The Rolling Stones

2016年12月 4日 (日)

アナログレコードに関する画期的な書籍が発売されました。

アナログ・ザ・ローリング・ストーンズ (シンコー・ミュージックMOOK)
アナログ・ザ・ローリング・ストーンズ (シンコー・ミュージックMOOK)

昨日、久々に新宿のDISK UNIONに行ったら、上記の書籍「 アナログ・ザ・ローリング・ストーンズ 」が平積みされていて、手に取ってちょっと読んでみたら、ものすごく画期的な内容が記載されていたので、思わず、即、購入してしまいました。その前日の12月2日に店に入荷したばかりの、最新の書籍だったようです。

書籍の内容は、膨大なローリングストーンズのレコードの紹介がメインで、色々なことに詳しいマニアックなファンが多い、ストーンズのレコードガイドブックとして、正直、紹介文の内容は物足りない(音質の評価がざっくりしすぎとか、マトリクスの変遷には触れられていないなどなど。ただ、そのかわり、文章少なめで、アイテムの写真が大きめになっているのは、よい点だと思う)ものなので、ガイドブックとしてはイマイチなのかもしれませんが、この本で画期的なのは、ワーナー・パイオニアのカッティング・エンジニアの方のインタビュー記事が掲載されていることです。

かなり長めのインタビュー記事で、正直、インタビュアーの方は、ラッカー盤とアセテート盤を間違えたりと、知識不足を感じたのですが、回答者のエンジニアの方は、さすがと思えるほど知識豊富で、アナログレコードの制作事情について、僕が知りたかったことを沢山語っています。ワーナー時代のストーンズの話なので、当然、メタルマザーについても語ってくれています。メタルマザー使用レコードについて「アメリカの盤質から比べれば日本は100倍くらいいいんだから音質が悪くなる訳がない」と、僕はそう思っていたものの、当時の関係者からこれだけ自信を持ったコメントが見れたのは初めてでした。また、工場で顕微鏡を使って、メタルマザーの錆を取って原盤のノイズを除去した話などは、初めて見た話であり、同一のメタルマザーを使っていても、国によって音質が微妙に違うことがあることの理由のひとつなのではと思いました。また、メッキ作業に失敗すると、メタルマスターからメタルマザーをあまり作れないことがあるという話も、たまに、あまり音質が変わらないのに、マトリクスの枝番がすぐ進むことがたまにあることの理由かもとも思いました。また、プレスが安定しだしてからの盤がいいから、プレスの1枚目がよいというのはありえないとか、その意味で少数しかプレスしないテスト盤は、ノイズが多いものが多いというのは、テスト盤への幻想を打ち破る証言なのではないかと思います。

他にも、DMMカッティングのことや、ハーフ・スピード・カッティングのことにも詳しいので、ものすごく、読み応えのあるインタビュー記事でした。アナログレコード・ファン必見の記事だと思います。他にも、ディスクユニオンや新宿レコードの人へのインタビュー記事も興味深いものでした。

なお、この本では、メタルマザー使用の日本盤のすべてがはっきり紹介されていないので、この本を読んでメタルマザーを使用した日本盤に興味を持った方には、僕の以下の過去の記事は、参考情報になるのではないかと思います。

  • 輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その1 2013.09.05
  • 輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その2 2013.09.05
  • 輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その3 2013.09.05
  • 輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その4 2013.09.06
  • 輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その5 2013.09.08
  • ミックジャガーの輸入メタルマザー 2014.12.07
  • また、ワーナー・パイオニアのレコードの送り溝の部分の刻印の見方についてもだいぶ解明できてきたので、以下の記事も参考になるのではないかと思います。

  • ダブル・ファンタジーの日本盤は2種類の原盤が使用されていた 2016.03.17
  • この本の記事をきっかっけに、当時のアナログレコード制作現場の人の話が語られる機会が増えることを期待します。

    2016年10月16日 (日)

    ROLLING STONES IN MONO はかなりいい商品だと思います。

    デッカレコード時代のローリングストーンズは僕はあまり、詳しくなかったのですが、最近リリースされた、「ROLLING STONES IN MONO」CDを手に入れて、初期ストーンズの良さをいまさらながら、感じています。

    「ROLLING STONES IN MONO」はローリングストーンズのデッカレコード時代に録音した曲をほとんど網羅できて、輸入CDを安く買えるAmazonやHMVだと2万円を切る価格で販売されています。これだけリーズナブルな価格で網羅的に曲を揃えられる企画は、ストーンズでは初めてではないかと思います。とはいえ、曲を網羅するために、同じタイトルなのにUK編集とUS編集で収録曲の違うタイトルの作品が複数あったりして、UK編集版を基本にすれば、ほとんどの曲を網羅できるビートルズと比べると、ストーンズはかなり複雑です。なので、僕は、「ベガーズバンケット」より前のストーンズの曲は、断片的に有名な曲しか知らない状態でした。それで、こうして改めて、初期の作品から順番にストーンズを聴いてみると、今回のCDの音質がいいこともあって、あまり古さを感じず、楽曲を楽しめています。一部の当時の売れ線狙いと思えるような曲は、さすがに古さを感じるものの、割とストーンズはブルース系のカバーとかマニアックな曲が多いのが、古さを感じさせないのかなと思っています。

    そして、「ROLLING STONES IN MONO」に収録された曲が、いつ録音されて、いつリリースされたのか知るにあたって、今月のレコードコレクターズ誌の特集がとても役に立っています。

    今回の特集は、ありがちな個人の思い入れを綴った作文のような記は極めて少なく、データ重視の内容がとても好感が持てます。レココレを見ながら、今回のCDを聴いて、特に気に入った曲については、ステレオ版の作品やオリジナルシングルなどにも興味を持とうかなと思っています。

