るまではこの馬の方がクレッシェンドラヴより勢いがよくかなり前で直線に入るも、最後は末脚が劣りクレッシェンドラヴに差されての2着だった。
ロングスパートする持続力があるもトップスピードが速くないこの馬のいつも通りの競馬で、ミドルペースだったこともこの馬に向いた。この馬は古馬G3戦では3着以内を外していないのでかなり堅実であり、G2,G3で凡走してもG3では常に警戒が必要。ただし、勝ち切る末脚がないので、2,3着候補とするのが妥当な馬。

3着  12番  ミッキースワロー   牡 5 菊沢一樹 58.5 1.59.7 35.4 

後方から4番目で追走。後方でもかなり外を回っていたので、内の馬場がよくないとの判断だと思われる。この馬もL4Fあたりから進出し、大外を回って差してきて3着になった。
外差しの馬場とはいえ、1,2着馬との差は3,4角のコーナリングの差が大きく、一流騎手が乗れば逆転可能性があった走りだった。さらに、ロングスパート勝負になったので、58.5キロが堪えたこともありそう。

4着  15番  ウインイクシード   牡 5 松岡正海  54  1.59.9 36.1

4番手を追走し、L3Fから追い上げを開始し、直線に入って一旦先頭に立つが、最後は差されての4着。
早めに抜け出すとソラを使うとのことのようだが、外の馬はロングスパートになる中、この馬は先行した分少し勝負所で楽ができたはずだが、それでも差されたので、末脚は大したことなく54キロだったことを加味すると古馬重賞では能力不足。

5着   5番  レッドローゼス     牡 5 田辺裕信  56  2.00.0 35.2 

最後方を追走。3、4角では外を回ってスパートする馬が多い中、やや内目を回って距離ロスを減らし、直線に入って外を回して伸びてきたが、届かず。
このレースの上がり3ハロンタイムは最速だが、コーナーリングで楽が出来た分もあるので、さほど評価はできない。
前走大敗しているのになぜか3番人気になっていたが、古馬重賞では能力不足との評価でよさそう。

6着   6番  デンコウアンジュ   牝 6 柴田善臣  55  2.00.1 35.8 

後方から5,6番手を追走。勝負所からあまり外を回さないようにしてコーナーを回るも直線ではさほど伸びず。
ロングスパート戦は向かないし、やはり牡馬との混合戦では能力は落ちる。

7着  11番  カンタービレ       牝 4 吉田隼人  55  2.00.1 36.3 

先行するも全く伸びず。古馬とのレースでは全く好走ができていないのだが、すべて重賞を使っているのでオープン特別になれば好走はできるかもしれない。

8着  13番  メートルダール     牡 6 和田竜二  56  2.00.2 35.9

後方でデンコウアンジュのやや外を追走していたが、全くいいところがなかった。
年齢的にもう上がり目はないかもしれない。

9着  16番  マイネルサージュ   牡 7 国分優作  55  2.00.2 35.6

後方から、3,4角のコーナーの勝負所の走りはよかったが直線はまるで伸びず。

10着   3番  ルミナスウォリアー 牡 8 柴山雄一  56  2.00.4 36.3

見所なし。

11着   2番  リリックドラマ     牝 5 西村淳也  52  2.00.4 36.8

果敢に逃げて平均ペースで走れたが、L1Fで失速した。

12着   4番  アドマイヤジャスタ 牡 3 藤田菜七  53  2.00.6 36.1

後方追走から何もできず。能力不足は否めない。

13着   1番  フローレスマジック 牝 5 丸山元気  53  2.00.6 36.6

最内でやや前目で追走するも3,4角では外からスパートする馬に比べて距離得で楽が出来ているはずなのにまるで勢いがなかった。

14着   7番  トーセンガーネット 牝 3 丸田恭介  50  2.00.8 36.8

見所なし。

15着  14番  アロハリリー       牝 4 酒井学    54  2.01.1 37.4

2番手追走するも4角で早々と後退した。

16着   8番  マイネルファンロン 牡 4 丹内祐次  55  2.01.1 37.2

まるでいいところがなかった。走らなすぎなのでかなり調子が悪いようだ。

 