    そんなわけで、今回リリースされた、「ROLLING STONES IN MONO」のCDとレコードコレクターズ11月号はデッカレコード時代のローリングストーンズに興味はあるものの、今まで聴いてなかったというロックファンにとって、最適の商品としてオススメです。

    2014年12月 7日 (日)

    ミックジャガーの輸入メタルマザー

    20014120701

    先日、近所の中古レコード屋が全品半額セールをやっていて、ミックジャガーの初ソロアルバムの「She's The BOSS」の帯付き・シュリンク付きで盤質も新品同様なものが600円だったので、買ってみたところ、これが、輸入メタルマザーを使用した盤でした。

    2014120702

    僕が買った盤には、当時のアンケートハガキまで入っていました。

    2014120703

    そして、帯の裏面には色々書いてあるのですが、

    2014120704

    盤が高品質であることがアピールされていました。

    2014120705

    そして、内袋には、曲ごとの参加メンバーや、制作スタッフが記載されているのですが、

    2014120706

    なんと、マスタリングは、「LED ZEPPELIN Ⅱ」の”RLカッティング”で有名なBob Ludwigです。これはもう、ものすごく、高音質が期待できる盤だと思います。

    2014120707 2014120708

    ということで、いつものように、ランオフ部分に刻印されている情報を記載します。

    SIDE ONE
    ①AL-39940-INTL-11
    ②MASTERDISK
    ③1A5
    ④28AP-2996A1

    SIDE TWO
    ①BL-39940-INT-TR-
    ②MASTERDISK
    ③28AP-2996B1
    ④1A9

    ※①のみ手書き

    ①②の情報がもともとのメタルマザーに刻まれていたものと思われます。Bob Ludwigがカッティングした盤は、通常”RL”と刻まれていて、実際、イエスの「90125」の日本盤には、RL刻印があったのですが、「She's The BOSS」にはそれがないです。なので、実際にBob Ludwigがカッティングしたのかどうか謎です。しかし、盤を聴いてみると、Side2がSide1と比べて、針を落とした瞬間から、明らかにわかるくらいに、ものすごい迫力のある音で鳴るので、少なくとも、Side2はBob Ludwigがカッティングしている可能性が高いと思います。

    肝心の内容の方も、ミックジャガーと超豪華なゲストで作っているだけあって、とても聴き応えのある良盤だと思います。特に、ジェフベックがギターを弾きまくっている曲が多いので、僕のような、ジェフベックファンも満足できる作品です。他にも、「Hard Woman」のピートタウンジェントのアコスティックギターも、この盤だと生々しく迫力ある音で聴くことができます。

    ということで、音質も内容も素晴らしいアルバムなのですが、ヤフオクでこのレコードの値段を見ていると、どうやら、全く注目されていない、世の中から完全に忘れ去られた状態のようです。なので、この、CBSソニー盤のミックジャガーの「She's The Boss」は今、ものすごく安く入手できるので、今のうちに、ローリング・ストーンズ・ファンと、ジェフ・ベック・ファンの人はこのアルバムを入手すべきだと思います。

    【2014/12/13追記】その後、US盤を購入して、日本盤と音の傾向が変わらないことを確認しました。また、CBSソニーから発売された、ストーンズの「Dirty Work」は輸入メタルマザーは使用していない、日本独自カッティングであることが確認できました。

    せっかくなので、僕が買った「She's The Boss」のUS盤のランオフの情報を記載します。

     

    SIDE ONE
    ①AL-39940-INTL-17
    ②MASTERDISK
    ③0
    ④P”AP"

    SIDE TWO
    ①BL-39940-1J
    ②MASTERDISK
    ③P(AP)
    ④0

    といった感じで、US盤にしては、あまりゴチャゴチャ書かれていないようでした。Side1よりも、Side2の方が音がより立体的に感じる傾向も、日本盤と同じでした。ストーンズで他にRLカッティングの盤は「Tattoo You」のUS盤がありますが、こちらの方は、両面ともに、”RL”の刻印があることが確認できています。

    2013年10月14日 (月)

    広島・福岡 レコード屋めぐり

    先週、モーニング娘。の広島・福岡公演を見るついでに、レコード屋めぐりをして、ちょっとした収穫もあったので、紹介しておきます。

    総じて、レコードの値段は東京とあまり変わらず、特に変わったものはあまりなかったのですが、レギュラーコーナーよりも、やはり、バーゲン品コーナーに掘り出し物があると感じました。また、総じて、レコードの分類が、「60年代ロック」とか「70年代ロック」とか大雑把な店が多く、ちょっとレコードを探しにくいと思ったのですが、それだからこそ、掘り出し物がどこかに隠れている可能性も高いかなあと思いました。

    1.広島編

    広島 グルーヴィン・レコードステーション

    20131001331

    広島駅に近い店ということで、広島駅についてすぐ、ホテルにチェックインする前に行ってみました。「グルーヴィン・レコード」は、首都圏で言えばDisk Unionのような存在のようで、多くの店舗を展開しているようです。ここは、広島で唯一のアナログレコード専門の店舗だそうです。ここでは、バーゲン品コーナーで、イエスの「ロンリーハート」の日本盤と、ローリングストーンズの「スティッキーフィンガーズ」のワーナー・パイオニアの初回リリース盤を、帯なしで480円で購入しました。どちらも、盤質はすごい綺麗で、しかもバーゲン品なのに、ホコリとか、よく清掃してあることに感心しました。

    20131001311

    イエスの「ロンリーハート」は先日紹介した、輸入メタルマザーの国内盤ながら100円レコード市で買った盤は、キズこそないものの、盤が荒れているような感じだったのですが、今回買えたものは、盤が綺麗のみならず、ランオフに刻印されている番号がA面L-A-4、B面L-A-6と、かなり早い段階でプレスした盤のようなので、100円市で買ったよりもさらにいい音にUPDATEすることができました。ストーンズの方は、さすがに、英米仏のオリジナル盤に比べると、鮮度が劣る感じでしたが、ワーナーの初期プレス盤は他では、帯なしでも1000円以上の値段がついていたりするので、割安で買えてよかったと思っています。

    ジスボーイ

    20131001332

    20131001333

    ウィンドウ・ディスプレーにあるように、オールディーズの国内盤に強いお店のようでした。比較的、70年代以降のロックはあまり多くなく、残念ながら、収穫はありませんでした。

    STEREO RECORDS

    20131001334

    かなり広い店舗でアナログレコードが多いものの、DJ向けのものが多いような印象を受けました。それから、通常の棚のエサ箱以外の、足元の高さに、横置きされているレコードが多く、しゃがんでレコード探すのが、辛かったです。ずっとしゃがんだりしてレコードを探すのが苦にならなければ、思わず掘り出し物が見つかるかもと思いました。

    2.福岡編

    グルーヴィン博多駅地下街店

    20131001341

    新幹線の博多駅を降りてすぐのところにある「グルーヴィン」は狭い店舗ながらアナログレコードもしっかりあるので、頻繁に通えば、思わぬ掘り出し物に遭遇できるかもと思いました。

    グルーヴィン福岡店

    20131001353

    こちらは、100円レコードなど、バーゲン品が豊富でした。

    20131001316

    ここでは、先日のレコード100円市で、菊池桃子のLPで唯一発見できなかった「オーシャンサイド」を100円で発見しました。帯の状態こそイマイチでしたが、レコード盤はとても綺麗な状態でした。

    20131001313

    20131001314

    20131001315   

    また、珍しい「スケバン刑事Ⅱ」のサントラ盤も480円と安かったので、買ってみました。こちらも、シュリンクが破られていない状態で、綺麗でした。これ、中の8ページのブックレットもいい出来で気に入りました。

    ボーダーライン福岡店

    20131001355

    こちらも、かなり広い店舗で、国内の見本盤が充実していました。総じて、東京より、見本盤の値段は高いと思ったものの、ストーンズの「女たち」の見本盤が4000円だったのは、安いのではと思ってしまいました。

    ここでもバーゲン品コーナーで、イエスの「ドラマ」のUS盤と、ユートピアの「Deface The Music」を290円で購入しました。

    20131001317

    20131001318 

    イエスの「ドラマ」はすごく迫力ある音でよかったです。実は、以前これのUK盤を買ったのですが、なんかアナログらしい迫力を感じれられず残念に思っていたのですが、このUS盤はよかったです。また、ユートピアは邦題「ミートザユートピア」の方が全然しっくりくる内容のものなのですが、今回買ったのは、1986年にRHINOレコードが出した再発盤のようです。ジャケット上にちょっとだけ切れ込みが入っているので、カット盤でもともと廉価盤で売られていたもののようです。再発ながら、RHINOが出しているからか、すごく迫力のあるいい音でした。DMMのマークがジャケットにあるので、DMMカッティングされている盤のようでした。

    70s RECORDS GARAGELAND

    20131001354

    主に、パンクロックに強い店のようでしたが、ビートルズも少しありました。

    ティーンエイジ・ドリーム・レコード

    20131001352 

    かなり広い店舗でアナログレコードも沢山ありました。珍しいものでは、ラジオショーCDがかなり沢山あり、それから、日本盤で、白いジャケットに白いプリント用紙で曲名が書かれた紙が添えてある、日本の見本盤もかなりありました。ラインナップが聖飢魔II、浅香唯、大江千里、フェンスオブディフェンスなど、明らかに1980年代後半のある時期に集中していました。ちょっと興味があったものの、1000~2000円程度と、ちょっと高かったのと、僕が馴染みのある曲を収録している盤がなかったので、今回は、購入をしませんでした。

    20131001312

    しかしながら、ここでは、バーゲンコーナーで、グリンピースのレコードの日本盤の見本盤を290円で購入することができました。盤質はよかったです。このレコード、ジョージハリスンの「世界を救え」の別バージョンが収録されているので、ビートルズファンの僕としては、290円はとてもお買い得に感じました。

    こんな感じで、割安で色々なレコードが買えて、楽しいレコード屋めぐりとなりました。

    2013年9月 8日 (日)

    輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その5

    ローリングストーンズの連載記事も、今回が最後となります。

    2013082950

    以前、「レコード100円市」で、東芝EMI盤のストーンズのレコードが沢山GETできたことを書いたのですが。この中の、「女たち」を聞いていたら、妙に音がいいので、これはなんでこんなに音がいいんだろうと思ったレコードジャケットを見ていたら、なんと帯に、

    2013082951

    なんと、輸入ラッカー盤を使用していると、書いてありました。「女たち」から、ローリングストーンズレコードの日本での配給が、ワーナーパイオニアから東芝EMIに移ったわけですが、東芝EMIの担当者は、「配給が変わって音が悪くなった」と言われるのが嫌だったのかもしれないです。ワーナーパイオニアがメタルマザーを輸入するなら、こっちは、その上をいって、現地のエンジニアにラッカー盤を切って貰おうと考えるように、ライバル会社のさらに上こうと考えることは、ビジネスマンとして、すごく正しい考え方だと思います。そして、世界的にも、ラッカー盤からつくったメタルマスターから、さらに複数枚作成したメタルマザーのうちの一枚を輸入するということはよくあるものの、1国のために、わざわざ、現地のエンジニアがラッカー盤をカッティングするなんて前代未聞のことだと思います。なので、この東芝EMI盤の「女たち」は、ストーンズファンならば、絶対に見逃すことができない重要な盤だと思います。ただ、逆を言うと、「女たち」以外の東芝EMI盤のレコードは、無視してもよい、もしくは、100円だったら買い、程度ではないかと思います。