2019年11月13日 (水)

2019 エリザベス女王杯 G1 レース回顧

ラッキーライラックが新境地を見せたかに見える勝ちっぷりだったが、冷静に評価してみると色々恵まれた点が多いので、あまり高く評価しすぎない方がよいと思う。そのあたりを踏まえてしっかりレース回顧したい。

1.レース結果の基礎データ

2019年11月10日(日) 5回京都4日  天候: 晴   馬場状態: 良
11R  第44回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定)  芝 2200m・外   18頭立

馬場差 -0.6 完全タイム差 +2.5
タイムランク SL メンバーランク C

LAP :12.7-11.6-13.3-12.7-12.5-12.8-12.3-11.6-11.5-11.4-11.7
通過:37.6-50.3-62.8-75.6  上り:71.3-58.5-46.2-34.6 

スローペースでL4Fから速くなっているように見えるラップだが、これはクロコスミアだけのもので、他馬については直線から速くなりトップスピードの質が求められる瞬発力勝負となった。

2.隊列分析

2019111101_20191113045201

スローペースなのに直線入り口で縦長なのはクロコスミアが早めにペースアップしても他馬がついていかなかったためである。これは2番手にいた有力馬ラヴズオンリーユーがクロコスミアを追いかけなかったことが要因となりそう。


3.完全タイム差検証

2019111105

SLなので当然ながら過少評価。あと1.2秒は速くみるべき。ただ、それでも真完全タイム差+1.3なので低レベルレースとなる。

4.各馬の分析

1着   2番  ラッキーライラック 牝 4 スミヨン  56  2.14.1 32.8 

スタートはあまり速くなく、内枠を活かしインぴったりのポジションを確保して中段の位置と、この馬としてはやや後ろの位置で追走する。L3Fを少し過ぎたところからスパートしインぴったりを最後まで伸び続け1着となった。
先行して最後甘くなる馬ではあるが、スミヨン騎手の好騎乗によりL1Fでトップスピードに乗せれたことが大きい。この馬は最後の勝負根性が今一つな弱点はあるが、L1Fではクロコスミアが減速していて、他馬の瞬発力が今一つだったことから接戦にはならず自然体で抜け出すことができた。さらにインを距離ロスなくぴったり回れたことも大きい。
このように、色々恵まれたことはたしかなので、元々の能力から今回さらに大きく成長したとは考えない方がよい。

2着   6番  クロコスミア       牝 6 藤岡佑介  56  2.14.3 34.8 

序盤に競りかけてくる馬がいなかったので、楽に先行することができた。残り1000mすぎからペースを上げ2番手以降を大きく引き離し、最後まで粘り切り2着となった。
他に先行する馬がいなかったことが大きかったのだが、ラッキーライラックがいつもの先行策を取らなかったことと、2番手にいたラヴズオンリーユーが速めのペースアップについていかなかったことが大きく、早めのペースアップでセーフティリードを取ることができた。藤岡騎手の好騎乗によるところが大きいが、この馬のロングスパート時の持続力が高かったことによる2着だった。

3着  11番  ラヴズオンリーユー 牝 3 M.デム  54  2.14.3 33.8 

好スタートから2番手のポジションを確保。直線まで追い出しを我慢し、直線に入ってやや右にヨレるのを左に矯正しながら伸びるも大した伸び脚は出せず3着になった。
スローペースなので2番手につけたデムーロ騎手はさすがだった。クロコスミアの早めスパートについていかなかったことを批判する人が多いようだが、僕がオークスの回顧で書いたようにこの馬はコーナーの加速ができないので、早めのスパートについていけなかったということだと思う。さらにオークスの回顧で書いた「瞬間的なトップスピード能力はそう高くないように思う。」は正しくスローのトップスピード戦では劣ることを示した。それでも3着に入れたのは他に瞬発力に秀でた馬がいなかった点に恵まれたが、2番手にいながらクロコスミアについていかなかったことで他馬が幻惑されたことも大きかったかもしれない。