    20130829522013082953

    今回のマスタリング・エンジニアはTed Jansenで、この人が、マスタリングした盤をdiscogsのここのページで見ることができます。そして、最近、この「女たち」の見本盤を入手したことを記事にしましたが、

    2013082811

    2013082812

    2013082813

    なんと、ジャケット上部のデザインがちょっと違います。本来は通常盤のように、ROLLING STONESの文字の上の部分が白抜きになるのが正しいようなのですが、見本盤や初期盤は間違ったデザインで制作されてしまったようです。

    では、いつものように、ランオフ部の情報を掲載します。

    通常盤
    SIDE ONE
    ①CUN 39108 A
    ②CUN-39108-A
    ③L 22
    ④4-X
    ⑤STERLING

    SIDE TWO
    ①CUN 39108 B
    ②CUN-39108-B
    ③5L 26
    ④STERLING

    見本盤
    SIDE ONE
    ①CUN 39108 A
    ②CUN-39108-A
    ③L 6
    ④C-6
    ⑤STERLING

    SIDE TWO
    ①CUN 39108 B
    ②CUN-39108-B
    ③5L 3
    ④STERLING

    SIDE ONE,TWOの①が手書きの刻印で、SIDE ONE⑤TWO④の”STARLING”の機械刻印が、よくみる刻印なので、この2箇所は、ラッカー盤に書かれていた情報のようです。そして、③の情報より、やはり、見本盤の方が先に作られたスタンパーから作られたレコードのようです。肝心の音の方も、現地のエンジニアがカッティングした盤だけあって、素晴らしいと思います。100円で買ったレコードがこんなにいい音であると、比較用にUK盤やUS盤を買う気がまったく起こらないので、今回は比較していないのですが、現地のエンジニアが日本向けにカッティングした盤は、US盤と比べて音はどうなのか、ぜひとも、両方保有している人に、比較してほしいと思います。もしかしたら、「女たち」については、日本盤が世界最強という可能性はありえると思います。

    それにしても、現地のエンジニアに日本向けにわざわざラッカー盤を切ってもらうという、企画は素晴らしいことだったと思います。このことについて、ぜひとも、当時の担当者に経緯を聴く企画を「レコードコレクターズ」誌にやってもらいたいものです。

    Some Girls

    A1 Miss You 4:50
    A2 When The Whip Comes Down 4:18
    A3 Just My Imagination 4:25
    A4 Some Girls 4:40
    A5 Lies 3:12

    B1 Far Away Eyes 4:24
    B2 Respectable 3:05
    B3 Before They Make Me Run 3:26
    B4 Beast Of Burden 4:24
    B5 Shattered 3:43

    The Rolling Stones - Miss You -

    ところで、こうした高音質の「女たち」をリリースした東芝EMIなのですが、このあとのストーンズのレコードがどうだったのか、気になるところです。ちょうど、「女たち」の次回作の「エモーショナルレスキュー」も「レコード100円市」で入手出来て、ディスクユニオンで500円でUSオリジナル盤を購入できたので、これらを聴き比べてみました。

    2013082954

    2013082955 2013082956   

    こちらの日本盤も、かなり音がいいと思ったのですが、この盤でも決定的な違いを発見してしまいました。B面3曲目の「エモーショナル・レスキュー」のイントロのリズムの歯切れのよさが、US盤の圧勝でした。「エモーショナル・レスキュー」のマスタリング・エンジニアもTed Jansenなのですが、こうした世界の最先端のエンジニアには、当時の日本のエンジニアはまったく歯が立たなかったということなのではないかと思います。

    Rolling Stones - Emotional Rescue

    東芝EMIが、「女たち」限りで、輸入ラッカー盤を使用しなくなったことは、とても残念です。これ以降の盤も基本的には。STARLNG社のスタッフがマスタリングを担当していた、USオリジナル盤には、STARLINGの刻印が見られるので、US盤を基本と考えていいと思います。そして、US盤もヘンなプレミアがついていなくて、よいコンディションの盤が500円程度で買えるのも嬉しいところです。

    2013年9月 7日 (土)

    THE HARDER THEY COME / Keith Richards

    20130907

    最近、僕のブログも、ローリングストーンズの話題が多くなっていますが、今週、新宿のDISK UNIONでキース・リチャーズのソロシングル「ハーダー・ゼイ・カム」の日本盤が新品同様で、1260円で売られていたので、喜んで買ってしまいました。キースのこの、シングルは、いつか買おうと思っていたら、レコード店からいつのまにかなくなってしまっていたので、今こうして、新品同様の盤を入手できて、嬉しく思っています。

    THE HARDER THEY COME / Keith Richards

    今、このシングル盤を聞くと、なんか、適当にセッションしてレコーディングした感じが、すごくするのですが、それでも、キース・リチャーズはかっこいいなあと、当時も今も思うわけです。

    また、レコード100円市でも思うですが、こうして、中古アナログレコード店に行くと、新品同様のコンディションの盤を見かけることが多いことに驚きを隠せません。「ハーダー・ゼイ・カム」も、レコード店のデッドストックが、めぐりめぐって、DISK UNION新宿店にだどりついたのではないかと、思っているのです、おそらく、日本盤のレコードは、売れ残っても、破棄されず、生き残った盤が沢山あるのではないかと、直感的に感じます。そう考えると、やっぱり中古レコード屋には、もっと頻繁にチェックしに行かばという気分になります。

    2013年9月 6日 (金)

    輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その4

    輸入メタルマザーを使用したザ・ローリングストーンズの日本盤レコードについての記事の第4弾です。色々調べてみて、ザ・ローリングストーンズについては、ワーナーパイオニアより、リリースされた「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」「ブラック・アンド・ブルー」「ラブ・ユー・ライブ」が輸入メタルマザーを使用しており、さらに、東芝EMIよりリリースされた、「女たち」は輸入ラッカー盤を使用していることがわかりました。そして、これらのレコードは、当然ながら、日本でカッティングしたレコードよりは、はるかに高音質であることもわかりました。今回は、ワーナー・パイオニアからの発売としては、最後の作品となる「ラブ・ユー・ライブ」について紹介します。

    今回のこのレコードは、最初、ワーナー・パイオニア盤を700円で購入して、その後「レコード100円市」で、帯なしの東芝EMI盤を購入し、そして、つい先日、ワーナーパイオニア盤の見本盤を5800円で購入しました。どの盤も、ほとんど、聞いてないんじゃないかと思われる、ものすごくよいコンディションでした。こんないい、コンディションの盤を安価に購入できたので、とても比較用にUS盤やUK盤を購入する気にはなれなかったので、今回は、輸入メタルマザーを使用したワーナーパイオニア盤と、東芝EMI盤で比較をしてみようと思います。

    2013082932

    今回もワーナー・パイオニア盤では、帯に「輸入メタルマザー使用」と大大的に記載されています。そして、マスタリングは、前作に引き続き、Lee Hulko氏が担当しています。この人は、ものすごくワイドレンジでクリアーなサウンド作りを得意としているのでしょうか?今作も、ものすごくクリアーな音で録音されています。

    2013082933  2013082931

    2013082934 2013082936

    20130829372013082938

    こちらは、見本盤の白ラベルになります。

    20130829392013082940      

    20130829412013082942_2 

    ワーナーパイオニア盤の通常のラベルになります。

    それでは、いつものように、マトリックス番号から、反時計まわりにランオフに記載された情報を見ていきます。

    ワーナー盤
    SIDE ONE
    ①ST-RS-773937-B
    ②P-6333S1
    ③7-Y
    ④STERLING
    ⑤(PR)X
    ⑥M-A2-3
    ⑦3

    SIDE TWO
    ①ST-RS-773938-A
    ②P-6333SN1
    ③(PR)X
    ④M-B3-11
    ⑤3

    SIDE THREE
    ①ST-RS-773939-A
    ②P-6334S1
    ③7-Y
    ④(PR)X
    ⑤STERLING
    ⑥M-D-9
    ⑦3

    SIDE FOUR
    ①ST-RS-773940-A
    ②P-6334S2
    ③(PR)X
    ④STERLING
    ⑤M-A2-4
    ⑥3

    ワーナー盤 見本盤
    SIDE ONE
    ①ST-RS-773937-B
    ②P-6333S1
    ③STERLING
    ④(PR)X
    ⑤7-9
    ⑥M-B3-1
    ⑦3

    SIDE TWO
    ①ST-RS-773938-A
    ②P-6333SN1
    ③(PR)X
    ④M-A2-3
    ⑤3

    SIDE THREE
    ①ST-RS-773939-A
    ②P-6334S1
    ③7-9
    ④(PR)X
    ⑤STERLING
    ⑥M-A2-1
    ⑦3

    SIDE FOUR
    ①ST-RS-773940-A
    ②P-6334S2
    ③(PR)X
    ④STERLING
    ⑤M-B-9
    ⑥3

    東芝EMI盤
    SIDE ONE
    ①ESS-50047-A 1S 9  
    ②JISマーク
    ③3-9

    SIDE TWO
    ①ESS-50047-B 1S 11 
    ②JISマーク

    SIDE THREE
    ①ESS-50048-C 1S2 10  
    ②JISマーク
    ③3-9

    SIDE FOUR
    ①ESS-50047-D 1S 14 
    ②JISマーク

    今回は、Lee Hulko氏を表す”LH"が記載されていないのですが、カッティングはSTERLING社の別の人がやったのでしょうか?それでも、今回はA面以外のマトリックスの枝番が”A”になっています。前作でストーンズのレコードのノウハウを掴んだので、早めにカッティングに成功したのかもしれません。こうした、確実に最初期の若い枝番のマトリックス番号のメタルマザーが、日本盤に使用されているという事実に喜びを隠せません。

    で、実際に音を聞いてみても、ものすごく、クリアな音が楽しめます。そして、東芝EMI盤も独自カッティングながら、かなり鮮度の高いコピーマスターを入手できたのでしょうか、こちらもかなり、いい音で収録されています。

    しかしながら、ワーナ盤と東芝盤の音の決定的な違いを発見してしまいました。2面の3曲目の「You Gotta Move」のロンウッドのギターなのですが、途中まで、控えめに弾いていたのが、曲の後半でギターソロを引き始めたところから、ワーナ盤では、ぐっと、ロンウッドのギターが前にせり出して、立体的な音場を感じさせてくれて、ゾクゾクします。しかし、この部分が東芝EMI盤だと、ロンウッドのギターが前にせり出してきません。さらに、ギターの音が、ちょっと潰れた感じになってしまっています。

    ロンウッドのギタープレイはさほど、大したものではないものの、こうした、途中から前にせり出してくるような音の演出で、ゾクゾクするような快感を感じされてくれるわけで、さすが、世界のトップクラスのエンジニアのカッティングはすごいなあと思いました。この部分の発見により、全体的にも、なんだか東芝EMI盤の方のアラが目立つような気がしてしまいました。やはり、機材はよくても、エンジニアの感性がまだまだ日本は追いついていなかったんじゃないかと感じてしまいました。

    Rolling Stones Live LA 1975 You Gotta Move

    ということで、この「ラブ・ユー・ライブ」のワーナー盤は、世界の最高峰のエンジニアがカッティングした、高音質の内容を、手軽に低価格て、しかも、盤質のよい盤を見つけるのが、容易ということで、ストーンズファンならば、US盤やUK盤よりも、真っ先に購入すべき盤なのではないかと思います。盤質のよさを考えると、もしかしたら、世界最強盤なのではないかとすら思います。