4着  12番  センテリュオ       牝 4 ルメール  56  2.14.4 33.7 

スタートは速くなく中段の位置にいるが、スローペースだったので2コーナーあたりで外から前に出て、向こう正面に入るころには3番手の位置につける。L3Fあたりからスパートしてしっかり伸びたが前を差し切るほどの脚はなく4着となった。
3番手につけたポジショニングによる4着であったとことが大きく、あまり評価すべきでない4着。

5着   8番  クロノジェネシス   牝 3 北村友一  54  2.14.4 33.3 

好スタートから4列目の最内のポジションを取り追走するが、直線ではさほど伸びず5着だった。
ポジショニングがよい立ち回りの上手さは示したが、トップスピード能力が足りなかった。この馬も流れる展開の方がよい。騎手のコメントによると早めのペースアップは馬が初めての経験で戸惑ったということもあるようだ。秋華賞を勝ったとはいえ3歳限定戦なので、実力的にもこの程度と見た方がよいと思う。

6着  17番  サラキア           牝 4 川田将雅  56  2.14.5 33.5 

好スタートから4,5番手を追走するも最後は大した末脚ではなかった。
6着までラッキーライラック以外は先行するポジションを取った馬なので、やはりスローの瞬発力勝負に秀でた馬が少ない組み合わせであったとこを示している。

7着  16番  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  56  2.14.7 33.6 

この馬としはやや前の位置になる中段の外を追走し、直線に入って伸びるも残り100mで止まった。
外枠だったことからインのポジションが取れず序盤は少しかかっているようにも見えた。それでも最後止まったのは案外で、東京では長い直線を伸びきれたのになぜとも思うのだが、この馬の戦績を見ると極端なスローペース戦では好走できていないので、究極のトップスピード戦は向かないということなのかもしれない。

8着   9番  アルメリアブルーム 牝 5 武豊      56  2.14.8 33.3

後方追走だったが、L1Fでかなりの伸び脚を見せていた。レベルの低いオープン特別戦ならば好走出来る可能性はありそう。
 
9着  13番  サトノガーネット   牝 4 坂井瑠星  56  2.14.9 33.2

後方の大外からしっかり伸びた。いつも最後はひと脚使うが前半の追走力がない。ただしこの馬オープンに入って牝馬限定でがあるが重賞しか使っていないので、オープン特別戦では好走の可能性がある。

10着  10番  フロンテアクイーン 牝 6 津村明秀  56  2.14.9 34.2

先行して3,4番手を追走するも最後は止まった。やはりこの馬は56キロで好走実績がないので、先行力はあるが斤量が重いと持続力が持たないということだと思う。

11着   4番  ウラヌスチャーム   牝 4 マーフィ  56  2.15.1 33.5

後方追走から何もできずに終わった。

12着  14番  ゴージャスランチ   牝 4 幸英明    56  2.15.3 33.3

後方のまま見せ場なし。
スタートで暴れて後手を踏んで自身のレースができなかったということはありそう。

13着   7番  レイホーロマンス   牝 6 岩崎翼    56  2.15.5 33.6

後方のまま見せ場なし。
もう好走は無理そう。

14着  18番  レッドランディーニ 牝 4 池添謙一  56  2.15.5 33.9

後方のまま見せ場なし。


15着   3番  シャドウディーヴァ 牝 3 松山弘平  54  2.15.5 33.8

後方のまま見せ場なし。

16着   5番  ポンデザール       牝 4 藤岡康太  56  2.15.8 34.4

中段インのポジションを取るが最後は全く伸びず。
やはり前走の圧勝は斤量が50キロだったことが大きかったようだ。

17着  15番  ミスマンマミーア   牝 4 浜中俊    56  2.16.0 33.7

後方のまま見せ場なし。

18着   1番  ブライトムーン     牝 5 福永祐一  56  2.16.2 34.1

後方のまま見せ場なし。

より以前の記事一覧

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

オススメ商品

無料ブログはココログ