    以上、ワーナー・パイオニア盤の「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」「ブラック・アンド・ブルー」「ラブ・ユー・ライブ」を見てきましたが、どれも、質が高く、特に「イッツ・オンリー・ロックンロール」はUK盤を上回るレコードであることが確認できたので、「輸入メタルマザー」の使用は素晴らしい大英断だったと、思います。出来れば、当時の関係者さんに、輸入メタルマザーの使用の経緯を語ってほしいと思っています。「レコードコレクター誌」あたりで、ぜひとも特集をやってほしいです。

    また、上記のレコードの、盤質のいい中古盤レコードが安価で入手できることも、素晴らしいと思います。特に、「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」は輸入メタルマザー使用を謳ってないので、レコード100円市でも見つけることができます。こうして考えると、やっぱり、この4枚のレコードは、ストーンズファンならば、絶対GETしておくべき盤だと思います。

    Love You Live

    A1  Intro: Excerpt From "Fanfare From The Common Man"  1:23   
    A2  Honky Tonk Women  3:21   
    A3  If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud  5:00   
    A4  Happy  2:54   
    A5  Hot Stuff  4:33   
    A6  Star Star  4:09   

    B1  Tumbling Dice  3:58   
    B2  Fingerprint File  5:20   
    B3  You Gotta Move  4:15   
    B4  You Can't Always Get What You Want  7:40   

    C1  Mannish Boy  6:24   
    C2  Crackin' Up  5:44   
    C3  Little Red Rooster  4:33   
    C4  Around And Around  3:52   

    D1  It's Only Rock 'N Roll  4:29   
    D2  Brown Sugar  3:28   
    D3  Jumping Jack Flash  3:48   
    D4  Sympathy For The Devil  7:47   

    2013年9月 5日 (木)

    輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その3

    輸入メタルマザーを使用したザ・ローリングストーンズの日本盤レコードについての記事の第3弾です。色々調べてみて、ザ・ローリングストーンズについては、ワーナーパイオニアより、リリースされた「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」「ブラック・アンド・ブルー」「ラブ・ユー・ライブ」が輸入メタルマザーを使用しており、さらに、東芝EMIよりリリースされた、「女たち」は輸入ラッカー盤を使用していることがわかりました。そして、これらのレコードは、当然ながら、日本でカッティングしたレコードよりは、はるかに高音質であることもわかりました。今回は、素晴らしい音質の「ブラック・アンド・ブルー」について紹介します。

    2013082901

    このレコードは日本盤を探すのに時間がかかったのですが、DISK UNIONで帯付きの日本盤と、USオリジナル盤を同時に購入することができました。日本盤が1、500円と、ちょっと高く、US盤が700円と、割安でしたが、日本盤はちょっと高めの価格設定でした。しかし、この価格は、帯に帯補充票がついているからのようでした。最近は日本盤も帯なし700円で見かけたりしています。

    20130829022013082903

    このレコードから、帯に「輸入メタルマザー使用」と大大的に記載されています。

    2013082904 2013082905

    こちらは、日本盤のレーベルですが、カスタムレーベルになっています。

    20130829062013082907

    こちらは、US盤のレーベルですが、こちらもカスタムレーベルになっています。

    2013082908        2013082910

    そして、これは、レコードの内袋ですが、詳細なレコーディングデータが記載されています。

    2013082911 

    そして、このアルバムより、マスタリングエンジニアの名前がクレジットされています。今回は”Lee Hulko”という人で、かなり有名な人のようです。マスタリングエンジニアの名前を記名した第1弾レコードというだけあって、とってもワイドレンジで、クリアで音の良いアルバムになっています。

    それでは、いつものように、レコードの送り溝に記載された情報を、マトリックス番号から反時計まわりで掲載します。

    日本盤

    SIDE ONE
    ①ST-RS-763567-G
    ②P-10174S1
    ③78340X3
    ④STERLING
    ⑤1
    ⑥LH
    ⑦PR
    ⑧1M-A-6
    ⑨1

    SIDE TWO
    ①ST-RS-763568-G
    ②P-10174S2
    ③681C
    ④STERLING
    ⑤2
    ⑥LH
    ⑦PR
    ⑧2M-B-1
    ⑨1

    US盤

    SIDE ONE
    ①ST-RS-763568-J
    (Jのあとに手書き刻印で"J"が追記されている)
    ②謎のマーク
    ③△20555X(8)
    ④STERLING
    ⑤PR

    SIDE TWO
    ①ST-RS-763568-G
    (Gのあとに手書き刻印で"G"が追記されている)
    ②謎のマーク
    ③△20555X(8)
    ④STERLING
    ⑤2
    ⑥LH
    ⑦PR

    上記の情報より、SIDE TWOはUS盤も日本盤も、同一のラッカー盤から作られたメタルマザーを使用しているということがわかります。なので、帯に書いてある「世界同一音質!」という煽りは、決して間違ってはいないことがわかります。また、上記の”LH”はLee Hulko氏がカッティングしたことを示しているようです。しかしながら、US盤のSIDE ONEについては、LHの刻印は記載されていません。そして、マトリックスの枝番が日本盤が”G”に対して、僕が購入したUS盤は”J”となっています。

    また、刻印にある”STARLING”はアメリカにある、独立系のマスタリングを行う会社のことを表しています。ローリングストーンズはこのアルバム以降は、マスタリング作業をSTARLING社に委託していたようで、この刻印は、以後、よくみられるようになります。

    そして、日本盤の方がマトリックスの枝番が早いことから音がいいことを期待したのですが、聴き比べてみると、確かに、日本盤の方が鮮度が高い音のような印象を受けたのですが、僕のシステムでは、明確に聞き分けられるほどの差は感じられませんでした。SIDE TWOについては、US盤と日本盤でほとんど、音質の違いは感じられませんでした。

    ということで、かなり、いい音で聴ける「ブラック・アンド・ブルー」の日本盤は超オススメのレコードです。

    The Rolling Stones Black And Blue

    A1  Hot Stuff  5:21   
    A2  Hand Of Fate  4:28   
    A3  Cherry Oh Baby 3:54   
    A4  Memory Motel  7:06   
    B1  Hey Negrita  4:58   
    B2  Melody  5:48   
    B3  Fool To Cry  5:02   
    B4  Crazy Mama  4:32 

    2013年9月 1日 (日)

    レコード屋めぐりは楽しい

    8月27日に木曽川へモーニング娘。の握手会に行ったときに、ついでに、名古屋のレコード屋めぐりをしてみました。

    木曽川と名古屋の中心部はかなり離れているので、あまり時間は取れなかったのですが、レコード好きには、昔から必携の本「レコードマップ」を片手に、いいレコードが探せそうな地区を探してみると、大須観音の近くに、中古レコード店が集中しているのがわかったので、今回は、大須観音のみを探すことにしました。

    行ってみると、東京と同様に、UK盤や古い日本盤などの在庫が充実している店があったり、日常的に100円レコードが入ったダンボールを置いている店などを発見して、東京と、品揃えも価格も大差ないことがわかりました。今回は時間がなかったため、隅々まではみれなかったものの、時間があれば、掘り出し物も探せそうな、手応えを感じました。

    そして、一番の発見が、マンションの一室にある、古い歌謡曲、JAZZ、洋楽ROCK専門の中古レコード店で、このお店で、ローリングストーンの「女たち」の見本盤かつ、ほぼ新品同様の盤を発見して、5,250円で購入することができました。

    2013082811

    2013082812 2013082813

    このレコード、ものすごく音のいいレコード(詳細は近々記事にしようと思っています)で、実は新宿のDISK UNIONで帯なしで、約3000円で、これと同様の見本盤が売られていて、買おうと思ったら、盤質がボロボロで、買うのをやめたといったことをちょっと前に経験をしていて、「いつかは状態のいい「女たち」の見本盤を購入したい」と思っていました。そうしたら、このお店のローリングストーンズのエサ箱のところではなく、足元にある、レコードを縦置きしてい棚のなかに、ひっそりと、この、新品同様の「女たち」の見本盤がひっそりと置かれていたので、僕は驚きました。店員さんの話によると、これは、新品がデッドストックされていたもので、店で確認用に1回試聴した以外は、針を落としていないということでした。試聴してみると、確かに、一切ノイズの入らない、素晴らしいコンディションでした。

    他にも、在庫でダンボールにしまわれていた盤の中に、ポールマッカートニーの「マイラブ」のシングル盤が200円で売られていて、これは、ジャケットにメモ書きがされていたために、200円にしたということで、家に帰って聴いてみるとと、これも盤のコンディションは素晴らしいものでした。このお店は、中古レコードのコンディションの評価をかなり厳しく行っているのが、特徴のようでした。

    このお店の店員さんは、話し好きな人のようで、色々話を聞くことができました。この店せは、ネット通販は一切やっていないものの、全国からお客さんがくるようで、僕が来るちょっと前にも、東京から来たお客さんが、ビートルズの日本盤シングルの赤盤を大量に買っていったそうです。それでも、まだまだ、隠れた掘り出し物がありそうな感じがしたので、また次に名古屋にいく機会があれば、かならず立ち寄りたいと思いました。

    ということで、モーニング娘。のイベントの参加のついでと、軽い気持ちで初めてみたレコード屋めぐりなのですが、いきなり大収穫を得ることができました。こうして、レコードマップを片手にレコード屋めぐりするのが、これからハマりそうな感じがしています。   

    2013年8月26日 (月)

    輸入メタルマザー検証 The Rolling Stones その2

    輸入メタルマザーを使用したザ・ローリングストーンズの日本盤レコードについての記事の第2弾です。色々調べてみて、ザ・ローリングストーンズについては、ワーナーパイオニアより、リリースされた「イッツ・オンリー・ロックンロール」「メイド・イン・ザ・シェイド」「ブラック・アンド・ブルー」「ラブ・ユー・ライブ」が輸入メタルマザーを使用しており、さらに、東芝EMIよりリリースされた、「女たち」は輸入ラッカー盤を使用していることがわかりました。そして、これらのレコードは、当然ながら、日本でカッティングしたレコードよりは、はるかに高音質であることもわかりました。今回は、選曲も音質も素晴らしい「メイド・イン・ザ・シェイド」について紹介します。

    2013082601

    「メイド・イン・ザ・シェイド」はレコード100円市で2回発見して、さらに、ディスクユニオンで見本盤が1500円で売られていたのを発見して、合計3枚所有しています。

    20130826022013082603

    20130826042013082605

    いつものように、ランオフ部分に刻まれた情報をまとめてみます。

    SIDE ONE
    ①ST-RS-753391-C
    (Cのあとに機械刻印で"M"が追記されている)
    ②ATMP-75
    ③JISマーク
    ④M-A-15(サンプル1) M-A-16(サンプル2)
    見本盤なし
    ⑤5-7(サンプル1) 5-7W (サンプル2)
    見本盤は⑥のあとに 5-6
    ⑥PR
    ⑦3
    見本盤 は①のあとに 7
    ⑧P-8575S1

    SIDE TWO
    ①ST-RS-753392-C
    (Cのあとに機械刻印で"M"が追記されている)
    ②M-A-11(サンプル1) M-A-14(サンプル2)
    見本盤なし
    ③3
    見本盤 は①のあとに 4
    ④PR
    ⑤JISマーク
    ⑥P-8575S2

    A面の①②⑥、B面の①④がメタルマザーに下から刻まれた情報のようです。見本盤は、大分記載されている情報が違うので、最初期にプレスされた可能性が高いように思われます。しかし、通常盤との音質の差はないように感じました。さすが、日本盤は品質が安定しているということかもしれないです。

    「メイド・イン・ザ・シェイド」はローリングストーンズ・レコードから発売された、4枚のレコードから選曲したベストアルバムで、普通に考えると、オリジナルアルバムより、音質が劣ると考えられるためか、中古市場でも人気がなく、100円市でなくても、日本盤は300円で売られているのを見たりします。しかしながら、このアルバムの音質はオリジナル盤に匹敵するくらい優れていると思います。そもそも、オリジナルのマスターテープは数年で劣化するようなしょぼいものではないし、ローリングストーンズ・レコードはマスタリングやカッティングを、主に米国の独立系スタジオに発注していて、毎回、エンジニアが頑張って音作りしている印象があります。このアルバムも、過去のアルバムよりも、よい音にしようと、明らかにリマスターがされていて、気合が入っていることを感じます。

    でも、「メイド・イン・ザ・シェイド」の、しかも日本盤の音質がすごくよい、という話は聞いた事がなかったので、僕の所有しているオリジナル盤と聴き比べを行ってみました。

    20130826062013082607

    20130826082013082609

    「スティッキー・フィンガーズ」はUS盤(マトAA/BB)UK盤(A4/B4)フランス盤(A3/B4)を所有しています。最初US盤を1300円ほどで購入したのですが、これが、再生中にずっと、プチプチノイズが出続ける残念な状態で、次にフランス盤を4000円ほどで、購入して、こちらはノイズが入り続けることないもののB面の2から3曲目のところで、どうしても、ブチ、ブチ入るキズがあって、そして、5000円ほどで、ノイズのすくないUK盤を購入しました。「スティッキー・フィンガーズ」は独立系スタジオのThe Mastering Labが、カッティングを行い、US盤、特にUK盤、フランス盤はマト3,4ともにほぼ同時にカッティングされたため、音質の差はほとんどないと言われています。上記の盤の中で、フランス盤は、特に盤に厚みがあるので、音質的にも有利と言われています。そして、これらの音源と、比べて「メイド・イン・ザ・シェイド」に収録された3曲は、遜色ない音質ではないかと思います。「そんなことはないだろう」と思った方もいると思いますが、そう思われた方は、「メイド・イン・ザ・シェイド」は安く購入できるので、ぜひとも聴き比べていただいて、感想を聞かせていただけると嬉しいなあと思います。

    20130826112013082612

    「メインストリートのならず者」はUS盤(マトCC/CC/BB/CC)を所有しています。ディスクユニオンの特売で、5000円ポストカードつきのUS盤と、6000円ポストカードなしのUK盤が売られていて、どちらも盤質がよかったので、どっちにするかかなり迷って、結局US盤を選びました。このアルバムも、US盤、UK盤ともに音質の違いはあまりないと、言われています。「メインストリートのならず者」はカッティングレベルがすごく高いのが、特徴的で、CDだと、カッティングレベルが高すぎると、音が硬くなったり、高域がキンキンして、好ましくない音になることが多いのですが、このレコードは、そうした破綻は感じられませんでした。そして、「メイド・イン・ザ・シェイド」では、他の曲と合わせるためた、カッティングレベルは抑え気味になっています。この両者を比べると、「Rip This Joint」のように、音数が少ない曲は、「メインストリートのならず者」の方が迫力があっていいかなと思ったりもしたものの、「Tumbling Dice」は「メインストリートのならず者」の方は、音圧上げてるため、女性ボーカルやドラムが響きすぎて、ミックのボーカルが少し聞きづらく感じたり、「Happy」のギターは、「メイド・イン・ザ・シェイド」の方がクリアに聞こえるような気がしたのですが、この辺は好みの問題なので、どっちがいいかは聴くときの気分や体調、再生システムの調子によってかわりそうです。それだけ、「メイド・イン・ザ・シェイド」の音質もかなりのハイレベルなものになっていると思います。

    2013082616

    2013082617 2013082618            

    「山羊の頭のスープ」はまだオリジナル盤を入手できてないので、レコード100円市で買った、東芝EMI盤と580円で買ったワーナーパイオニア盤と比較してみました。これらの日本盤と比べると、「メイド・イン・ザ・シェイド」の音の鮮度が圧倒的によくて、特に、「Angie」のギターの音の生生しさはすばらしいです。

    2013081401

    、「イッツ・オンリー・ロックンロール」は、前回の記事でUK盤より日本盤が優れていることがわかったので、日本盤と比べてみました。「イッツ・オンリー・ロックンロール」は、モコモコした独自の音質が特徴的であったわけですが、「メイド・イン・ザ・シェイド」では、これも、他の曲と合わせるためか、よりレンジの広いクリアーな音で収録されています。ここに収録された、「It's Only Rock 'N Roll」「Dance Little Sister」は、前回の記事で、中域を強調した音作りのおかげで、ギターやボーカルに迫力が出て、ギターソロになるとギターが立体的に迫ってくるような迫力を感じたのですが、「メイド・イン・ザ・シェイド」では、ワイドレンジにしたおかげで、その迫力が薄まってしまったように感じました。しかし、「メイド・イン・ザ・シェイド」のクリアな音の方が好ましいと感じる人もいるのではないかと思います。

    以上のように、「メイド・イン・ザ・シェイド」の日本盤は、ローリングストーンズの70年代前半の名曲がまとめて楽しめることに加えて、輸入メタルマザーを使用したおかげで、これらの曲が高音質で聴けるので、素晴らしいレコードだと思います。

    Made In The Shade

    A1 Brown Sugar 3:50
    A2 Tumbling Dice 3:30
    A3 Happy 3:00
    A4 Dance Little Sister 4:12
    A5 Wild Horses 5:41

    B1 Angie 4:31
    B2 Bitch 3:42
    B3 It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) 5:08
    B4 Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 3:27
    B5 Rip This Joint 2:24

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